追加資料/プロト

Last-modified: 2018-12-07 (金) 11:23:12

プロトの追加資料

出身の世界観

出身は
誰かの創作キャラ(夢)が集う世界「ソムニア」
この世界には誰かが夢みた創作キャラ達が姿形を得て存在する世界。しかしこの世界においてキャラは自身の創作世界の夢をみているため、意志疎通は叶わない。
イメージとしてはキャラとしての行動を設定されたNPCの状態。話しかければ、回答はしてくれる。同じ聞き方をすれば毎回同じ回答を。


世界は宇宙空間のような場所で、誰かの創作世界の断片(ダンジョンや建物)がよりあつまった『地区』が存在しており、そこでキャラ達が暮らしている。


空は常に夜空で
月も太陽もなく、誰かの創作の煌めきが満天の夜空を描いている。

ふぁんそむにおけるプロト



プロトは創作の夢の世界ソムニアにおいて
何故か夢を見ることなく、ソムニアの世界を認知しソムニアでキャラ達を眺めていた。
プロト自身も誰かに創作されたゲームの主人公キャラであるが、まだ主人公としての名前を付けてもらえず、ゲーム上は主人公のデフォルトネームである「ウルファール」のままであり。プロトという名前は自称である。
いつか自分の作品の主人公として大作RPGの世界を冒険し、多くの人に夢と希望を与えるのがプロトの夢。
また、数多のキャラ(夢)の集まるソムニアの世界を誰よりも愛している。


しかし
プロトが夢をみない理由はその素性に深く関係があり、プロトを創作した作者はゲームを作り始めたものの主人公プロトタイプを書き上げてゲームに反映させ、BGMを少しいじった所で創作に飽き、その存在を忘れてしまっていた。
つまり、創作の夢から醒めてしまった。


結果、ソムニアの空で輝いていた夢は輝きを失い、プロトは夢から醒めてしまった。


彼女の夢が叶うことはない

ふぁんそむでの出来事



ソムニアで、ある時異変が起こる。
リリスと名乗る存在が、創作世界の魔物やヴィランを操りキャラ達を襲わせ始めたのだ。
NPCとはいえキャラ達も応戦したが、圧倒的な数と意志を持った「夢喰い」達に、なすすべなく砕かれていった。


プロトはひたすらに逃げた。キャラ達に逃げるように促しながらソムニアの果てまで


ソムニアの地区は全て『夢喰い』の手に落ち
リリスはソムニアの中心に瓦礫を集めそこに拠点を築いた
そして、新たにソムニアの世界に現れるキャラ達を狩り続けた。


そして、ソムニアにあなた(プレイヤー)が現れる。
あなたはプロトと出会い、導かれるままに、砕かれたキャラ達の欠片「夢の欠片」を集めてもう一度キャラ達を蘇らせ、プロトやキャラ達と共に地区を占拠する『夢喰い』達を撃破し解放して行った。


そしてたどり着いた瓦礫の山
そこで待ち受けるリリスは、プロト達に話しかけてくる
彼女もまた、プロトと同じように作品を失い夢から醒めてしまったキャラだった。
制作が進んでいないだけだと自分に言い聞かせていたプロトに、リリスは現実(絶望)を突きつける
それをあなたが静止するが、リリスはあなたが人間であることを知り激昂。戦闘となる。


決着はついた。
あなたはリリスにとどめを刺そうとするが、プロトがそれを止めリリスへ手を差しのべる。


リリスの凶刃がプロトを貫く


リリスは「理解できるものか」と吐き捨て、逃げ去る。
あなたは倒れたプロトの元へ駆け寄る。


プロトは語る。
空に光がある限り、キャラは砕けても蘇ることができる。
しかし、プロトやリリスにはもう輝きがない。
一度砕けてしまえば二度と元には戻れない。と
プロトの左腕が砕け散る。
プロトは受けたダメージを左腕に回したのだと言う。
そしてあなたに言う。
「私はリリスに伝えたきゃいけない事があるんだ。私をリリスの所に連れて行ってくれ」
あなたはプロトを連れて
リリスの逃げ去ったソムニアの果てへと歩き始める。


リリスが逃げ去った後
ソムニアの空が暗闇を覆われ始める。
ソムニアで何が終わろうとしていた。


ソムニアの果てで
あなたとプロトはリリスに追い付く
彼女は瓦礫の山で出会ったときのように影の姿ではなく、元の姿を取り戻していた。


彼女は語る
夢喰いを使いキャラから夢を奪った理由。
自身の夢を、自身の輝きを取り戻そうとしたのだと
しかし、彼女には何も無かった。
彼女は作者に姿と名前だけ与えられ、そして没となり誰の目にも触れる事なくゴミ箱へと放られたキャラだった。
彼女は絶望し、集めた夢すべてを砕き絶望に変えた。
ソムニアに溢れた絶望は空で輝く夢を覆い隠し、まもなくソムニアは消滅するのだと言う。


プロトはそれを否定する。
ひとは夢をみることをやめない。絶望に立ち向かえるのは夢だけだと、けして夢は終わらない。と


リリスの絶望とプロトの夢が激突する。


戦いの果て、あなたはリリスとプロトに語りかける。
ふたりとも自身はキャラとしての夢が無い、作者に夢も設定をもらえなかったと嘆くが、ふたりとも現にキャラとして存在し、設定に無いはずの技を使っていることを指摘しこう告げる。
「その力は君たち自身が夢をみた結果だ」と
リリスはその言葉を聞くと
穏やかに力尽き砕けた


ソムニアの空は完全に絶望の闇に呑まれた
残ったのはあなたとプロトのみ


あなたはソムニアを元に戻す方法を尋ねるが
プロトは落ち着いた様子で応える
「どうしようもないからこそ絶望なんだ」
しかし諦めてはいないというプロト


プロトは絶望に呑まれた世界を元に戻す方法に心当たりがあるという
キャラが砕かれた時に生まれる夢の欠片
これを使ってキャラを蘇生させられるのであれば
この世界の夢の欠片を探し出せば
ソムニアを復活させられると


そして
その世界の夢の正体をプロトは語る。


この世界の夢の欠片は私のことだと
私が願えばこの世界を元通りにできる と


あなたは止める
キャラを生み出すために使った夢の欠片は消えてしまう
それはつまり
世界をもう一度生み出したのならば
「私は消えてなくなるだろうね」
「でももう私は遅かれ早かれ、砕け散る運命なんだ」
「だからせめて私の大好きなこの世界のためにこの命を使わせてくれ」


あなたはプロトの意志を尊重した


プロトは願う
「創作キャラ達の集う夢の世界ソムニアをもう一度!」
しかし
その願いは届かない


不安になるプロトにあなたは諭す
「夢の欠片でできるのはまた新たに作りだすこと。元に戻すわけではない」


プロトはもう一度
自分の願いを夢を口にする
「私が望むのは夢(ソムニア)だけが存在できるだけじゃない。夢から醒めてしまった幻想(ファンタジー)も存在できる世界」
「PhanSomnia!!」


彼女の身体は光の粒となって
絶望に染まった世界を切り裂いていく
彼女の願った夢想の世界を作り上げていく


(完)

後日談

何度目の挑戦だろうか
あなたは今日も夢の欠片をかき集めて
キャラを蘇らせる
この世界を誰よりも望んでいたあの少女にまた会えることを願いながら


そして
空白だらけの少女があなたの前に現れる
「はじめまして!私の名前はアルファ・・・じゃなくてあれ?」
空白を埋めるようにあなたが答える
「きみの名前はプロトだ」
「おかえり」
彼女は困惑しながらも答える
「どうしてだろう、私は自分がどんなキャラなのかどんな作品のキャラだったのかも分からないのに、ずっとこの言葉を言いたかった気がする」
「ただいま!」

その後の話

プロトとリリスが再誕したのち
ファンソムニアの世界は少しずつ変わりはじめた
世界にはキャラ(夢)だけでなく、作品を失ったキャラ(幻想)達が増えはじめた。
彼らはファンソムニアの世界を認知できる。
彼らの一部が意志なきキャラ達を使って、やりたい放題するようになりはじめた。
そしてプロトとリリスはそういった幻想達を静める
夢想世界の護人となっていた


しかし、解決手段が
他のキャラと協力しながら
まず話し合いから始まるプロトと
他のキャラを操り
とりあえずボコボコにぶちのめすリリスでは
どうしても折り合いがつかず
ふたりは基本別行動をとっている。


というか
暴れたいリリスが、幻想ごと暴れ倒して
それをプロトが止めにかかるという事がよくみられる。


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