コメット Ⅰ

Last-modified: 2024-05-18 (土) 11:40:43

イギリス RankIII 中戦車 A34 Comet I / コメット I

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概要

車両情報(v2.25.0)

必要経費

必要小隊レベル0
車両購入費(SL)153,350

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)15.0
俯角/仰角(°)-12/20
リロード速度(秒)
5.3
スタビライザー / 維持速度(km/h)無し / -
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
76 / 43 / 32
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
102 / 64 / 57
重量(t)34.0
エンジン出力(hp)1,145
2,550rpm
最高速度(km/h)58
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -***
視界(%)99
乗員数(人)5

武装

名称(戦車砲)搭載数弾薬数
主砲77 mm OQF Mk.II cannon157
機銃7.92 mm BESA machine gun15175

弾薬

名称砲弾名弾種弾頭重量
(kg)
爆薬量
(kg)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
77 mm
OQF Mk.II
Shot SV Mk.1APDS3.51120216213199182167153
Shell Mk.1HE7580754161614131211

装備

設置場所装備名説明
砲塔発煙弾発射機視界前方に煙幕を張る

小隊ツリー

前車両-
次車両チャーチルⅦ

解説

特徴

制式化された最後の巡航戦車。高い砲性能を誇る。

 

【火力】
使用感は17pdr砲に似ているが、注目すべきは初期弾のAPDSだ。

こちらは弾芯が細く飛び散る破片量は少ないので加害力はAPCBCほど安定しないが、貫徹力は同ランク帯では破格で、200mmを超える。パンターや4号駆逐のような、味方が苦労するであろう相手の正面装甲を容易に貫通できるうえ、格上にも十分対抗できる。基本的にAPDSを使用した方が良いだろう。
……とここまで書くと一見強そうに見えるが、マッチングするであろうパンターの正面装甲を貫通できる距離は(本家と同じであれば)なんとたったの0.02kmととんでもなく弱く、さっさと飛ばして次のチャレンジャーでも使った方がマシである。

俯角も他車両より深い-12°まで取れるので、攻撃面で困ることはあまりないだろう。装填速度は若干のネックであり、ChallengerやAvengerと比較すると少し遅いものになっている(といっても他国の車両と比べて特別遅いわけではないが)。チャレンジャーのように高速リロードにものを言わせてゴリ押すような運用は難しくなっているので留意しよう。また砲旋回と昇降が遅めという欠点も抱えており、照準に若干のもたつきを感じるはずである。緊急時には車体ごと回そう。

余談ではあるが77mmという名称は補給上の混乱を防ぐためのものであり、実際の口径は流用した17ポンド砲の弾頭と同じ76.2mmとなっている

 

【防御】
砲塔はおおよそ102mm、車体はクロムウェルより若干厚くなって70-80mm程。車体側面や上面は14mmしかなく、機関砲掃射で撃破されかねないので注意しなければならない。
基本的に頼りにならないし撃たれたら抜かれると考えるべき…なのだが、どういうわけか妙な硬さを発揮することがある。特に砲塔は二重になっている個所があるからか、複雑な防盾の形状が跳弾を誘発するのか、あるいは小柄で的が小さいからか、薄い割には妙に耐えるという印象を受けるだろう。ハルダウンできる状況ではChallenger、Avengerよりも強気に動けるほか、車体を撃たれそうになったら細かく動いて的を絞らせないというテクニックも気休め程度だが有効だ。

 

【機動性】
加速がよく、50km/hまで出すことができる。旋回性能もよく、攻勢に出るなら存分に機動力を生かせるし陣地転換もスムーズだ。
然し後進速度がなんと-3km/hしか出ないので、迂闊に敵の中に突っ込まないようにしよう。またこの後進速度のせいで、飛び出し撃ちもし辛くなっている。砲塔旋回が遅いため、敵に肉薄した際は照準が間に合わない可能性もある。

後退速度を補うテクニックとしては稜線に車体を横付けするように頭出しをするというものがある。撃った後はそのまま前進して地形に隠れよう。こうすれば後退を使うことなく離脱できる。

 

【総評】
Cromwellの装甲と火力を順当にアップグレードしたように見えて、その実砲塔旋回の遅さと若干長めのリロード時間から、駆逐戦車に近い使用感の車両となっている。
総じて、機動性と砲性能重視の車両としてバランス良くまとまっていると言えるだろう。高い機動性を活かして戦場を駆け巡り、あらゆる距離から敵を撃破できるAPDSを撃ち込んでやろう。

 

史実

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北アフリカ戦線でドイツのティーガーI重戦車に遭遇し、またIV号戦車の火力も強化されて苦戦したイギリス軍は、従来の巡航戦車やアメリカからレンドリースされていたM4シャーマン戦車の力不足を痛感していた。
そこでA27セントーおよびクロムウェル巡航戦車を生産中のレイランド社が、これをベースとした発展型を開発することとなった。
巡航戦車の火力増強型としては、クロムウェルに17ポンド砲を搭載した巡航戦車 チャレンジャー(A30)が開発されていたが、開発が大幅に遅れた上、車体サイズと重量のバランスが悪く、シャーマンに同じ砲を搭載したファイアフライに比べて少数の使用に止まった。
一方、17ポンド砲を開発したヴィッカース・アームストロング社は、これを短縮し50口径にして、3インチ高射砲用の短い薬莢と17ポンド砲用の弾頭を合わせた砲弾を用いるHV(High Velocity)75 mm 砲を1943年に試作していた。
これは75mm砲と命名されながらも実際の口径は76.2 mm で、同口径でも使用砲弾の異なる他の砲があるため、補給上の混乱を防ぐためであったが、最終的には77 mm HV(高初速砲)と呼ばれることとなった。この砲の威力は17ポンド砲よりは劣るものの、1000 m 先の圧延防弾鋼に対し、APCBC弾で110 mm、APDSで165 mm を撃ち抜くという、同時代のドイツ主力戦車であるパンターの主砲にも匹敵する威力を持っており、17ポンド砲よりも弾道が低進し、命中率も向上したという。
77 mm 砲は電動旋回式の砲塔に搭載され、7.92 mm ベサ重機関銃が同軸装備された。
エンジンは600馬力のロールスロイス・ミーティアMk.III 12気筒ガソリンエンジンを搭載。
車体はクロムウェルMk.IVのF型車体の拡大発展型で、鋳造製の主砲防盾を除き圧延防弾鋼製の溶接組み立て。同じクリスティー式サスペンションではあるが重量増に合わせで強化され、上部支持用の小型転輪も追加されている。
こうしてイギリス軍は、ようやく火力・装甲・機動力のバランスがとれた国産戦車を手に入れることができた。
1944年9月から量産型が軍に引き渡され、翌年初めに第11機甲師団の第29機甲旅団で部隊が編成された。
しかし訓練中にバルジの戦いが勃発し、旅団は以前の装備であるシャーマンで再編成されて前線に送られ、戦闘任務を解かれた翌年1月に、再び転換訓練のためコメットで編成された。
実戦投入は終戦も間近い1945年3月、ライン渡河作戦以降であったため、ドイツ戦車と遭遇する機会はほとんどなく、その本領を発揮することはなかったが、運用部隊での評価は高かった。本車の生産はクロムウェルの生産に係わったメーカー(レイランド社、イングリッシュ・エレクトリック社、ジョン・ファウラー社、メトロポリタン・キャメル貨客車製造社)によって戦後も続けられ、最終的に1186輌が完成した。

小ネタ

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

A34 Comet I and A30 Challenger

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

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