ソ連 RankI 重戦車 KV-2 (1940)
概要
KV-1の車体にでっかい砲塔をつけた大口径重戦車。
このランク帯で一番嫌われている車両であろう。
車両情報
必要経費
車両購入費(GE) | 1,050 |
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報酬
SL倍率 | 3.5 |
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車両性能
項目 | 数値 |
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砲塔旋回速度(°/s) | 6.0 |
俯角/仰角(°) | -3/20 |
リロード速度(秒) | 33.3 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 75 / 75 / 70 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 75 / 75 / 75 |
重量(t) | 52.4 |
エンジン出力(hp) | 600 |
1,900rpm | |
最高速度(km/h) | 36 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** |
視界(%) | 102 |
乗員数(人) | 6 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 152 mm M-10T cannon | 1 | 36 |
機銃 | 7.62 mm DT mlachine gun | 1 | 3780 |
弾薬
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
152 mm D-10T | PB-35 | APCBC | 51.0 | 4.85 | 530 | 95 | 94 | 90 | 86 | 81 | 77 |
G-530 | AC | 40.0 | 5.10 | 530 | 95 | 94 | 89 | 83 | 78 | 73 | |
OF-530 | HE | 40.0 | 5.83 | 530 | 48 |
小隊ツリー
前車両 | - |
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次車両 | T-34(第1親衛戦車旅団) |
解説
低ランクのワンパン車両。
特徴
【火力】
152mm M-10榴弾砲を元にした、152mm M-10Tを装備している。その攻撃力は絶大で、APCBCは最大貫徹力は95mm以下と低いが炸薬は4.85kgと貫徹できれば一撃で相手を葬れる。榴弾は貫徹できないと表示されるが、全くの大嘘である。当たればワンパンは確実である。過貫通を起こす対空砲にも有効なため、こっちの方がおすすめかもしれない。しかし装填速度が33.3秒とMobileはおろか本家ですらトップクラスの装填速度の遅さを誇っている。もしも相手を撃破できなかった場合その装填速度の遅さに地獄をみる。
【防御】
車体はKV-1 (ZiS-5)をベースとしている為に装甲厚にほとんど変わりは無いが、一目見て驚くのは、152mm砲を積んだ為に背の高くなった砲塔だろう。垂直装甲かつ前身のKV-1より被弾面積が広いため、注意しなくてはならない。
また弾薬の大きさも相まって弾薬庫に被弾する危険も高い為、一発の被弾で爆発という事も珍しく無い。
特に砲塔後部は左右に砲弾が固定されており、貫通すれば一発で誘爆する。
一応トップ戦場ならそれなりの硬さを発揮するが、砲塔付け根が薄くターレットリングもあるので特に注意が必要。逆にそこさえ隠せば貫通する場所が限られ、貫通されても甚大な被害とまではいかないだろう。
【機動力】
前身のKV-1と同じで加速面に難がある。一度速度が乗ればスイスイ行けるが旋回や坂道、少しの起伏ですぐ失速してしまう為、陣地転換は素早く行ってしまおう。また砲塔旋回速度がかなり遅いためにとっさの場面での射撃が困難である。裏を取られにくい位置取りを心掛けよう。万が一中戦車のような高機動に接近を許した場合、砲塔旋回と一緒に車体を旋回したり、近くの障害物にくっつく事で一発ぶち込む事が可能になる場合も多々ある。もっとも車高の低い戦車は俯角がなさすぎて攻撃できない(ヘッツァーなど)場合も多々あるため急いで対処しよう。
【総評】
一撃爆散の代名詞的車両。攻撃力は絶大だがその代償は大きい、装甲もあまり信用できるものではなく、特に砲塔下部の垂直装甲がよく狙われ中戦車にも抜かれてしまう弱点になっている。機動力はKV-1と同じなので少し遅いと感じることがある。
史実
レニングラード(現サンクトペテルブルク)の第100キーロフ工場第2特別設計局(SKB-2)が開発したKV重戦車は、1939年12月19日の制式採用決定後とりあえず早急に50両の先行生産が求められると共に、引き続くフィンランド軍との国境要塞を巡る攻防戦での戦訓から、強力な支援火力を持つタイプの開発も要求された。
カレリア要塞地区の突破の任を負ったソ連第7軍司令官K.メレツコフは1939年12月、強力な装甲防御力と152mmないし203mmの口径を持つ榴弾砲を搭載した突破重戦車の開発を求めたのである。
これに対してKV重戦車の開発を担当したSKB-2のN.L.ドゥホフ技師率いるチームは、まずKV重戦車の車体に152mm榴弾砲Br-2、もしくは203mm榴弾砲B-4を搭載する自走砲を「オブイェークト212」の試作呼称で開発に着手した。
しかしこの計画は、試作車製作にまでは届かずに終わった。
続いて、BT-7快速戦車の火力支援型として開発されたBT-7A砲兵戦車(76.2mm榴弾砲搭載、記号”A”はArtillery:砲兵の頭文字)と同様のコンセプトで、大型の全周旋回式砲塔に152mm榴弾砲M-10を装備したものを搭載する計画に発展し、1940年1月末に試作車を完成させている。
この試作車は、KV重戦車の車体に152mm榴弾砲M-10T M1938を装備する巨大な箱型砲塔を搭載したもので、この砲塔は厚さ75mmの圧延防弾鋼板を溶接して作られており重量は12tにも達した。
主砲の20口径152mm榴弾砲M-10Tは弾頭重量52kgの榴弾、榴散弾、徹甲榴弾と弾頭重量40kgの特殊ベトン徹甲弾の4種を発射するもので、砲弾と薬莢は計36セットが主に砲塔後部のバスルに搭載されていた。
ちなみに徹甲榴弾による装甲貫徹力は、射距離1,500mにおいて72mmであった。
砲弾が分離薬莢式であるため装填手2名を要するようになり、大型箱型砲塔の中には車長と砲手、2名の装填手の計4名が乗り込むことから乗員は総員6名になった。
戦闘重量も53tを超え、ただでさえ良好ではなかったKV重戦車の機動性能は一層悪化して、路上最大速度は20km/h程度(カタログデータ上は34km/h)に低下した。
本車は通常型のKV重戦車と区別するために、非公式に「大型砲塔付きKV」(カー・ヴェ・ス・ボリショイ・ヴァシニェイ)と呼称された。
ソ連軍当局はキーロフ工場に対して、直ちにこの大型砲塔付きKV重戦車を4両製作することを命じている。
その後、大型砲塔付きKV重戦車は「KV-2」という制式呼称が与えられ、従来のKV重戦車は「KV-1」と呼称されるようになった。
1940年2月早々、4両発注されたKV-2重戦車の先行生産型の内2両が完成し、ソ連軍に引き渡されている。
この2両は第20装甲車旅団に配属され、2月11日にマンネルヘイム・ラインの一角で行われたスンマ地区での戦闘に投入されている。
この際、KV-2重戦車の内の1両は48発もの対戦車砲弾(スウェーデンのボフォース社製の37mm対戦車砲)の直撃を受けたが、全く機能に支障をきたさなかったという。
逆に、弾頭重量52kgの榴弾を砲口初速436m/秒で発射する主砲の152mm榴弾砲M-10Tは、直接照準射撃による陣地攻撃で絶大な威力を発揮し、メレツコフらソ連軍司令官を喜ばせた。
その後、キーロフ工場ではもう1両のKV-2重戦車を引き渡しているが、発注された4両の先行生産型の内の最後の1両は、新型砲塔を備える改良型のKV-2重戦車が完成したためにキャンセルされている。
KV-2重戦車の試作車と3両の先行生産型の砲塔は7面体の背の高い独特な形状のもので、これは主砲の152mm榴弾砲M-10T M1938の砲弾が分離薬莢式であったため、砲弾と薬莢を収容するために採られた措置であった。
しかしこのように砲塔を大型化しても、KV-2重戦車は152mm砲弾と薬莢をわずか36セットしか搭載できなかった。
1940年の春には、砲塔形状を量産向きに簡略化した改良型のKV-2重戦車が登場した。
従来型では7面体だった砲塔はこの改良型では6面体となったが、背の高さは以前と変わらなかった。
また改良型KV-2重戦車は主砲も、新型の152mm榴弾砲M-10T M1938/40に換装されている。
さらに砲塔後部には近接防御用にボールマウント式銃架が装備され、7.62mm機関銃DTが装着された。
なおKV-2重戦車は、152mm榴弾砲M-10T M1938を装備する7面体の砲塔を搭載した初期型を「1940年型」、152mm榴弾砲M-10T M1938/40を装備する6面体の改良型砲塔を搭載した後期型を「1941年型」と分類するのが一般的であるが、これはソ連軍による公式の分類ではないので注意が必要である。
KV-2重戦車は特殊な車両であるにも関わらず、1940年には1940年型と1941年型合わせて102両が生産されており、続く1941年にも1941年型が100両生産され、一部の機械化軍団に重砲兵支援用として配備された。
その巨大な砲塔から、ソ連軍の将兵からは親しみを込めて「ドレッドノート」というあだ名で呼ばれた。
KV-2重戦車はその高いシルエットのために遠くからでも発見されてしまい、12tもある重い砲塔を手動で旋回しなければならないためやや傾斜すると砲塔の旋回ができなくなるなど、運用上の制約も大きかったがその反面、強固な装甲はさしものドイツ軍をもっても撃破することは困難であった。
小ネタ
24年、1月20日にKV-2のSL倍率が2.7から3.5に上がった。
本車の砲塔側面にはPPShと言うソ連の短機関銃が1挺装備されているが、迷彩を外すとこれも外れる。
ちなみにPPSh-41の読み方は
(Pistolet-Pulemyot Shpagina)*1で1941年に制式化された為、41年を取ってPPSh-41となった。
外部リンク
コメント
- 砲塔横に地味にPPshあるの好き -- 2024-02-25 (日) 14:04:39
- 正直KV-1より撃破しやすいし、図体でかいだけで弱い -- 2024-04-03 (水) 00:43:55
- ランク1フランストラック乗ってるとこいつ抜けないから出会った時の絶望感が凄い -- 2024-04-09 (火) 21:19:12
- こいつの榴弾履帯に吸われない限りワンパン出来るから強い -- 2024-04-16 (火) 20:09:34
- 砲塔旋回遅いし首根っこ撃たれたら死ぬし徹甲弾は貫徹低いしHE弾は刺さらない事あるし装填長いし足も遅いしでゴミすぎる。T-34Eの方が300倍強いよ -- 2024-04-28 (日) 19:15:31
- こいつは初動に即効で使い捨てる戦車だぞ。何発か前線で撃って敵倒したら突っ込む運用が一番。所詮こいつは152mm砲撃てるただの動く鉄塊 -- 2024-04-28 (日) 19:30:58
- 自分はHEじゃなくてAC(ジャパン)弾を使ってます,最低限の貫徹力があるので,ワンパンしやすいかな?と思い使っております、 -- 2024-05-14 (火) 00:21:14
- こいつだけで10キルとかできるのマジやばいとおもう() -- 2024-05-19 (日) 14:58:39