第三弾DLC「Harbinger」
第四の種族を追加するDLC。
発売予定は「later This SUMMER」*1」と曖昧だが、早くても8月後半、遅くても10月になるまでと読める。
2026年7月21日現在、判明していることは僅か。
- イベント限定や矮小陣営専用の特殊種族ではなく、プレイヤーが使える陣営
- TECの孤立主義派と頂点思想派、アドベントの宿怨派と新生派のような派閥は無い*2
- 第四種族のコマンドシップは発売後に実装予定。つまり発売直後は使えない*3
- コマンドシップは「Reinforcements」が無いと生産できない*4
通信ログ
Sins of a Solar Empire 2の各SNSアカウントに2026年7月16日からアップロードされ始めた文章。
https://www.facebook.com/sinsofasolarempire/
https://x.com/sinsofasolaremp
TEC、ヴァサーリ、アドベントの通信記録。
以下、翻訳だが逐語訳ではない。
ゲーム中に出てこない役職や人物名は未訳。
読みやすいよう原文に無い改行や記号を加えている。
E-1
カドゥサル星系、アンナタリウス星
TEC司令部
「偵察隊ガンマを捕捉しました。通常空間復帰まで十分」
「よし」
Commander Tersiusが返す。
「アルファ隊とベータ隊からは連絡無いか。到着予定時刻はとっくに過ぎているが」
「ありません。何の反応も…これまでと同じです」
Lieutenant Spieglerが不吉な面持ちで答えた。額に寄った皺が彼女のストレスを表している。
「ううむ。これで何隻になる。十隻か?」
「はい。チェザロ重力圏に派遣した艦全てです」
通信終
E-2
カドゥサル星系、アンナタリウス星
TEC司令部
Tersiusが眉を寄せる。もう生きている者はおるまい。もうこれ以上、救う者がいない救出ミッションを繰り返す意味は無いだろう。
「例のエイリアン大使は?」
溜め息の後、訊ねる。
Spieglerが皮肉っぽく笑う。
「ヴァサーリ使節は、一時間以内に到着予定です」
「よろしい。今度こそ、こちらを見下して話を一方的に進めるのではなく、何が起こっているのか話してもらいたいものだ。毎回毎回、大変なことが起こるとばかり言われて嫌気が差していたが、本当のことを言っているのだとしたら…何の準備も出来ずにいるのは不味い」
通信終
E-3
カドゥサル星系、TEC要塞Orphilius
30番カンファレンスルーム
「遠路はるばる、よくぞお越しくださいました」
Tersiusは、丁重に、そして腹から湧き上がる不快感を押し殺し、目の前に立つ異形の生物に述べた。
「いえいえ閣下。これは我らの力の及ばぬ災いです。生き残るため、ヴァサーリとトレーダーは力を合わせなければならないのです」
ヴァサーリ大使Vorchunが応じる。
エイリアンが話す、やけに流暢な自分たちの言葉。Tersiusの警戒心は却って高まった。
「皆さんが各地で、何と言いますか…警告している、災いとやらについて教えていただくことはできませんか」
通信終
E-4
アルヘナ星系、ラコス星
軌道域防衛網、PSIDAR監視ステーション
「識別不明フェイズスペース反応接近。出現まで90秒」
Lieutenant Maksimがホロ・テーブルに身を乗り出した。報告メッセージを見るその顔は険しい。
「出現予測ポイントを防衛網の各隊に通達。高等司令部に届けられるよう最終報告書を纏めておけ…万が一のためにな」
指示を受けた部下たちが働く間もカウントダウンは止まらない。一秒経つごとに時間の進みが遅くなっているように感じた。
残り10秒。
出現予測ポイントを映すディスプレイに目を凝らし、ヴァサーリ艦が作る空間転移口の、あの赤橙の閃光を待つ。
何も起こらない。
「センサーに反応無し。各隊より接触の連絡無し…どういうことでしょうか?」
通信終
E-5
傍受記録
ラプチャー級巡洋戦艦、ヴァロウリア
統率壇に立つ、Matriarch Daydraの身体が強張った。周囲に目を遣ると、sisterが全員、苦しみに喘いでいる。
「何が起こったというの?」
Keeper Sandrishが叫んだ。痛みから逃れようとするかのように頭を抑えている。
「ユニティが精神攻撃を受けています」
Daydraの瞳に動揺の色は無く、何か意を決したように映った。
未曽有の事態だった。
通信終
E-6
カドゥサル星系、TEC要塞Orphilius
30番カンファレンスルーム
Commander Tersiusは、人類が作ったワインに群がる大使随伴のヴァサーリ達を眺めていた。数時間続いた会談の成果はゼロと言ってよく、気分は暗い。
この小休憩の間だけでも頭を休めようと考えた矢先、呼び出し音が鳴る。
「Tersiusだ。どうした」
「Rakosからメッセージです。【PSIDARにジャンプ反応有り。しかし艦影は無し】」
Lieutenant Spieglerが告げる。
「【全システムのチェックを実施。現時点で不備は見つからず】」
通信終
E-7/1?
カドゥサル星系、TEC要塞Orphilius
30番カンファレンスルーム
ヴァサーリ大使Vorchunは空になったワイングラスをテーブルに戻しつつ、口に残る、独特の風味を楽しんだ。
聴覚器官に取り付けてある交信ナナイトがメッセージの受信を知らせてくる。
内心悪態を吐く。またいつもの意味の無い通知ではないだろうな。いい加減、ナナイトのペイロードを更新しなくて…
【通信傍受の報告 発信元: アルヘナ恒星系
感知不能フェイズスペース転移口に類する情報としてフラグ付 人間の会話は設備障害の可能性を否定】
意味の無い通知であって欲しかった。
通信終
E-8/1?
カドゥサル星系、TEC要塞Orphilius
30番カンファレンスルーム(1時間後)
「大使、数光年先の宇宙要塞より懸念すべき知らせがありましたので、お聞きいただきたく存じます」
平静を装うことが出来たのは、戦場で長年培った経験のおかげだった。
「数時間前、フェイズスペースで何か…普通ではない現象が起こったと見られる情報が届きました。以降、その恒星系とは一切の交信が出来ずにいます。ご存じのことがあれば教えていただけませんか」
Vorchunは立ち上がり、耳に障る掠れ声で答える。
「お役に立てるのであれば喜んで力をお貸ししましょう。ただ、不明瞭なことが多過ぎますな。調査隊は既に派遣なさったのでしょうね」
「はい。連絡はやはりありません」
「ほほう…では貴殿らの未来のため、是非とも協力させていただきたい」
Vorchunは表情を隠して笑った。人間を餌にして、何百年も怖れ続けたあの災いの正体を探るとしよう。
「皆様の種族が昔使っていたような、長距離用探査機を送ってはいかがでしょう。我らヴァサーリならフェイズエンジンやセンサー、ステルス装置に至るまでを小型化して組み込み、調査区域までの航行能力を持たせることができますぞ」
「一考の価値はあります」
通信終
E-9/1?
共同調査計画 概略
計画名: Message in A Bottle
共同調査計画に関する協議の結果、課題について一致した見解が得られた。
【あらゆる通信が阻まれるエリア。その調査成功確率を如何にして上げるか】
対応策として人類とヴァサーリで共同設計した推進器を採用する。これは艦船ではなく、艦載用記録探査機の推進器である。母艦から射出した探査機はヴァサーリ製パルス圧縮システムの推進力で自律航行を始める。目標空域に到達した後、探査機の記録装置が自動的に作動。短時間、周辺領域を観測しつつ、併行して目標空域に進入した調査隊の報告を受信する。記録終了後、探査機は空域を離脱。艦船による回収を待つ。
入手し得る情報は予測不能。同時に進入する調査隊員には諸般のリスクを説明した。
仮に調査隊が帰還不能になったとしても、何らかの情報が残ることが期待できる。
動画像ないし何らかの解析図が望まれる。
通信終
E-10
アルヘナ星系、TEC勢力圏ラコス星?
回収記録1
「艦がフェイズスペースを離脱。人類チームが探査機を展開」
「目標エリアに進入した。通信が殆ど受信出来なくなったが、艦自体に異常は無いようだ。射出した探査機のカプセルが役に立つことを願う」
「何か嫌な感じがする。何というか、自分の家にいるのに、知らない誰かに監視されているような」
「惑星近辺にエネルギー反応…発生源不明」
通信終
E-11
アルヘナ星系、TEC勢力圏ラコス星?
回収記録2
「エネルギー、急激に増大。目標の惑星は、ある種の放射線に曝されている。何かが始まる…」
「最初に観測した反応はフレア状に拡大、そして発散したのか?」
「海が血を流している…」
通信終
E-12
アルヘナ星系、TEC勢力圏ラコス星?
回収記録3
「えっ? なんだって?」
「この飢え…渇き…」[以下、判別不能]
「ヴァサーリ観測員の様子がおかしい。こいつら…いや、なんと言えばいいものか」
「警報だ。センサー反応? 何か表示されたが意味が分からん。ヴァサーリ語なんか読める奴いねえよ、くそっ!」
通信終
E-13
アルヘナ星系、TEC勢力圏ラコス星?
回収記録4
「他の調査船より映像の受信に成功! 惑星近域への突入を試みる模様! スクリーンに転送します」
「もっと鮮明にならないのか?」
「無理です。受信出来ているのが不思議なくらいです」
[銃声]
「伏せろ! ヴァサーリどもが…」
通信終

