【レンジャー】

Last-modified: 2024-03-18 (月) 07:30:37

概要

DQ6とDQ9とDQ10に登場する、一定の経験を積んだ者だけがなれる【職業】
この他星ドラにも基本職として登場する。
DQMJシリーズに登場するスキルは【レンジャー(スキル)】を参照。
 
本来のレンジャー(ranger)は、偵察や奇襲攻撃のための特別訓練を受けた遊撃隊員やその部隊を指す。わが国の自衛隊にも各種レンジャー資格があり、取得にはきわめて過酷な訓練を要する。覚える特技や職業特性の素早さ、逃走確率の上昇は(多少ボーイ/ガールスカウトとの混同が感じられるが)このイメージに近いかもしれない。
ファンタジーRPGにおけるレンジャーの源流は、トールキン『指輪物語』に登場する主人公の仲間で重要人物のアラゴルンがレンジャー(邦訳では「野伏」)と呼ばれていたことに端を発している。
 
他方、日本で「レンジャー」といえば、ご存知「スーパー戦隊シリーズ」のイメージもあるが、DQ6では職業レベルが上がるとそっち系の「○○レンジャー」という称号がもらえるようになっている。ちなみに、その多くは戦隊シリーズにも登場している名称だが、シロレンジャーとクロレンジャーだけは使用例がない(○○ホワイト、○○ブラックの様に白や黒の戦隊メンバー自体は存在する)。
 
久方ぶりの登場を果たしたDQ9ではようやく本来のイメージとして登場した。

DQ6

データ

職特性熟練度に応じて、逃走成功率が上昇する。詳細は下記参照。
マスター特典すばやさ+20
転職条件【盗賊】+【魔物使い】+【商人】
(リメイク版は盗賊+【魔物マスター】+商人)
上級職レンジャー+【バトルマスター】+【賢者】+【スーパースター】【勇者】
ただし主人公のみ1つだけマスターすれば勇者に転職可

 
職補正

ステータス補正
SFC版リメイク版
ちから115/128(-10.2%)-10%
すばやさ153/128(+19.5%)+20%
みのまもり102/128(-20.3%)-20%
かしこさ140/128(+9.4%)+10%
かっこよさ128/128(±0%)±0%
最大HP115/128(-10.2%)-10%
最大MP89/128(-30.5%)-30%

 
習得特技と必要戦闘回数

称号習得特技累計戦闘回数
(ここまで)
1シロレンジャー【トヘロス】- (-)
2キレンジャー【もうどくのきり】19 (19)
3アカレンジャー【トラマナ】49 (30)
4アオレンジャー【じひびき】79 (30)
5クロレンジャー【まぶしいひかり】109 (30)
6パワーレンジャー【だいぼうぎょ】139 (30)
7メガレンジャー【ひばしら】169 (30)
8キングレンジャー【おいかぜ】199 (30)

逃走成功率の上昇について

熟練度が2以下のときは効果なし。
熟練度が3以上になると、1回の「逃げる」で、逃走判定を2回にすることができる。
レンジャーによる逃走判定は、通常の逃走判定に失敗したときに追加で発生する。
成功率は、熟練度3~4は25%、5~7は50%、8は87.5%。
通常の逃走判定に失敗した場合でも、上記の確率で失敗を覆し、逃げることができるようになる。

解説

自然の力を借りて戦う職業であり、DQ7の【天地雷鳴士】と似ている。
職業の設定も似ているが、それ以上に似ているのは職業に就くための面倒さと見返りの微妙さ。
まず、就くために必要な職業が【盗賊】【魔物使い】【商人】と3つもある。
3つの職業をマスターしている頃には、スーパースターがマスター寸前まで熟練度が上がっている。
いずれもマスターまでに必要な戦闘回数は少ない職業ではあり、レンジャー自体のマスターまでの戦闘回数も基本職並みに少ないものの、職歴2つで就ける上級職よりはやはり遅くなる。
また、ステータス・特典・習得技等含めて明らかに実戦向きではない。単体ではかなり難のある癖の強い特徴を持つ。

  • ステータスは素早さと死にステの賢さ・かっこよさ以外は全ダウン。上級職とは思えない低さになる。
  • 特典は敵から逃げやすくなるというもの。難易度の上がった本作とはいえ、逃走を余儀なくされる理不尽な強敵が次から次へと襲ってくるような極端なものではないが、局面次第では重要となる(後述)。
  • 特性は基本職(【オート盗む】、仲間モンスター捕獲、ゴールド追加)のほうが実戦に向いている。目下、最大の問題点がここと言われる。
  • マスターは素早さ+20。使えないこともない程度で、向き不向きがかなり求められる。
  • 覚える技はサポート系が多いが、戦闘では【フバーハ】【バイキルト】の様なわかりやすく便利なものがないため敬遠されがちで、移動系でも【トヘロス】【しのびあし】で代用されるなど向かい風。
  • 下級職含めて攻撃技に乏しく、数少ない攻撃技も命中率に乏しい。

これ単体では、何をさせても優秀とは言いがたい、何だか【マクロベータ】みたいな職業である。
だがSFC版では全ての職業に就いて★5以上にしないとクリア後【お楽しみダンジョン】に入れず、DS版でも【ゴスペルリング】が貰えないため、最低でも誰か1人はこの職業に就かせる必要がある。
【主人公(DQ6)】以外が【勇者】になるために避けられないのも、またイヤラシイ。
弱いだけでなく、下級職をあわせたマスターまでの戦闘回数も一番多いので、主人公は絶対通ってはいけないルートである。
にもかかわらず、攻略本の職業イラストまで主人公になっている。騙されてしまわない様に。
ちなみにダーマ神殿の宿屋にいる人が、特別な人が勇者になる条件のヒントとして上げる上級職からレンジャーだけがハブられているので、これを聞いていれば主人公をレンジャーに就ける人は少ないだろう。
とはいえ、便利な特技を覚える盗賊や、魔物勧誘ができる魔物使いなど下級職はパーティに1人は欲しいところ。隠しダンジョンに入るにも必要なので、誰か1人くらいはレンジャーを目指す仲間がいてもいいだろう。
なんだかんだいって下級職の間は【魔法使い】よりもHPが高いし、商人にいたっては【僧侶】よりもHPが高い。
【賢者】【魔法戦士】を目指す仲間の代わりに馬車外で戦うくらいの役目は十分に果たすことができる。
それらの仲間が上級職になった途端に馬車送り、というのもよくある話だが…。
 
レンジャーがショボい最大の要因は「習得特技がポンコツ」ということなので、先に武闘家の【まわしげり】【かまいたち】を習得させたり、即【メラミ】を覚えさせてから就かせれば問題点はある程度改善される。
一応商人で覚える【おたけび】や魔物使いで覚える【あまいいき】など、搦め手に長けるので、高い素早さと併せて敵の動きを止めるのは得意。
ただし、SFC版の【やけつくいき】は味方が使った場合は耐性貫通力が低く、全然当たらないので使い物にならないのが悲しい。
自力でボス戦でも役に立つ呪文を覚え、素早さもそれなりに高い【ミレーユ】【チャモロ】はそれなりに相性がよい。
【スライム】を主力に使う場合なら、その長所である素早さをより一層伸ばすことができるため、パラディンと共に推奨されることも多々ある。
他のキャラでも、多少遠回りすることになるが僧侶や魔法使いの補助呪文を覚えさせて補助のスペシャリストにしてもよい。
 
なお、職業特性の逃げ易さも終盤になるほど生きる場面が多い。
本作のラストダンジョンの【エリアレベル】は42~43、隠しダンジョンは浅いフロアですら48、後半は60に達するので、確実に逃走できるようになるのはこれらの数字+5のレベルが必要となる。
宝箱の探索など戦闘を避けたい場合はレンジャーを連れて行かないとまともに逃げられない。
しかも、都合のいいことにこれらのダンジョンは馬車を連れていくことができるため、今まで馬車を温めていたレンジャーの見せ場である。
また上記のように、他の職業の特技を覚えさせてから就けばまともに戦えるため、この職業が輝くのはクリア後からだろう。
多くの場合、勇者を目指すキャラが最後の方に就く職業になるため、強力な特技で攻撃できて意外なほど活躍できる。
【ドラゴン】を経験した後なら高い素早さから放たれる先制【かがやくいき】【しゃくねつ】で一気に即死や瀕死に持って行ける様になる。
素の素早さが210を超えるようなキャラは下級職の【踊り子】の方が素早くなるが、さすがに踊り子よりは総合ステータスが高いのでこちらに軍配があがる。
様々な職業を経て特技を集めることで真価を発揮する、特技ゲーのDQ6を象徴する職業と言える。

また、クリア後の裏ダンジョンでは一部のモンスター相手に【だいぼうぎょ】【おいかぜ】が役に立つ局面があるので、攻略の際には最低でも一人はマスターさせた方が良い。
 
リメイク版では、【やけつくいき】の命中率が飛躍的に上昇したため、さらに搦め手が有効になった他、【しのびあし】が欠陥品と言えるほど劣化したので、レンジャーの逃走補正の需要は増した。
 
余談だが、盗賊の上級職であることと戦闘から逃げやすい特性と素早さが特化して高い点、そしてダーマ神殿のシスターの職業解説を聞けばわかるが、この職業はどうやら忍者のポジションを意識した職業のようだ。DQシリーズでは戦い以外の技能に特化したキャラクターがこれまでほとんどいなかった。
忍者といえば、FFシリーズや他のRPGでも大活躍している職業だが、本来の忍者は間者・諜報員としての役割を果たすために戦うことよりも「逃げる」ことに長けた者達のことを指す。
そのため「『逃げ』に特化した本作のレンジャーの方が本来の忍者に近い」という意見もわずかながら存在する。
ちなみに本作と同年にスクウェアから発売された『聖剣伝説3』では、忍者とは対極に位置する光の職業として登場している。
かたや忍者と同様の職として、かたや忍者と対をなす職として同じ年に発売された作品同士で全く違う解釈がされているのは少し面白い。

そして、その忍者は、2023年1月のDQウォークにてレンジャー+海賊による特級職として登場を果たした。

習得技講評

  • トヘロス ★★☆☆☆
    便利だが、それ以前に盗賊で忍び足を習得する。
    忍び足の効果が大きく下がっているリメイク版では有用だが、そもそも聖水やゴスペルリングがあるので微妙。
  • もうどくのきり ☆☆☆☆☆
    ボスにはまず効かず、雑魚は小細工するよりさっさと蹴散らした方が早い。敵が使ってくると非常に鬱陶しいのだが。
  • トラマナ ☆☆☆☆☆
    一番覚えてほしかった【ムドーの島】【溶岩】ゾーンで覚えないので評価暴落。
    それでなくても今作ではHPがインフレし、【バリアー】のダメージも1に減っているのでゴリ押しで行ける。
    前作までの毒沼を歩く際の「バリ!バリ!バリ!」という不快な音も消えたため、まず使われない。
  • じひびき ★☆☆☆☆
    貴重な攻撃技その1。MP無しの全体攻撃。
    と言うと聞こえは良いが、威力が微妙なのと失敗しやすいのとで使い勝手は微妙。
  • まぶしいひかり ☆☆☆☆☆
    MP消費無しで敵全体に効果がある【マヌーサ】だよ!やったね!!
    と思いきや1~2ターンしか継続しない。つまり実質マヌーサのほぼ下位互換。
    一応盗賊で覚える【すなけむり】より命中率が高いが、終盤になるとマヌーサが効く雑魚などほぼおらず、普通に殴るか【スクルト】で固める方が早い。
  • だいぼうぎょ ★★★★☆
    防御の上位互換であり、数少ない使える特技。
    しかしブレス攻撃など一部の攻撃は軽減できないので鵜呑みにすると痛い目に会う。
    コマンド選択一発の【ぼうぎょ】と異なり、膨大な特技の中からわざわざ探して入力しなければならないのも面倒と言えば面倒。
    とは言え使える特技には変わりないので、活用していきたいところ。
  • ひばしら ★★★☆☆
    貴重な攻撃技その2。
    単体対象とは言えMP無しで【メラゾーマ】並みの威力、且つ軽減される敵も少ないので使える。
    が、地響きと同じく失敗しやすいので実際は戦力に組み込みにくい。【やまびこのぼうし】に対応しないのも痛い。
  • おいかぜ ★☆☆☆☆
    自分にしか効かない上に使い捨て。永続的且つ全体掛けのフバーハの方が使いやすい。
    強いて使い方を見出すとすれば、複数人が使うことで頭の良い敵のブレスを牽制するくらい。

このようにほとんどの技に欠点があったり、無くても何とかなったり、上位互換が存在したりする。
やはり中途半端であると言わざるを得ない。
そのくせ敵が使用する場合は【ホラービースト】【ムドー】(2戦目)のまぶしいひかり、【ランドアーマー】のだいぼうぎょ、【アクバー】のじひびき、【デスタムーア】のひばしら、【ひだりて】のおいかぜなど、ピンポイントで上手く配置されてなんとも強そうに見えるのが忌々しい。
また「自然を操る」という名目の割には【いなずま】【マグマ】【つなみ】【じわれ】などはなぜか別の上級職が覚えるようになっており、この辺の区分もよくわからない。
せめていなずまを習得する、職業特性で自然系特技の成功率が上昇する・地形無視で発動できるようになる、おいかぜの対象が味方全体…などの要素があればもう少し使えたと思うのだが。
優良なステータスに加え優秀な攻撃技を覚える【パラディン】【バトルマスター】、MP消費半減という強力な特典を引っさげた【賢者】らと比べると悲しくなってくる。
DQ7では削除され、下級職に関しては商人は削除、盗賊は別の上級職の条件となり、
魔物使い(魔物マスター)は上級職へと栄転しましたとさ。

小説版

主人公イザが魔物使いになり、その後いつの間にか勇者(と思われる状態)になっている。
ということはレンジャールートを通ったことに。
さらに【ハッサン】は夫々の下級職に対する目標と思い入れを重ねはっきりレンジャールートを選んでいる。小説版メンバーはなんと言う苦行者ぞろいなんだ…
鈍足のハッサンにレンジャーの素早さ補正は弱点を補い高火力と高機動力を持ち合わせた万能キャラになりそうで魅力的!…に見えるかもしれないが、実際はレンジャーの素早さ補正を持ってしても他のキャラクターと肩を並べるわけでもなく、攻撃力と守備力が下がってハッサンの持ち味が殺されることになる。
また、ハッサンの高い力を活かせる特技を全然覚えてくれないので、序盤に自力習得する【とびひざげり】【せいけんづき】で頑張るしかない。
結果、中途半端な凡キャラになるだけなので、職業コンプや勇者を目指すこと以外ではこの職業で戦うのはやめた方が無難。

CDシアター

上級職の中でレンジャーだけがハブられている。
半分以上ははっきり明言されているわけではないが、使用技やデスタムーアの発言から主人公ウイルは勇者、ハッサンはパラディン、ミレーユは魔法戦士、バーバラはスーパースター、チャモロは賢者、テリーはバトルマスターとなったことが伺える。
しかも各々が各職業の大技(賢者のフバーハ、パラディンの身代わり等)を披露したりと一応とはいえ活躍の機会があるというのに。
…もっとも、本作のドラマCDはあの長いシナリオをCD2枚(約2時間)に収めるという無謀な構成であり、重要イベント以外は基本ナレーションのみ・端折られるのが殆どな中、補助主体のこの職業の活躍を描く余裕があったとも思えないが。
参考までに、シナリオがやや短いと言われている前作DQ5のドラマCDは3枚組だったが、それでもそれなりに重要なイベントが所々端折られていることを考えれば、いかにカツカツな中制作されているのかがうかがえよう。

DQ9

データ

転職条件

能力値

ステータスランクLv99能力値12職中順位
最大HPC5106
最大MPC2294
ちからC3056
すばやさC2647
みのまもりC2416
きようさS5001
みりょくE6111
かいふく魔力C2004
こうげき魔力-0-
経験値49049685

(ランク E:最低値 D:低い C:普通 B:平均より上 A:高い S:非常に高い +:そのランク内で上位 -:0)
 
取得スキル

 
習得呪文

解説

DQ6以来久々の登場となったDQ9でも、上級職の一つとして登場した。
DQ9では設定が一新されたのか、能力や習得する呪文と特技がガラリと変化している。
今作から導入された【きようさ】は、全職業中1位となっており、この職業のために用意されたようにも見える。
器用さは会心率、先制率、逃走率などに影響しており、DQ6のレンジャーの職特性+αを能力値で再現しているのだろう。
また、微々たる効果ではあるが【ぬすむ】の成功率にも影響しているので、盗み要員としての適性もある。
回復呪文が使えるようになり、ベホイムやフバーハなど終盤でも通用する呪文を習得する。
マジックバリアやスクルトを使える賢者と組ませると相性が良い。
 
しかし、器用さ以外の能力は至って平均的となっており、やや特徴に欠ける。
高い器用さとなぜかやたら低い魅力以外は全ての能力がCランク、打撃役としても回復役としても弱くも強くもない。
弓や斧など、扱うのに苦労しそうな武器を装備可能で、代わりに盾が装備できず防具も貧弱と考えるとやや攻撃に重点を置いていると取れる。
地味に後衛職に次ぐMPを保持し、旅芸人と比べると運用方法が定まっているので比較的使いやすい。
というか、「回復もできる戦士」という立ち回りができる職業が実質レンジャーしかいないため、僧侶・賢者の負担がグッと減らせるのが大きな強みである。
 
DQ6のレンジャーは、自然の力を借りて戦う職業というイメージだったが、DQ9では固有スキルのサバイバルという名前やそこで覚える特技、クエストの内容などから、「どんな環境でも生き抜く力を持つ職業」というイメージが強い。
動物を操って攻撃する「オオカミアタック」は、DQ7の【ガボ】を連想するものがある。
装備できる武器や専用防具は中央アジア風の狩猟民族っぽく、毛皮やフリンジをあしらった仕立てになっている。やけに魅力ステータスが低いのは、舞台となる世界の文化から見て「華々しくないから」みたいなことなのだろうか。

装備・スキル考察

取得可能なスキルはブーメラン、斧、弓、素手、サバイバル。

  • ブーメラン
    全体攻撃できるのが強み。【シャインスコール】は本編に限れば、最高レベルの性能がある。できる限り素早さを上げ、モンスターを一掃できればより価値がある。
  • オノスキル
    ルカニ+打撃のかぶとわりがとても使いやすく、複数攻撃、メタル狩りなどにも起用できる。
  • 弓スキル
    自力でMPを回復できる他、回数が固定の連続攻撃、秘伝書には光属性の全体攻撃など、安定した使い勝手を誇る。
  • 素手スキル
    武器スキルの強さに隠れてしまっているので、捨ててしまうのもあり。
    ただし威力がちからときようさの合計値に依存する【がんせきおとし】は本職が最大威力を出しやすく、そこそこのMPもあって連発も可能。
    装備可能な防具は武闘家と似ており、耐性のあるものはあまり装備できない。
  • サバイバル
    マスターすると器用さ+100、身の守りと素早さが+20される。
    全体的に地味なスキルが多いが、一人は32ポイント振って【ステルス】だけ取っておこう。
    82ポイントで習得できる【オオカミアタック】は器用さ依存の攻撃特技。
    レンジャーが使えば強力だが、AIが暴発しやすいのが欠点。その他は特筆すべきものは無い。

パーティ評価

戦闘力は平均的なため、純粋に力とHPを強化する【とうこん】【ゆうかん】があると使いやすい。
クリア後も使うのであれば盾を他の職でマスターして装備できるようにしておくと、少しは耐性を強化できる。
器用さが高く、攻撃回復補助どれもそつなくこなすためどんな職業と組んでも損は無く、戦闘の柔軟性が上がる。
流石に特化職には劣るが歴代の勇者のような汎用性を求めるならこの職業で間違いないだろう。
戦闘外のサポート特技をいくつか取得させておくと、レンジャーらしい活躍ができる。

本編

上級職のため転職できるのはやや遅く、クエストも若干面倒。
フバーハの習得が早く、回復呪文も比較的早く覚えるので回復役としてそこそこ有用。
MPが魔法職と比較して低いのが難点だが、まほうのせいすいを買い溜めしていれば僧侶の代わりも務まる。
初期の武器は素手以外ならどれを使っても強い。パーティの戦力によって決めるといいだろう。
打撃もそこそこでき、回復面でも旅芸人が覚えないベホイムを覚えること、ザコ戦向きの武器を装備できることなどから、一人旅にも向いている。終盤の山場である帝国三将戦までに盾スキルをマスターし、秘伝書も取っておきたいところだ。

宝の地図

防御面に不安があるので盾スキルをマスターさせておこう。
回復呪文は未だ現役だが一人で回復役を務めるのはさすがに厳しくなってくる。
代替の回復役としては僧侶もいいが、賢者と組むと丁度呪文の穴を埋める形になり攻撃面も強化されるので相性が良い。
専門は他職業に任せ、自分は状況に応じて行動を切り替えるスタイルが最も輝くだろう。
 
地味だがレンジャーがいることにより先制率・逃走率が高まる。できることが非常に多いのも相まって地図探索にはうってつけの職業といえる。

魔王戦

さすがに打撃で戦うには力不足で回復役としても話にもならない。
今一つ地味なステータスの器用さだが、「オオカミアタック」ならそれなりの威力が出る。
力依存の特技だがなぜかバイキルトの強化は無意味、フォースは効くので、守備力の低い魔王が相手なら最大1000近いダメージは出る。
ただし防御面はかなり弱く、守備力も悲惨だが、それ以上に【メタルキングよろい】を装備できないので属性防御の貧弱さが辛い。
男であれば【おうじゃのマント】の耐性も得られるが、代わりに【マジカルスカート】が装備できなくなる。【旅芸人の証】を装備すれば両方装備できるようになるが。
裏を返せば男性として戦わせるメリットのある貴重な職業と言えなくもない。
一応、女性でも【そうてんのトーガ】を装備することは可能。
総合的に見ると魔王戦では少し扱いづらい。パラディンと組ませる手もあるが、そこまでして使う価値があるかは微妙。

DQ10オフライン

【主人公】【転職】でなれる職業の一つ。
【武闘家】【盗賊】をレベル30まで育て、クエスト182【こちら レンジャー協会】をクリアすることが転職条件。
 
ステータスデータ

 初期
(Lv1)
Lv70Lv99
基本増強最大基本増強最大
さいだいHP34538-668750-880
さいだいMP16313-413439-539
こうげき魔力9279-359393-473
かいふく魔力9366386456517537607
ちから12299-354421-476
みのまもり4204-269289-354
すばやさ10209-429294-514
きようさ11410500600578668768
みりょく7315335465445465595
スキルポイント099184
経験値03,105,74716,018,316

増強=その職業で得られるパッシブを含めた値
最大=他の職業を含めたすべてのパッシブを取得した状態
 
使用可能スキル

※大盾は装備できない。
 
レベルで習得する能力

Lv習得能力備考
Lv1【サバイバルの知識】特性
Lv1【みのがす】転職後も有効
Lv3【リレミト】
Lv6【ホイミ】
Lv6【きようさ】+20転職後も有効
Lv10【ザメハ】
Lv11【てなづける】
Lv12【ジバリア】
Lv15【ザオ】
Lv17【みりょく】+20転職後も有効
Lv19【バーハ】
Lv23【ジバリカ】
Lv23【メタルトラップ】
Lv25【ベホイミ】
Lv27きようさ+20転職後も有効
Lv29【マヌーサ】
Lv34【まもりのきり】
Lv39【かいふく魔力】+20転職後も有効
Lv41きようさ+20転職後も有効
Lv44【フバーハ】
Lv50【オオカミアタック】
Lv55【先制攻撃】率アップ
Lv60きようさ+30
Lv65【あんこくのきり】
Lv68【ベホイム】
Lv69【ジバリーナ】
クエスト【妖精たちのポルカ】必殺技
Ver.2で習得可能
Lv71【ジバルンバ】
Lv75【フェンリルアタック】
Lv78特技と必殺の威力+20
Lv80【ケルベロスロンド】必殺技
Lv81特技の会心率+1.2%
Lv85呪文の回復量+20
Lv88被ダメージ軽減+2%
Lv92【たまに再行動】
Lv96【テンション】維持

Lv41まで育てることで、きようさが60、みりょくが20、かいふく魔力が20底上げされる。
 
職業クエスト
受注場所は【エルトナ大陸】にあるレンジャー協会。【王都カミハルムイ】に本部、【モリナラ大森林】に支部があるが、クエストによって最初に話しかける人物(依頼者と違うこともある)が異なるので注意。
Lvは受注条件

解説

補助や蘇生回復もできる万能物理アタッカーといった風の職業だが、器用さに関しては少々微妙な性能。
回復面に関しては回復魔力がそこまで高くなく、武器での底上げもできないのが痛い。全体回復や【聖なる祈り】なども持たないため回復はほとんどの期間使うベホイミでは焼け石に水で、カンスト目前にベホイムを覚えてもやはり物足りない。
蘇生呪文を覚えるのはありがたいが回復魔力の低さにより割とレベルを上げないと失敗がつきまとうので、大人しく僧侶や賢者を使うか、福引きで大量に手に入る【せかいじゅのは】で良いという結論になりがち。僧侶などのレベルを上げてパッシブで補強しておきたい。
補助も【弓聖の守り星】【鉄甲斬】を覚えないのが痛い。まもりのきりとあんこくのきりは便利だがフウラとラグアスのどちらも同様の効果を持った特技を使え、物理アタッカーながら必殺技かつ1段階の妖精たちのポルカ以外でバイキルトをかけられないのも厳しい。
ただし、攻撃面についてはブーメランの特技を【スキルアップパネル】で強化すればなかなか優秀。【シャインスコール】は単体特技としても中々の威力で全体攻撃できるので雑魚戦で非常に強力。通常時の単体火力はシャインスコールか弓の【さみだれうち】程度で期待しづらいが、【スーパーハイテンション】時は敵が単体なら【フローズンバード】【シャイニングボウ】の連発で相当な火力を出せる。オノの【真・オノむそう】も覚えておくと範囲攻撃の必殺技もカバーできる。
職スキルのオオカミアタックはしゅび力無視だが低威力で、ジバリア、ジバリーナは論外の威力なのであまり使うことはないだろう。
主力特技はいずれも通常攻撃の威力依存なので、パッシブやアクセサリーでこうげき力を盛ってやればその分ダイレクトに強化されるのが嬉しい。反面しゅび力の高い相手や属性耐性の高い相手は苦手なのは弱点。
補助面の貧弱さや固有スキルの大半がイマイチな点により仲間キャラクター比較では物足りない面もあるが、スキルアップパネルやパッシブなどで強化してやれば優秀な範囲火力、必殺技火力に蘇生呪文による安定性も持つ便利なサブアタッカーとなる。
道中においてはラグアス+レンジャー+アタッカー二人などといった構成で火力と安定性を両立でき、素材集めでは盗み要因がダストンだけになってしまうがサバイバルの知識目当てに盗賊の代わりに入れることも可能。

DQ10オンライン

Ver.1.1で追加された職業。
きちんと育てれば敵の弱体化や回復・蘇生のできるアタッカーになる。
また、DQ6で忍者と言われていた名残か、Ver 5.1よりツメを装備できるようになった。
詳しくはこちらを参照。

シアトリズム

初期職業のキャラクターはいないので、【レンジャーのさとり】で転職する必要がある。
FMS向きの特技や呪文を持つ。

星ドラ

この作品のみ、基本職のうちのひとつとして登場。得意武器はムチ・ブーメラン・弓で、固有スキルはいやしの風とかまいたち
基本職の中では最大HP・きようさ・回復魔力が高く、特に回復魔力は僧侶と同等に高い。また、ちからとみのまもりも僧侶より高い上、得意武器の多くに補助呪文のスキルをできるため、攻撃と回復を両立できる万能の職業として使い勝手が比較的に良好。
まものマスター・スーパースター・天文学者の転職条件になっている。

ウォーク

2020年1月に実装された上級職。武闘家、盗賊共にLv50で転職可。得意武器は短剣・爪・ムチ・ブーメラン。
職業特性は「影縛り」で、斬撃・体技・ブレスによるダメージを与えた際に1ターン休みにさせることがある。
重ね掛けはできず、相手に行動を取らせないままの完封勝利はできない。
さらに成功率は成功するたびに下がるがメタル系以外にはおおむね有効で、強敵やメガモンスターに効けば行動を阻害できる。
自力でフバーハを覚えるため、ブレスを使う敵相手には必須。

蒼天のソウラ

メインキャラクターでは【JB】がレンジャーである。その他には「魔狼飼育人(フェンリルブリーダー) イリット」等も登場。
罠を張る、多種多様な武器を使うだけでなく、フェンリルを使いこなすという面がクローズアップされている。