ヤコウチュウ

Last-modified: 2018-06-26 (火) 00:14:12
ヤコウチュウ(オリフレ)_fw.jpg
名前
ヤコウチュウ
学名
Noctiluca scintillans
英語表記
Sea Sparkle
分類
ヤコウチュウ目 ヤコウチュウ科 ヤコウチュウ属
保全状況
未評価 (NE)

元動物の解説(製作者様のレスより抜粋)

海洋性で熱帯から温帯迄の沿岸域の水面附近に広く棲息する、直径0.1~2mm程の球形に近い鞭毛虫と呼ばれる原生動物であり、自らの生物時計を制御し、夜間爾、自力発光する事が出来ます。
鞭毛虫と呼ばれる原生動物の中では、可也初期に分岐しており、他の鞭毛虫及び鞭毛藻とは綱水準で離れているとされています。
原形質起源の運動性の触手を有し、横溝は痕跡的であり、横鞭毛も粗消失しており、縦溝は触手の根元附近の中心部爾に限定され、縦鞭毛も膨らんだ身体に埋もれ掛ける等、一般的な鞭毛虫の特徴と比較すると特異であり、細胞核構造と染色体構造も異なります。
珪藻や緑藻、鞭毛藻といった藻類や、鞭毛虫を始めとする原生動物、魚卵、細菌等を、中央部の口のある窪みから伸びる1本の触手を用いて捕食し、特に、ニセコアミケイソウ属の珪藻を好んで食べます。
触手は、水素イオン爾の濃度を調節するだけで動かし、その際には他のエネルギー源を用いないとされています。
退化的な鞭毛の為、鞭毛での遊泳は行わず、体内のイオン類及びアンモニアの濃度の調節に依って浮力を制御し、触手の先から粘性の糸を出して他の移動性のプランクトン等に附着して移動し、又、海面附近で風力も利用して移動もします。
夜間爾、外的刺激に因り青色の生物発光を行いますが、これは、警告色に依るベイツ型擬態でもあり、又、自身を捕食する天敵である小型甲殻類が居るという信号として用いて、その天敵を捕食する魚類等の大型捕食者を誘引して身を守ります。
大型捕食者を誘引する際には、大きな群れで光を放った方が効率が良いとも言われており、群れる事が生残に有利に働くとされ、実際に、ヤコウチュウは赤潮生物ではありますが、海水中栄養塩濃度との因果関係は殆ど無く群れを形成します。
学名の属名の慣用読みで、ノクチルカと呼称される事もあります。

概要

夜の海にて青い光で瞬く「ヤコウチュウ(夜光虫)」のフレンズ。けものフレンズBBS NEOの「【創ってみよう!】オリフレ投稿スレ」にて投稿された。作者はamamas氏。
6月23日の“国連公共サービスデー”を意識して投稿された。
(“群れの力が個に果たす役割”とか“個が群れの力に果たす役割”とかという事で!!)

特徴

痕跡的であったり退化的であったりする、縦溝や縦鞭毛、横溝、横鞭毛を表そうとした結果、服装のモチーフは、ゴスロリになった。
帽子と傘は本種本体の隠喩で、各リボンも触手の隠喩である。
フレンズとしての尻尾は口元から飛び出る触手で、触手の先からは、本種同様に粘質な糸を伸ばせる。
傘にある月の意匠は、本種の学名の属名でもある、夜に輝く月の異名が意識されており、星や太陽の意匠が施されたのは、群れで光る事の隠喩である。
本種の冷光から、陰火を信号の様に操れ、攻撃目的というよりは、仲間を呼ぶ目的が強い感じである。
粘質の糸で移動する事から、他者に稍依存的に成る事もある性格だが、風力でも移動する事から、いつの間にか依存的ではなく成っているという、とってものんびり屋さんな性格のコである。
青色の生物発光での警告色に依るベイツ型擬態をする所から、クールな性格でもあり、稍冷たい言葉遣いに成る時もあるものの、いつの間にかゆったりとした口調に成っている。
自分のちっぽけさや弱さを自覚しているからこそ、誰かに頼る所は全力で頼る。
その代わり、本種が大型捕食者を誘引して自身の天敵を差し出す所から、頼ったらその分だけ、結構ビッグな恩返しを考えようとする。
但し、大きな群れを形成して行動する事がある所から、恩の貸し借りが本質ではなく、そういう遣り取り自体に大きな楽しみを感じて誰かを想う、他者を大切にする心優しいコなのである。
“光を放つ夜の月”は、二名法に依る学名の和訳ぅ…ですかねぇ…。

一言

「ふわ~。流される~、運ばれる~。」

セリフ

「光を放つ夜の月、そんな異名もあった気がします。私の如き月は、唯だ独りでは全てを照らせないからこそ、光を欲し光を与えんとするのです。さあ、御高覧頂きましょう、群れとしての“輝き”を!!」