【着せ替え】

Last-modified: 2024-02-20 (火) 07:59:47

概要

人形(フィギュア)やキャラクターにお好みの衣装を装着し、その外見を楽しむ行為。
ここではDQシリーズにおいて、特定の条件によって【プレイヤーキャラクター】のグラフィックが変化するシステムについて取り上げる。 中にはモンスターに変化するなど本来の「着せ替え」の意味とは異なるものもあるが、それらについてもここで取り上げる。
ナンバリングタイトルでは、2D時代はDQ1、DQ3、DQ5、DQ7で一部採用。DQ8以降の3D作品では手に持っている【武器】【盾】が見た目に反映されるようになった。それに加えて一部の装備やアイテムで服装が変わるシステムも導入されている。
DQ9のプレイヤーキャラクターとDQ10の主人公に対しては全ての装備に本格的に対応している。
 
基本的にはお遊び要素でありゲーム的な実利は無い(一部除く)。
ゲームの進化に伴い「装備によって外見も変化した方が自然」という考えに沿って生まれたものだろう。
キャラクターがポリゴンで描かれて背景も緻密なのに、ずっと普段着のままというのは変だし寂しい。
せっかく変わった装備がいっぱいあるゲームなのだから、それを思う存分堪能したいという意見もあるだろう。
DQ9とDQ10の着せ替えはそれに応えるためのものであり、着せ替えだけで何時間も楽しめてしまう。これ以外でも【キャラクターメイキング】があって主人公がプレイヤーの分身(アバター)となるようなタイトル(スマートフォン向けソーシャル作品)で採用されやすい。
一方でそれ以外の作品の着せ替えは若干意味合いが異なり、特にDQ1は全く違う意図で採用されている。

DQ1

FC版、MSX・MSX2版、GB版で適用。
何も装備していないときは何も持っておらず、武器や盾を持つと手に追加される。
武器は剣以外にこんぼうや斧もあるのだが、グラフィック上は全て剣を思わせる細長い形状になる。
 
シリーズの開祖であり正面以外のキャラ絵が存在しないほど切迫しているFC版では、一見無駄なこだわりに見える着せ替え。一応、都合4パターンもある(素手、剣のみ、盾のみ、剣+盾)。
しかしこの変化により「装備を買って、冒険の準備が整った」という印象を持たせることができる。
何しろ当時はまずRPGというジャンル自体がマイナーであり、初心者向けに様々な配慮が必要だった。
そこで【ラダトーム】【兵士】に「まず武器と防具を買い揃えることだ」とアドバイスさせ、実際に装備を買うとグラフィックが変わるようにしたのだ。
実際のステータスは【つよさ】からしか確認できないが、この変化は直感的に「強くなった」とわかる。
これで装備の意味がわからないほどの初心者でも、その重要性をなんとなく認識できるというわけだ。
ちなみに容量については、剣装備の勇者と一般戦士のキャラ絵を同じ(色違い)にすることで節約している。
 
逆に言えばRPGの概念が浸透したリメイク版では、上記の理由による着せ替えを採用する意義は薄い。
なのでSFC版とガラケー版以降ではグラフィック上最初から剣と盾を持っており、変化しない。
一方でオリジナル版の演出を尊重する場合もあり、GBリメイク版と北米移植のNES版では採用されている。
当然容量にも余裕があるので、正面以外のグラフィックも拝める。

DQ3

女性キャラクターが【あぶないみずぎ】または【まほうのビキニ】を装備するとグラフィックが共通のハイレグ水着姿になる。
髪型などは町にいる一般女性に近いが髪留めがあるなど微妙に違うほか、歩くたびにウィンクする。
粗いドット絵なのが本当に惜しい。
 
他には【ぬいぐるみ】を装備するとグラフィックが【猫】になる。その辺にいる猫そのものであり四足歩行を始める。
猫の姿になったキャラクターを先頭に立たせても猫単独でも、四足歩行にもかかわらず町の人々のリアクションは至って普通である。(特に男性キャラ、中でも魔法使いは)確実に不気味であり、魔物の類だとは思わないのだろうか。
 
イベントでは、勇者が【ロマリア王】から王位を譲られている間はグラフィックが【王様】に変わる(仲間キャラは表示されない)。
これは一応そうびコマンドの上では王様の衣装を身に付けている旨の説明が出るので他の着せ替えと同様の状況を思わせるのだが、任意に装備変更はできないので内部的には単なる演出のようである。

SFC版・GBC版

水着装備は各職業によって次表のようにバリエーションが異なるようになった。

職業名構造備考
【勇者】紫ツーピースビキニなし
【戦士】黒ワンピース水着通常時より露出度が低下
【武闘家】赤ツーピースビキニ髪に花をつけている
【魔法使い】緑のワンピースハイレグなし
【僧侶】青のワンピース水着白いフリル付
【商人】青いワンピース水着浮き輪を持っている
【遊び人】黒いスリングショット?ドミノマスクと鞭を持っている
【盗賊】黒いツーピースビキニなし
【賢者】ピンクのワンピース水着パラソルを持っている

 
ぬいぐるみは猫型の着ぐるみを着て二足歩行をするように変更。
ロマリアのイベントでは、王または女王のローブを着た勇者のグラフィックが用意されている。

ガラケー版以降

ガラケー当時のアプリの容量の都合か、水着姿は全職業が同じグラフィックの使い回しになってしまった。ロマリア王・女王に即位した時も汎用の王・女王のグラフィックになっている。
これらはベタ移植であるスマホ版以降でもそのままである。
また、ガラケー版ではコマンドの「そうび」から着せ替えを行うとグラフィックに反映されるまで若干のタイムラグがあった。

DQ5

青年期前半冒頭、【主人公】【ヘンリー】【ドレイのふく】を装備しており、グラフィックも奴隷の姿になっている。
主人公に関しては【工事中の神殿】を脱出すると本来の外見になるが、ヘンリーはそのまま。
 
イベント限定のものでは、主人公は【グランバニア】国王に即位するときに正装に変わり、【ビアンカ】【フローラ】は結婚式に出る時に花嫁衣装のグラフィックに変わる。なおこれらの状態で冒険に出ることはできない。

リメイク版

主人公・ヘンリーともにドレイのふくから他の防具に変更した時点で外見が変わる。主人公は白いローブに紫マント、樫の杖のお馴染みの姿に、ヘンリーの場合は紫色の服装に変わる。
実はヘンリーの服は一部奴隷の服の色を変えただけだったりするが。
色合いは大きく変わるが、主人公のようにマントを着けるなど形の変化が少ない&SFC版の奴隷グラフィックのままの印象が強いためかヘンリーの服が変化したことに気付かないプレイヤーもいた模様。

DQ6

【へいしのふく4つ】を道具使用して着用すればグラフィックが【ろうごくへい】に変わる。
とは言え、これは装備による「着せ替え」とは原理が全く異なるので、システムとしては【へんげのつえ】に近い。

DQ7

【ゆめのキャミソール】装備時のみ、【マリベル】のグラフィックが下着姿になる。
夢のキャミソールを装備していなくても、彼女をパーティメンバーから外す(マリベルの部屋に置いてゆく)とこの姿になっているあたり、普段から部屋ではこの格好なのだろうか。
また、【モンスター職】をマスターするとフィールド限定でグラフィックがモンスターの姿に変化する。

リメイク版

キャラの3D化に伴い、装備している武器と盾がグラフィックに反映されるようになった。
さらに【転職】すると各【職業】ごとのグラフィックに反映されるようにもなった。
また、モンスター職に就いた場合、フィールドやダンジョンにいるときはマスターしていなくてもモンスターの姿そのものになる。逆に、モンスター職であっても、町中では人間の姿である。
屋外でイベントが発生した場合は、モンスターの姿のまま会話が進むのでかなりシュールである。
フル3Dでのリメイクなので、ゆめのキャミソールも360度から拝むことが可能。
ちなみに職業(含モンスター)とキャミソールではキャミソールが優先される。

DQ8

完全3Dになったことによって、キャラクターグラフィックの変化が本格化した。武器と盾は装備すると全て固有の絵で持ち手に加わる。
これに加え、【主人公】【ゼシカ】は一部装備によっても見た目が変わる。

ゼシカはゼシカの普段着を除いていわゆる【セクハラ装備】に集中しており、戦闘時の表情も険しいものから微笑んでいるような感じに変化する。
一方、【ヤンガス】【ククール】には見た目が変わる服は用意されていない。
ポリゴンならばイベント中にも反映されるが、流石にプリレンダリングムービー(船入手時など)は対象外で、普通の服装に戻る。
【エンディング】でも反映されるが、結婚式の日になると主人公以外の装備が解除されるため、仲間の着せ替えはそれまでとなる。

3DS版

コスチューム変化する装備が増え、新規に加入した【モリー】【ゲルダ】も含め全員に設定されることになった。
ゼシカのセクハラ衣装は大部分の露出が減ってしまったが、バニースーツに限り露出が増えている。
また、【サンディ】の出現率を上げる効果がある。

DQ9

新要素のひとつとして【アクセサリー】以外の全ての装備品に採用。
従来に加え腕部防具、下半身防具、足部防具と装備品のカテゴリが増え、かなり細かくコーディネートできるようになった。
多くのプレイヤーが個性的なファッションを披露している。
もちろんセクハラ装備も健在。
【しゅび力】の低い組み合わせでも【スキル】によるステータス補強で補える他、【呪い】装備であっても装備の組み合わせ次第では必要になることが多い。
【旅芸人の証】を装備していることでキャラの【性別】とは逆の性別用の装備品も装備可能になるが、装備できないものも存在する。
特定の手段で無理に装備させた人もいるようだが、残念な結果に終わっている。
また、すべての装備を外してもノースリーブシャツと短パンを装備した見た目になるため、セクハラ装備を装備した方が露出度が上がる仕様になっている。
 
一方で【キャラクターメイキング】で顔や髪形まで選択できるので、ムービーでは主人公と仲間たちを映せないという致命的な問題が発生した。どうしても主人公を映さざるを得ないシーンでは、イベント前にフルフェイスデザインの【竜戦士のかぶと】など竜戦士装備一式を身につけさせて、主人公の顔を隠して外見を固定させるという方法で対策している。

DQ10オフライン

原作であるDQ10オンラインと、直近のナンバリング最新作であるDQ11Sを折衷したような仕様。
 
【主人公(DQ10)】に関してはDQ10オンラインに近く、右手・左手・頭防具・上半身防具・下半身防具・アクセサリーのうち眼鏡やヒゲといった顔に装備するものがすべて反映される。オンラインの腕装備が上半身に、足装備が下半身に統合されているが、それでも種類は多い。
また、気に入った装備の外見をセット登録して見た目だけ変えられる「マイコーデ」がある。
現在持っている装備の中から選ぶことができるが、【種族】専用の装備は対象外。部位ごとに表示・非表示の切り替えもできる。オンラインと異なり一セットごとに武器全種類も登録しておける。
最大15パターンまで登録でき、登録時はマイコーデ名を自分で決めることができる。
 
仲間に関しては、基本的には武器と盾のみが反映され、「見た目装備」として外見が変えられるというDQ11Sに近い仕様。ただし今作の見た目装備は装備品ではなく【だいじなもの】扱いであり、実際の装備品とは連動しない。
対応した装備は【おしゃれ装備】を参照。
 
通常の装備も見た目装備も、これらの着せ替えに対応したものの多くは【カラーリング】変更が可能で、大きく印象を変えられる。

DQ10オンライン

DQ9のものに加え、メガネやピアスも表示されるように。
鎧を装備しても姿は水着にするような、見た目だけ違う装備品にするなどの、着せ替えをもっと楽しめるシステムもある。
 
キャラクターメイキングでは【種族】を選択できるようになったことで、選んだ種族によって体格が大きく異なるようになった。人間の姿も大人と子供の2種類の体格を選択できるようになった。
ムービーは基本的に通常時の3Dキャラがそのまま動く(リアルタイムレンダリング)ようになったため、DQ9のように外見を固定させる必要はなくなったが、前作の竜戦士装備固定をセルフパロディ化したイベントもある。
 
また【勇者姫アンルシア】の衣装を着せ替えるシステムも登場している。

DQ11

DQ4~DQ8のようにキャラクター重視のストーリーに戻った今作では、着せ替えもDQ8の仕様に回帰し、一部の装備もしくは組み合わせで外見が変わる。
バリエーションはDQ8(3DS版含む)よりもかなり豊富になっている。3DS版ではPS4版には無い【冒険の書の世界】限定で手に入る色違いのおしゃれ装備もある。
また蒸し風呂など、イベントで服装が固定されることもある。
詳細は【おしゃれ装備】を参照。

DQ11S

装備していなくても入手したことのあるおしゃれ装備の外見にする「見た目装備」機能が3Dモードに限って導入された。こちらも合わせて【おしゃれ装備】の頁で解説する。
おしゃれ装備の種類も増加し、オリジナル版では全く同じ色だった上位下位の装備品も全て色を変えることで差別化された。

DQMシリーズ

イルルカ

初登場。ストーリー中に手に入れたり、【型紙】を5枚そろえてフントの村の村長に代金と一緒に渡したり、プレゼントコードで入手可能。
ストーリー中【砂漠の世界】でアラビアン服に【天空の世界】で魔物のきぐるみに着替える必要がある以外は特別な効果はないので、気分に合わせて着替えるのが吉。
主人公に選ばなかった方の兄妹も牧場で着替えていることがある。

DQMJ3

着せ替えは存在しないが、主人公の髪や服の色を変えられるようになった。プロ版では選べる色のバリエーションが増えている。

DQM3

追加DLCの【追憶のモグダンジョン】【ゴシックコート】【エビ師範の修練迷宮】にパティシエ服。時の無限ボックスに魔族の鎧がおまけとして付いてくる。
マスターズ版購入特典でゴシックコート・赤を入手可能。

DQMSL

一部のモンスターを別コスチューム・別カラーに変更することができるシステムとして登場している。着せ替えるには各モンスターに対応した【きせかえカガミ】が必要で、入手条件はモンスター毎に異なる。

モンスター着せ替えによる変化きせかえカガミの入手条件
【竜の童子リオー】ハロウィンコスチューム「ハロウィンきせかえセット」を3000ジェムで購入
【はやての貴公子アーロ】?
【氷の少女ジェマ】
【屍騎軍王ゾルデ】【憎悪の剣鬼】カラー【ユグノア金貨】3000枚と交換
【鉄鬼軍王キラゴルド】【戦慄の牙王】カラー
【妖魔軍王ブギー】【背徳の帝王】カラー有償ジェム3000個で「六軍王きせかえセットA」を購入
【覇海軍王ジャコラ】【憤怒の海獣】カラー
【邪竜軍王ガリンガ】【混沌の巨人】カラー有償ジェム3000個で「六軍王きせかえセットB」を購入
【魔軍司令ホメロス】【無明の魔神】カラー
【賢者シンリ】「遊び人シンリ」の見た目「シンリ特訓場」を50回クリア
【幻魔王マガルギ】?全身がセピア色になるランキングメダル200枚と交換
【グランエスターク】
【竜神王】
【あくがみさま】?
【セレン】
【イザヤール&ラヴィエル】
【ディアロゴス】?
【魔神ダークドレアム】全身が金色になる【栄誉のメダル】3枚と交換
【魔王ウルノーガ】
【メタルゴッデス】【闘技場マスタリー】【スライム系】の系統ポイントを15000pt獲得する
【マスタードラゴン】闘技場マスタリーの【ドラゴン系】の系統ポイントを15000pt獲得する
【ポセイドン】闘技場マスタリーの【自然系】の系統ポイントを15000pt獲得する
【ヘルゴラゴ】闘技場マスタリーの【魔獣系】の系統ポイントを15000pt獲得する
【ダークマター】闘技場マスタリーの【物質系】の系統ポイントを15000pt獲得する
【タイタニス】闘技場マスタリーの【悪魔系】の系統ポイントを15000pt獲得する
【ラザマナス】闘技場マスタリーの【ゾンビ系】の系統ポイントを15000pt獲得する
【ガルマッゾ】闘技場マスタリーの【ブレイク系】の系統ポイントを15000pt獲得する
【勇者と闇の支配者】
【そして伝説へ】
【主人公(DQ3)】【性別】が変わる「勇者と闇の支配者」を入手する

バトルロード2

鎧カードをスキャンすると、主人公がその装備品を着る。

バトルロードビクトリー

【おしゃれ着】を参照。

スキャンバトラーズ

武器・鎧・盾の全ての装備品に採用。頭部は鎧に含まれるので、鎧カードをスキャンすると兜も被る。
ただしスペシャルスキャン時のみ着せ替えが解除されて【スキャンバトラーの服】になる。バトルスキャナーの演出をそのまま流用しているほか、ドラゴンスキャナーとカードを手にしているので武器を持てないからか。

不思議のダンジョンシリーズ

トルネコ1から武器と盾に採用されている。
また、トルネコ2では戦士や魔法使いに転職すると外見が変化する。

ヒーローズ1

【ピサロ】以外に色違いのコスチュームが存在。
【アクト】&【メーア】には初回特典でDQ3の勇者の衣装が、一部のシリーズキャラには原作の衣装が存在する。

ヒーローズ2

【ラゼル】&【テレシア】に前作のアクト&メーアの衣装と初回特典でDQ1の勇者の衣装が存在する。
また、Switch版の初回特典でDQ2の主人公の衣装があった。

ビルダーズ1

武器・鎧・盾の全ての装備品に採用。装備自体がこの3部分しかないので、頭部は変わらない。

ビルダーズ2

基本的には前作と同じだが、【染色がま】を使う事で一部の鎧の色を変えられるようになった他、【ドレッサー】を使う事で装備の性能はそのままで、武器・ハンマー・鎧・盾の見た目を変えられる事に加え、髪型(帽子)の変更やアクセサリーの装着が出来るようになった。これらは一部イベントや【ちいさなメダル】を集めて【しろじい】に報告する事で手に入る。

いたストDS

頭部、体部、手部、その他の4部分に装着できる衣装がある。
物によってはCOMキャラクターが特別な反応を示してくれる。
衣装の詳細は【いたストDSの衣装一覧】を参照。

魂の絆

【絆の勇者】は武器と盾、上半身防具と下半身防具が着せ替えに対応。
ダイ』原作キャラは対応するスタイルを獲得して変更することにより、原作通り(一部本作オリジナル)の武器と衣装になる。