Tier 5 ソ連 重戦車
スペック
車体装甲厚(mm) | 75/75/70 | 本体価格(シルバー) | 390,000 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
最高速度(km/h) | 前進 | 34.0 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 5~7 | ||
後退 | 10.0 | 派生元車輌 | T-28 | |||
発見可能範囲(m) | 静止時 | 394.44 | ||||
移動時 | 419.72 |
パッケージ
初期 | LVL1 | LVL2 | LVL3 | LVL4 | LVL5 | LVL6 | LVL7 | LVL8 | LVL9 | LVL10 | |||||
KV-1 E:13,500 S:390,000 | ━ | 主砲 E:? S:38,000 | エンジン E:? S:13,460 | 無線 E:? S:18,600 | 履帯 E:? S:9,550 | 主砲 E:? S:45,920 | 砲塔 E:? S:9,900 | エンジン E:? S:23,050 | 主砲 E:? S:48,000 | ━ | 戦車 T-150 E:24,500 S:880,000 | ━ | 戦車 KV-2 E:26,700 S:920,000 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
初期 KV-1 | M-17L | 76 mm ZiS-5 | KV-1 mod. 1940 | KV-1 LKZ mod. 1940 | 590 | 10R | |
450 | 18 / [11.65] | 90/75/75 | 360 | ||||
9.49 | 1.1/1.7/3.0 | 24 | 310 | ||||
LVL.1 主砲 | M-17L | 57 mm project 413 | KV-1 mod. 1940 | KV-1 LKZ mod. 1940 | 590 | 10R | |
450 | 18 / [11.76] | 90/75/75 | 360 | ||||
9.58 | 1.1/1.7/3.0 | 24 | 310 | ||||
LVL.2 エンジン | M-17T | 57 mm project 413 | KV-1 mod. 1940 | KV-1 LKZ mod. 1940 | 590 | 10R | |
500 | 18 / [13.06] | 90/75/75 | 360 | ||||
10.64 | 1.1/1.7/3.0 | 24 | 310 | ||||
LVL.3 無線 | M-17T | 57 mm project 413 | KV-1 mod. 1940 | KV-1 LKZ mod. 1940 | 590 | 10RK | |
500 | 18 / [13.06] | 90/75/75 | 440 | ||||
10.64 | 1.1/1.7/3.0 | 24 | 310 | ||||
LVL.4 履帯 | M-17T | 57 mm project 413 | KV-1 mod. 1941 | KV-1 LKZ mod. 1940 | 590 | 10RK | |
500 | 20 / [17.62] | 90/75/75 | 440 | ||||
10.64 | 1.1/1.4/2.0 | 24 | 310 | ||||
LVL.5 主砲 | M-17T | 122 mm U-11 | KV-1 mod. 1941 | KV-1 LKZ mod. 1940 | 590 | 10RK | |
500 | 20 / [17.30] | 90/75/75 | 440 | ||||
10.45 | 1.1/1.4/2.0 | 24 | 310 | ||||
LVL.6 砲塔 | M-17T | 122 mm U-11 | KV-1 mod. 1941 | KV-1 ChTZ mod. 1942 | 640 | 10RK | |
500 | 20 / [16.87] | 110/110/110 | 440 | ||||
10.19 | 1.1/1.4/2.0 | 24 | 310 | ||||
LVL.7 エンジン | V-2K | 122 mm U-11 | KV-1 mod. 1941 | KV-1 ChTZ mod. 1942 | 640 | 10RK | |
500 | 20 / [16.82] | 110/110/110 | 440 | ||||
10.16 | 1.1/1.4/2.0 | 24 | 310 | ||||
LVL.8 主砲 | V-2K | 85 mm F-30 | KV-1 mod. 1941 | KV-1 ChTZ mod. 1942 | 640 | 10RK | |
500 | 20 / [16.86] | 110/110/110 | 440 | ||||
10.18 | 1.1/1.4/2.0 | 24 | 310 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
砲性能
主砲性能 | ||||||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 攻撃半径 | 砲弾速度 | 砲弾射程 | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
76 mm ZiS-5 | AP APCR HE | 56 6G 56 | 86 102 38 | 110 110 156 | --- --- 1.09 | 680 850 680 | 720 720 720 | 15.00 | 1,650 | 2.30 | 0.46 | 114 | +25 -7 | |
15.00 | 1,650 | 2.30 | 0.46 | 114 | ||||||||||
57 mm project 413 | AP APCR HE | 56 7G 28 | 112 189 29 | 85 85 95 | --- --- 1.09 | 990 1,238 990 | 720 720 720 | 26.09 | 2,218 | 2.30 | 0.34 | 174 | +25 -7 | |
26.09 | 2,218 | 2.30 | 0.34 | 174 | ||||||||||
122 mm U-11 | HE HEAT | 257 12G | 61 140 | 450 370 | 2.49 --- | 515 412 | 720 720 | 5.26 | 1,946 (HEAT) | 2.90 | 0.57 | 50 | +25 -7 | |
5.26 | 1,946 (HEAT) | 2.90 | 0.57 | 50 | ||||||||||
85 mm F-30 | AP APCR HE | 109 7G 98 | 120 161 43 | 160 160 280 | --- --- 1.09 | 792 990 792 | 720 720 720 | 12.00 | 1,920 | 2.90 | 0.42 | 76 | +24 -7 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
※緑字:改良砲塔
解説
- 概要
Tier 5のソ連重戦車。
大戦初期、ドイツ戦車の脅威となった有名な重戦車である。
ソ連の重戦車ツリーにおける起点となる戦車。
同格・格下には攻守で破格の性能を誇るものの、視界と通信範囲、機動性に難があるため、単独での突出には注意が必要である。
またTier5近辺の貫通力や防御性能を比較する際に引き合いに出されることが多い。 - 装甲
正面75mm、砲塔95mm(改良砲塔110mm)と優れた装甲を持っており、格下相手には安定して戦うことが出来る。さらに側面も75mmと非常に厚く、豚飯をすると同格・格上の攻撃もいなせることがある。
しかし、車体正面には弱点が存在し、基本的に格上相手には装甲が当てにならないので油断は禁物である。
また、この後に続くソ連車輌全般にいえることだが、車体前方の側面の大部分に燃料庫が配置されており、ここを打ち抜かれると火災が発生しやすいので、うかつに側面を晒さないように注意しよう。 - 火力
最終パッケージ候補となる3つのパッケージには、それぞれ特性が異なる3種類の主砲が搭載されている。- 76mm ZiS-5
初期砲。
少々貫通力が不足しているが、開発Lv.1で中間砲に換装出来るのでそれまでの辛抱。
もしくはフリー経験値で飛ばしてしまっても良いだろう。 - 57 mm project 413
中間砲。
T-34にも搭載されている57mm砲のKV-1版である。
性能的にも同一。
高連射により、手数で勝負するタイプの砲となっている。
85mmと比較すると通常弾の貫通力と一発のダメージで劣るが、精度・照準時間・DPMはこちらの方が高い。
また、課金弾の貫通力は一番高い。
同格中戦車が同じものを装備していることを考えれば中間砲という立場に収まるだろう。 - 122 mm U-11
中間砲②。
Tier5の戦車に数多く搭載されている大口径榴弾砲のソ連版(通称「12榴」)である。
他の大口径榴弾砲と同様に、装填時間が長く、精度も高くない。
ただ、アメリカやドイツの中戦車に搭載されているものより、HE,HEAT弾の性能が高く、特にHEAT弾の貫通力は39mmも高くなっている。
また、HE弾特有の問題として、相手によってはダメージが安定しないという欠点もある。
一方で、T-34のような傾斜で実装甲厚を誤魔化している戦車には滅法強い。
さらに、格上と当たる場合でも、それなりのダメージを与えることができ、履帯切りなどで援護も可能である。
派生車両であるKV-1Sが搭載するものより性能が高い。 - 85 mm F-30
最終砲。
バランス型の主砲。
照準時間、精度などは、ソ連の主砲としてはごく普通の数値。
装填時間も比較的短いので、連射も可能である。
遠距離戦から近接戦、対多数からタイマンまでと、汎用性に富んだ主砲となっている。
- 76mm ZiS-5
- 機動性
最高速度は34km/hとなっているが、この数値は下り坂などを利用した場合であり、普段はこの数値まで速度が出ることはない。
また履帯の性能も壊滅的であり、曲がろうものならたちまち減速してしまう。
旋回速度も低いので、軽戦車・中戦車からのNDKには注意が必要である。 - 視界・通信範囲
視界は310mと非常に狭い。
また、通信範囲も最大で440mと狭い。
味方との連携が取れずに孤立すると、遠距離にいる見えない敵の集中砲火を受けてしまうので気をつけよう。 - 総論
本車輌は重厚な装甲と強力な火力を備えており、近距離戦では無類の強さを発揮する。そのため敵からのヘイトが高く、狙われやすい。
隠蔽性や機動力の低さなどもヘイトの高さに拍車をかけており、うかつに孤立してしまうとあっという間に撃破されてしまう。
必ず味方と一緒に進軍し、平原など障害物のない場所には行かないようにすることできっと活躍できるだろう。
史実
KV-1はT-35の後継として、1938年キーロフ製造所のコーチン技師を主任として設計され1939年9月に試作1号車が完成、ソ連邦国防大臣クリメンテ・ヴォロシーロフの頭文字から、KV(カーヴェー)と命名されました。
1939~40年の「冬戦争」といわれたソ連・フィンランド戦争に、SMKやT100ら多砲塔重戦車と一緒に試作車両が実用試験で投入されましたが、SMKやT100は本格的に戦闘する前に使い物にならなくなり、
結局、唯一結果を出せたSMK重戦車の単一砲塔タイプともいえるKV-1を採用することになり、12月より量産が開始されました。 これには、スターリンが多砲塔重戦車を批判した事も後押しとなりました。
1941年、バルバロッサ作戦でソ連に攻め込んだドイツ軍の装備では、車体前部装甲が当時トップクラスの75mmと少々の傾斜も相俟って、
頑強なKV-1に殆ど歯が立たずにドイツ軍は少なからずショックを受ける結果となり、パンターやティーガーの登場までドイツ軍を苦しめ、あちこちでドイツ軍の侵攻を押し留めました。
主砲は76.2mmL-11を鋳造の大きな砲塔で車体中央に搭載、V-2ディーゼルエンジンを採用しているほか、これまでソ連戦車主流だったクリスティ方式から、トーションバー方式にサスペンションが変更されました。
トランスミッションは前進5速・後進1速で、最大速度35km/hを発揮するというカタログスペックでしたが、実際には無理だったらしいことが判明しています。
エンジン出力は大きいのですが、多板摩擦式ディスク・クラッチとスライディング・メッシュ式トランスミッションに過負荷がかかっており、操作が不便で故障が頻発したそうで、
鹵獲して調べたドイツ軍のレポートでは、変速操作にハンマーが要るとか、停止状態でないと変速できないとか散々な結果が書かれていました。
鹵獲車両は、キューポラと無線機を追加、変速機には悩まされたそうですが、T-34同様にちゃっかりと部隊運用していました。
1939年型として量産が50両生産された後、長砲身のF-32を搭載する1940年型になり91両が生産されました。
ドイツ戦車より、攻守で上回るものの、非力なエンジンのため、動力系の故障が多く、3人乗りの砲塔でしたが、車長は装填手を兼ねており、砲手の他は操縦手の交代要員兼機関士という配置を取っているため、連携も望めなかったそうです。
そのためか、隊長車を追従して進軍した結果、同じ場所をぐるぐると回っていた、ということもあったそうで、この弱点を突かれて、当時主力だったIII号戦車に撃破されたりもしました。
また、砲弾の支給も行き届かず、殆ど弾切れ状態のまま前進を余儀なくされたものもあったそうです。
損失の8割の実情が、故障やガス欠、移動不能など戦闘以外の理由によるものでした。
弾切れの車両がドイツ軍の対戦車砲をことごとく跳ね返し、ひき潰しながら砲兵陣地まで来たので、8.8cm高射砲の水平射撃でやっと仕留めたという記録もあります。
フランス黄作戦でマチルダ歩兵戦車を撃破した経験を生かした帰結でした。
その他、135発の対戦車弾を浴びながら16両のドイツ軍戦車を破壊したという、ヴォイスコビッツ国営農場の戦いの逸話もあるほど、その重装甲はドイツ軍を苦しめたことがわかります。
珍しいエピソードとしては、夜間あまりに寒いため、見張りの搭乗員が車内で焚き火をしたという、とんでもない逸話があったりします。
なお、クリメンテ=ヴォロシーロフは1938年当時、ソ連の国民的英雄とされていたスターリンの側近No.2の元帥の名前で、KV戦車シリーズを開発したコーチン技師の義理の父でもあるそうです。