【チャモロ】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:01:00

パーティメンバー:DQ6
【主人公】【ハッサン】【ミレーユ】【バーバラ】―【チャモロ】―【テリー】【アモス】【ドランゴ】

概要

【ドラゴンクエストVI 幻の大地】のパーティメンバーの1人で、【ゲント族】の僧侶である少年。
英語版での名前はNevan
 
デザインは眼鏡をかけた小柄な少年として描かれ、黄色いローブとケモノ耳状の突起が付いた帽子、左肩には紫色の布を袈裟のように覆っている。
歴代の仲間キャラクターで眼鏡をかけているのは彼が初であると同時に、仲間としては唯一の眼鏡キャラでもある。
僧侶だけに髪は剃っていると思われるが、ハッキリ頭を丸めているとわかるのは漫画版のみで(こっちは物語前半の間は普通に髪を伸ばしていた)、本編の彼もそうなのかはあいまい。
聖職者らしく常に冷静で生真面目なキャラだが、リメイク版DQ6の【仲間会話】では【ガンディーノ】のかつての圧政に対し怒りをあらわにする場面も。
 
その他の作品はバトルロードシリーズとトレジャーズ、ライバルズしか出ておらず、登場作品数では星ドラやウォーク、ドラけし!に出演を果たしたDQ7の【メルビン】【アイラ】にも抜かれてしまった。
人気が高いであろう【テリー】共々DQ9にもゲスト出演できず、汚名返上の機会が非常に少ない、ある意味テリーより不遇なキャラである。
ライバルズではボイスが実装され、担当は高山みなみ。
 
余談だが、DQ11には彼と似た容姿の【サンポ】というNPCの僧侶が登場する。メガネのフレームは異なるが、実際にDQ11の公式設定資料集によるとチャモロをモチーフにしたようだ。
またミクロネシアのマリアナ諸島には同名の原住民 "Chamorro" が存在し、スペイン語で「はげ」などを意味する。漫画版のチャモロもつるっぱげだが関係は不明。

DQ6

【ゲントの村】の長老の孫で次期ゲント族指導者。
公開された堀井雄二による設定資料では、開発当初の設定として15歳、パーティで最年少、身長164cmぐらいなどというメモが確認できる(最終的な設定と一致するかどうかは不明)。
SFC版の取扱説明書には主人公よりは年下であることが明記されているに留まる。
SFC版のカートリッジラベルではDQ6のプレイヤーキャラクター6人のイラストが描かれているが、なぜかDQ3のような「そのために書き下ろした集合イラスト」ではなく個別に描かれたキャラクターイラストを重ねて並べる形になっている。
そして、なぜか縮尺(パース)もかなりいい加減な上、一見すると主人公・ハッサン・チャモロ・テリーの四人が同じくらいの身長(ちなみにミレーユは四人より少し低く、バーバラは飛び抜けて小柄)に見えるようにイラストが配置されていた。よく見るとチャモロとテリーの足元が他のキャラに比べてかなり上に来ていることは確認できる。
本作の公式イラストを他に見たことがないプレイヤーは、これが公式の体格差であると勘違いしている人もいるかも知れない。
なお、リメイク版の集合イラストも同様に個別のイラストを後から重ねた形になっているが、配置は多少考慮されているためSFC版のカートリッジほど極端な違和感はない(パースがあっていないのは同じだが多少はマシ)。
 
肩書きは「ゲントぞく」で固定。
当初は【神の船】を借りにきた主人公たちを冷たく追い返そうとするが、その直後に神託を受け、「世界の行く末を見届ける」ということを目的にパーティメンバーとして加入する (詳細は【うっ!】を参照) 。
 
概要欄の通り人気がないのだが、その理由としては、

  • 堅物かつ生真面目で、コミカルさに薄い、ゆえにキャラも薄い
  • DQ6の主要キャラクターは重い背景が多いのに対し、チャモロは「ゲント族長老の孫」以上でも以下でもない
    • デスタムーアや配下の魔物に対する因縁も特にない
  • ゲントの村での第一印象が悪い
  • やや聞き慣れない妙な名前 (DS版では【バーバラ】に笑われている)
  • デザインがパッとせず、加えて帽子の下がつるっぱげ(坊主頭)

などが挙げられ、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】でもたびたびネタにされることが多い。
もっとも、主人公達を追い返そうとしたから第一印象が悪いといっても「かえれ!」「でていけ!」などと言った口調では無く、「どうか おひきとりください」とあくまで丁寧な物言いであり、そもそも追い返そうとしたのも長老が主人公一行の頼みを断ったため。
孫や村の住人として長老の意向に従うのは当然と言える。
その後の旅でもその丁寧な口調と態度は変わらず、表向きに反して内心冷たい、腹黒いということはないだろう。
 
SFC版の真正面のグラフィックは目と目の間の茶色いドット絵からメガネの輪郭を追っていくときちんと表情になっているのだが、テレビの環境によっては目と目の間が滲んで口に見えてしまい、パッと見「目が帽子で隠れるほど上を向いてあくびをしている」という異様なグラフィックにも見えてしまうかもしれない……。
シナリオ上ではバーバラにも都合があったとは言え、プレイヤーからすれば「彼が乱入したせいでバーバラが外される」という展開になっているのも、彼が不評である理由の一つかもしれない。これに関してはただの風評被害だが。
後々バーバラは嫌でも使えるので、ムドー撃破までは彼で我慢しよう。
 
DS版以降は仲間会話システムが登場したが、行く先々にてゲントの神の祝福を願い、悪しき者には天罰が下ることを願うなど、穏やかで真面目な性格そのものである。
しかし、王子である主人公がレイドックの女子にモテるのに嫉妬したり、女装したバニー「ガール」(?)に会った際にも天罰が下るよう願うなど、稀に年頃の男の子らしい反応を見せることもある。
【鏡】を調べた際の台詞によると眼鏡をかけている理由は「近眼」のとのことだが、死者を無料で回復してくれるほどのゲントの癒しの力をもってしても、近眼は治せないということなのだろうか。
チャモロは見た目の印象から僧侶や賢者のイメージを連想する人が多いだろうがリメイク版の公式イラストはどちらも拳法家のようなポージングをとっている。
英語版においては性格がだいぶ変更されており、所謂知識を自慢するタイプの優等生っぽい言動もよく見せる(初対面の際の「全てはおじいさまの言っていた通りでした」の部分が「私の方が(教わった教師たちに)勉強を教えるべきだとつくづく思います」のようななっている、など)。
 
彼の初期装備である【ゲントのつえ】は、戦闘中に使うと【ベホイミ】の効果があり、本作最初の壁である【ムドー】戦の重要なアイテムとなる。パッケージや公式ガイドブック収録のイラストでは『棘のついた鉄球を鎖で繋いだ杖』をよく持っているので、コレをゲントの杖だと思った人も居るかもしれないが、公式ガイドブックでイラストを確認すると、2つの杖はまるで似ても似つかない。ついでに言うと【モーニングスター】とも細部のデザインが結構異なっている。
あまりにゲントの杖が優秀すぎるせいで、「薬草」「ゲントの杖が本体」「ゲントの杖のオマケ」と呼ばれることもあるが、彼の戦闘能力はそのように軽んじるには非常にもったいないレベルで優秀。
初期装備の防具が【たびびとのふく】【かわのぼうし】という、最序盤のラインナップなのですぐに【きのぼうし】【せいどうのたて】くらいは欲しい。これらは無料入手できるので不要になっても捨てずに袋に入れて残しておこう。鎧については、バーバラがムドーの島直前で離脱するので【きぞくのふく】【けがわのマント】を拝借すればいい。ムドーの島内部ではがねのよろいも手に入るので防具はこの時点では結構拾いものだけでも一通りなんとかなる。

能力

Lv素早さ身の守り賢さかっこよさ最大HP最大MP経験値
初期10204735451080553563
中間40113967711923301154735758
最大99310350240450607508509473441

・いずれも職業・装備品の補正を除いた数値
 
そんなこんなでストーリー上での扱いには恵まれない彼だが、戦闘に関してはDQ有数の隠れた実力者。
ひ弱そうな外見に反して実は能力が総じて高く、テリーの立場にトドメを刺しているのは彼だったりする。
魔王に因縁のない彼がなぜ、仲間になるようルビスの声に導かれたのか…それは彼の優秀な実力ゆえ、主人公たちの旅に戦闘力で貢献できることが見込まれたから、なのかも知れない。
短所はその能力に見合う装備可能品が少ないことと、素のかっこよさがハッサンにさえ劣るあたりか。
 
クリア~裏ボス攻略のレベル帯ではテリーとの力の差はわずか数ポイントとほぼ気にならない上、HPは互角でMPと身の守りはチャモロの方が遙かに高く、レベル後期には素早さも大きく追い越す。
ちなみに、【最大レベル】でのステータスの合計値は、死にステのかしこさと戦闘中は死にステのかっこよさを除けば、人間キャラで最高で、仲間モンスターを含めても【ランプのまおう】に次ぐ2位である。ただし、ランプのまおうとは998ポイントの圧倒的差に対し、3位のバーバラとは10ポイントの僅差であり、またかしこさとかっこよさを含めるならバーバラにも抜かれて3位に。
レベルアップ及びレベルカンストまでの必要経験値はやや多め。とはいえストーリー帯ではミレーユに僅かに遅れて並ぶ程度で気になることは殆どない。

初期ステータスは素早さが高めでベホイミ11発分のMPを持つ。
13レベルと歴代人間キャラでも異例と言える早さで蘇生呪文を習得し【はやてのリング】を装備させれば【ムドー】に高確率で先制できるため、彼の行動がムドー戦の行方を左右する。
後衛キャラとしてミレーユと比較されやすいが、ミレーユは素早さが非常に高いのに対し、チャモロは素早さは彼女には劣るものの、それ以外の能力はすべて上回るという形で差別化している。MPは一時的に追い付かれる事もあるが基本的には一歩上を推移し、特に呪文キャラにしては高めの耐久力が光る。
素早さも高レベルになるまでは特出してるわけではないが、若干ながら高めにはなっているので装飾品の補強があれば十分先制が間に合う範囲。
習得呪文の面でも自力で【ベホマ】【ザオラル】を習得してしまうため、転職で【僧侶】に拘る必要すらない。というか、【スカラ】【スクルト】【ザラキ】以外は全て自力習得するため僧侶にするのが躊躇われる域。
 
習得呪文は完全に僧侶系。装備品も主には魔術師系の傾向だが【はがねのよろい】【メタルキングよろい】【エンデのたて】【エンデのかぶと】等、一部後衛らしからぬ装備品や、他に後述のスライム系防具、【カメのこうら】【かいがらぼうし】等、少し奇妙な装備も可能。
中盤の武器に乏しく、【モーニングスター】【まふうじのつえ】の後は【マーメイドハープ】入手後の【うみなりのつえ】【ほのおのつるぎ】あたりまでロクな武器がない。
数値的には後衛枠としてはなかなかの水準であるため他選択肢の豊富な本職キャラを差し置いて【きせきのつるぎ】を回し、全体の火力を引き上げるのも手。
あるいは武器の乏しい中盤は【メラミ】【かまいたち】など、攻撃力に関係なくダメージを与えられる呪文や特技や道具効果に頼るか。
だが終盤になれば、上記の奇跡の剣や【らいめいのけん】【デーモンスピア】あたりのどれかは他に強力な武器の当たらないチャモロに回ってくるので物理戦も十分にやってのけるポテンシャルを持つようになる。クリアレベル帯では主人公との力の差もそこまで大きくない事もあり、就けている職業によっては【メタルキングのけん】を渡してやる選択肢もあり。
 
後衛キャラの宿命か防具にも乏しく、特に盾が深刻。【まほうのたて】の次に装備できる盾は、個数限定の【エンデのたて】【メタルキングのたて】までずっと間が空く。
せめて【みかがみのたて】が装備できれば…と思わずにはいられない。
力が無ければ身に付けられない【はがねのよろい】を装備できるなら、もう少し重装備ができても良かったと思うが。
と言っても意外な事に人間キャラの中では身の守りが伸びやすく、レベル帯によってはアモスを抜いてトップに躍り出ることも。
また何故かスライム専用装備が身に付けられる謎の体の持ち主でもある。
素の守備力でカバーするだけでなく、無料もしくは安価でありながら高守備力の【スライムアーマー】【スライムメット】を装備できるので、守備力の数値だけなら前衛陣と比べても決して見劣りはしない。
キラーマジンガやデュラン、デスタムーア第二形態等、物理主体の相手には頼もしささえ覚えるだろう。
加入直後に手に入るはがねのよろいを始め、割と拾い物だけでもやりくりできる財布の負担の少なさも魅力。全体で見ると不足がちな装備品も後衛枠で見ると女性陣より僅かながら優れている物を身に付けられる時期も多い。

問題は耐性防具に恵まれないことで、ブレス耐性が【みずのはごろも】入手まで得られないため、後列に配置されがちな点も含めて攻撃呪文やブレスを操る敵に苦戦する。
それ以上の性能の防具にも貴重な物が多く、パーティ内での取り合いを引き起こしやすい。
それらを全て彼に優先して回す、など割り切った運用で最後まで使えば【ドラゴンローブ】【メタルキングのたて】【やまびこのぼうし】などの強力な装備が揃う。二級品だとかなり質に差のある装備になってしまう事もあるが、それでも素のステータス値の高さから他後衛に劣らない程度の耐久はある。
習得呪文は早熟、能力的には装備的にも晩成型のキャラと言えるだろう。
 
耐性は【バシルーラ】に対して弱耐性のみ。
おかげでDS版の耐性共通化による弱体化はほとんど影響がない。
 
ステータス傾向が万能型な上、自力でそこそこの回復・補助呪文を覚えるので、職業は何でもこなせる。パーティの戦力バランスも保てるのが魅力。
ただ、せっかく戦闘力に優れた彼のことなので、それを生かすためにもできれば戦士・武闘家・魔法使い・僧侶からなれる戦闘向きの上級職に就かせたい。

【賢者】
耐久力のある殲滅・回復役として広く活躍するのでオススメ。
上記の通りブレス耐性のある防具がなかなか手に入らないため、【フバーハ】を早期に取りに行ける賢者ルートは特に有効。
ただ、僧侶の呪文はほとんどレベルアップで自力習得してしまうのは少し寂しい。実用面優先で目指す場合も、まずは魔法使いで呪文レパートリーを増やして後に備えよう。
なお魔法使い期間は比較的耐久のある彼と言えど馬車外に出しにくくなるほど弱体化するため、その期間に馬車外でメインとして戦ってくれるキャラの確保や、ボス戦では一時的に他職業や無職にする等のマネジメントが必要となる。
スタメン起用できる僧侶期間はスカラ、スクルト、ザラキぐらいしか技レパートリーが増えないが、魔法使いの攻撃呪文は早期に得てこそ効力が高い為、開始当初からベホマ、ザオラルを扱え魔法役としてほぼ完成を見るのはやはり長所である。呪文役としてはミレーユに劣る素早さを装飾品でフォローしたい。
【パラディン】
勇者を除けば、彼の万能型のステータスを最も活かすことができる職業。
武闘家の【かまいたち】のダメージや【きゅうしょづき】の即死成功率は攻撃力を参照しないため、武器不足の期間でも戦いやすい。パラディンに転職する頃には武器も充実し出すため、肉弾戦もこなせる上、しんくうはで全体攻撃も可能。
武闘家、僧侶どちらから始めるかは悩む所。チャモロは転職直後ならモーニングスター装備で主人公の一回り低い程度の攻撃力を持つがマーメイドハープ取得前後まで長らく新しい武器がなく中盤にはかなり差が開くことは覚えておこう。一時的には力では勝てるはずのミレーユにさえ後れをとる。僧侶を先に極めに行く場合まず一旦魔法使いでメラミを覚えさせ、さらに武闘家★3(31回戦闘)のかまいたちを加えておけば序盤の火力としてはかなり頼れるようになる。
パラディンを極めたあと、あるいは極める前に転職してバトルマスターと賢者どちらかに進んでもよい。戦士に転職してバトルマスターを目指すならばしんくうはを攻撃の軸に、回復・補助もこなせるスタメン候補になるし、一方魔法使いに転職して賢者を目指す場合も都合よく強力なスタメン候補のドランゴが加入する時期なので入れ替わって馬車内で鍛えられる。
他のキャラと同様、AI戦闘を軸にしたい場合には★8で覚えるグランドクロスが邪魔になりがちだが、彼の場合はMPがバーバラに次いで豊富なこともあり、次に賢者を目指す気ならば覚えさせてしまってもなんとか使いこなせる。
また、順序として先に賢者を極めた後の終盤ボス戦に向けたステータス補強用としても優秀。特にデスタムーアやダークドレアム等の苛烈な攻撃を耐える基準を後衛陣で一早くクリアできる。
【バトルマスター】
せっかくのMPが低くなってしまうのが難点だが、4割減は前衛職としてマイルドな方で回復専用と割り切れば、そこまで悲観するほどでもない。転職時期のレベルを考えればボス撃破まで持たせることは十分可能だろう。
ベホマとザオラルを自力習得するため、僧侶への寄り道が不要な点がポイント。他キャラ同様、武闘家から始めた方が活躍させやすい。
バトルマスターに転職するとHPとみのまもりに高い補正がかかるため打ち払い能力と合わせ、硬い僧侶として立ち回ることができる。
こちらではしんくうはを取れないが、しばらく我慢すれば【がんせきおとし】が取れる。回復できる戦士としてパラディンアモスと比較すると力の数値こそ遅れを取るが他の全てのステータス、攻撃技のレパートリーで勝る。
マスターボーナス込みなら力の差も埋まり、職業特性も差別化点。
大きな難点は装備品の少なさ。後衛キャラとしては高めな力を活かすため、武器の乏しい中盤はできれば優先的に【きせきのつるぎ】を回してやりたい。
そこそこ職業習得値を稼ぎながら進めるプレイスタイルならば、上述の通りパラディンの後や魔法戦士の次にこれを目指すのも順序として悪くない。
【魔法戦士】
一般に不遇職と言われるが、魔法使いの呪文を極める形なので僧侶呪文を自力でほとんど覚えるチャモロにとって一番効率の良い選択肢とも言える。
基本職である戦士の間はやや辛いものの、上記のバトルマスターと同じくチャモロを僧侶にしなくて済むこと自体が利点。技レパートリーに優れ、ある時は打撃攻撃、またある時はイオラ、ベギラゴンを放ちながらベホマ、ザオラルで回復にも回れるので柔軟に動ける。武器が揃えば剣技でも戦いやすく、MPを節約して立ち回れる。特に炎の剣+魔法剣は相手耐性次第で打ち漏らしの処理に留まらない威力を発揮するので高額品とはいえ買い与える価値はあるだろう。同じく攻守に優れるパラディンに比べ、ややステータス値は劣るが賢者よりは耐久があり独自性も高い。
最終盤ではやまびこのぼうしで【メラゾーマ】を撃てば【ギガスラッシュ】に匹敵する大ダメージを叩き出すため、攻防に優れた砲台役として大成。
ただしダーマ解禁直後から魔法戦士ルートを歩もうとすると魔法使いの間はHPの低さから馬車外に出しにくく、戦士の期間もMP不足で武器の入手時期をよく考えて転職を行わないと半端すぎることに。
賢者の場合と同様他のメンバーの育成との兼ね合いがネックになるが、戦士の下積みさえ乗り切れば攻撃呪文役と自然習得のベホマとザオラルで道中の回復を一手に担えるので、馬車にいるだけで価値があるとも言える。

 
その他の職業はあえてチャモロがやるべき理由もないが、自力習得の呪文だけでも優秀な上に能力面のバランスも良いので、どの職業に就けてもそれなり以上の活躍はしてくれる。スーパースターでハッスルダンス+ベホマの回復二段構えにしてもよし、ミレーユ、バーバラをメインにする際、レンジャーを押し付けても高まった素早さから適宜ベホマ、ザオラルを打つぐらいの仕事はできる。
他の仲間の育成方針に合わせ、パーティに足りない職を補う形で進路を決めるというのもありだろう。
また、クリア後には【はぐれメタル(職業)】に就ける候補でもある。バーバラに次ぐMPを持つためマダンテの火力も最大限活かせる。
その他、ビックバン、ジゴスパーク等消費の重い特技も彼なら使いこなせるだろう。
ステータス補正も最終的に女性陣に一歩劣る素早さ、さりげなくアモスに次ぐ高さのみのまもりが+100%とマッチする。
上記通りみのまもりが高いので終盤装備をきっちり整えればスカラを絡めた仁王立ち戦法も不可能ではない。

かっこよさ

彼は人間キャラの中で最も【ベストドレッサーコンテスト】に向いていない人材である。
まず、素のかっこよさが最下位と言う点に目が行きがちだが、それ以上に、彼の装備品のラインナップが絶望的なことの方が大きい。
エキセントリックな帽子を好む彼が装備できる兜は、鍛えなおした【エンデのかぶと】を除けば、かっこよさ21の【ちりょくのかぶと】が最高という体たらく。
 
チャモロが扱える最もカッコいい組み合わせはこちら。

合計で+271となる。
ランク8の優勝の目安は360点なので、あとはチャモロのかっこよさが89あればいい……わけだが、レベル99のチャモロのかっこよさはたったの60。
【スーパースター】をマスターさせてやっと83。どうしても【うつくしそう】によるドーピングが必要となり、これは人間キャラの中で唯一である。
 
エンデの兜ではなく盾を入手した場合は装備品とボーナス合計で+254、【エンデのよろい】を選んだ場合は+252となり必要な【うつくしそう】の数はさらに増える。
それがゲーマー心を刺激するのか、あえて彼でコンテスト突破を狙うという猛者もいるとか。

習得特技

遊び一覧

熟練度戦闘行動効果
★1どろんこあそび効果無し
★2一人じゃんけん効果無し
★3蟻の巣探し効果無し
★4新呪文効果無し
★5悪い遊び敵1体に通常の約1.5倍のダメージ
成功率は眠り耐性に依存する
★6作戦変更効果無し
★7めちゃくちゃ踊り【さみだれけん】と同じ
★8ザオリーマ味方全員に【ザオリク】

 
元々性格的に遊びとはあまり縁がなさそうであるためか、専用の遊びは無い。
また、人間キャラではただ一人、歌に関する遊びを覚えない。苦手なのだろうか?
遊びと言いつつ思い付いた呪文を試し、その結果として最終的には本当に新しい呪文に辿り着く辺りは彼らしいだろう。
その一方で、そんな真面目な彼もやがて「悪い遊び」を覚えてしまう。なまぐさ坊主の誕生である。
なお、「どろんこあそび」「蟻の巣探し」「新呪文」「作戦変更」「ザオリーマ」の5つは、人間キャラではチャモロしか覚える者がいない。「めちゃくちゃ踊り」も、(魔物要素のある)アモス以外の使い手はみんなモンスターである。つまり、彼の遊びは過半数がどちらかと言うとモンスターが好むもので占められているのである。
スライム用のが装備できたり、【あるくんです】に出演(?)していたりする彼への疑惑の種がここにも…。

漫画版

漫画版【ドラゴンクエスト 幻の大地】では、原作の真面目な性格とは違い、非常に生意気でクソガキと呼ばれることもしばしば。
自ら「神の子」「未来の勇者」と言ってはばからない性格で、祖父からもその態度などから「【薬草】よりはマシ」という厳しい評価を下されている。
 
主人公ボッツたちがゲントの村へ向かう途中、ピンチに陥っていたところを【バギ】で救い、初対面であるにも関わらず主人公一行を見下す発言をする。
その後、村長の案で修行としてボッツたちに同行させられるが、【ムドーの島】に向かう船路の途中も挑発的な発言が続き、それまで仲間に対して温厚だったボッツをも遂に怒らせてしまい、パーティのリーダーを賭けて勝負することになる。
 
どちらに指揮能力があるかという勝負で、ボッツは先を見据えてMPを温存した戦闘指揮を行ったのに対し、チャモロは強力な魔法を使いつつハッサンをオトリにするというパーティの信頼関係を無視し、長期戦にも適さない戦法を行い、ハッサン・ミレーユから反感を買う。
その後、チャモロは単身でムドーの島の攻略を始めるが、MPが切れてしまい自らの力量の甘さを思い知らされることになる。
これをボッツたちに助けられて以降、生意気だった態度を多少改め、神の船の操舵・強力な魔法を放つ砲台・ハッサンと漫才を披露するコメディ役とパーティ内で幅広い役割を得る。
 
テリー以外で外伝が描かれたキャラでもある。
本編より時系列上は前にあたる外伝ではなんと眼鏡を掛けず、髪も伸ばしていた。
女の子にチヤホヤされる夢を見たり、「考えが古い」と言って頭を丸めずにいるなど、年頃の少年そのもの。
しかしゲント一族としての自覚はちゃんとあり、魔法で多くの人を守り癒したい気持ちや、「ゲントを世界一の魔法都市にする」という夢を持つ。
村の子供たちから旅の出発時にお守りを渡されたり、魔法を教える約束をするなど、ゲント族の後継者として慕われている様子である。
修行も毎日欠かさず行っているが、祖父から「お前の言う強い魔法とは倒した木だ」と言われ、その意味を考える。
 
そんな中、村に【セリーナ】という女剣士が担ぎ込まれ、修行の一環として彼女の旅に同行することとなる。
この旅を経て祖父の言葉の意味を知り、それまで「古い」と言っていた規則に従い頭を丸め、眼鏡も掛けるようになった。
なお視力は元々悪く、眼鏡はダサいと思っていたために掛けていなかったので、眼鏡を掛けて初めてセリーナの顔(美人)を認識して見とれていた。
漫画版のチャモロの帽子はセリーナのお礼の品ということになっている。
なお、この外伝の脚本はアシスタントのビガーくん( 【神崎まさおみ】を参照)が手掛けた。単行本3巻参照。
しかしここで考えを改めたはずなのに、本編に登場した際にはまた生意気で傲慢なキャラに戻っている。あのときのお前はどこに行った。
 
エピローグでは村の学校で教鞭を取る姿が描かれた。
 
漫画全体を通して魔法の威力がとても派手かつ強大になっているため、チャモロの放つバギやバギマの威力も凄まじいものとなっている。アシスタント曰く、バギマは山脈を吹き飛ばすとのこと。どこのバーン様だ……。
 
なお単行本での背表紙で仲間にならない【アモス】や原作ゲームでは登場しない【ぶちキング】が書かれている中、チャモロだけは登場していない。
どういうことかと思いきや、なんと作者が忘れていたからという始末。
これは最終巻のカバー裏で暴露しており、お詫び漫画を書いている。

小説版

ゲントの村へ向かう途中で主人公イザらを救うのは漫画版と同じだが、性格は比較的原作通り。
仲間になった当初はイザたちを上回る実力者として扱われており派手な描写こそ少ないがムドーの島ではかなりの活躍を見せている。
また、メンバー最年少ということもあってかヘビを見つけてはしゃいだりと子供っぽい面も時折見られる。
 
やたらと釣りに関する描写が目立っているのが特徴。
食糧調達で釣りを始めたうちにすっかりのめり込んでしまい、【ペスカニ】では【ロブ】の漁の腕前に感嘆し、【グラコス】を全ての釣り人の敵だと言ったり、
チャモロにとって釣りは「一対一の勝負」という発言をしたり、グラコス戦後は活躍を認められ【ポセイドン王】から「釣聖」と讃えられたりと、将来は太公望にでもなるのだろうか。

CDシアター

声優は瀧本富士子。
性格は小説版と同様ゲームに忠実。常に敬語で落ち着いた物腰が特徴。
しかし、漫画や小説版での特徴や活躍のほとんどがオミットされてしまい、神の船の舵を操りムドーの島でのナレーションで活躍が語られ、ムドーとの戦いでバギマを披露した他は目立った場面が非常に少ない。
初登場すらゲームであったルビス絡みの描写が削られ、いきなり長老の下にやってきて諭すという登場となっている。
なお、バーバラからは他の男性と同様品定めされ「小さくてかわいい」と言われている。
 
ムドー撃破後は出番がさらに減り、主人公であるウイル以外では何かと出番の多いハッサン、テリー絡みの描写があるミレーユ、ウイルとの絡みがちらほら描かれるバーバラ、終盤活躍などを見せるテリー…といった他の面子と違い彼だからこそのイベント等が無く、基本的に台詞をちらほら挟む程度になっている。
 
ムドー撃破後は癒しの力を高めるため僧侶となり、最終的には賢者となった。
【デスタムーア】のブレスを【フバーハ】で防ぐ、最終形態の猛攻に【ベホマラー】での回復を試みている。 

バトルロード2

【スペシャルカード】【めいそう】で登場。
とどめの一撃は【バギムーチョ】

トレジャーズ

お宝として【チャモロの像】が登場。

ライバルズ

第5弾カードパック「勇気の英雄譚」にて実装。僧侶専用のレジェンドレア。
前述の通り、CVは高山みなみ。

7/3/5 冒険者
召喚時:HPを3回復
死亡時:味方リーダーにゲントの杖を装備させる
スキルブースト:コスト-1

テンションを回せば低コストでの召喚が可能。
死亡時効果のゲントの杖はドローと回復を兼ね備えた武器でもっぱら武器が本体といった感じではあるが、【ハッスルじじい】などの強化が乗っていると本人のスタッツも馬鹿にならないし、死亡時効果なので復活とも好相性。
テンション軸でも冒険者軸でも適性があると言える。

ライバルズエース

真2弾カードパック「そして伝説は高らかに」にて「ゲントの導き手チャモロ」名義で実装。今度は武闘家専用のレジェンドレアに。

5/3/5 冒険者 熟練度(0)
召喚時:この対戦中に死亡したコスト1のランダムな味方ユニット1体を復活させる
③+1体 ⑤コスト-2

熟練度を高めれば3/3/5で2体復活という高いバリューを発揮する。
復活対象はコスト1に限定されているが、武闘家には【ゴールデンコーン】などの優秀なコスト1ユニットが多いので問題ないだろう。
ぜひとも熟練度を上げた状態で使いたい。

関連項目