軽戦車

概要

軽戦車は火力や装甲を犠牲にしながらもその機動力を活かして偵察任務を行う車輌である。
アイコンは菱型。
主任務としては偵察だが、戦局に対応して機動力を生かした後方錯乱や奇襲も行う。
Light Tankを略してLTとも呼ばれる。

小さな車体を茂みに隠しての偵察(置き偵察)や機動力を活かした偵察(走り偵察)を行う事によって味方に敵の所在を伝える大事な役目を担っている。
高い機動力を持つ反面、HPが低く装甲が薄い為に重戦車や駆逐戦車といった火力の高い車輌の一撃で呆気なく撃破されてしまう。

中戦車との境界が曖昧な低Tier帯であればともかく、各車種の特徴が顕著になってくるTier5以降では視認範囲や隠蔽率などのシステムを押さえておかないと、何時まで経っても軽戦車＝足が速いだけの戦車という概念を捨てられないであろう。

車輌一覧

• 橙太字：ツリーから常時購入可能なプレミアム車輌
• 緑太字：不定期に販売されるプレミアム車輌
• 紺太字：配布プレミアム車輌
   
• 青字：自動装填装置搭載パッケージ
• 橙字：金弾性能
• 灰字：HEのDPM、別Tier車輌の性能などの参考情報
   
• 単位は省略。各戦車ページのものと同じ単位を使っています。
• 記載パッケージは管理人の主観で最終パッケージ候補を選んでます。
• 榴弾メインで運用する砲は貫通・ダメージ共にHEの値を書いてます。
• 貫通・最高速度等は小数点第一位で四捨五入。
• 車体旋回速度は実質値を記載。
  • 実質値は通常地形、操縦手の熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

Tier3

Tier4

Tier5

Tier6

Tier7

Tier8

Tier9

Tier10

Match1

Match2

Match3

役割

軽戦車は小さな車体のおかげで、他の車種でははみ出てしまうような小さな藪や植え込みでも姿を隠すことができ、また、高い隠蔽率や移動中でも隠蔽率が下がらないという特性により隠れたまま敵に近づくことができる。
こういった特徴を活かした役割が与えられる。

また、このゲームでの"敵の位置情報"は非常に重要な情報であり、それを得る事に長けた軽戦車もまた非常に重要な戦車である。
そのため、貧弱な耐久力もあいまって「生き残る事」も意識するべき重要な役割であると言えるだろう。

偵察

軽戦車に与えられる役割の中で最も重要な役割である。
偵察の上手な軽戦車がいるかどうかで試合が決してしまうことも多い。
また、他の役割についても偵察ができる上での応用的な部分が大きいので、まずは偵察に慣れる事から始めよう。

目的

偵察とは敵の位置情報を味方に伝える事である。
このゲームにおいて偵察の目的は大きく分けて2つある。

1つは味方が遠距離砲撃するための観測、もう1つは敵の布陣・侵攻ルートを確認するための索敵である。

• 観測
  偵察役が敵を観測することで、味方は「後方から安全に攻撃する」「身を晒す前にあらかじめおおまかな狙いをつけておく事ですばやく攻撃する」「敵の向きを見て死角へ回り込む」等の恩恵を得られる。
  その際には可能な限り途切れる事無く敵を見続ける事が望ましい。
  敵に見つかりそうな状況なら、発見状態が途切れるまで待って再度観測し直すのを繰り返す感じになる。
  味方が撃てない位置の敵を観測し続けてもあまり意味は無いので、マップに慣れるまでは周囲の地形もよく見ながら行おう。
• 索敵
  どのマップでも侵攻ルートは複数存在し、敵の戦力配分がいち早くわかれば味方もそれに応じた行動が取れる。
  また攻撃力の高い敵がルート上に居ないと確信できれば、重装甲車輌による速攻も決まりやすい。
  前線で主力同士が接敵するより前、および隠れたまま長時間姿を見せない敵が居る時に行おう。
  見つけるだけで良いので、敵を確認したらすぐに安全な場所へ退避するのが無難。
  戦術的には有効な偵察だが、敵の初期配置を把握する偵察を序盤に行うのはリスクが非常に高い。
  ある程度そのマップの初期配置を理解している人が、敵の布陣を確定するために行う行為であり、初心者が行うことは勧められない。

視界システムと発見判定

偵察するにあたって重要になるのが、視界システムと発見判定に対する理解である。
大まかに説明すると、

• 発見した敵の位置は無線範囲内の味方同士で自動的に共有される
• 発見した敵が見えない位置に行っても、数秒間は動向が分かる
   
• 小型で車高の低いの車輌ほど隠蔽率が高く、発見されにくい傾向がある
• 茂みの背後に隠れることで隠蔽率が大幅に高まり、発見されにくくなる
• よって、敵を視認範囲内に収めても必ずしも見えるわけではない
   
• 発砲すると一時的に隠蔽率が大幅に下がり、発見されやすくなる
• 移動中は静止時より隠蔽率がやや下がり、やや発見されやすくなる
  • ただし例外として、Tier3以上の軽戦車の多くは移動中も隠蔽率が低下しない

といった具合である。

重ねて言うが、より効果的に偵察するには視界システムと発見判定について理解しておくことが大切なので、ゲームシステム: 視界と隠蔽、通信についてを(せめて公式動画だけでも)見るとよい。

手段

一言に偵察と言ってもいくつか種類がある。

偵察の基本であり、建物や岩などの陰や稜線(起伏のてっぺん)から砲塔上部だけをごく短時間露出させる方法。
相手を発見しつつ被弾の可能性を抑える事ができる。
露出面積および露出時間を最小限にして被弾のリスクを最小化することが好ましい。
なお、この偵察方法は他車種でも行うことが比較的容易で、状況によっては軽戦車より耐久性のある中戦車で行った方が安全という場合もある。
特に高Tier帯では中戦車がいればそちらに任せても良い。

• コツ
  毎回同じ事を同じ場所で行っていると狙われて狙撃されるので「チラ見するタイミングをズラす」「チラ見する場所を変える」「わざと長めに隠れて相手の視界を一旦切る」など撃たれないように工夫すると良い。
  また、発砲のために一時停止することは被弾のリスクが格段に高まる。
  発見されて狙われた場合は回避運動に移る必要があるため、視界提供が途切れることが多い。
  支援砲撃の数や自分の火力を考え、どちらがより効率的に敵を倒せるかを判断してから発砲すること。
  他の味方より少し前進するだけでも、他の味方よりは遠くを見ることが出来るという点は覚えておくと良いが、前進しすぎて撃破されないように注意。
   

通称「走り偵」。
小柄かつ高速であるという特性を利用して被弾のリスクを抑えつつ偵察する方法。
現実には全速で走りながらの偵察は無理だろうが、WoTのゲームシステムでは全速移動中であっても視認範囲が低下することはない。
レンズ皮膜を搭載して視界を補強しておくと効果的。
その性質から、地形を把握していないと無駄死にしやすい。
また、走り偵察がしやすい地形として陵丘が挙げられるが、丘で射線が遮られて自走砲以外は支援射撃ができない場合も多い。

あくまで索敵と割り切るか、敵にプレッシャーを与え続けて進行を抑えたり、自走砲で徐々にHPを削ってもらうなどといった目的で行うのが良いだろう。

• コツ
  基本的に相手の至近距離に近づく必要は無く、完全に隠れている相手以外は自分の視界の90～70%程度の距離まで近づけば発見可能。
  搭乗員スキル「カモフラージュ」が充分に育っていれば、敵に見つかる事無く一方的に隠蔽率の低い車両を発見できる場合もある。
  逆に言えば、主力の進軍に先んじての走り偵察には、敵の一方的な走り偵察を成功させないという効果もある。
  車種や拡張パーツにもよるが、相手が茂みに隠れている場合は視界の50%～、最悪50m(強制発見距離)程度まで近づかないと見つけられない。
  敵に接近しすぎて撃破されないように気をつけながら偵察しよう。
   
  自車の移動時隠蔽率から同Tier帯の「レンズ皮膜を付けた中戦車」と「双眼鏡を発動させた軽戦車」に発見される距離をおおまかに計算して把握しておくと、より安全なコース選択の参考にできる。
  また、常時車体を晒す必要は無いので、起伏や障害物をうまく活用して要所要所で最小限のみ車体を晒すようにしたい。
  敵から完全に身を隠せる場所があるなら、そこで10秒待ってから再度姿を晒すとより安全。*1
  「稜線から下へ向って走る」「平地～下り坂を利用する」などでスピードを落とさないようにするだけでなく、「稜線ギリギリから砲塔だけ出して走る」「地面のデコボコを利用して相手の射線を切る」など車体を晒す面積を最小限に抑えるなどの工夫も必要。
  スピードの出し過ぎで相手に近づきすぎたり、地面の凹凸で跳ねて履帯を損傷すると爆散フラグ。
  「蛇行運転」にもそれなりの効果はあるが、相手に対して左右に動かないとほぼ意味は無い。
  相手のリロード～発砲のタイミングに合わせて方向転換できれば理想だが、とりあえずは「相手の射線と同じ方向へ一直線に走ることは避ける」ようにしよう。
  連射性能や左右射界に優れる自走砲が敵に居る場合、偏差射撃で進行方向に榴弾を落としてくることがあるためそちらにも注意が必要。この際には適度な蛇行が効果的になる。
  戦況が膠着していて偵察役以外の味方が発見されていない、あるいは自走砲が撃てない遮蔽物の陰での戦闘が続いているといった場合には砲撃が偵察役に集中する事も多い。
  マップ全体を見てリスクとリターンを比べた上で実行しよう。
   

通称「置き偵」。
茂みや木立の背後に隠れることで隠蔽率が大幅に高まり、敵から見つかりにくくなる効果がある一方、自車輌から敵を発見可能な距離は低下しない*2という特性を利用する方法。
うまくハマると莫大な量の観測アシストが入るが、見つかると集中砲火を受けることも多い。
とはいえ、拡張パーツの双眼鏡(通称：カニ眼鏡)や迷彩ネット(通称：カモネット)を併用し、茂みにじっと隠れる事で「こちらは 445m (発見限界距離) 以内の敵を発見できるが、敵は50m(強制発見距離)付近まで接近しないとこちらを発見できない」 という状況を作り出すことも可能。

• コツ
  効果を高めるには、敵の進撃経路や狙撃ポジションがよく見える茂みに敵に発見されずに忍び込むことが重要。
  じっと動かずに偵察する以上、発見されてしまうと集中砲火を受けるリスクも高い。
  敵が接近してきた場合は手遅れにならないうちに退避するようにしたい。
  あらかじめ逃げる方向を想定し、可能ならそちらに車体を向けて隠れておくと良いだろう。
  なお、倒木にも隠蔽効果が生じるようになっている。
  なので、茂みがない場所に木を倒して隠れ場所を作ることも可能だが、木が倒れる瞬間や不自然に倒れている木は敵の注意を引く点には留意したい。
  倒木に狙いを定めたブラインドショットで炙り出される危険がある。*3
• 注意点とテクニック
  • 茂みに隠れた状態での発砲
    発砲すると一時的に隠蔽率が下がるだけでなく、茂みの効果も一時的に消滅してしまい、敵に発見される可能性が非常に高くなる。
    茂みなどでの偵察中は不必要な発砲を控えなくてはならない。発砲したために発見されて撃破されるのはよく見る光景。
    敵との距離が充分に遠い場合には発砲しても見つからない場合もあるが、近くに敵は居ないと思っていたら偵察車両が隠れて見ていた、などという落とし穴もありうる。
    発見されているというだけでも十分に脅威を与えられるため、判断は慎重に行いたい。
     
    なお、触れるほど近くにいる味方が発砲しても自分の隠蔽率に影響はない。ただし発見された発砲者を狙った弾が流れ弾となり、巻き添えを食らう可能性が有る。
    置き偵中の軽戦車のすぐそばで砲撃することは通常避けるべき行為であり、それをあえて行うプレイヤーは初心者や低レベルプレイヤーの可能性が高い。
    回避行動で車体をぶつけられて迷彩ネットの効果が途切れる危険もあるため、可能ならば距離をとったほうが安全。
    • 茂みから15m離れての発砲
      茂みから15m以上離れると茂みは半透明ではなくなるが、この状態で発砲した場合は茂みによって敵に見つかりにくくなる効果が維持される。(ただし、こちらの視界も茂みに遮られるため数秒後に敵を見失う事が多い。)
      これを利用すると、視界を取る→15m離れて発砲→(見つからなければ)再度茂み近づく、といったことが可能になる。
      履帯切り狙いの時など役に立つ事も多いが、軽戦車は偵察がメインなのを忘れてはいけない。
      茂みから離れる事で別方向の敵に見つかる危険もあるので注意。
  • 置き偵の終了
    基本的に置き偵察を実施してしばらくしても敵影を発見できなかったり、射線が通っていなければ、味方は前線を上げる為に前進を開始する。
    そうして味方が偵察車両より前に出れば、置き偵察の意味は無くなる。
    そうなる前により前方の茂みや別方面を監視する茂みへ移動して再び置き偵察を継続するか、敵を発見する事を目的とした走り偵察に移行しよう。
    ただし、敵の置き偵察によって自車輌が発見される事もあり、発見されると攻撃が集中するため、リスクも高い。
    事前にミニマップから敵の配置を予想し、慎重に進行ルートを策定した上で前進する必要がある。
     

障害物などで視線が通らない場合でも 50m 以内の敵は強制的に発見する事ができる。
これを利用すると「建物や岩などの障害物を挟んだ向こう側の敵」を発見する事ができる。
また「敵の居そうな崖下」に張り付く事で相手の俯角外の位置取りをしながら崖上の敵を発見する事もできる。
ただし「見つけたのはいいが味方の射線が通らない」場合が多く、更にこちらも相手の 50m 以内に入る事になるのでこちらの動きもばれるため、敵を見つけたのはいいが身動きが取れなくなる事も多い。
また崖上の敵は体当たりをしかけてくることもあるので注意。
側面や高所から攻撃できる味方が居る場合や、障害物を回り込める場所に味方が居る場合、曲射可能な自走砲が後方に居る場合には有効な偵察方法となる。

火力支援

火力は低めに設定されている事の多い軽戦車だが、高い機動力を用いれば十分に支援ができる。
ただし難易度は高く、他車種と同じように使っていては火力支援どころか偵察に支障が出ることにもなりかねない。
車両性能や地形への理解はもちろん、隠蔽や視界システムを熟知し、十分に偵察がこなせる事が前提。
まだ偵察に慣れていないのであれば、焦らず偵察に集中した方が良い。

機動力を用いた迅速な裏取りや攪乱、奇襲

障害物ですぐ身を隠せる場所へ移動できるなど、軽戦車はその機動性によりチャンスを逃さずにより優位な地形に移動できる。

大回りして側背面を狙える位置に移動して孤立している敵を狙えばたとえ相手が重戦車であろうとも大きな損害を与えられる。
また、敵前線の側面から攻撃すれば、敵の意識が前線の味方からこちらへ向くことで隙ができ、膠着状態を打破できる場合がある。
ダメージを受ければ相手もすぐに存在に気が付くため、攻撃する前に周囲の地形を確認し、すぐに敵弾を回避できるように移動しよう。
軽戦車の一撃はダメージ自体は大きくないが、意識を逸らしたり、こちらを無視した場合は瞬間火力で軽戦車と言えども手痛いダメージを負わせることができるのである。

なお、一部市街地マップでは戦車の残骸や、戦車止めと呼ばれる障害物があることに注意。これにより、市街地では速度を落とさざるを得ない状況がある。
地形上、隠蔽率の良さが活かしにくいこともあり、こういったマップで装甲や単発火力で劣る軽戦車が優位性を保つのは難しいが、マップの把握や機動力を有効活用し、前線の援護に回ろう。

ちなみに戦車止めはPC版と仕様が異なり、上に見えない壁があって一切通行不可のため注意。

• 近距離戦闘と超近距離戦闘
  基本的に近距離戦闘は苦手だが、それは障害物を挟んだ前線での戦いや相手が複数存在する場合の話。
  障害物のある狭い場所では自慢の機動力が活かせず、身を乗り出せば複数の車輌から狙われてしまうためである。
   
  しかし、機動力を存分に活かせる開けた場所での1vs1の戦闘は意外と強い。
  いわゆるNDK*4や一瞬の隙を狙った通り魔など、機動力に優れた戦車を乗りこなすのであれば是非会得したい。
  また、状況によっては張り付き続ける事に固執せず、中途離脱または最初から横殴りしつつ逃げ去る事も選択肢に入れておこう。
  大事なのは生き残ることである。
  焦って目の前の小さな手柄を取りに行こうとして、後で手に入るはずだった大きな手柄を取りこぼさないようにしたい。
   

  対重戦車

  相手の機動力と砲塔の向きに注意する必要がある。
  重戦車は駆逐戦車や自走砲と比べて砲塔を(速く)回せる分だけ移動の自由度が高いので、進路をふさがれたり障害物や上り斜面に誘導されたりしないよう気をつけよう。
  慣れてしまえば孤立した重戦車に大打撃を与えるチャンスでもある。
  しかしながら、車輌によっては侮れない機動力を持つタイプも存在するため、やはり敵の機動力の把握は必須。
  重戦車だからといって必ずしも鈍重とは限らず、また重量差から車体をこすられただけでダメージをもらってしまう事もある。
   

  対駆逐戦車

  重戦車と比べて砲塔旋回ができない(できても遅い)が、射撃精度や発射速度は高いことに注意。
  旋回の早い駆逐戦車も存在するため、敵の車体性能の把握は必須。
  無理に撃破を狙うより、砲を自分に向けさせる事で後続の味方をアシストするに留めた方が良い場合もある。
  どちらにせよ中途半端に接近するのは悪手であり、近付くのなら一気に肉薄してNDKを仕掛けたい。
   

  対自走砲

  基本的には移動速度、旋回速度ともに劣悪なので近づいてしまえば一方的に攻撃可能。
  逆に敵砲弾の直撃を受ければ致命傷は免れない。
  しかし自走砲はリロードが長いため、この一発が命中しなかった、又は直撃でも耐え切った場合はほぼ勝利確定となる。
  ダメージを稼ぐ絶好の機会ではあるが、状況によっては欲張らずに味方に任せる事も覚えよう。
  特に相手が執拗にこちらを狙っている場合、あえて囮に徹する事も戦術である。
  高Tierになると爆発範囲と爆風ダメージが大きくなるため、正面から無傷で近付くのはやや難しくなる。
  下手をすれば爆風ダメージで撃破されるので、対駆逐戦車の場合と同様、丁寧に側背面を狙った方が良い。
  敵自走砲の車体を旋回させてしまえば、照準が大きくブレて命中率は一気に下がる。
   

隠蔽率を用いた隠密行動

• 先制攻撃
  軽戦車の特性として、移動時に隠蔽率が変わらないというものがある。
  迷彩スキルが十分に育っていれば、茂みを使わずとも一方的に敵戦車を見ている状況を作り出せる距離まで移動することも可能である。
   
  こういった状態で敵へ先制攻撃を仕掛けることによって敵の意識をこちらに向け、隙を作らせたり、進軍を遅らせたりできる可能性がある。
  側面へ攻撃する場合が多いため、運が良ければ燃料タンクやエンジンに命中して炎上させたり、履帯が切れたところを自走砲に攻撃してもらったりという事も。
   
  しかし発砲した場合、隠蔽率の低下により発見され、自らが危険になる可能性が高いため、周りの状況や退避ルートをよく吟味した上で実行する必要がある。
   

• 茂みに隠れながら狙撃
  ここでいう狙撃は駆逐戦車のいるような後方からの狙撃ではない事に注意
  あくまで偵察ポジション(あるいはそれに準ずる場所)で安全を確認した上での行動であることを勘違いしないように。
   
  軽戦車は隠蔽に優れるため、発砲後ですら見つからない場合もある。これにより、15mルールを使わずとも「見ながら撃つ」ができる。
   
  視界が途切れないため、味方の支援射撃も期待でき、さらにその支援射撃に自らの火力も上乗せできる。
  一方的に見ることができる範囲であれば移動しても問題なく、ハルダウンや建物が近くにある状態で始めれば、仮に不測の事態で見つかった場合も被弾の回避が狙える。
   
  Tier8以降ともなると敵の視界も上がり難しいが、DPMが高い車両やオートローダー搭載車両であれば、一方的に大きなダメージを与えられる。
  なお、狙う車両以外にもこちらを見つけられる車両が近くにいるかどうかはミニマップや車種により判断しよう。
  高隠蔽車両が未発見の場合、予想外に近くに潜んでいる可能性がある。
   
  ただし、ずっと同じ場所から射撃しているとブラインドショットによる手痛い反撃を受ける場合があるため、射撃位置は定期的に変えると良い。

その他

囮および牽制

• にらみ合いをしているところへの横槍
  火力役の味方が敵正面装甲を貫通できず苦戦していたり、互いににらみ合って戦線が膠着している場合、側背面から敵を撃って注意を引きこちらに砲塔(車体)正面を向けさせるように仕向けよう。
  上手く乗ってくれれば、威力の高い味方の弾が敵の側背面を撃ちやすい状況を作れる。
  ダメージを出すことができればそれに越した事は無いが、たとえ装甲は全く貫通できなくとも砲塔旋回で隙を作れればそれでOK。
  また、履帯を狙えば切ることができる場合もあるので可能なら狙ってみるのも良いだろう。
  あくまで自車の安全優先で、砲がこちらを向きそうになったら回避に移ろう。
   
  敵の自走砲に対しても、機動性を生かして回避し無駄撃ちを誘うと同時に重戦車や駆逐戦車など鈍足な味方への脅威を減らすという役割もできる。
  特に戦闘終盤にはこれが効果的な場合が少なくない。
   
• 高所の利用
  急斜面をスムーズに登れること、旋回速度の速さ、的が小さい利点を生かして、広く見渡すことができる高所を確保する。
  中には一部の軽戦車に代表される出力重量比に優れた車両しか登れない場所もある。
  一般に高い場所ほど射線が遠くまで届きやすく多方面を見渡せるため、いち早くそこを確保すれば広範囲の敵に脅威を与えることができる。
  俯角に優れた車両であれば、隠れたつもりで油断している敵や、味方に気を取られている敵を狙えることもある。
  敵にとっては狙いにくくも無視できない、中々にいやらしい相手になれる。
  ただし、中途半端な高所は見つかりやすい事には注意が注意。降りられる方向が限定される場所であれば高いリスクを伴う。
  • 崖の灯台がある山が代表的。鉱山の中央丘や、カレリアの南東の丘、砂の川北東の丘などもあるが、随伴する中戦車などがいないと先行して確保しても取り返されることが多い。

妨害

• CAP妨害
  試合を有利に進めていたにもかかわらず、相手にCAPされ味方が鈍足車両ばかりで自陣に間に合わず敗北というケースがあるが、軽戦車ならば速力を生かせば間に合う事も多い。
  ミニMAPを見てCAP妨害が必要になりそうな場合は先んじて移動して間に合う位置で待機しておく事も重要になる。

• 履帯切り
  軽戦車の主砲は発射速度の高いものが多いため、履帯切りに向いている。
  履帯を大破させれば相手は一時的に移動できなくなり、自走砲の攻撃や味方の側背面攻撃の助けになる。
  更に、この行動できない敵戦車へ味方の攻撃が入った場合、観測と同様ダメージアシストが記録される。
   
  履帯を連続で切り続けている間は、その敵の自由を奪うことができる。
  特に回転砲塔のない駆逐戦車は射界以外に攻撃できなくなるため、嫌がらせ以上の効果が与えられる。
   
  置き偵の最中は射撃による隠蔽率低下でこちらの居場所がばれないように注意。

注意喚起

• 敵に照準を合わせて「～へ射撃要請」
  狙い目の車両(履帯が切れている・無防備に開けた場所を鈍足走行しているetc)や撃破優先度の高い車両を見つけたら照準を合わせてL1ボタン*5で注意を喚起しよう。
  軽戦車では火力が低く有効打を与えにくいため、自分で撃つよりも後方の自走砲や駆逐戦車などに任せた方が効果的な場合が多い。
   

• 孤立している味方に照準を合わせて「後退せよ」
  基本的に味方への指示は推奨できないが、自身の戦術的撤退中における孤立している味方(特に自走砲)への「後退せよ」は初心者が行っても比較的有用性が高い。
  偵察によって自身のいる方面の敵の戦力が強大である事を確認し、こちらは長くは持たない、もしくは崩壊が目前に迫っている場合、砲撃に夢中になっていると思しき味方にいち早く後退を促す事で、時間的猶予を得て戦線を再構築できる可能性が生まれる。
  状況次第だが、移動中の自走砲の殿を務めたり、待ち伏せを行って敵の動向を味方に伝えられれば、無用心に乗り込んできた敵を返り討ちにするチャンスを作る事も可能だ。
  他の指示よりかは耳を貸してくれる確率は高いものの、残念ながら指示に応えてくれる車輌は少ない。

するべきではない行為

以下の行為は基本的には行うべきではない行為である。
限定された状況下では役に立つ場合があり、そういった可能性のある行為は状況の例を出したが、それ以外の状況であればやる意味がない場合がほとんどであるので控えるようにしてほしい。

• 開幕特攻
  軽戦車の主な役割は味方に視界提供することである。
  開幕直後に敵陣深くまで飛び込めば、敵の初期布陣を明らかにでき、運が良ければ敵自走砲を早々に撃破できる可能性もわずかながらある。
  しかしその代償として、自分も撃破されてしまう可能性が極めて高い。初期配置の情報はそこまでして手に入れる程の重要性はない。
  そして、貴重な視界ソースを早期に失った味方チームの苦戦へと繋がるだろう。
  その結果、自身の勝率をはじめとする様々な戦績も下がってしまう。
  少しでも長く生き残って視界提供を続けた方がチーム全体、ひいては自分自身にとっても有益であり、得られる経験値やシルバーも多くなる。
   

• 体当たり
  軽戦車の速度は速く、ぶつかれば敵に多少なりともダメージを与えられる場合はあるが、軽量かつ走行が薄いのでこちらの方が大損害を受けてしまう事がほとんど。
  重戦車に向かって体当たりしようものなら、相手にダメージを与えられず、自分が一方的に大ダメージを受けて撃破される事も大いに考えられる。
   
  かすっただけでもダメージを受けてしまう事もあるので、NDKなど敵のすぐそばを通る際は気をつけたい。
   
  • 例外
    いずれの場合も自分に損害が出ることは免れないので、リスクとリターンをよく考えること。
    • ドイツ車輌のような比較的重量のある車輌でELCのような他国の軽い車輌への体当たり
      自分の方が重量級なので、そこそこの打撃を与えられる。
      ただし、履帯が切れて他の敵車輌にボコボコされる可能性がある。
    • CAP中の敵車輌
      自身の砲弾では貫通できない相手でも体当たりでは僅かでもダメージを与えられる事が多い。
      また、モジュールを損傷させたり、僅かでもダメージを与えられれば、相手の占領ポイントはリセットされる。
      そのため、あと少しで占領負けしてしまいそうな状況では非常に有効。
       
      当然、射撃でダメージを与えたり履帯切りができるのであれば普通に射撃した方が良い。
       

• 押し役
  押す相手の重量に対してエンジン出力が低い事が多く、押してもあまり意味が無い。
  むしろ、押されている側にとっては停止や方向転換の妨げとなることもあり、それが原因で押していた味方が撃破されてしまう事も考えられる。
  そんな時間があるのであれば偵察なり裏取りに向かった方がよっぽど味方のためになる。
  • 例外
    もちろん、傾いたりして動けなくなっている車輌を押して助ける場合は有効。
    ただし、助けようとして自分も動けなくなったり、助けようとしている車輌ごとまとめて撃破されたりしないように慎重に行いたい。
     

• 後方狙撃
  火力の乏しい軽戦車が駆逐戦車のいるような味方の後方で狙撃をしても重装甲を正面から貫通する貫通力や弱点を狙える精度も不足している場合が多く、後方では広い視界や隠蔽率もあまり意味を成さない。
  • 例外
    味方の車両が少なく攻めるのが難しい状況で、待ち伏せをする為に攻めてくる敵戦車を見れる場所であれば後方で敵を待つことは問題ない。
    ただし、敵の正面装甲を貫通するのは難しいことには変わりないので、相手が来る方向を予測して側背面を取る準備をするか、観測し続けられる位置にいるようにしよう。
     

• 軽戦車の団体行動
  所在の定かでない敵が居る局面において、複数の軽戦車が同じ場所に集まるのは、基本的に得策では無い。
  偵察役の視界が重なってもメリットは薄く、逆に索敵の穴から敵の進行を許してしまう危険性が高いためである。
  • 例外
    強引な走り偵察で相手の布陣の崩す場合は有効。
    また、偵察ポジションや軽戦車が戦いやすい地形が少ないマップだと、味方同士の場所の取り合いが起きてしまい、止む無く固まっての動きになってしまうこともある。
    その場合は無理に苦手な前線等に行こうとせず、少し下がって機を待っても問題ない。

観測アシスト

自車が視認している敵に、その敵を直接視認していない他の味方による攻撃が当たると「観測アシスト」として記録される。
この際、与えられたダメージの最大 50% にあたる経験値が獲得できる。つまり、自らが直接攻撃しなくとも、自分の視界提供で味方の攻撃に役立てられれば、経験値やクレジットを得ることが可能。
アップデートにより偵察枠が廃止されて3格上戦場に入らなくなり、観測による経験値が減った為これだけでは十分に稼ぐのは難しくなったが、依然軽戦車の稼ぎ手段の1つとして重要な要素である。

味方が自車の視界を利用してくれないと取得できない。
また、複数人で観測している場合、ダメージを与えた人=観測者であればそれ以外の人は観測していても観測ダメージは入らない。
ダメージを与えた人≠観測者の場合、観測者全員で観測ダメージは山分けになる。

おすすめの拡張パーツ、搭乗員スキルなど

偵察をしやすくするため、視界や隠蔽率を高めるものの優先度が高い。

隠蔽

• 搭乗員スキル
  • 迷彩(Camouflage、通称「カモスキル」)
    移動中も含め隠蔽率を大幅に高めることができるが、育つまで時間がかかる。
    偵察専門の搭乗員を育てたい場合は取得して損の無いスキルだが、効果は車両の固有隠蔽率に大きく左右される。
    搭乗員を隠蔽率の低い車両に乗せかえる予定が有る場合、やや無駄になるかもしれない。
    取得したいと思った人は後で損しないように搭乗員スキルを読む事を推奨する。
  • 隠蔽の達人(Green Thumb)
    コンソール版オリジナルスキル。
    茂みに隠れた際の隠蔽率上昇の効果を上昇させるスキルで、置き偵の際に効果的。
    パークのため、スキル熟練度が100%にならないと効果を発揮せず、迷彩スキルと違って効果が限定的なため、優先度は比較的低め。
     
• 拡張パーツ
  • 迷彩ネット(Camouflage Net、通称「カモネット」)
    静止時のみ隠蔽率を高めるパーツであり、置き偵察の際に効果的。
    取り外し可能で損は無いので、シルバーが貯まったらとりあえず装着しておこう。
     
• 迷彩塗装
  移動中も含め隠蔽率をやや高めることができる。
  無期限の塗装はゴールド限定だが、一定期間(7日間、30日間)のみの塗装はシルバーでも購入可能。

視界範囲

• 搭乗員スキル
  • 状況判断能力(Situational Awareness)
    視界範囲が3%拡大する。
    後述する偵察より平常時の効果が高いが、負傷しても放置されやすい通信手のスキルである事に注意。
  • 偵察(Recon)
    視界範囲が2%拡大するほか、観測装置が大破した際の視界範囲の減少が抑えられる。
    また、搭乗員の中でも重要度の高い車長のスキルである事もポイント。
     
• 拡張パーツ
  • 双眼鏡(Binocular Telescope、通称「カニ眼鏡」)
    静止時に視界範囲が25%拡大する。
    置き偵する際には必須といって良いパーツ。
    残念ながら、後述する薄膜レンズとは効果が重複しない。
    また、効果が発動するのは静止してすぐではなく、3秒ほど時間を空けた後なので注意。
  • 薄膜レンズ(Coated Optics、通称「レンズ」「レンズ皮膜」)
    こちらは常時視界範囲が10%拡大する。
    双眼鏡と効果は重複せず、静止時は双眼鏡、それ以外の時は薄膜レンズの効果が適用される。
    こちらは走り偵の際の偵察能力を向上させることができる。

機動力

• 搭乗員スキル
  • オフロード走行(Off-Road Driving)
    主に悪路での機動力が上昇する。
    地形によって減速しにくくなるため、走り偵の安定感が増す。
  • クラッチの名手(Clutch Braking)
    車体旋回速度が上昇する。
    主に直線番長が多いドイツ車輌には有効。
    元々車体旋回速度が速い車輌につけると小回りが効き過ぎて逆に制御しにくくなる場合もあるので注意。

その他

軽戦車に有効なスキルというよりかはほぼ全車輌共通で重要なスキルが多く、優先して取得していきたい。
換気扇は迷うところ。

• 搭乗員スキル
  • 第六感(Sixth Sense)
    自車両が敵に発見されたことを知らせてくれる。
    他の車種でも重要だが、軽戦車にとっても非常に重要なスキル。真っ先に取得したい。
    ただし、コンソール版では敵に狙われると「発見」を知らせてくれる機能が全車両に備わっているため、PC版ほど重要ではない。
    これを覚えていないうちは射線を切った状態で発見されているかどうかはほとんど感覚で判断するしかない*6ため、偵察のリスクが上がってしまう。
    しかし、搭乗員の育成には時間がかかるため、ゲームを始めてしばらくはこれが無い状態で戦うしかない。
    敵の射線を切れる障害物の近くでチラ見と走り偵察をメインに常に自分が発見されている可能性を考慮しながら動くようにしよう。
  • 戦友(Brother in arms)
    搭乗員のスキルを5%上げる。
    第六感と同様、他車種でも重要なスキル。
    軽戦車では視界や機動力が上昇する他、迷彩スキルの効果も上がる。

おすすめスキル取得順(8つ目まで)

ゴールドによるスキル置き換えは考慮していないので、ゴールドに余裕があるのであればパークを習得する際にまずスキルを習得してからパークへ置き換えると良い。

1. 第六感
2. 迷彩
3. 戦友
4. 状況判断
5. 偵察
6. オフロード走行
7. 修理
8. 隠蔽の達人

あくまでおすすめなので、習得順や習得スキルを強制するものでは無いことに注意。
特に4つ目以降のスキルはプレイヤーによって好みが分かれるところである。

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