【千手観音】

概要

千手観音(せんじゅかんのん)は仏教における菩薩の一尊で、別名【サハスラブジャ】。
千本の手のそれぞれの掌に一眼を持つとされ、全てを漏らさず救済しようとする慈悲深い菩薩の一尊である。
しかし、サガシリーズではその千手による無数の手で殴る技のイメージとなっていることが多い。

RS2

一瞬の間に千発に及ぶ拳を叩き込み敵を粉砕する技で、高速に収縮する手の残像が無数に見えるのが名前の由来。
技モーションは敵の元に千手観音の像が現れ、使用者が敵に飛び込んで回転しながらタコ殴りにするような演出となっている。
　
【マシンガンジャブ】からの派生でのみ閃くことが可能な最強の【体術技】であり、威力はなんと3倍攻撃2回分で全技の中でもトップの数値を誇る。
【素早さ】(防具の【重量】含む)が絡む関係でダメージ計算が特殊な体術技の性質上、他の技と比べ抜きん出た威力を持つとは言いづらいものの、体術技をメインとして扱うキャラであれば主力として使える。
特に最強の体術適性を持つ【最終皇帝】との相性は抜群であり、体術レベル50･【アマゾンストライク】･【金剛力】等の条件を合わせればカンストダメージである【9999】を叩き出すことも可能。
　
威力を考慮すれば消費WPは低いくらいだが、体術の専門家は初期技能の関係でWP最大値に難がある事も多いため、マシンガンジャブなどの燃費の良い技と上手く使い分けたい。
また、数値上のスペックは凄まじいが体術技は使用者のステータスによる影響が大きい関係上、【無明剣】と違って高い性能を引き出したければ使い手をかなり選ぶ点には留意する必要がある。
閃き難度は【アルビオン】と技レベル一致なので、他の最強クラスの技同様アルビオン道場でなら比較的楽に覚えられる。
　
なお、これだけ強力な技なので味方限定と思いきや、実は【スービエ】（第2形態）が使ってくることがある。
言ってしまえば【触手】（弱）2回分相当の威力であり、命中すれば余裕の4桁ダメージで即死である。
1発あたりの威力が大きいので、【活殺獣神衝】を入れて打防御を極振りしてHP999状態で何とか生き残れるかどうかといったところ。幸い使用頻度は低いので飛んでこないことも多いが。
命中率は非常に高いうえ、盾発動率も3/4にやや落ちる（=【回避阻止率】1/4）が、【金剛盾】なら高確率で回避出来る。
　
見切りは存在しないが、使ってくる敵はスービエ（第2形態）のみなので見切りの存否が重要になる場面はほとんどない。
（ちなみに「敵に対して使用する通常技」の中で見切りが存在しないものは、この技と【キック】と【活人剣】の3種類のみである）
　
【混乱】等で味方にぶっ放すとまず間違いなく味方1人が気絶に追い込まれるが、単体攻撃なのでギャラクシィなどをぶちかまされるよりは全然マシ。

RS2R

威力はパンチ5.5回分と、本編中で習得できる技ではトップクラスで、他に威力で上回る技は【恐妃の都】で【七英雄】の幻影を規定ターン内で倒すことで入手できる武器の固有技しかない。
【敵勢力レベル】12以上からの【アルビオン】経由で閃きが狙え、普段使いの技としてはお手軽に高火力を発揮できる。
複数攻撃属性は【クワドラブル】に譲り、拳の奥義と脚の奥義で住み分けを達成した。
　
強力な技だが難易度ロマンシングなどで極まってくると、単発攻撃なのでバフ等で強化して【連携】に組み込む場合はダメージキャップに阻まれやすい。
そのあたりで攻撃回数の多い【クワドラブル】や【スパイラルチャージ】に総ダメージ量で後れを取る場合がある。
単発攻撃ゆえ、【クリティカル】のアビリティとも相性があまり良くない。
また、体術技は盾・ガーダーが使えないので、術や片手武器の七英雄技と比べると防御面に難がある。
高難度や一撃で倒せない敵相手では、とにかく狙われない位置から連携パーツとして扱わせ、デメリットを考慮するなら使用やセットを控える必要も出てくるだろう。
　
今作では【ベルセルク】の閃きが比較的容易なことに加えて、狂戦士付与のデメリットについても【ソーモンの指輪】などの精神耐性で防げる（加えてソーモンの指輪の取り逃がしもなくなっている）ので、ベルセルクを使う事でより破壊力を増すことができる。
原作と同じく第2形態の【スービエ】が低確率で使用し、【エレメントコーティング】状態のまま放置していると使うようになる模様。
今作でも絶対に見切ることは出来ないので、【パリイ】や【ディフレクト】などの【カウンター技】、【ウィルガード】などのガーダーで回避する対策をしよう。
　
なお、技モーションは「両手をゆっくり旋回させた使用者の後ろに千手観音の像が出現し、接敵した使用者の拳打＆掌底の連発に合わせて千手観音の手のビジュアルイメージの連発、〆にカメラアップで最後の一撃である掌底を叩き込んで離脱する」というもの。
原作（或いはRSU）と後述のSEB版を組み合わせたような演出となっている。

RS3

5人全員で拳の連打を放ち、一瞬の間に千発もの打撃を加えるという点を実現。
単独での連打技は【龍神烈火拳】に立場を譲った。
本作には同名のエネミーも登場するが、あちらは主に多系統の術で戦うモンスター。
残念ながら、いや幸いにもこれは使わない。

US

RSシリーズから久々に蘇って登場。
なんだかオリエンタルな効果音に加え、命中の度にフラッシュするので【マシンガンジャブ】から一気に派手に。
LP攻撃力は【三龍旋】に劣るが攻撃回数が多いため、結果的にLP削りではこちらが有利。
HPダメージに関しては基本威力と成長度の差から敵わないので、三龍旋でHPを削り、それからこちらに切り替えるのが定石。

SEB

技モーションは使用者が両腕で円を描いて（前述のRS2R版とは違い、左右別々の方向に腕を回して残像も伴っている）合掌すると背後に千手観音の像が現れ、使用者は微動だにせず千手観音の手のビジュアルイメージが一気に標的に押し寄せて攻撃するというもの。

IS

ISEC

RSU

練達後(変更点は太字で表記)

技の流れはRS2版と全く変わらないが、千手観音の像が現れる際に画面が光り輝いたり、打撃エフェクトも派手になっていたり、トドメの一撃は効果音が変わっていたりと細かな変更点はある。