大英帝国興亡記

Last-modified: 2021-04-30 (金) 17:56:53

:この記事は、Rule the wavesⅡ Ver1.24における、英国のプレイ記録です。1900年スタートで、史実モードにおいて「大英帝国の覇権を維持する」ことをプレイ目標に、作者が様々に試行錯誤した結果をご報告する内容となります。なお、プレイモードはキャプテンモードです(AI任せだとたまにとんでもない動きをするので、作者はあまりAI任せにしたくないのです)。
:結論から申し上げますと、残念ながら英国が覇者の座を維持することは難しく、数回の試走、そして3回の本走の結果、「アメリカに建艦競争で勝つのは無理」という結論となりました。→1940年までは何とかなりましたが、1950年に圧倒的差をつけられ、プレイ目標の達成を断念せざるを得ませんでした。
:本記事は、最後の本走を行った際の経過を中心に、プレイ中に得た戦訓や、艦艇設計についての作者なりのコツなどをご紹介するものとなります。
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※更新履歴
・2021.4.30:画像が正しく表示できていなかった部分を修正しました
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:目次

艦艇整備記録(英国)

1:前文

 1900年時点の大英帝国は、本ゲームのタイトルの元となった英国の愛国歌、ルール・ブリタニアに歌われる内容そのままに、世界の覇者として君臨しています。

 圧倒的な海軍予算。
 先進的な海軍技術。
 優れた造船技術による短期間の艦艇建造。
 そして、膨大な植民地。

 まともに戦争すれば、1900年時点の英国に対抗できる国家は存在せず、戦えば勝つ、それが1900年時点の英国です。

 しかし、絶頂期にあるということは、同時に、後は転落していく、ということでもあります。

 大英帝国の繁栄を脅かす敵、それは、かつて英国からの独立戦争に勝利し、自由の国として自立を果たしたアメリカ合衆国です。

 米帝としておなじみの合衆国プレイについては、過去にもプレイ記録を作成させていただきましたが、USAは急速に発展し、やがて、その経済力で大英帝国を圧倒し、海軍力でも上回る様になります。

 英国には、「覇者として君臨しつつも、その地位から転落する」という運命が、約束されているのです。

 英国を、この約束された凋落の運命から救う・・・。
 本記事は、作者の挑戦と、挫折の記録となります。

2:英国の特徴とプレイ方針

 以下に、選択画面における英国の特徴を示します。
大英帝国(主砲13インチまで.png
 ドックサイズは16000トンとこの時代の最大規模、主砲も13インチ(品質はー2ですが)まで使用可能、国家特性として技術発展が早く、初期から艦艇の建造期間が他国と比べて短縮されているという高性能国家です。
 建造期間が短いということは月当たりの建造費用は増加するということでもあるのですが、そこは、初期から多い海軍予算でカバーできます。
 むしろ、技術発展の早さと合わせて、常に他国よりも1歩先んじた最新鋭の艦艇を就役させられるということであり、この優位性は目を見張るものがあります。

 また、技術発展でも、特に艦船設計とレーダー関係の伸びが早く、フライトデッキの技術がボーナスにあるので、史実通りいち早く空母運用が可能です。

 しかし、その一方で、植民地の維持により多くの艦艇が必要となる「世界的な海軍力」(作者の体感としてはこういうデメリットがあるのではないかと思っています)、被弾時に砲塔爆発などが起こりやすくなる「隠れた不具合」など、悪い特性も持っています。

 こういった特性を持つ大英帝国の最大の特徴は、その圧倒的な海軍力にあります。
 初期から予算が豊富であり、技術の発達も早く、おまけに艦艇の建造期間も短い、と、世界最大最強の海軍国家としての貫禄をまとっています。

 その版図は世界中に広がり、各海域の港湾規模をある程度拡大しておけば、世界中に強力な艦隊を自由自在に展開するだけの能力を持ちます。

 しかし、同時に、その「覇権国家」としての地位は、英国を縛るものでもあります。
 最初から膨大な規模の海軍を持つということは、後々、大量の旧式艦を保有することになるということであり、広大な植民地は、英国に長大な通商航路の防衛という課題をもたらします。

 そして、英国の本国の経済力は、やがてアメリカに抜き去られ、植民地からの収入を合わせても海軍予算を凌駕される、という、動かしがたい未来が待っています。

 初期に建造された艦艇は技術の進展と共に急速に陳腐化し、広大な植民地を維持する費用は英国に膨大な出費を強い、新鋭艦に更新するための予算を圧迫します。

 特に、植民地警護に必要な軽巡洋艦は大量に必要で、かつ、他国(主にUSA)に対して優位を保つためには新鋭艦の建造に集中する必要があり、旧式軽巡洋艦を更新する余裕はほとんどありません。
 特に、USAの経済力が、植民地込みでの英国の経済力に並びはじめる1920年代以降には、植民地の維持費をあまり払わないで済み、予算の多くを自由に使えるUSAとの建艦競争に臨む英国の台所事情は苦しいものとなってきます。

 史実の軍縮条約が英国主導で実施されたという話は、こういった苦しい台所事情がそうさせたのだろうと、改めて納得させられるような思いがします。

 こういった経緯から、史実モードの英国プレイでUSAを打倒し、世界の覇権国家としての地位を維持するために、作者は以下の様な方針を立ててプレイを実施することとしました。

その1・植民地警備費用を可能な限り低減する
その2・USAの勢力をできる限り削ぐ
その3・英国の経済力を可能な限り充実させる

 その1は、まず、植民地警備に必要な艦艇を、軽巡ではなくコルベットによって代用することで解決を図りました。
 USAに対抗できる新鋭主力艦を質、量ともに準備するためには、旧式化していく軽巡を更新する余裕は無く、それなら以前に試したことのある軽巡を全廃するプレイを採用し、軽巡ではなくKEによって植民地を警護させることが有効だと考えました。
 KEは軽武装、低速でも十分であり、結果、軽巡とは異なり少ない予算で建造し、運用できるからです。
 しかも、対潜護衛艦として優秀な900トンの規模の艦とすれば余剰排水量に余裕があるため、その気になれば初期の石炭機関のまま必要な装備を追加していくこともできます。
 広大な植民地を持つ英国はKEを大量に必要とするため、多数のKEを建造し、それをチマチマ必要な海域に振り向けるという、超・絶に面倒な作業があるのですが、軽巡よりも圧倒的に低予算で植民地警備が可能となるため、採用することとしました。

 その2は、USAの持つ植民地を奪い取ることで、USAを弱体化させ、相対的な英国の立場を強化しようというものです。
 このため、本プレイでは、なるべく早期にUSAの持つ植民地を全て奪取することを目標としました。

 その3は、その2の延長で、USAとの間に生じる経済力の差を可能な限り埋めるため、英国を強化するために他国からより多くの植民地を獲得するということです。
 このため、早期にUSAを殴った後は、フランスなどの各国を標的に戦争を仕掛け、上陸戦なども積極的に実施して植民地の獲得を目指します。
 維持費も増えてしまいますが、KEを使えば低コストで維持できるため、英国にとって有利になるのではと考えました。

 同時に、ゲーム中で発生するイベントなどでは英国の経済力が発展しそうな選択肢を優先して選ぶこととしました。

 以上の方針の下、本プレイでは、ゲーム序盤は野望に燃える戦争狂として、中盤から終盤は勢力維持を重視する保守的なプレイとなりました。

3:艦艇整備方針

 基本的な建艦方針はすでにご紹介している記事と似ておりますので、簡潔にご説明します。

 英国でUSAに対抗するためには、植民地を維持するために必要となる軽巡の建造と維持、更新の費用を低減し、戦艦や空母などの主力艦を取得する費用をできるだけ多く捻出することが大切だと考え、以前ご紹介した軽巡全廃プレイを主な方針としました。
 KEは更新しなくても改修だけで一線級の性能を維持できるため、陳腐化していく軽巡と比較すると低コストで済みます。
 また、なるべく低コストとするために、KEやTP専用の対潜艦などに改造した駆逐艦などには、搭載可能になってもFCSを搭載しないようにしています。

 しかし、試走する中で、水雷戦隊の戦いなどで軽巡が数隻あった方が有利だと考え直し、本走では軽巡も若干の整備を実施しています。

 戦艦などの主力艦の性能についてですが、今回は特に攻撃力、すなわち1艦当たりの主砲の装備門数を、過剰にならない範囲で増大することを意図しています。
 平均的な性能の艦を多数そろえる、という考え方もあるのですが、USAに対して勝利するということを狙うというプレイ目標と、ゲームのシステムの都合でプレイヤー側が実施する作戦や投入される兵力の選択権を制限されている以上、どの艦が選ばれても、戦場にできるだけ多くの大砲を持ち込み、攻撃力を増大させるべきだと考えたからです。

 これは、単艦当たりの火力を増大させることで、交戦する敵艦に対してより小さな戦闘正面で当たりながら、より火力を集中した方が強いんじゃないかという、作者の経験則から来る選択でもあります。

 史実でも、艦を小型のものとして多数用意するか、艦を大型のものとして単艦の性能を向上させるか、様々な議論があったようですが、作者としては、「必要最小限の装甲、速力を持たせたうえで、できる限り攻撃力を増大」させる方針を取っています。

 特に、砲戦においては「先に命中弾を与えた方が有利になることが多い」という傾向があると感じたため、より早く、より多数の命中弾を与えるために砲門数を重視してみました。

 また、以前のUSAプレイでは軽空母について、単純に正規空母の下位互換と見ていたのですが、予算が厳しい場面のある英国では、「正規空母よりも気軽に動かせる」という利点があることに気づかされました。
 英国は、USA以外には戦力で上回れるため、全力を投入せずに戦っても勝てる戦争が多かったです。
 そういう戦争では、軽空母は安価に航空兵力を展開できるため、便利に使うことができました。

 何というか、大筋で作者なりの艦艇の整備方針はすでに固まっているのですが、まだまだ、細かいところで気づかされることが多いです。

4:戦争一覧+主要戦闘

:プレイ条件
 本プレイでのプレイ条件は、以下に示すようなものとなります。
プレイ設定.png
 大規模な海戦を楽しみたかったので艦隊規模はスーパーラージ、徐々に海軍覇権国としての地位を米国に奪われていく英国の運命を変える、という目標のためにヒストリカルモードを選択、このために英国の国力を増大させようと植民地獲得が多く可能となるオプションを選び、手動で初期の艦隊を編成します。

 ゲーム開始時点の英国は、以下に示す様に世界中に植民地を保有しています。
マップ1.png
マップ2.png
 また、植民地の数が多いだけでなく、国家の特性で植民地の維持に負担が大きくなるため、植民地の維持には以下に示す様に膨大な艦船が必要です(これは、選択した艦隊規模によって増減します。スーパーラージではこれだけ必要になる、ということです)。
必要植民地ポイント.png
 また、作者は初期艦隊の編成画面で、いつもドック拡張と沿岸砲の全廃を実施しています。
沿岸砲全廃+ドック拡張.png
 沿岸砲を使用するプレイも試してみたのですが、14インチの砲塔つき砲台を作っても敵艦に撃ち負ける(敵BBを中破まで持って行ってくれましたが、撃沈できないと恩恵は薄いです)ため、艦艇を重視し、また、航空兵力を充実させることとしています。

 この結果、作者が編成したロイヤルネイビーは、以下の様なものとなりました。
1900.1戦力.png
 AIに任せた場合の英国に比べると前弩級戦艦の数が少ないですが、これだけの数でも十分USAやその他の国々と戦える上、最初期の前弩級戦艦はすぐに陳腐化してしまうため、それよりも装甲巡洋艦(作者のプレイでは後に空母改装して運用する予定があるなど、息が長い艦になります)などの整備を優先しています。

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:基本戦略
 本走における基本戦略は、1920年代までは「海上封鎖+無制限潜水艦作戦」、それ以降は「航空優勢の確保」となります。
 また、ゲームを通して、「巡洋艦戦力を充実させる」ことを目指しました。

 技術投資に予算を投じていれば、1904年以後にはSSCの生産が可能となり、一定数を量産しておけば通商破壊が可能となります。

 そして、英国の序盤は他国に経済力で圧倒している上に世界中に植民地を持ち艦隊を展開することが可能なので、海上封鎖がしやすいです。

 この2つを組み合わせると、非常に強いです。
 対潜技術が未発達なゲーム序盤では潜水艦はほぼ無敵状態であり、毎月SSC1隻で商船1隻以上を撃沈してくれます。
 そして、海上封鎖を実施すると敵国で不満度が上昇しやすくなるため、この2つの合わせ技であっという間に敵国の不満度が上昇していきます。

 このため、英国は多くの戦争で、敵国の革命によって勝利を獲得しています。
 それによって得られた植民地は膨大なものです。

 この方針を1920年代まで、としているのは、このころから対潜技術が発達し始め、敵対国の技術状況によっては、潜水艦作戦がうまくいかなくなるためです。

 代用として、AMC大量建造による通商破壊も検討したのですが、これは短期間で建造できる代わりに費用が高額で、しかも海上封鎖していると戦果をあげられないという性質があり、試走で試して諦めました。
 USA以外には海上封鎖できてしまう英国でプレイする場合、せっかくAMCを建造しても無駄になってしまうことが多く、USA相手にAMC多数で挑んでも(作者はこれをAMC海戦術と呼称しています)勝率があんまりよくなかったためです。

 潜水艦作戦に頼りきりになれなくなる1920年代以降の方針である航空優勢の確保は、航空攻撃によって多大な戦果を得ようという考えによるものです。
 航空躍進期である1920年代から40年代にかけて、空母技術も発達し、かつての花形であった戦艦も主役の座を追われることとなります。

 こういった状態で、他国に対して1歩先を行き、航空戦力、ひいては空母部隊の力を拡充することで、強力な航空打撃力を有する英海軍を建設し、経済力でこちらを上回ろうとするUSAに優位に立ち続けることを目指します。
 多少の戦力差は航空機と水上艦艇の連携がうまくいけば跳ね返せるからです。

 そして、全期間に共通する「巡洋艦戦力の充実」は、戦線が膠着状態に入った場合に、艦隊決戦以外の巡洋艦同士の戦果の積み上げが戦局に影響してくるためです。
 また、英国にとって海上交易路は生命線であり、それを守る巡洋艦はやはり数が必要だからです。
 作者としては、英国プレイ(艦隊規模スーパーラージ)では、CA16隻程度が必要で、主要な戦闘海域には4隻+TP、戦闘が予想される海域には2隻+TPを目安に巡洋艦戦力を増やしています。

 若干整備したCLは、主力艦隊の遠征に随伴させ、偵察や捜索、敵水雷戦隊との交戦などを担当させます。
 このため、初期のCLは敵CLに勝てる性能を、後期はゲーム中のイベントとも関連して護衛重視の防空CLを建造しています。

 また、敵AIは、戦争期間の増大に合わせ、水上艦艇による通商破壊も実施してきます。
 潜水艦+海上封鎖による必勝戦法が1920年代以降には英国の最大最強の敵であるUSAには通用しなくなりはじめ、戦いが長期戦となりやすいだろうと予測した作者は、小さな小競り合いで勝ちを拾い、かつ、敵国からの通商破壊に負けない英国とするため、なるべく強力な巡洋艦を整備することとしました。

・1901.4~1901.8 「第1次英独戦争」

 各国との緊張が高まる中、植民地問題の発生をきっかけにドイツと開戦した戦争になります。
 数回の小競り合いののち、英国側優位で講和、領土を獲得しました。
 ドイツは植民地大国ではなく長く戦っても利益はあまり無いのですが、必要ポイントゼロで入手できる領土も多いので見た目は獲得領土が多くなりました。

→1901.8 「Battle of Great Yarmouth」
1901.8沿岸砲撃阻止Battle of Great Yarmouth.png
 本戦争で発生した最大の海戦です。
 こちらが兵力で優位にあり、順当に勝利しました。

→1901.8 終戦と領土獲得
領土獲得.png
 終戦時の交渉で領土のやりとりが多くなるオプションを選ぶと、小規模な戦争でもこれだけの領土を得られます。

・1903.5~1904.8 「第1次英仏戦争」

 フランスは植民地大国であり、英国の国力増進を狙う作者にとっては格好の攻撃目標です。
 スパイを送り込んでイベントを誘発させ意図的に外交関係を悪化させるなどを行って(本当はUSAを早く叩きたくてそっちを狙っていたのですが、イベントの起き具合で失敗しました)開戦に持ち込みました。
 また、すでにSSCの生産が可能となっていたので、先に準備していた24隻(無制限潜水艦作戦が可能になる必要隻数(確か16隻? )に損失分を合わせた数)を戦線に投入して通商破壊を実施、海上封鎖との合わせ技でフランスを屈服させました。

→開戦時戦力
1903.6戦力.png
 ロイヤルネイビーはUSA以外にはまず建艦競争で負けませんので、フランスなどに対しては優位です。
 装甲巡洋艦を量産していた分、USAには後れを取ってしまっていますが、ここから戦艦なども増産されていきます。

→1903.6 開戦と同時に無双する潜水艦
1903.6通商破壊戦(SSC無双.png
 この時期のSSCは、対抗する手段がないためかほぼ止められません。

→1903.9 「Battle of Wight」
1903.9沿岸襲撃阻止(CA1隻に逃げられる)Battle of Wight.png
 敵の沿岸襲撃(沿岸を航行する商船などを狙って行われる戦闘)を阻止するための海戦です。
 敵CA1隻に惜しいところで逃げられましたが、悪くない戦いでした。

→1904.5 「Battle of Plymouth」
1904.5艦隊決戦(ドーバー海峡)敵になぜか補助艦がいなかったので大勝利Battle of Plymouth.png
 ドーバー海峡にて発生した艦隊決戦です。
 敵になぜか護衛の艦艇がいなかったため、積極的な戦い方で大勝利を得ることができました。

→1904.5 突入して敵の一部を分断する味方戦艦部隊
1904.5敵の一部を分断.png
→1904.5 分断した敵艦を包囲攻撃する味方戦艦部隊
1904.5分断した敵を包囲(キャプテンモードだとこういうことができる).png
 キャプテンモードでのプレイでは、こういう細かい操作ができるので楽です。

→1904.8 賠償艦獲得
1904.8賠償艦~1923.6.png
 フランスで革命が起きて終戦したため、賠償艦を得ることができました。

→1904.8 領土獲得
1904.9領土獲得.png
 領土もがっぽりです。

・1905.11~1907.3 「第1次英露戦争」

 USAを先に叩いておきたい作者としてはあんまり乗り気ではなかったのですが、いろいろ重なってしまいました。

→開戦時戦力
1905.12戦力.png
 この時、大量の艦艇が改装中で、もしかすると一時的に現役艦がいなくなったのを見て「イケる! 」と思われちゃったのかもしれません。

→1905.12 通商破壊戦
1905.12通商破壊戦.png
 正面戦力は(一時的に)不足した状態でしたが、作者はすでに勝利を確信しています。

→1906.4 「Battle of Nymphe Bank」
1906.4艦隊決戦Battle of Nymphe Bank.png
 ロシア艦隊との艦隊決戦になります。
 雨天かつ夜間という最悪の視界条件での交戦となりましたが、準弩級戦艦などが参加し主砲クラスの大砲の数が多く、雷装も充実していたロイヤルネイビーが大勝することができました。

→1906.6 沿岸襲撃阻止
1906.6沿岸襲撃阻止.png
 名前なしの海戦ですが、少し考えさせられたのでご紹介。
 実力的には敵CAの1隻くらいは沈められたはずなんですが、こちらのCAのNarrowベルトの悪い特性が発揮されてしまい、最初の被弾でこちらのCAが2隻とも速度低下を起こし(なんか機関の蒸気関係のパイプが破損したっぽい? )、逃げられてしまいました。

 同時に、作者が意図して作っていた「敵のCLより強いCL」が、孤立した敵CLをサシで沈めてくれた、ある意味作者の建艦方針が色濃く反映された戦いになります。

→1906.7 日本がイギリス側で参戦
1906.7日本がイギリス側で参戦.png
 ぶっちゃけわざわざ味方してくれなくても勝てたんですが、テンションが極端に低いと味方してくれることがあります。

→1907.3 領土獲得
1907.3領土獲得.png
 革命によりロシアが倒れ、なかなか大きな領土を獲得できました。

・1909.4~1909.11 「第1次英米戦争」

 USAの本国海域周辺で港湾規模を拡張するなどの挑発をくり返した結果、開戦となった戦争です。
 ここから勝負が始まります。
 どれだけUSAを弱体化させ、その経済力の発展を阻害できるかが問題です(分母が小さくなれば、伸び率が一緒でもUSAを抑え込めないかな~とか考えていました)。

→開戦時戦力
1909.4戦力.png
1909.4戦力2.png
 主力艦船数ではすでにUSAに並ばれています。
 質はロイヤルネイビーの方が若干有利でしょうか。

 すでにUSAは手強い存在となっていますが、こちらには大量の潜水艦がいます。

→1909.6 「Battle of Monhegan Island」
1909.6艦隊決戦(敵戦艦部隊を発見できず)Battle of Monhegan Island.png
 艦隊決戦だったんですが、何故か敵の戦艦部隊と会敵できず、仕方なくCA部隊を沿岸に追い込んで殲滅した戦いになります。
 制海権争いでCAは重要な存在であるため、なかなか良い戦果をあげられました。

→1909.9 「Battle of Caoe Lookout」
1909.9船団襲撃Battle of Caoe Lookout.png
 本プレイにおける、初の敗北、初の大型艦喪失です。
 船団襲撃だったんですが、敵の護衛が強力で、気づいた時には逃げられる状態ではなくなっていました。
 沈んだのが旧式だったのでまだ良かったです。

→1909,12 賠償艦獲得
1909.12賠償艦~1923.2.png
 USAはやはり手ごわかったですが、SSCが活躍し通商破壊で革命までこぎつけ、賠償艦を獲得しました。喪失分を埋め合わせできて良かったです。

→1909.12 領土獲得
1909.12領土獲得.png
 領土も美味しかったです。

→終戦時戦力
1909.12戦力.png
 敵の巡洋艦部隊は大幅に弱体化させられたものの、戦艦部隊がほぼ無傷であるため、今後の苦難を予想して気が重くなりました。

・1912.7~1913.7 「第2次英米戦争」

 前回に引き続き、港湾拡張による挑発を実施して戦争に持ち込んだ戦いとなります。

→1912.8 通商破壊戦
1912.8通商破壊戦.png
 ゆけ! ゆくのだ、潜水艦!

→1912.9 「Battle of Punta Yeguas」
1912.9上陸支援Battle of Punta Yeguas.png
 上陸支援の英国艦隊と、それを阻止しようとする米国艦隊との間で発生した大規模な海戦です。
 双方の戦艦部隊が正面から交戦したのですが、FCSが未発達なのと砲の威力がまだ不足していたのか、撃沈に至る艦は思ったより少なかったです。

→1912.10 「Battle of Scrub Island」
1912.10船団襲撃Battle of Scrub Island.png
 船団襲撃だったのですが、敵のBCの撃沈に成功しました。
 敵BCは最後まで船団を守ろうと奮戦したのですが、2対1だったので勝てました。

→1912.10 沈没した敵BC
1912.10単艦奮闘するも討ち取られた敵BC.png
 初期のBCは最低8インチ、9~10インチの舷側装甲があれば、このころはまだ主砲の命中率も上がり切っていないので結構粘ります。

→1913.4 「Battle of Hind Bank」
1913.4上陸支援Battle of Hind Bank.png
 再び上陸戦支援で大海戦となった戦いです。

→1913,4 航跡図
1913.4航跡図.png
 分かりにくいですが、下から味方戦艦部隊と同航戦であがってくる敵戦艦部隊の頭を、右から来た巡洋艦部隊(BC含む)で強引に抑え、至近距離からの砲撃と雷撃により仕留めた形になります。
 敵BBの目標が味方戦艦に向いていたから良かったのですが、ちょっと無茶してしまいました。
 結果良ければ、とは言いますが、反省も多い戦いです。

→1913.6 領土獲得
1913.6領土獲得(使えそうなBCがいたのでできれば賠償艦まで欲しかったけど、仕方なし).png
 USAの全ての植民地を奪取しました。

→終戦時戦力
1913.7戦力.png
1913.7戦力2(ドイツのSSがやばい).png
 なかなかの打撃を米国に与えられたと思います。

・1915.4~1916.4 「第1次英日戦争」

 実は、日本は戦争相手としてなかなか美味しかったりします。
 極東という遠い地域にあるので攻めにくいのですが、英国は世界中に拠点があるため港湾を拡張さえすれば有力な艦隊を派遣可能で、しかも、ゲーム序盤の日本はあまり強くありません。

 というわけで、USAをひとまず倒したので日本を挑発し、イベントも利用して戦争に持ち込みました。
 今はUSAに勝てていても、将来厳しいんです。
 心が痛みますが、日本にも協力してもらいます。

→味方艦が謎の潜水艦に雷撃される
1915.4日本のせいだ!.png
 日本のせいに違いない!

→開戦時戦力
1915.5戦力.png
1915.5戦力2.png
 圧倒していますので、遠征艦隊は隻数を厳選、日本と対等になるくらいの数で、最新鋭のものを派遣しました。
 遠征艦隊は維持費が高いというのと、あまり戦力差があると敵が交戦に応じなくなって、戦果があがらず、かえって戦争が長引くことがあるためです。
 また、港湾規模の問題もありました。拡張したとはいってもロイヤルネイビーの全力を派遣できるほどではありません。

→1915.9 「Battle of Mordvinova Bay」
1915.9船団護衛(日本主力艦隊は壊滅)Battle of Mordvinova Bay.png
 船団襲撃に来た日本艦隊を迎撃、壊滅させることに成功した戦いになります。
 ただ、作者の指揮ミスにより、新鋭巡洋艦を失うという失態も犯してしまいました。

→爆沈したCA
1915.9爆沈したCA(最初の被弾で爆沈。戦艦部隊のCoreとしたまま敵戦艦と砲戦させた作者の統率ミス).png
 味方戦艦部隊のコアとして従っていた巡洋艦部隊の1隻なのですが、敵戦艦と撃ち合った時に爆沈してしまいました。
 せっかくキャプテンモードで遊んでいるのだから、コアを解除するか、プレイヤー操作に変えて戦艦の後ろに隠せばよかったです。

→1916.4 賠償艦獲得
1916.4賠償艦~1923.6.png
 生き残った艦を容赦なく連れていく英国(USAに勝つためです)。

→1916.4 領土獲得
1916.4領土獲得.png

→1916.5 終戦時戦力
1916.5戦力.png
1916.5戦力2.png
 戦争の結果、日本艦隊はほぼ全滅しました。

・1920.7~1921.2 「第1次英伊戦争」

 ここまで英国が散々暴れてきましたが、まだ主要国で戦っていない国がありますね?
 イタリアです。
 仲間外れはいけないという建前のもと、植民地を奪うため、港湾拡張などで挑発し、イベントを利用して戦争に持ち込みました。

→1920.7 謎の潜水艦に雷撃される(また)
1920.7イタリアのせいだ!.png

→開戦時戦力
1920.8戦力.png
1920.8戦力2.png
 何かBCがいっぱいいました。

→1920.8 通商破壊
1920.8猛威を振るう潜水艦(多分イタリアにはまだDCが無い).png
 多分、イタリアにはまだ対潜装備のDCが無いようです。

→1920.12 「Battle of Cape Caccia」
1920.12上陸戦支援Battle of Cape Caccia.png
 上陸支援の味方艦隊をイタリアの巡戦部隊が迎撃してきた戦いになります。
 これまでの小競り合いでもイタリアの戦艦クラスがぼちぼち沈んでおり、実質的にこの戦いでイタリア艦隊は壊滅しました。

→1920.12 敵艦にラムアタック
1920.12夜戦の最中、敵艦にラムアタックをかますBC(あたったのは偶然).png
 当たったのは偶然でした。

→1921.2 賠償艦獲得
1921.2賠償艦.png
 砲力に魅かれて選択した艦なのですが、航続距離が短かったので使い方でいろいろ苦労させられました。

→1921.2 領土獲得
1921.3領土獲得.png
 先に上陸戦で領土を奪っていたので、取れるものをこの戦争だけで全て奪うことができました。

・1922.3 潜水艦全廃条約

1922.3潜水艦全廃条約(ちょうどいいタイミング).png
 軍縮条約の1つです。
 SSなどが開発され、SSCから乗り換えようと思っていた時期だったので、一時的に潜水艦を廃棄するのはちょうどいいと思い(どうせこれから先の時代は潜水艦がこれまでの様に無双することは少ないだろうと思っていたので)素直に調印した条約になります。

 この軍縮条約だけ賛成すると威信があがる、珍しいケースになります。

 ちなみに、真ん中の選択肢を選ぶと、潜水艦ではなく通常の軍縮条約と同じ様にランダムに制限が設けられることがあります。

・1927.1~1927.11 「第3次英米戦争」

強大化しつつあるUSAとの間に発生した、本プレイ3回目の戦争となります。
 潜水艦を全廃した状態での開戦となったため、水上艦艇による戦闘がメインの戦いとなりました。

→開戦時戦力
1927.2戦力.png
1927.2戦力2.png
 USAは戦艦などの隻数で英国に勝っていますが、こちらは質で上回っています。

→1927.3 「Battle of Key West」
1927.3艦隊戦Battle of Key West.png
 開戦直後に発生した艦隊決戦になります。
 敵の巡洋戦艦部隊4隻と別行動中の空母部隊をこちらの巡洋戦艦部隊が捕捉し、突入して砲撃戦に持ち込むことで各個撃破に成功し、勝利することができました。

 本プレイでは「空母部隊」の技術獲得が遅れており、こちらの空母が少なく敵機からの断続的な空襲を受け、作者は巡洋戦艦の喪失を複数覚悟していたのですが、幸いなことに耐えてくれました。

 敵機動部隊を撃滅した辺りで敵の巡洋戦艦部隊が駆けつけてきたので全力で逃げ出し、何とか逃走に成功、作者側の勝利に終わった戦いです。

→1927.4 「Battle of Santiago」
1927.4戦艦戦闘Battle of Santiago.png
先の戦いに続き発生した大規模な戦闘になります(確か戦艦戦闘です)。

 前回の戦闘の結果空母を失ったUSAは航空援護が小さく、こちらの空母部隊が隻数が少ないながらも活躍、また、敵戦艦に恐らくトラブルが生じ、その隙に乗じたこちら側が砲撃戦でも圧倒して大勝することができました。

→1927.4 トラブルのためか真っすぐ突っ込んでくる敵戦艦
1927.4舵が故障したのか、真っすぐに突っ込んでくる敵戦艦.png
 滅多打ちです。

→1927.6 「Battle of Little Bahama Bank」
1927.6戦艦戦闘Battle of Little Bahama Bank.png
 柔らかい空母部隊の至近に敵艦隊が配置されるという、殺意マシマシの配置から開始された戦闘です。

 必死に空母を逃走させ、戦艦部隊を突撃させて砲戦に突入。
 単艦の質で勝っていたこちら側が航空支援も受けながら大勝した戦いになります。

→1927.6 殺意マシマシの配置
1927.6こちらを殺す気満々で開始される戦闘.png
→1927.6 爆沈した味方戦艦
1927.6爆沈した味方戦艦.png
 すでに旧式ながら頑張ってくれた艦でした。

→1927.11 終戦
1927.11終戦.png
 以後は大規模な海戦は発生せず、英国の勝利で終戦となりました。
 USAはすでに海外領土を失っていたので、英国が得たのは戦果と威信だけでした。

→終戦時戦力
1927.12戦力.png
 だいぶ減らしましたが、まだまだUSA海軍は強力です。

・1933.9~1934.8 「第2次英露戦争」

 この時点でまだ有力な植民地を保有していたロシアを標的として開始された戦争になります。

 以前より戦果をあげにくくなった潜水艦ですが、戦果が少ないながらも効果があった様で、大きく勝利に貢献してくれています。

→1933.9 「Battle of Dagerort」
1933.9巡洋艦行動Battle of Dagerort.png
 巡洋戦艦部隊による交戦です。
 味方空母が危険でしたが、何とか勝利できました。

→1933.9 日本が英国側で参戦
1933.9日本が味方として参戦.png
 英日同盟であります!

→1933.12 戦果があがりにくくなった潜水艦
1933.12あまり効果的ではなくなった無制限潜水艦作戦.png
 戦果の数は減っているのですが、意外と不満度の上昇には効果があるようでした。

→1934.1 「Battle of Hundsort」
1934.1沿岸砲撃阻止(ずっと夜戦で知らないところでAIのDDが戦っていた)Battle of Hundsort.png
 プレイヤーはほとんど何もしていない戦闘になります。
 夜戦のため、プレイヤー操作の部隊は敵を捕捉できずに右往左往。
 AI操作の哨戒部隊や駆逐艦などが敵艦と交戦し、なんだかよく分からない間に戦果をあげていました。

 しかし、駆逐艦がいっぱい沈んでいますね……。

→1934.6 敵DDと刺し違える空母「瑞鳳」
1934.6DDと刺し違える瑞鳳(南無南無).png
 参戦してくれたのはいいものの、日本、何か苦戦してます。

→1934.8 領土獲得
1934.8領土獲得.png
 ロシアで不満度上昇による革命が発生、大勝利です。

・1938.2~1939.11 「第2次英仏戦争」

 ドイツとの緊張関係が高まる中、突如としてフランスが仕掛けてきた戦争になります。

 この時点でフランスは英国以外で唯一海外植民地を持つ国家であり、好都合ではありました。

 ただ、英国は予算的に厳しい状況となっており、その後ドイツもフランス側で参戦してきたため、外に独仏連合軍、内に予算と、苦しい戦争となりました。
 この予算不足の状況と、この戦争で獲得できそうな植民地が無くなったため、以後、英国は平和外交路線に転換します。

→1938.2 フランスからの刺客
1938.2ドイツが来ると思ってたのにまさかのフランス.png
 緊張度が思い切り高まっていたのでドイツが来ると思っていたのですが、まさかフランスとは思いませんでした。

→1938.3 「Battle of Morocco」
1938.3船団襲撃Battle of Morocco.png
 CL1935型 防空軽巡 が大活躍した、船団襲撃作戦になります。
 瞬間火力で敵CLを圧倒したうえ、輸送船多数の撃沈に成功。
 再装填装置付きの魚雷発射管で次々と雷撃を実施し、なかなか爽快な戦いとなりました。

→1938.3 敵軽巡
1938.3敵軽巡。多分正面から戦えるのはこのくらいのクラスがいいとこだとは思う.png
 6インチ連装砲3基のやや小ぶりな軽巡です。
 トン数はCL1935型とさほど変わらないのですが、瞬間火力で圧倒できました。

 ただし、CL1935型で戦っていい敵艦は、これと同等のクラスまでだと思います。
 より強力な艦艇相手には少々不安が大きいです。

→1938.5 「Battle of ヨstergarn」
1938.5巡洋艦戦闘(バルト海に突っ込んでくるフランス軍を基地航空隊が迎撃)Battle of ヨstergarn.png
 バルト海に突っ込んできたフランス艦隊を基地航空隊で滅多打ちにした戦いになります。
 敵制空権下にこうやって突っ込んでくる(or突っ込まされる)無謀な作戦は、ちょっとやめて欲しいです。

→1938.7 「Battle of Boulogne」
1938.7沿岸砲撃(ちなみに、味方の航空隊は援護も何もしてくれなかった)Battle of Boulogne.png
 ドーバー海峡で発生した海戦ですが、味方の基地航空隊はほとんど活躍してくれず、撤退中に敵空母と運よく遭遇したため勝てた戦いとなります。

→1938.7 逃走中に敵空母と遭遇
1938.7BC2隻に追われつつ、偶然遭遇した不運な敵CVLを通り魔的に砲撃しつつ逃走する.png
 敵BC2隻に追跡され一目散に逃亡しながら、偶然捕捉した敵空母を通り魔的に屠る。

→1938.8 ドイツがフランス側で参戦
1938.8ドイツが敵側で参戦(あと予算がやばい).png
 テンション高いから来るかもなと思っていたら、案の定来ちゃいました。

→1938.9 アレ、通商破壊が通用する
1938.9通商破壊戦.png
 何か潜水艦部隊が絶好調。
 敵の対潜技術が低いのか、こちらの潜水艦技術が優秀なのか。

→1938.9 予算を回したのに敗北する不甲斐ない陸軍
1938.9予算を回したのに敗北してくる陸軍(お前の予算よこせや).png
 この戦争ではフランスとドイツが同盟したためか、度々陸軍が敗北しました。

→1938.10 通商破壊阻止(敗北)
1938.10通商破壊阻止(敗北).png
1938.10命中率に差がある.png
 敵の命中率が高く撃ち負けてしまった戦闘になります。
 夜が訪れなければ逃げ切れなかっただろうと思います。

 何というか、「流れがいい時」「流れが悪い時」がある気がします。

→1939.1 「Battle of Wight」
1939.1沿岸襲撃阻止(空母からの夜間航空雷撃が威力を発揮)Battle of Wight.png
 こちらの沿岸を航行中の船舶を狙って襲撃してきた敵艦隊に対し、夜間航空攻撃で戦果をあげた戦いになります。

→1939.4 「Battle of Boulogne」
1939.4沿岸砲撃(ドーバー海峡で航空戦)Battle of Boulogne.png
 ドーバー海峡で、英国本土を砲撃しようとするフランス艦隊を迎撃した戦いとなります。

→1939.4 高い抗堪性を発揮した空母
1939.4生還した空母(700キロ爆弾2発、300キロ爆弾3発に耐える).png
 700キロ爆弾2発、300キロ爆弾3発に耐えた空母。
 この設計はかなり使い勝手が良かったです。

→1939.6 「Battle of Ile de Sein」
1939.6巡洋艦戦闘Battle of Ile de Sein.png
 航空戦力との連携で大勝。
 ちなみに、沈んだCLはAI制御の艦で敵の基地航空隊の攻撃範囲に不用意に突っ込んでいったため沈みました。
 キャプテンモードでプレイしていても、こういう制御できない艦での事故が起きるのはイラっとします。

 普通、敵の航空圏内には近づくなとか、そういう指示が出せるはずだと思うんですが。
 プレイヤーは海軍の最高司令官なんですし……。

→1939.7 「Battle of Vlieland」
1939.7艦隊決戦(敵の空襲も激しく、こんなに勝ってるとは思ってなかった)Battle of Vlieland.png
 独仏連合艦隊との最大の艦隊決戦です。

 敵の航空攻撃も激しかったのですが、こちらの方が大勝することができました。

→1939.7 フランスが戦争から離脱
1939.7獲得領土.png
 艦隊決戦での大敗と潜水艦による通商破壊によってフランスがまず降伏。

→1939.11 ドイツも降伏
1939.11領土獲得.png
 ほどなく、ドイツも降伏しました。

→終戦時戦力
1939.12戦力.png
1939.12戦力2.png
 独仏海軍は壊滅。
 しかし、USAの振興が著しく、英国にとって苦しい時代が到来します。

・英国、最大版図を達成

1939.12英帝最大版図1.png
1939.12英帝最大版図2.png
 ここまでの戦争で、大英帝国は最大版図を獲得。
 世界の覇者たる存在になりました。

・戦争を忌避する時代

 ここまでの時点で英国は世界中の取れそうな領土はおおむね獲得しきっており、自ら積極的に戦争を仕掛ける必要を失いました。

 このため、作者はここから平和外交路線を取り、英国の覇権を維持するため、時に威信が低下することも忍んで戦争(特に米国との)を回避する様に努めていきます。

 戦っても犠牲が出るだけで英国には得るものが無く、ゲーム中で最大限の拡張を実現した今、戦争はするべきでないと判断しました。
この時の作者は、USAに対してこのまま優勢を維持できるのでは、と思っていました。

 そう。
 作者はここで、致命的な判断ミスを犯したのです。

:投了

ここで、1950.8時点の戦力をご覧ください。
1950.8投了時戦力.png
1950.8投了時戦力2.png
 作者はこの戦力を見て、投了を決断しました。

 できるだけのことはやったのですが、USAの経済力の伸びは伊達じゃない!

 作者が大艦巨砲主義の夢を追い求め20インチ砲艦の建造などにうつつを抜かしている間にUSAは海軍予算を増大させ、その強大な経済力で、多数の空母を建造してきました。

 戦艦部隊の多少の不利は、これまでに建造してきた艦艇でも何とかなります。
 しかし、それは、戦艦部隊と航空部隊を連携させて、初めて勝利できるのです。

 すでに英国の経済力では現在の戦力を維持するだけでも手いっぱいでした。
 特に航空部隊の維持費は、平時、戦時共に英国の海軍予算を圧迫し、米国の圧倒的多数の空母部隊に対抗するべく航空戦力を増強することは不可能でした。

 しかも、現有戦力を戦時に十分に稼働させることさえ、この時の英国には難しくなっていました。

 最後に戦った戦争ですら、すでに予算不足に直面しつつあり、栄光あるロイヤルネイビーはその全力を発揮できなくなっていたのです。

 作者としては、限られた予算で「質」を向上させて対抗しようと考え、だからこその20インチ砲艦、だからこその装甲空母の整備だったのですが、空母の数で倍になられ、予算でも倍近くになられてしまうと、今後の先行きが全く見通せなくなりました。

 平和外交で乗り切ることは、きっと不可能ではありません。

 ですが、強大な敵に土下座外交する様な覇者が、いったいどこにいるというのでしょうか。

 こうして、作者の長い挑戦は幕を閉じました。
 作者は、成しとげられなかったのです。

 本プレイの教訓をもとに、我こそはと思う方、どうか、英国プレイに挑戦していただけますと、幸いです。

:砲弾設定

 作者は基本的に、砲の貫通力が低い初期は榴弾重視(全く徹甲弾をもっていかないのも、敵にトドメを刺しにくいので良くない気がします)で火災を狙う方向で、主砲の貫通力が増大し始めたら(SAPの開発を目安としています)徹甲弾重視にします。
 水中弾の技術が開発されたら採用するつもりで、遠距離、中距離をAP、近距離をSAPとしています。

・1900.1砲弾
1900砲弾.png

・1910.7砲弾
1910.7砲弾.png

:技術設定

・1900.1技術
1900技術.png
 初期は、なるべく早く超弩級戦艦の建造までもっていきたいので、艦船設計と主砲を重点投資しました。

・1911.5技術
1911.5技術.png
 16インチ砲まで開発できたので、次は傾斜装甲などの早期獲得を狙い装甲重視、重巡に背負い式砲塔が可能となる技術の獲得のため引き続き艦船設計、の2つを重視しました。

・1912.2技術
1912.2技術.png
 飛行船技術が解禁されたのですが、作者は普段、飛行船を全く使わないので優先度を下げ、他の研究分野に予算が回りやすくしました。

・1918.2技術
1918.2技術.png
 傾斜装甲や重巡用の背負い式砲塔の技術が取得できたため、航空機の発達が始まるのに備えて対空火器の技術を優先しています。
 初期は戦闘機による上空援護もまだ効果が十分ではないため、艦艇の対空火力を増強したいからです。
 早期に機関銃、機関砲、対空砲の3種をそろえるのが目標です。

・1930.8技術
1930.8技術.png
 高射装置の技術まで採用できたので、優先を艦隊戦術にシフトします。
 これは、空母機動部隊の技術がこの時点でまだ未修得となっていたことと、CAP関係の技術を獲得して防空能力を向上させたかったからです。

・1936.10
1936.10技術.png
 レーダー関係の技術開発が開始されたので、優先を艦隊戦術とレーダー技術に割り振りなおし。
 FCS用レーダーの開発をなるべく早期に行うことが目標です。

5:本プレイで得た戦訓など

:戦争について

その1:潜水艦強すぎ問題
 このゲームの潜水艦による通商破壊、凄く強いです。
 特に、イギリスの様に素の海軍力が強く、敵本国で海上封鎖ができる様な場合では無双状態です。
 本プレイでも、イギリスに敵対した国の多くが、潜水艦の通商破壊と海上封鎖の合わせ技で革命によって降伏し、多大な領土を明け渡すこととなっています。
 対潜技術が未発達な1920年以前では誰にも止めることはできず、1920年代以降でも、敵対国の技術状況や対潜戦力の整備状況によっては大戦果をもたらしてくれます。

 中立国の商船を撃沈してしまうことがあるのが珠に傷ですが、敵の艦艇を攻撃してくれもするので、潜水艦はめちゃ強いです。
 しかも安い・・・。

 さすがに潜水艦だけでは勝てない(昔ドイツで通商破壊プレイを試そうとして失敗しました。主力艦から補助艦まで通商破壊可能な様に航続距離をのばし、潜水艦を量産したのですが、全ての兵力を通商破壊に出すと通常戦闘で負け続きとなり、通商破壊で敵を倒す前にこちらが負けてしまいました)のですが、それにしても強いです。

その2:地上戦は複数並行可能
 同じ海域で連続して上陸戦を試したことは無いのですが(どうもこれはうまくいかないんじゃないかと)、違う海域で並行して地上戦を戦うことは可能な様です。
 例えば、プレイ中の対フランス戦では、地中海で上陸作戦を実行し、その陸戦が継続中に東南アジアでも上陸戦を実行することができ、占領することができました。
 このため、余裕があれば積極的に上陸戦を仕掛けてもよさそうです。

その3:戦争中は艦艇や航空隊の維持費が跳ね上がる
 作者は今回、いつでも航空支援が得られるように各地に航空基地を建設し、航空隊を常駐させていたのですが、この維持費でかなり苦しむことになりました。
 イギリスは海軍強国なのですが、広大な地域を防衛する必要があり、満足のいく防衛体制を作ろうとすると多数の航空基地が必要で、そこに配備する航空隊の運用費でかなり戦費が圧迫されました。
 こういったことから、面倒くさくても航空隊は必要な場所にだけ展開する様にし、チマチマ航空隊の移動などを行った方がいいのだと思います。
 すごく面倒くさい作業ですが、イギリスでUSAに勝とうとするなら一考するべきかもしれません。

その4:AIの艦隊運用は予想できない
 試走でもたびたび発生していたことですが、AI国家は、よく分からない艦隊運用をします。
 例えば、USAが、こちらが敵の本国海域を海上封鎖しているにもかかわらず、東南アジアなどに主力艦隊を振り向け、不満度上昇で自滅するといった事態が何度もくり返し発生しています。

 この仕様は、どうもよく分からないのですが、ここに付け込んで戦うと有利に戦えるんじゃないかと思います。

その5:海峡で封鎖などはできない
 世界展開する英国ですが、ドーバー海峡でも、ジブラルタル海峡でも、マラッカ海峡でも、敵艦の通行を封鎖することはできません。
 これはAIも同様で、ドイツ相手に戦争していても、こちらの艦艇が普通にバルト海に出撃したりします。

 例外的に、スエズ運河とパナマ運河は、そこを支配していれば他国の通行を妨害できるため、ここの2つを抑えることはかなり重要になります。

その6:各海域に展開する戦力は、なるべく数を敵に合わせる
 これは、こちら側の数が多すぎると、AI側が戦闘を回避し、戦果と威信を得にくくなってしまうからです。
 敵となるべく数を合わせることで、敵が戦闘に応じる機会が多くなり、戦果を得るチャンスが増大します。
 この戦い方を採用する場合、艦艇の質はなるべく高めておくことをお勧めします。

:戦術について

その1:敵艦追撃時にはTurn togetherを使用し、単横陣で突撃すると有効
逃走を図る敵艦を後方(真後ろ)から追跡する際は、単横陣で突撃すると、敵艦への攻撃がしやすくなるように感じました(ゲーム内のシステムは分かりませんが、想像すると、単縦陣では前方の艦影、煤煙に照準が邪魔されるので先頭の艦以外の砲撃機会と命中率が下がるのではと思います)。
 また、空襲を受けた際や、魚雷攻撃を受けるだろうと予想された際に、Turn togetherを使用して一斉回頭をすると攻撃を回避しやすかったです(空襲回避はほとんど「おまじない」レベルですが、敵艦からの魚雷攻撃を回避しやすいのは本当です。→単縦陣だと、先頭の艦が回避できても、その動きに追随する後続艦が被弾する可能性が出てくるためです)

その2:薄暮、夜間の航空攻撃は強力
 薄暮、夜間になると航空機は敵を攻撃できないと勝手に作者は思っていたのですが、意外と攻撃を命中させられることが判明しました。
 このため、敵上に到達するのが薄暮、夜間になる場合でも、「そこに敵がいる」と分かっていれば出撃させてしまうのも有力な手になると思います。
 それも、1920年代であろうと、普通に攻撃できます。

 薄暮、夜間は敵の直掩機もいないため、一方的に攻撃することができます。
 これは、同様のことが味方にも言え、思わぬ被害を受けることがあります。

 ただし、事故で損失する機体が増えますので、その点にはご注意ください。

その3:航空攻撃は敵に対して放射状に出撃させると良さそう
 敵の偵察情報は結構アバウトなうえ、敵は常に移動し続けているので、1か所に航空隊を集中させると空振りになることが多くありました。
 この改善点として、作者は空母ごとに戦爆雷の攻撃隊を編成し、敵の予想位置に放射状にばらまくということをしています。
 こうすることで、高確率で「どれかの部隊は必ず敵と接触」させることができ、完全に空振りになるという事態を回避しやすくなります。

:艦艇設計について

その1:Narrowベルトは欠点さえ理解すれば使える
 装甲方式考察でも思ったことですが、Narrowベルトには、被弾時に不具合が起こりやすい傾向があると思われる一方、通常の装甲配置よりも装甲厚を増加させることで、総合的な攻防力は向上するような感触があります。
 作者がNarrowベルトを採用することが多いのはこうした感触があるからで、特に、英国の様に多数の艦艇を準備できる国家では、1、2隻落後しても十分に戦い続けられるため、採用してもいい様に思います(逆に、数を用意できない少数精鋭が向く場合には、使わない方がいいと思います)。

 現実では、Narrowベルトを採用する、つまり舷側装甲のカバー範囲が減ると、艦が傾斜したりした際に非装甲部分を暴露しやすくなり、敵弾の命中によって甚大な被害が生じる危険性が増大します。
 昔の軍艦では、「艦が何度傾斜すると非装甲部分が暴露されるか」を計算して装甲範囲を決めている様なのですが、Narrowベルトが、艦の全長方向ではなく、高さ方向の装甲範囲を減少させるものであると予想できることから、現実の艦にNarrowを採用すると艦が傾斜した際に非装甲部分が暴露されやすくなり、甚大な被害が生じるだろうと予想できます。

 このゲームで艦の傾斜までシミュレートしているかどうかは分からないのですが、Narrow採用艦で不具合が起きやすいのはこういった要素を考慮していたりするのかな、とも思います。

その2:砲戦の被弾の多くは20000ヤード以下で生じる
 これは、作者が各口径の砲の威力比較をやろうとしていた時の砲撃テストなどで得た知見なのですが(ちなみに面白い結果が出なかったので記事にはしませんでした)、被弾が多くなるのは20000ヤード以下であろうと感じます。
 もちろん、25000ヤード程度で被弾する機会もあるのですが、そういった場面は思ったよりもずっと少なかったです。

 この原因は、実戦においては視界が天候などによって制限され、砲の最大射程付近で撃ち合うことが少ないのに加え、敵を発見しても即攻撃しない場合があること(多分敵味方の識別をしたり射撃諸元を計算したりしている)、敵味方共に命中率を向上させるために接近戦を挑もうとすること、遠距離では散布界も広がり命中率が低下することなどが考えられます。

 つまり、その艦の主砲の最大射程付近で砲戦を実施することがそもそも少なく、それ以下の距離で砲戦を実施する機会の方が圧倒的に多いということです。

 このため、作者は、デッキの防御については20000ヤード付近で耐えることを念頭に、15インチ砲に対してはデッキ3.5インチ、16インチ砲に対してはデッキ4インチを最低値として設計することとし、その他の艦艇についても、最大射程よりも若干近距離側で耐えられれば十分という考えで設計を実施しました。

 もちろん、装甲は厚い方がいいので、これはあくまで「どこまで削ってもいいか」の目安です。
 これ以上削るとやばい、という限界の数値になります。

その3:Magazine Boxは空母で威力を発揮する
 機関部などの装甲が薄くなるため戦艦などに使用するには不安の多いマガジンボックスですが、空母に使ってみたところ、かなり役に立ちました。
 本プレイの艦艇設計例でも空母に使用していますが、舷側、デッキ共に4インチ程度の装甲を施すと、被弾に強く沈みにくい空母が完成します。
 プレイ中でも、爆撃を受けたマガジンボックス使用の空母は火災を発生させることもなく耐えてくれました。

 もしかすると、マガジンボックスでは、空母のガソリンタンクや爆弾や魚雷なども弾薬庫と同じくらいの重防御となる設定で、誘爆しにくくなっているのかな、と思います。
(というより、飛行甲板を装甲した装甲空母は、史実の大鳳の喪失などの事例を踏まえて、誘爆しやすい設定になっているのかも、とか思っています。検証はしていないのですが、装甲空母は密閉性も高そうなのでいろいろこもっちゃうのかな、なんて)

 ただし、10インチ砲などと撃ち合う機会の多い重巡洋艦などでは、機関部を撃ち抜かれて速度低下→タコ殴り、となるので、マガジンボックスの採用は空母のみか、戦艦、巡洋戦艦などで最大装甲厚を18インチとか20インチとかめいっぱい厚くする場合のみに限定した方がいいかと思います。
 中途半端な装甲厚の、砲撃戦を想定した艦に使うと酷い目に遭います。

その4:5インチ砲多数装備の防空軽巡は有効
 プレイ中では偉い人からの巡洋艦作れという指示でやむなく作った5インチ砲多数装備の防空軽巡ですが、意外と使える印象がありました。

 軽巡以上の艦艇に対しては対抗することは難しい(防御力の関係で8インチ砲以上装備の艦には軽巡はほとんど対応できない)のですが、発射速度が早く、決して低威力でもない5インチ砲は、特に敵のDDを蹴散らすのには最適で、それを多数装備することで防空能力も優秀で、使い勝手は良かったです。
 水雷戦隊の旗艦、あるいは主力艦の護衛としての限定的な役割となりますが、そもそも作者のプレイでは対艦戦闘は重巡に任せる方針であったためあまり問題となることもなく、活躍させることができました。

その5:軽巡と重雷装は相性がいい
 総合的な攻防力ではより大型の重巡にどうしても劣る軽巡ですが、魚雷発射管多数を装備することでジャイアントキリングを狙うこともできます。
 また、次発装填装置を装備すると次々と魚雷を発射できるため、結構爽快でした。

 その4で述べた防空軽巡ですが、設計当初から「対艦戦闘では、軽巡に対してさえも不利だろうな」と分かっていたので、重雷装に作ってあります。
 基本的に自分より同等以上の艦が相手の場合は速力で逃走、逃げきれない時は魚雷を放って敵の進路を変えさせるか撃沈を狙う、などと言った運用です。

 用法は限定されるのですが、対空防御は大切ですし、船団襲撃や水雷戦隊同士の戦いでは結構頑張ってくれました。

その6:軽巡にはスロープデッキの方が相性はいいかも
 軽巡は交戦距離が短いのと、厚い装甲を施せない(重装甲にするとそもそも軽巡の存在意義が怪しくなるというのもありますが)ことから、装甲を抜かれることを前提としてスロープデッキにすることは効果があるのではないかと思っています。

その7:単装砲装備の方が軽く重武装にできる場合がある
 これはDDなど小型の艦で特に顕著だと思うのですが、単装砲の方が軽く、より多くの砲を搭載できる場合があります。
 戦艦など、砲塔に装甲を施す必要のある艦では、連装砲、三連装砲の方が総合的には軽くなるのですが、非装甲の小型艦では単装砲にも有利な点があると思います。
 ただし、単装砲の多数装備は、機銃などの設置スペースが減る点には注意が必要です。

その8:主砲の装備数は「中心線12門程度」がもっとも効率が良い
 1艦当たりの攻撃力をなるべく増大させる方向で艦艇設計を行うことが多い作者ですが、「多ければいいってもんじゃない」様です。
 試走も含めていろいろ試してみた結果、主砲の装備数は中心線配置で12門程度が一番強くて使い勝手がいい様に思います。

 攻撃力を強化しようと思って、3連装砲5基15門艦とかも作ってみたのですが、実際に戦わせてみると、12門艦と比較して明確に強いという感触はありませんでした。

 言い換えると、12門砲艦に対し、15門砲艦では、単位時間あたりに得られる命中弾数が、明確に違いを感じられるほど増加する感触が無い、ということです。

 18門艦とかはまだ試していないので分からないのですが、とにかく、1艦当たりの火力を増加させたいと言っても、艦に被弾による不具合などが発生し撤退させることもあるのを考え合わせると、最大でも主砲は12門辺りまで、というのが、効率が良く、強さを実感できる数値ではないか、というのが作者の考えです。
 また、細かいところですが、1艦の主砲は常に1つの目標しか射撃できないため、18門艦を作るよりは、9門艦を2隻作る方が使いやすいです(もっとも、18門艦1隻のコストと、9門艦2隻のコストはイコールにはならないでしょうが)。

 個人的にですが、3連装砲4基12門、もしくは連装砲6基12門ないし5基10門、連装砲と3連装砲の混載で10門などの艦(この配置は少々変則的ですが)辺りの攻撃力が高く、3連装3基9門艦のバランスが良く、連装砲4基8門は及第点で辛うじて第一線級、といった感じです。
 連装砲4基8門艦は見た目のバランスが良く作者も好きなのですが、AIも10門艦や12門艦を建造してくるため、どうしても後半は力不足に感じます。
(※20インチ砲装備とかの場合は8門艦でも価値があるかもしれません。20インチすごく重いのであんまりたくさんは装備できないので)

 特に、技術が発展した1930年代以降だと、連射速度が改善され、背負い式配置の3連装砲4基12門の艦が強いと感じまず。

6:その他・プレチなど

その1:主砲のライセンス生産
 建造予定の国家では利用できない品質の砲を使用する方法です。
→手順1:艦艇を設計する
1:艦艇を設計.png
→手順2:建造場所を外国に変更し、主砲の品質を変更
2:他国で砲の品質を変更.png
→手順3:建造場所を元に戻す
3:建造国を元に戻す(砲関係をいじらなければ品質はそのまま建造できる).png
 大砲の門数や配置形式などを変更しなければ、砲のクオリティがあがったまま建造可能です。

その2:航空隊全廃
 予算が厳しいが、どうしても新造艦を作りたい時などに取る、現実ではありえない様な手法です。
プレチ・航空隊全部解散.png

7:プレイの反省と考えられる改善点

 史実モードの英国プレイにおいて、USAを圧倒し、世界の覇者としての地位を保つ。
 そういった目標を立てて挑戦を実施し、プレチまで駆使した攻略法を研究してみたのですが、やはり米帝の経済力は圧倒的でした。

 1940年までは何とかなります。
 ですが、そこからの10年。
 そこで差をつけられてしまいます。

 最後の本走となった本プレイでは、世界中の植民地を英国でほぼ独占するという状態にまで達し、作者としてはかなり手ごたえを感じていました。
 しかし、USAの経済発展はすさまじく、結局は追い抜かれてしまいました。

 戦艦部隊なら、多少差をつけられてもいいんです(本プレイでは大艦巨砲主義に走ったので戦艦に限って言えばUSAに優越していますが)。
 ですが、空母の隻数で倍近く差をつけられると、もう、どうしようもありません。

 また、航空機の配備数が、英国が3000超えなのに対し、USAは2000機越えに留まるなど、一見すると英国有利に思えますが、英国は北ヨーロッパ海域、地中海、北東アジアなどに大規模な航空戦力を展開しているため、アメリカ近海ではすでに数で劣勢となってしまっています。

 ゲームを投了した状態からでも、USAとの戦争に勝つ手段はあるかもしれません。
 例えば、潜水艦の大量建造、そして戦時にAMCを大量建造して通商破壊を実施することで、USAに対して勝利する見込みはあります。

 しかし、艦隊決戦で正面から勝利し続けられるだけの戦力が無い以上、英国の領土は徐々にUSAに奪われ、また、栄光あるロイヤルネイビーの威信は大きく傷つけられることになるでしょう。
 それは、作者の目標とした「覇者」の姿ではありません。

 本プレイにおける反省点ですが、いくつかあります。

 その1:基地航空隊を編成し過ぎたこと
 その2:USAとのテンションが高い状態を長く続け過ぎてしまったこと
 その3:建艦計画に失敗し、1940年代に空母の建造で差を作られてしまったこと

 その1についてですが、どんな戦闘でも航空支援を受けられるように、特に北ヨーロッパ、北米、カリブ海、地中海、北東アジアの海域で大規模な航空基地を建設していたのですが、そこにめいっぱい航空隊を常駐させたのはまずかったかな、と。

 どんな戦争になっても対応できるようにと、イチイチ航空隊を移動させるのは面倒だなと思ったのでこういうやり方をしていたのですが、予備役(リザーブ)状態にしていても維持費はそれなりにかかるし、戦時になると跳ね上がるため、めいっぱい航空隊を編成せず、もっと少数だけにして、戦時に臨機に配置転換して戦うべきだったな、と。

 航空隊の維持費だけで莫大な額が必要で、主力艦の建造を圧迫しただけでなく、戦時になっても軍艦を稼働させる予算を確保できない、という事態が生じてしまいました。

 もっとよく考えて航空隊を配置するべきだったと思います。

 その2ですが、テンションが高い状態だと、その国の海軍予算が増額される傾向が強いため、本プレイではUSAとのテンションが高い状態が続き、その結果、USA海軍の予算が順調に増額されていってしまいました。

 本走として走っていたものの中には、1940年代でもUSA海軍の予算に差をつけることができていたものがあったのですが、これは、USAと長く同盟関係にあり、ゲーム序盤に全力でボコった後はUSAと融和政策をとって、軍拡を抑えることができたデータでした。
 このデータでは建艦計画にうまくいっていない点があったため走りなおしたのですが、最後の本走となった本プレイではUSAとの緊張関係が長く、軍拡をうながしてしまった結果、プレイ目標の達成に失敗することとなってしまいました。

 このことから、USAを序盤に思い切り殴りつけた後は、なるべく同盟関係を維持するなど、USAを軍拡させないようにプレイする必要があると思います。

 また、本プレイにおける「IF」を考えるならば、1940年代に積極的にUSAに戦争を挑み、対等以上に戦える状況でUSAが戦力を増強する前に「間引き」を行うことが考えられます。

 プレイ中の作者は、望み得る最大版図を達成したことで油断し、消極的に、戦争を回避する方向に向かったのですが(これも、直近の戦争で予算が不足するという問題に直面した故の判断でしたが)、これがいけなかったかな、と。

 本プレイにおける教訓、反省点などは、ひとまずこんな感じです。

8:小ネタ

・1903.12 ルール無視の敵艦
1903.12ルール無視のAI設計艦(舷側より甲板装甲は厚くできないはず.png
 プレイヤーは舷側装甲より甲板装甲を厚くできないはずなんですが、AIは普通にやってます。
 フランスは史実を反映して初期設定の前弩級艦などにも、プレイヤーが建造できない砲塔配置のものなどを出してくるため、それができるならプレイヤーにも許容してくれたらいいのにと思います。
 まぁ、プレチに利用される危険も大きいですから、こればかりは仕方がないかも。

・1904.2 魚雷1発を受けても生還を果たした駆逐艦
1904.2魚雷1本を受けるもダメコンに成功し奇跡の生還を果たす.png
 この時期の魚雷がまだ低威力なせいかもしれませんが、作者がもう駄目だと思っていたのに奇跡の生還を果たした駆逐艦です。
 ちなみに、作者が投了した時点でも、対潜護衛艦として改造された本艦が生存しています。

・1906.9 DD1隻で沿岸襲撃に突撃してくる敵
1906.9沿岸襲撃阻止(敵DDは懲罰部隊か何かなのだろうか? ).png
 懲罰部隊かなんかだったんでしょうか。
 商船を1隻仕留めているのは感心させられます。正直、作者の負けですね。

・1909.10 イタリアが参戦してくれたけど、写真がおかしい
1909.10イタリアが英側で参戦(画像がおかしい).png
 何というか、この写真だとイタリアがおこぼれ狙いで参戦した様にしか見えなかったです(笑)。
 でも、イタリアなら許します。

・1927.3 巡洋戦艦からの改装空母だけど軽空母
1927.3敵CVL(改装空母っぽいが、極端に搭載数が小さいとCVL扱いになる?).png
 本ゲーム、16000トン以上は空母になるはずなのですが、20000トン越えでも軽空母の敵艦が出現しました。
 後で改めて調べ直してみたところ、改装空母は、艦上機の数が少ないと軽空母に分類されるようでした。
 攻略的に使えるかどうかといわれると「?」なのですが、初めて知ったので一応ご報告です。

以上、本記事の内容になります。

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以下は、余談というか、愚痴となります。

ゲームへの不満点

その1:速度が大きく異なる艦艇で平気で戦隊を組む
 例えば、21ノットの戦艦と、24ノットの戦艦が同じ戦隊にくまれるなどがあります。
 損傷艦以外は戦隊から意図的に分離できない仕様の様なので、こういうことをされると困ってしまいます。
 しかも、他にちゃんと高速を発揮できる艦がいるのにこういうことが起こります。

 演習の時の様に、平常時から戦隊を指定しておける様にならないでしょうか。

1927.4 例
1927.4このゲームの不満点・速力が違う船で平気で戦隊を組ませる。しかも分離できない.png

その2:損傷艦以外は戦隊から分離できない
 その1でも述べましたが、損傷艦以外は戦隊から意図的に分離することができません(作者が方法を知らないだけかもしれません)。
 このため、練度があまり高くはなく、ダメコンに不安のある艦で火災が発生しても早期に退避させることができず、焼失する事件が何度か発生しました(退避させられるくらい損傷が拡大するころには、火災が広がって手が付けられないくらいになっている)。

 部隊を意図的に分離することでプレイヤーが一方的に有利に戦いを進めることを防止する仕様かと思いますが、火災が発生した艦は損傷艦として退避させられる様になると嬉しいです。

その3:退避させたはずの艦が勝手に戦列に復旧している
 喪失を避ける、あるいは著しく速度が低下し被弾率が拡大している艦を逃がす目的で退避させても、浸水が小さかったりする場合には、気づくと勝手に戦列に復帰していることがあります。
 気づかないでいると喪失につながるので、速度が大きく低下している艦は勝手に復帰しないようにして欲しいです。

その4:魚雷の誤射
 ゲームでは味方撃ちを避けるためにちゃんとシステムが組まれているのですが、どういう訳か、たまに思い切り味方撃ちをやります。
 乱戦の中で偶然、というのは分かるのですが、戦艦を護衛している駆逐が、護衛対象の戦艦に全弾命中させることがあるのは本当に困ります。

 これは、個人的にですが、5連装魚雷を装備した艦で多く発生する様に思います。

 現状では3連装、4連装発射管を使用することで対応していますが、できれば護衛が護衛対象を全力で沈める様な事件は無くしてもらいたいです。

その5:海峡がまったく意味を持っていない
 運河については所有者が通行する者を制限することができるのですが、海峡については、その戦略上の重要性が十分に再現されていません。
 ドーバー海峡を突破した艦が史実に存在するなど、完璧に封鎖することは難しいというのは分かるのですが、完全フリーの現状には違和感もあります。

 例えば、ドイツとの戦争中に、遠くバルト海に進出して作戦したり、ジブラルタル海峡を自由に行き来されたりするというのには、違和感が強いです。
 特に、バルト海に巡洋艦単独で出撃するなど、ゲーム後半では航空機の集中攻撃で危険極まりない作戦を実施したりしてしまうのは、改善して欲しいところです。

その6:VPの設定が間違っている戦いがあるのでは?
1913.6に起こった船団襲撃です。
1913.6船団襲撃(毎度思うことだけど、この戦闘シチュだけVPの設定間違ってると思う).png
 目標を達成し、敵艦隊との砲戦でもほぼ互角であるにもかかわらず、VPは辛勝。
 少し設定が厳しいのではないかと思います。

その7:AI操作の艦艇の挙動
 例えば、陸地に引っかかって延々とぐるぐるしだす挙動や、敵の基地航空隊の攻撃範囲に不用意に突っ込んで行って無駄な犠牲を出す、などの挙動には不満があります。
 基本的にはよくできているとはおもっているのですが……。