怪文書(AR-15)

Last-modified: 2019-04-17 (水) 21:48:51
AR-15(ネタバレ注意)

どうやら彼女は星野苺というらしい。AR-15のことを知っていて、彼女と瓜二つな人間の女の子。話を聞いているとどうやら行き場も仕事もないらしく、自分の権限においてグリフィンで引き取ることにした。彼女は本当にいいんですか?と不安げな顔をしているが問題ない。いかなる手段を用いてでも君は自分の管理下に置く。そういうと、なんだか人さらいみたいですね、とようやく笑ってくれた。まずはカリーナを説き伏せて人形たちにどう説明をするか…考えることは多い。部屋は自分の部屋を貸し出すとして、どのような仕事に携わってもらおうか…彼女の顔を見ながら考えていると、経験はありませんが貧相でもいいなら私の身体を使っていただいてもかまいません、と星野は言う。馬鹿を言うなと一蹴し、帰路に就いた。
「ここが…グリフィン…指揮官さんの職場…」
合ってはいるが少し違う。私の家だ。家族に君を紹介しよう。そう言って敷地内に残っている人形たちを、哨戒を残して招集する。皆一様に、星野の顔を見て驚いていた。
「あの…指揮官…言いにくいことだけどいくら何でもAR-15に似た女の子を攫ってくるのは…」
当然出るであろうと思っていた非難の声が上がる。しかしこれだけは誰にも文句は言わせない。おそらく就任して初めての強権を行使する。すると何かを察したような人形たちはそれ以上の追及をやめた。そして星野と二人きり、執務室で簡単な事務処理について教える。式辞はできるらしく、簡単な計算なら任せてもよさそうだ。何より生真面目で、そんなところも彼女を思い出す。
「ところで指揮官、そこに立てかけてある銃は…?」
星野はAR-15を指さすと、遠慮がちに聞く。
世界で最も愛していた人の形見だよ。そしてずしりと重いそれを、星野に手渡す。このような世界で自分の身体を最後に守るのは悲しいことに強い武器だ。だからこれを持っておいてほしい。使い方は俺も教えるし、ARの連中にも手伝ってもらおう。
星野は見かけの重さ以上に重たいその銃を持つと、トリガーには指をかけず、扉に向かって構える。
「指揮官…一体どういうこ…!?」
M4は銃を向けられていることを察知し、銃を向け…ようとして下す。
「AR…15…?」
「鉄血のクズが…よりによってAR-15の姿を借りるだと…ッ!」
髪が逆立つほどの怒りにM4の殺意が一気に部屋に充満する。しかし指揮官は二人の間に割って入り、仲裁を試みた。
狸に化かされたわけでも何でもない。彼女は星野苺。AR-15に似ているだけのただの人間だ。
「どうしてそんな言葉が信用できるの!?ソレが人間だという保証はどこにもありません!!」
今にも発砲しそうなM4の目の前で、星野は服を脱ぎ始めた。
「私は人間ですよ?はずみで銃を向けてしまったことは謝ります…だからどうか、私の『友達』になってください…M4さん」

 
 
 

指揮官と星野苺が出会う前の話…
AR-15を失ったグリフィンに新たな家族を迎え、あわただしい日々がスタートしたのだった。
私の死で壊れた友達を見た…私の死に悲しむ指揮官を見た…それらは絶対に見られるはずのないものなのに、どうして私には見えるんだろう…。カプセルから降り立った『わたし』はチューブをちぎり去りながら、ふらふらと歩く。体が重い。それに自身のバイタル参照すらできやしない…そもそも私はもう…鏡をのぞくと一糸まとわぬ『わたし』がそこにいる。この身体はどうにもおかしい…どうしてこんなに胸が苦しいのか、どうしてこんなに友人のことが気になるのだろうか…そして何より…指揮官が恋しい。Linkの5番目、違う。『6番目』の私は誰にも見つからないようにその場から逃げ出した。私を忘れない人たちと再び出会う為に。理由はわからないが再起動したこの身体でもう一度並び立つために……。

AR-15「眼鏡」

宿舎で眼鏡流行の波に乗り遅れたAR-15が意地を張って絶対に眼鏡なんてつけません!しててまぁ君がそう言う習って放置されてるうちに拗ねたAR-15を誘って二人きりで眼鏡屋さんに眼鏡見に行くのいいよね異論な眼鏡かけるたびにどうですか?どれがいいですか?殺気のと比べてどうですかって少し早口気味に聞いてきて誉め言葉一つ聞くごとに傍から見てわかるぐらい機嫌がよくなるのすごくかわいいんで一戸だけ伊達眼鏡をプレゼントしてあげて駆けて帰るんだけど意地を張って散々かけないって言ってた眼鏡かけて帰るわけにもいかなくて二人きりの時だけ書けることにしますねっていうAR-15をホテルに誘って存分に眼鏡をかけたAR-15を楽しむのいいよね俺はこういうの大好きちょうだいちょうだいもっとちょうだい
「眼鏡をかけているとぶつかるのが怖くて顔を近づけるのをためらってしまいます…」
って言いながら恐る恐る顔を寄せてきたAR-15と唇を重ねてやっぱり眼鏡外そうか?って言ったらそれはそれでムキになっていいえ眼鏡をつけてキスなんてエリートな人形である私には造作もないことですよって目を閉じたままもう一度顔を寄せてきたAR-15の眼鏡がぶつかってあいたっ!?ってなって半べそになるAR-15に自分のペースでいいんだよって言ったら若干ムスッとしながら股間に今度は酔ってきてこれなら眼鏡がぶつかる心配はありませんってどやっとした表情でなめたり加えたりしてくれるのいいよね上目遣い+眼鏡でいつもと違う優等生にしゃぶらせているような錯覚でつい暴発しちゃったら眼鏡から顔までたっぷり物価買っちゃって指揮官にもらった眼鏡がって落ち込むAR-15を心行くまで抱くといっぱい出た

AR-15「すたーちゃん」

「なあすたーちゃ…あ」
ソファで本を読んでいたAR-15が耳をピクリと動かしこちらを向く。これは怒られる…部下の名前もまともに呼べないんですかって敬語で心に来る感じに…!しかし彼女の反応は予想とは違うものだった。
「何ですか?すたーちゃんって…私のこと…?もう一回よんでみてくれない?指揮官」
どうやら怒ってはいないようだ…それなら彼女の言うとおりに使用。すたーちゃん。
「ふふ…」
すたーちゃん?
「うふふ…」
すたーちゃんすたーちゃんすたーちゃん!!
「はい、およびですか?指揮官」
なんてことだ今俺はAR-15の満面の笑みなんて珍しいものを見ている。つい嬉しくなってしばらく呼び続けていると、ノックに気づかなかったのか、いきなりM4が部屋に入ってきた。
すたーちゃん!
「何ですか?指揮官♪」
「何を…しているのですか?」
AR小隊内でしばらくAR-15はスターちゃんと呼ばれることになった。

AR-15「愛の装飾品」

「どうかなこのチョーカー装飾品なんてプレゼント重かったかな?」
「いいえ指揮官…嬉しいです。この首輪の感触を確認する度に私は貴方のものだと言うことを思い出せます」
「うん…チョーカーね」
「この首輪はできれば少し息苦しいぐらいに締めておきたいのですが指揮官の所有物であるこの身体に傷をつけるわけにはいかないので少し緩めておきますね」
「丁度いい…って意味だよね…?そうだよねAR-15?」
「早速お出掛けでもしませんか?リードは…あっこのSOPが持ってきた鉄血のコードが」
「AR-15!!!!」

AR-15「添い寝」

「ん…指揮官殿……」
AR-15が恥ずかしげに指揮官の腕に収まる。身体はこわばっていて、そっと肩に手を乗せるとびくっと震えながらも受け入れようと身体を押し付けてくる。そんなかわいい反応をする彼女の背中、腰へと手を回していき、薄い尻を撫でる。
「あっ…やっぱり『それ』はやるんですね…」
耳まで真っ赤にしたAR-15が周知に耐えながら抗議をする。しかし、こうすると彼女は反論にリソースを割く為か緊張が幾ばくかほぐれるのだ。
「指揮官…あなた……」
緊張が緩んでくるとあなた呼びが顔を出す。熱に飢えているのか、胸板に押し付けた額を擦り付け、ぎゅっと密着する。このときばかりは薄い胸が密着面積を広くとるので、AR-15と密着している感が強く出て嬉しい気持ちになる。
今日も頑張ったな。すごいぞ、えらいぞ。やっぱり俺にはAR-15みたいな副官がいてくれないとダメだ。
AR-15を誉めながら抱き締めて撫でる。すると彼女ははなにかかったような声を出して、嬉しそうな吐息を漏らすのだった。

AR-15「アイドルマSTAR」

「指揮官…いつもありがとう。今日のコンサートも素敵だった」
指揮官に抱かれながら布団のなかで囁くAR-15。コンサートに男女の行為で疲労で限界の筈だったが、AR-15はどうしても寝てしまいたくなかった。なんとか会話を繋ごうとするも、うとうととしてしまう指揮官。寝ぼけ眼でどこにもいかないで、だなんてありえないことを繰り返す指揮官に、ささやかな悪戯心は鳴りを潜め、ずっと考えていた指揮官を安心させる方法を試してみることにする。
「指揮官。子守唄、歌ってあげますね。あなただけのためのコンサートです」
自分で言うのも気恥ずかしいが、AR-15は指揮官の耳許で歌声を聞かせる。周囲や指揮官を気遣ってボリュームは絞られていて、なのに音の一つ一つが耳を打ち、身体の中から暖かいものが込み上げてくる。
指揮官は涙を流す。どうしたのですかと慌てて起き上がるAR-15を無言で抱き締めた指揮官は、なんでもないと言って、眠りについた。指揮官の寝顔は安らかで、それから夜のささやかなコンサートは日課となったのだった。
「いいの?私とこんなことをして…」
緩められた服の隙間からAR-15の肌に吸い付く指揮官を撫でながら、AR-15は本心ではない建前を言う。彼女の服はきらびやかで、ステージからの熱気は未だに楽屋に伝わってきている。全て、彼女の声が、歌が化学反応を起こした結果だった。三度のアンコールを経てなお、その熱が覚めることはない。なんて誇らしい…AR-15はステージを…オーディエンスを照らすSTARだ。だからこそ、コンサートの終わりにはAR-15が自分からするも離れた場所へいかないかと言う不安に駈られる。指揮官そんな時、決まってAR-15を抱いた。AR-15はというと、勿論求められるのは嬉しい。ただそれと同じぐらい、自分はどこにもいかない。指揮官だけのものだと信用して欲しいとも思う。互いに互いを求めあっているのに、どこかピントがずれた行為。
しかし触れあわせた肌は熱く、ずっと繋がっていたいと願うのだった。

AR-15「制服の彼女」

「制服…ですか…指揮官殿?」
やれやれまたかというように肩をすくめるAR-15だったが、特に罵倒するわけでも当然喜ぶわけでもなく、用意した衣服を受け取るとちょっと待ってて。と部屋を後にする。数分後。ノックした彼女を受け入れると、そこには学生服を着たAR-15がそこにいた。
「さすが、一点ものだけあって身体にしっかり合う…けど指揮官はどう思いますか?スカートの丈が短い分動きやすいので戦闘に支障は出ないと思うのですが」
そう言いながらちょんと短いスカートをつまみ上げるAR-15は外見年齢相応の学生に見えて、彼女は人形だというのに学校にも通わせず戦いに明け暮れさせなければならない自身の境遇を呪った。
「AR-15はもし戦いが無かったら、やりたいこととかないのか?」
質問の意図を図りかねているのか、AR-15はあごに手を添えて考えこむ。
「考えたこともない…といったら嘘になるかな。私はスターになりたかった。今の境遇に納得はしていないけれど、今後彼女たちを差し置いて私が武勲を立てれば私を作った人たちからの評価も変わる。私が変われば私を取り巻く世界も変わる…なんて、青臭いことを考えていた時期もあったわ」
「じゃあ、今は?」
「友人と、貴方と、いつまでも一緒にいられたら、それは幸せなことなんだと思う。だから私はここでいい。ここがいい」
そういってはにかんだAR-15は息をのむほどに美しかった。

AR-15「制服のお誘い」

「あ…あの、これ、映画の優待券…ペアで使えるのもらったから指揮官がよければ週末一緒に身にでも行かない…?……よし」
虚空へのリハーサルを終えたAR-15は小さくガッツポーズをして、今度こそ満を持して指揮官のもとに急ぐ。
しかし彼は必休みの間行方をくらましており、ついぞ会えなかった。
鐘鐘鐘鐘鐘鐘!!
予鈴が鳴るため指揮官の捜索を打ち切って教室に戻るAR-15。
しかし教室にすら彼はいなかった。
「え?指揮官なら体調不良で帰りましたよ?風邪っぽい声していましたからね」
その時、AR-15は強い後悔に襲われる。
そういえばデートに誘うのに夢中になりすぎてて指揮官のこと全然気遣っていなかったかもしれない。
彼の体調不良に気づいたのが自分かどうかはさておいて、練習までして一人で舞い上がっていた自分が急に恥ずかしく思えてくる。
「……RO。代返お願い!!」
「え…ええっ!?」
鐘鐘鐘鐘鐘鐘鐘!!!!!
本鈴の音も気にせず、AR-15は指揮官の家に走り出した。
「デートに誘えなくてもいい!看病はさせてもらうわ!!」
せーしゅんだねえと保健室の窓から見ていたペルシカが笑う。
何がですかと尋ねた指揮官はいいから寝てなと倒され、保健室のベッドでうなされていたのだった。

AR-15

貧相な胸と痴女みたいな服装と学生服スキンの顔につられてAR-15と誓約した指揮官にとってメイン4~6章の展開による精神的ショックは計り知れず今日も今日とて彼はAR-15(ゲームシステムの都合で普通に生きてる方)の双璧に顔を埋め泣きはらしていた…埋まらないわこれ
シツレイ極まる発言に顔を赤くしポカポカと指揮官を殴打するそんな二人の元へAR-15(ゲームシステムの都合で普通に生きてる方が操作しているダミーの方)が今日の一番搾りのレモンティーを持って現れる
司令部は今日も平和な日常が流れていた

そんな中コンコンとドアをノックする者がいた
「指揮官…入りますね…」
おお君はM4A1(ゲームシステムの都合で精神崩壊してない方)じゃないかまあまあこのAR-15肉布団で安らぎたまえ
カッチカチの床面に腰掛けたM4A1(ゲームシステムの都合で精神崩壊してない方)は手元の風呂敷包みをそっと開くとそこには
「これは…keymodレールセット!」
なんてことだこれはメンタルアップグレードに到達しないと入手できない超激レアアイテムじゃないか有り難く頂戴しよう
早速私の股間のAR-15に装填すると拡張性が大きく増し心なしか命中が増えたような気がする
ヤメテクダサイソンナトコロニキタナイデスヨ…天国のAR-15が俺に語りかけてくれているようだ…今なら何者にも負ける気がしない正に天下無双無乳房
こうして指揮官は鉄血を単身にて壊滅させグリフィンの生ける伝説となったのだった