Tier 2 ソ連 軽戦車(プレミアム)
スペック
車体装甲厚(mm) | 16/14/10 | 本体価格(ゴールド) | 1,000 | ||
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最高速度(km/h) | 前進 | 64 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 2~3 | |
後退 | 20 | シルバーボーナス(%) | 9 | ||
隠蔽率 | 静止時 | 0.28 | 経験値ボーナス(%) | 70 | |
移動時 | 0.21 | 搭乗員経験値ボーナス(%) | 無し |
パッケージ
Tetrarch 1,000G |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
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出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
Tetrarch | Meadows MAT | QF 2-pdr Mk. IX-A | Tetrarch | Tetrarch | 140 | Type 9 | |
180 | 51 / [38.34] | 16/14/10 | 545 | ||||
24.84 | 1.03/1.37/2.51 | 44 | 260 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
主砲性能 | |||||||||||
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名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
QF 2-pdr Mk. IX-A | AP APCR HE | 35 2G 19 | 64 121 23 | 45 45 60 | 21.00 | 945 | 2.29 | 0.40 7.42 2.82 | 50 | +25 -10 |
解説
- 火力
- QF 2-pdr Mk.IX-A
TD並の高い貫通力を持っている。口径は40mm。
DPMはやや低いが、格上相手にも通用する攻撃力は魅力。
俯角がそれなりにとれるため、起伏のある地形でも戦いやすい。
- QF 2-pdr Mk.IX-A
- 装甲
「紙装甲」の一言に尽きる。
前面でも16mmしかない装甲は、機関砲や重機関銃にすら簡単に貫徹される薄さである。
耐久力も低いため、例えばT1 Cunninghamの機関砲なら1マガジンで撃破される可能性もある。
立ち回りには慎重に慎重を重ね、常に退避方向を意識して動く必要がある。
- 機動性
最高速度・加速力共に申し分ない。
ただし、速度に対して車体旋回速度がやや遅めである点には注意。
- 偵察性能
隠蔽率は高めだが、視認範囲が極端に狭くTier1車輌以下。
- 総論
優秀な貫通力と機動力を活かせば、スカウトにもトップガンにもなりうるポテンシャルを秘めている。
史実
テトラークは1937年よりヴィッカース社が独自に開発したMk.VII軽戦車(A17)で、レンドリース法(武器貸与法)によりソ連でも使用されました。
イギリスでそれまで運用されていたMk.VI軽戦車とは大きく内容を変え、新しい試みが数多く採用されました。
最も特徴的な試みとして挙げられるのが、第1転輪を左右に操向することにより履帯を直接曲げて方向転換する方式です。
従来イギリス戦車で使われていたホルストマン式サスペンションからアメリカで開発されたクリスティー式サスペンションを採用し、片側に4つ配された大型転輪は上記の通り緩旋回時に向きを変えることが可能で、履帯をよじらせる機構を持っており、従来のレバー式ではなく車と同じような自動車式のハンドルで操縦できました。
武装は2ポンド砲と7.62mm機銃を装備、メドウスMAT液冷水平対向12気筒エンジンを搭載していました。
1937年末に試作車が完成して翌年にA17としてテストを開始。
Mk.VII軽戦車として採用に至り、120両の発注を受けました。
ダンケルクの敗戦による生産計画の遅延、ドイツ空軍のイギリス本土爆撃で工場への被害の影響もあり、生産が一時中断されましたが、1940年11月には100両ほどが生産されて引き渡されました。
ところが、熱帯のアフリカ方面で実戦運用テストで戦場に投入した結果、とても使用に耐えないことが分かり、なかなか実戦配備には至りませんでした。
その後、グライダー搭載用の空挺戦車として注目を集め、1943年になってから空挺部隊への移管が決定。テトラークと名付けられました。
テトラーク専用設計のグライダー「GAL-49ハミルカー」が開発され、ノルマンディー上陸作戦やライン川渡河作戦にも参加しました。
戦後は流石にグライダーが時代遅れとなり廃止されました。
後継車輌はMk.VIII軽戦車ハリーホプキンスまで開発されたものの、実戦配備までは行きませんでした。
派生型車輌には水上航行が可能なDD型や3インチ榴弾砲装備の支援型、ジョンリトルアタプター装着型など、少数が試験・開発されました。
せっかく作ったのだからとレンドリース法によって貸与された先であるソ連での評価はいまいちで、先輩格のアメリカM3軽戦車同様散々な目に遭ってしまうのでした。
ちなみに、「テトラーク (Tetrarch)」とは古代ローマにおける四帝分割(テトラルキア)時代の分割統治者を意味します。