その他のティルトボルト

Last-modified: 2024-03-20 (水) 02:12:03
人形DNA鑑定:HG|SMG|AR|RF|MG|SG〕

 
まともなのは僕だけか!?
 
変な人形がいっぱい登場!
ぼちぼち400体突破!
 

 

簡単な説明

 

ZB-26やFALっぽくないティルトボルトの寄せ集め。

 

レバーアクション

 

一口にレバーアクションと言っても、パーツレベルで見ると別物ということは珍しくない。
閉鎖方式にしても所謂ライジングブロック(直動ボルトの一種)も一般的なのだが、ゲームに実装されているのは2つともティルトボルトであった。

 
M1887
151 m1887.png主な弾種12ゲージ
生産期間1887-1899
備考レバーアクションライフルに味をしめたウィンチェスター社が送るレバーアクションショットガン。
と言うもののモデル1873はトグルロック、モデル1886はライジングブロック閉鎖なので、メカ的な連続性は薄い。
設計はご存知ジョン・ブローニング。
 
デデンデンデデン

ターミ姉ちゃんのボルト
1887 bolt.webp

  • 一般的にボルトと言ったら大なり小なり棒状のものを想像するが、これはそんな常識を覆す四分円形だ。
  • 円周の中点に当たる部分を支点に回転させることでコッキングする。
    • その軸が通る穴は真円ではなく溝状になっている。というのも…

ボルトを別の角度から見てみる
1887 locking shoulder.png

  • 円周から出っ張った部分、ここがロッキングラグである。
  • 実際にはこの部分をレシーバーのロッキングショルダーに押し込んで閉鎖する。
  • そのときボルトは先ほどの"中点"ではなくボルトフェイスを軸に回転する。

具体的に動画で確認したほうが早いだろう。

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Savage 99?
334 savage 99.png主な弾種.303 Savage
生産期間1899-1998
備考独特なロータリーマガジンが特徴のレバーアクションライフル。
このタイプのロータリーマガジンはマンリッヒャーのボルトアクションでも利用されているもので、ドルフロではSSG 69がその系譜に当たる。
 
Jive into the savage night

Model 99のパーツ一覧
Savage_99_exp.webp

  • "99-25"がボルト。
    • 赤丸を付けた部分がロッキングショルダーである。
    • これがレシーバーの切り欠きに嵌合することで薬室が閉鎖される。
  • ちなみによく"ハンマーレス"デザインと紹介されるが、構造的にはシンプルなストライカーファイアである。
    • "99-77"が撃針で"99-107"がハンマーと紹介されているが、実際には99-396のピンで結合されており一体で動作する。
    • 強いて言うならばストライカーの後端部すら露出していない点はストライカーファイアライフルの中でも珍しいかも知れない。
      • しかし一般的にストライカー後端部はコッキングインジケーターとして「あえて」露出させている部分もあるので、一概に優れた設計と言えるかは…
 

(参考)1893年に取得されたSavageさんの特許図面から
savage 99 striker.webp

  • 上(Fig.4)がストライカー(44)がコックされた状態、下(Fig.6)がストライカーが前進した状態。
  • ボルト(42)の前端が揃うように並べてある。
    • ストライカーの先端の撃針が、ストライカーと一緒に動いていることが確認できる。
  • もちろんこの特許取得から実際の製品化に当たって設計が変更され、結果リニアハンマー方式になっている可能性もあるかも知れないが、初めの図を見る限りそうではなさそうだ。
 

ロータリーマガジンの構造
savage mag.webpSSG 69 mag.png

  • 左がSavage Model 99のマガジンの特許図面、右がSSG 69のマガジンの模式図。
  • 基本的には同じ方式だろう。
 

マシンガン

 

ティルトボルトを利用している他に特別共通点はない。

 
M1895 CB?
275 m1895 cb.png主な弾種6mm Lee Navy
生産期間1895-?
備考ガス圧作動・レバーアクション(?)・ベルト給弾・クローズドボルト・リニアハンマーを利用する、最初期の機関銃の一つ。
いつもおなじみブローニング設計である。
 
The Potato Digger

ニ、ニヘッ…

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  • ガス圧をボルトキャリアの前後運動に変換するために、レバーを用いている。
    • つまり、ボルトキャリアのみを見るならば実質的にロングストロークガスピストンと動きは変わらないわけだ。
 
62式
249 type 62.png主な弾種7.62x51mm NATO
生産期間1962-?
備考ショートストロークガスピストン・前端揺動式ティルトボルト・ベルト給弾・オープンボルト撃発の汎用機関銃。
良く言えば意欲的、悪く言えば身の程知らずにも独自性の高い構造を採用した結果、悪評ばかりが残ってしまった残念な子。
 
前端揺動式ティルトボルトってなんぞ

説明しよう! 次の図を見て欲しい。

type 62 bolt.jpg

  • 青く着色された部分がボルト、ピンクがボルトキャリアである。
  • 注目すべきはボルト(青色)の動きだ。
    • 後退時、ボルトの前方が下向きに傾いている。そうこれが「前端揺動」である。
    • このページの他のボルトを今一度見てもらうと分かると思うが、一般的にティルトボルトではボルト後方を上下に動かしロッキングショルダーを噛み合わせる。
    • しかし62式ではボルト「前方」を動かしロッキングショルダーを出し入れする。
  • この前端動揺式ティルトボルトのアイデアそのものは合理的と言っていいだろう。
    • ティルトボルトの弱点は、薬室から遠く離れたボルト後部にロッキングショルダーがあるため、レシーバーそのものにも相応の強度が求められるところにある。
      • レシーバーの強度を高めれば当然重くなるしコストも嵩む。
    • そこで、薬室に近いボルト前端にロッキングショルダー・ロッキングラグを設ければ強度が求められる箇所を局限できるじゃん!と思うのは至極当然の発想だろう。
      • 事実、現在主流のローテ―ティングボルトの小火器では、バレルと一体化したトラニオンやバレルエクステンションだけが圧力を受ける構造になっている*1
  • しかし思ったとおりにゆかないことが世の常、ということだろうか*2
 

 
 

 

コメント


*1 AR-15などでレシーバーが軽量なアルミ合金製にできたのもこのお陰である
*2 大人しくFN MAGにでもしていれば…