演習(ロケット弾)

Last-modified: 2023-05-26 (金) 21:50:52
プレイ環境
本体verRTW3 1.00.008
シナリオ1935スタート(1972演習)
研究全技術開放状態

RTW3にて新規追加された戦闘機用対艦・対地ロケットを少し試してみました。


ロケット弾について

ロケット弾は「Naval aviation heavier than air」分野の「Air to ground rockets」で開放される要素です。
開放目安は1943年で確率は70%。
10%のBombentorpedo等とは違ってどの国でもほぼ開放されると思われます。
使用方法は戦闘機、軽ジェット戦闘機、重ジェット戦闘機に「Medium」装備をすることで搭載できます。
1.png
ロケット弾は5インチのHE弾です。
貫通力的には1~2インチ程度ならば貫通を期待できます。
また、上部構造やレーダー、射撃指揮装置等を破壊するには十分な威力です。
RTW3では徹甲爆弾の貫通力が下がったため、5~7インチ程度のD装甲があると3000lbでも抜けなくなっています。
そういった場合はロケット弾の使用も選択肢に入ってきます。

演習(ロケットvsBC)

参加艦艇

2.png
CV側はEUROPA級2隻
このCVから40機、2隻合わせて80機のLJFで攻撃を行います。
LJFの性能は以下の通りでパイロットは全員ベテランです。
4.png
標的艦は演習(ヘリ空母)でも使用したBCと同型艦。
今回はCVが直接攻撃を受けないように適当なCLを間に挟んでいます。

結果

上記の艦艇と航空機でロケット攻撃、爆撃を何度か繰り返して確認しました。
結果は以下の通り。

ロケット爆弾
命中25~328~14
確率31~40%10~18%

そのうち1回でロケットの命中箇所を確認したところ以下のような割合になっています。

非貫通貫通
T00
TT50
B00
BU00
BE00
D40
DE102
CT10
SEC00
S30
ML4

斜め上からの攻撃のようで、Bに当たる確率はかなり低めでした。
最薄部で2in以上はあるこのBCはほぼ貫通できません。
DEにいくつか貫通弾があります。
これは「uptakes」を通ったもので、おそらく換気口などにいい感じに入ったものが内部で炸裂している様です。
7.png
また、戦闘機パイロットは危険度の高そうなものを狙うのか、ミサイルランチャーへの命中弾がいくつかありました。
レーダーやFCSへの命中よりランチャーへの命中が多い印象です。
上記の命中箇所でBCに与えた損害はこの程度。
6.png
非貫通が多いわりに上部構造に結構な被害が発生しています。
これはミサイルランチャーへの被弾からのミサイル爆発が影響していると思われます。
ランチャーに当たっただけでは問題ない場合が多いです。
そのためランチャーは基部的な意味合いで、マウントがミサイルを格納している発射筒かと思われます。
8.png

演習(ロケットvsCV)

参加艦艇

CVに対するロケットの有効性の確認です。
10.png
目標はWW2期間に、自動設計するとよく出てくる程度の装甲を施したCVです。
航空機のCAPは無しでロケット弾の効果を確認します。

結果

命中率はBCの時と同等の30~40%程度でした。
33発が命中した回の内訳を確認してみました。

非貫通貫通
T00
TT01
B00
BU00
BE00
D30
DE04
FD25
CT10
S50
fore/alt07
ML5

CVは広いFDに命中が集中しています。
非装甲部位のFore/altも多くが命中しています。
Sの非貫通に5個入っていますが、飛び散った破片がミサイルを誘爆させているので貫通以上のダメージでした。
11.png
「uptake」からの被害がかなり多いように感じます。
CVは燃えやすく、最終的には火災を抑えきれず放棄される例もありました。
航空機を搭載している状態で数発が命中すれば、航空燃料や武装に引火し手が付けられなくなる可能性が高いでしょう。
ロケットの比較的高い命中率を生かして空母を無力化する戦法も取れるかもしれません。

演習(ロケットvsDD等)

参加艦艇

3.png
ロケットの高い命中率を生かして護衛艦を一掃できるか試してみました。
目標は上記の演習と同型のBC3隻に対して6隻のDD部隊を2部隊護衛につけました。
このDDはSSMに特化した対艦ミサイルDDになります。
ミサイルが使用可能になった直後などはこのような編成を目にすることが多いのではないでしょうか。

結果

DDを優先しようとして目標をTRにしたりしてみましたがあまり効果はありませんでした。
BBを優先にしても80%程度はDDを攻撃していました。
むしろ戦闘機は積極的に護衛艦を攻撃するのかもしれません。
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命中弾はばらつきはありますがこの程度。
これだけ数がいるとなかなか撃沈までは至りません。
2000t代のDDならば2~3発ロケットが命中すれば速度低下により艦隊から離脱させることができます。
損害は覚悟しなければなりませんが、WW2期の防空DDや冷戦期のLSAMで艦隊防空するDD等を隊列から離脱させることもできます。
第1波を、ロケット攻撃する戦闘機とそれを護衛する戦闘機などにして艦隊防空力を削ぐこともできるのではないでしょうか。

あとがき

ロケットの特徴として命中弾以外に制圧効果があります。
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対空砲に対して制圧効果を発揮できるのでWW2期間などは有効活用することができるかもしれません。


RTW3ではロケットにより戦闘機のできることが拡張されました。RTW2でも確率で機銃掃射による制圧はありましたが意図して行うことはほぼ不可能でした。ロケット攻撃を指示出来るようになったことで、作戦の幅が広がった様に感じます。
WW2時代には護衛のDDを無力化したり、対空砲の制圧で艦攻・艦爆の突入を支援。火災に弱いCVは撃沈まで狙えます。冷戦時代に入ったあとも非装甲艦に対して高い命中率で攻撃し無力化することもできるでしょう。もちろんミサイルがあればそちらがいいですが、ミサイルは有限です。
ECMやフレアでミサイルを躱しながら、超スピードで突入してロケット攻撃を行うジェット機はなかなかロマンがあるのではないてしょうか。直接的な損傷を狙える爆撃、爆撃を外してもワンチャンあるBombentorpedo、有限だが安定感のあるASM,間を埋めるようなロケット。CAPやescortとのバランスが難しくはありますが、選択肢が広がった戦闘機で色々ためしてみませんか?