会社と組織

Last-modified: 2015-03-08 (日) 22:00:56

帝国傘下の会社

AMARR EMPIRE

アマーテンペラー(Amarr Templars)

秘密の多い皇族一家の事業参与が厳しい監視を受けることは滅多にないが、アマーテンペラー傭兵会社設立への関与は、帝国の注視を逃れる事はできなかった。重々しく断固とした忠誠をアピールする事に熱心なテンペラーは、アマー帝国の施設における「敵対的買収」を進めるコーポレーションのお気に入りだ。

アメタットセキュリティ(Ametat Security)

辺境宙域や開拓コロニー間の運送業大手、インペリアル海運コーポレーションの子会社で、元々は親会社の惑星地上業務における安全確保のために作られた。現在は報酬さえ払えば誰にでも兵隊と装備を提供する。

ブラジアン兵団(Bragian Order)

古代剣闘士の子孫であるブラジアンは、その残忍性と、あらゆる予想を覆して生き残る生命力で有名だ。アマ―帝国内で働く数少ない認可済み傭兵コーポレーションとして、ブラジアン兵団は、その悪名高い残虐行為にも関わらず、アマ―支持者や巨大コーポレーションに定期的に特別な仕事を依頼されている。賞金のために戦うことをよく理解しているブラジアンは、戦いの勝利で得る報酬以外は気に留めていない。

辺境諸公会(Company of Marcher Lords)

この純血アマー貴族たちは、いわゆる「正当性主張戦争」で軍役を経験し、ホールダーの間ではまとめて「辺境諸公」と呼ばれている。アマターマンデートでの国境紛争が一段落した後、「辺境諸公」の一部が合同で民間軍事会社を設立し、帝国国境地帯の有事に兵士を派遣するため訓練や装備調達を行うようになった。皇帝ヘイデラン7世の治世には、経験豊かな精鋭部隊を傭兵として貸し出すことで大きな利益をあげた。

ホールドファストシンジケート(Holdfast Syndicate)

アマーのホールダーでも有力者なら私設軍を保有できるが、中小ホールダーは君主や信仰や国の布告などの理由で、自前の軍事力を持つこともままならない場合が多い。そのようなホールダーに軍事力を提供する組織があり、その一つがホールドファストシンジケートだ。多くの中小ホールダーから出資を受けているが独立したコーポレーションで、国外からの依頼も日常的にこなす。

カメイラロッジ(Kameira Lodge)

カメイラとはアマー帝国の奴隷兵士で、ニューエデンではほとんど神話的な存在だ。真面目な分析をみても、やはり星団最強クラスの歩兵集団と位置づけられている。ほとんどは戦死する運命だが、わずかながら生きのびて自由を手に入れた者もいる。カメイラロッジは数人の解放カメイラがその戦闘技術を売り物に設立した傭兵会社である。カメイラの名の評判も手伝って、ロッジの傭兵は引く手あまただ。

パラディン武装調査(Paladin Survey Force)

探検や調査が星間貿易でいかに重要か、アマー帝国はどの国よりも鋭く理解している。パラディン武装調査はアマーの調査遠征に護衛部隊を派遣する傭兵コーポレーションの一つである。護衛や施設警備よりも攻撃要員への需要が増えるのをみて、星団各地での戦闘活動へ精力的に兵士を派遣している。

レッドアンドシルバーハンド(Red and Silver Hand)

レッドアンドシルバーハンドはアーディシャパー家と縁が深い準軍事組織で、惑星地上で軍事活動を行う認可状を保有している。もともとは土地をもらう代わりに軍役の義務を負った兵士の集団だった。今日では土地より冷たい硬貨や電子マネーが好まれているが。

ロイヤルウーハンス(Royal Uhlans)

歩兵連隊を機械化させたクーニッド王立海軍およびウーハンスのベテランによって設立されたロイヤルウーハンスは、クーニッド王国とその人々の軍の理想に忠実であろうと努めている。王国とアマ―帝国との和解以来、ウーハンスは帝国でよく見られるようになり、既存のアマ―傭兵会社に代わるものとして考えられている。経済を優先するタッシュムーコン家は、拒絶可能な軍事作戦のため、頼りになる部隊として彼らを好んでいる。

シャイニングフレイム(Shining Flame)

女帝ジャミルI世の戴冠後まもなく設立された傭兵会社シャイニングフレイムは、サルム家の庇護を享受しているようだ。シャイニングフレイム社の経営者の正体は謎に包まれているが、サルム家ゆかりの更迭された軍将校が影から指図をしているという根強い噂がある。

タルロモン傭兵団(Tal-Romon Legion)

ウード人で初めて列聖された聖人にちなんで命名されたタルロモン傭兵団は、タッシュムーコン家が経営する事業の一つとして有名だ。ウード人の血をひくタッシュマーコン家は、諸皇家の中で最も外国事情に関心が高く、当然タルロモン傭兵団も本国を遠く離れてニューエデンじゅうの惑星に広がる戦場で死を商っている。

CALDARI STATE

パーコーン特攻隊(Commando Perkone)

パーコーン社は勢いでは8大メガコーポレーションに取って代わられて久しいだが、市場では依然として強い地盤を保っている。子会社としてパーコーン特攻隊を設立したのは、もともと建設機械産業に強い同社が、新興コロニーや辺境宙域で企業施設の警備にあたる歩兵部隊の需要が高まっていることに気づいたからだ。

エキスパート武力介入(Expert Intervention)

エキスパート武力介入は、巨大コーポレーションNOHが展開するエキスパートブランドの新しい系列会社で、NOHのインターナルセキュリティから人材を引き抜いてきて民間軍事会社にしたものだ。冷徹非情な仕事ぶりはそこに由来しているのではと勘ぐる者もいる。しかしだからといって同社に舞い込む仕事の依頼が減る様子もない。

イコマリオヌ武装派遣(Ikomari-Onu Enforcement)

イコマリオヌはカルダリ連合内外の多くの企業を顧客に持つ、評判の高い警備会社である。その子会社がイコマリオヌ武装派遣で、資産を手に入れるのに買収交渉や長たらしい法廷闘争より明白な実力行使が望ましい場合にしばしばかりだされる。

インタラダイレクトアクション(Intara Direct Action)

インタラ家はカルダリの基準からみても強欲で、人殺しをいとわないギャング団同然にみる者も多く、カルダリの財閥にかろうじて名を連ねることを許されているありさまである。しかし、生き残りにかけては驚くべき手腕を示し、複数の惑星にいくつかのコーポレーションを所有している。中でもインタラダイレクトアクションは傭兵分野への進出をめざして立ち上げたベンチャー企業で、実にインタラ家らしく、最も高い報酬を出す顧客に嬉々としてサービスを提供する。

イスーアヤタクティカル(Isuuaya Tactical)

イスーアヤは由緒ある名だ。はるか昔、カルダリで初めてコーポレーションを設立した一族がイスーアヤ家である。そのコーポレーションは競合他社に合併されて久しいが、イスーアヤ家自体は今も健在で、代々優秀なカルダリ軍人を輩出してきたことで尊敬を集めている。その名声を生かして設立されたイスーアヤタクティカル社は、傭兵契約の受託や仲介を行って注目を集めている。

金将剣隊(Kinsho Swords)

金将剣隊という名は、有能な将軍を金銭で雇い入れたという古代ラータ帝国の慣習と、それより古い、指揮する部隊の規模を剣の本数で表す慣習にちなんでいる。惑星戦という有望な市場の一角を狙うコーポレーションの一つだ。

キルキネンリスク管理(Kirkinen Risk Control)

キルキネンリスク管理は軍用サイバーセキュリティシステムの開発販売を手がける専門会社だったが、他分野の最先端軍用技術の研究にも積極的に手を広げていった。ついには研究契約を通じて最新型の戦闘インプラントに触れる機会をつかみ、その技術を応用するライセンスも手に入れた。そこから傭兵会社への転身は当然のなりゆきといえるだろう。

オニカナボウ旅団(Onikanabo Brigade)

カルダリプライム時代の極めて凶暴な犯罪者集団にちなんで名付けられたオニカナボウ旅団は、カルダリではいくぶん軽蔑の対象になっている。それでもカルダリのメガコーポーレーション各社は、この独立系傭兵団が適任とみれば何のためらいもなく雇う。オニカナボウ側も、尻込みもひいきもせず契約を引き受ける。

オスモンソヴェイランス(Osmon Surveillance)

カルダリ取締委員会による惑星作戦を実行することを承認された多くの傭兵コーポレーションと同様、オスモンソヴェイランス(オスモン、ヒャショーダ巨大コーポレーションのオーナー)はカルダリ連合における偉大な一族の個人軍隊の一部として始まった。ならず者になったと噂になっているが、オスモン一家はカルダリコーポレートステータスを保持している。オスモン一家義勇軍は潜入および工作部隊は、あらゆる依頼主からどんな仕事でも引き受ける冷酷な傭兵コーポレーションへと変貌をとげた。

セイチューダタスクフォースコマンド(Seituoda Taskforce Command)

世を捨てたセイチューダ一族によって設立され、彼らの名前を冠するこの傭兵会社は、軍事産業の強力なグループである。ウィルコミ巨大コーポレーションにおける、一族の苦々しい主権争いから生まれた敗北者の一人によって指揮されていると考えられる。セイチューダの評判は、その指令部によって最近行使された契約のいくつかにより傷つけてられ他かもしれないが、彼らの非の打ち所がない信頼性は、仕事を達成するためにその傭兵たちが費やす期間によって、むしろいっそう高まっている。

嵐風攻撃部隊(Storm Wind Strikeforce)

カルダリ人は古来より風を人間の霊性に深く関わる力とみなしており、カルダリ軍ではとりわけ嵐風を象徴として重んじる。それにちなんで名付けられた傭兵会社「嵐風攻撃部隊」は、規模は小さいが人員補充のため積極的に契約傭兵を採用している。

テンプリスドラゴノース(Templis Dragonaurs)

テンプリスドラゴナウスはカルダリの超国粋主義テロリスト組織で、その期限はティキオナ連合の時代にまで遡る。ニューエデンにおける反ガレンテ派の極右団体で、ヌーヴェルルーヴェノーの破壊に秘かに関わっていた。

ズマリフォースプロジェクション(Zumari Force Projection)

カルダリの巨大コーポレーションと偉大な一族との内部抗争の前に立ちはだかるズマリフォースプロジェクションは、任務を遂行するためには手段を選ばず、契約を集めることだけに集中している。名高い海軍司令官、ミナトズマリによって設立された傭兵会社の戦術組織は、カルダリ連合軍隊組織とほとんど区別がつかない。それでも、これはズマリ役員にとっては効率以外の何ものともみなされず、同社にとっては利益追求の次となる。

GALLENTE FEDERATION

アルギンタルコア(Algintal Core)

アルギンタルコンステレーションでの、ローグドローン行動調査を援助する軍事部隊としてはじまったアルギンタルコアは、自らの行動に関連する臨床ケアと注意を払うことを怠らず、当初の研究努力と連邦軍隊との関係を公に断った後もその活動を維持した。コーポレート生活の現実は、必然的に創始者の隊員の態度にある種の皮肉な態度を加えたが、それは軍事サービスセクターでの供給者として、彼らの役に立つこととなった。

シャトラン即応部隊(Chatelain Rapid Response)

ガレンテ連邦の経済の多様性をあらわす特徴の一つは、あらゆる産業やサービス分野に独立請負企業が続々と現れることだ。シャトラン即応部隊もそうした無数の民間軍事請負企業の一つで、ガレンテ企業がローセク領域で利用する。もちろん連邦国境の外での仕事にもなんなく対応するのは、同業者と変わらない。

コンドッタルヴェノー(Condotta Rouvenor)

コンドッタルーヴェノーは、惑星ガレンテプライムを王たちが割拠していた時代の傭兵連隊のイメージそのままに作られたが、使う装備と戦術は現代の最先端だ。常に仕事の依頼が絶えない一流の民間軍事会社である。

クルクススペシャルタスクグループ(Crux Special Tasks Group)

YC 108年4月、クルクスコンステレーションにおけるある考古学的発見を受けて、ガレンテ連邦は連邦情報局直属のクルクススペシャルタスクグループを集結させた。クルクスでの発見が何であったにしろ、一般公開はされず、遠征に従事した者は、現在連邦政府の多様な機密任務に就いていると記録されている。クルクスペシャルタスクグループは最終的に政府の指示の下に民営化され、コーポレートセキュリティセクターでの準軍事的作戦を実行することを認可されている。

エディムーウォーファイターズ(Edimmu Warfighters)

ケイル通りでコーヒーを飲むおしゃれな人々は考えただけで顔をしかめるだろうが、連邦領内で地上戦力を切実に求める管区は驚くほどの数にのぼる。海賊の略奪隊の迎撃から、国境侵犯してきた義勇軍歩兵隊の撃退、工業施設の確保や防衛まで、どんな需要にも応えられる傭兵を取りそろえているのがエディムーウォーファイターズだ。

カンロー総局(Kang Lo Directorate)

ジンメイの故郷、惑星リアサトンVでは、サンドゥ階級の大君主たちが互いに実力行使に訴えた結果、内戦状態に陥ることもあった。このようなとき、サンドゥは軍人階級であるカンローに軍隊の編成や戦場での指揮を任せる習わしになっていた。現代では、カンロー総局が民間軍事請負サービスを一手に担っており、戦場もリアサトンシステムに限らず各地へ広がっている。

マンナー集中軍事(Mannar Focused Warfare)

マンナー人はガレンテやインタキほど目立たないもののガレンテ連邦の建国に重要な役割を果たした民族であり、特に軍事面での貢献が大きい。マンナー集中軍事はマンナー系の退役軍人たちが設立した民間軍事会社で、現在も評判が高い。

ナムターエリート(Namtar Elite)

ナムターエリートは民間軍事会社を装っているが、その正体は連邦で最も苛烈なやり口で有名な保安諜報機関、ブラックイーグルだという噂が絶えない。しかし別の噂によれば、ナムターエリート社は自らそういう噂を広めることでブラックイーグルの威名を借りてイメージアップを図っているらしい。真相はどうあれ、ナムターエリートの傭兵を雇いたがる顧客がひきもきらないのことは事実だ。

オストラコンエージェンシー(Ostrakon Agency)

傭兵会社オストラコンエージェンシーは、ガレンテ軍を不名誉除隊になった軍人を積極的に採用する伝統があるが、ガレンテのマスコミからは怪しい謎の組織としてしじゅう様々な噂を書き立てられている。しかし動じることなく淡々と、契約に応じて傭兵やその他の人員をニューエデン各地に派遣する業務をこなし続けている。

リシェフ星間戦略(Resheph Interstellar Strategy)

リシェフ星間戦略はガレンテ連邦に拠点をおく民間軍事会社で、複数システムにわたる惑星紛争での軍事作戦や兵站サービスを専門とする。近年の技術発展でその活動範囲は大幅に広がり、連邦領の外からの契約受注も増えている。

シンクレゾンジャンダーム(Sinq Laison Gendarmes)

シンクレゾンジャンダームはもともと、交通の要所シンクレゾンの開拓星系群における治安向上のために設立された準軍事組織だった。そこそこの成果を上げたものの、帝国間戦争の勃発により軍事衝突の頻度が増したため、その成果も損なわれつつある。最近は傭兵会社に転向し、定期的に欠員補充のため契約兵士を募集している。

ヴィロアセックオプス(Villore Sec Ops)

不名誉なエラレル大虐殺が起きたことで、非常に当惑したクァフェ巨大コーポレーションは、セキュリティ部門上層部のほぼ全てを解雇した。そうした人々はすぐに民間のセキュリティ会社を設立したが、エラレルでの失態という汚点により、多くの者が避ける仕事を請けざるを得ず、そのため、彼らが与えられた契約に対して結果を出すため極めて無慈悲に献身する、という評判をすぐに得ることとなった。ヴィロアセックオプスの役員らは、いまや、ガレンテ領域で活動する最も重要な傭兵請負組織のひとつを統括する立場にいる。

MINMATAR REPUBLIC

ブルートーヴァンガード(Brutor Vanguard)

ブルートー部族は戦争において、伝統的に奇策を嫌い攻撃を好む傾向があるが、頭の切れる戦術家や有能な指揮官も輩出している。ブルートーヴァンガードは多くの顧客を抱える傭兵会社で、自社の経験豊かな兵士を派遣するだけでなく、顧客の要望に合わせた傭兵契約の仲介も行う。

サークルオブハスカール(Circle of Huskarl)

「サークルズ」として知られているミンマターの組織は、他国で設立されたコーポレーションや社会がそうであるように、多くの目的をもって結成された。そして、サークルオブハスカールは、支払いが可能な者なら誰に対してもでもボディーガード勤めることを得意としている。建国間もないミンマター共和国が拡大し発展するにつれて、サークルズのサービスは、特に他国やコーポレーションからの訪問者たちから要請されるようになった。惑星間コーポレーションという手段の発見、そして巨額の利益という誘惑は、サークルオブハスカールをその傭兵サービス活動分野の拡大へと導いた。

エイニレティ遊撃隊(Eyniletti Rangers)

エイニレティ遊撃隊といえば、ミンマターでは伝説の部隊で、狙った標的を必ず殺すか捕らえるという凄腕ハンターや追跡者ぞろいだったという。実は、アマーのマター侵略占領以前に実在したある遊撃隊の武勇伝が大幅に脚色されて伝わったらしい。現代のエイネレティ遊撃隊は、偵察や調査を専門とする準軍事組織となった現在のエイネレティ遊撃隊が、記録的な任務達成率の高さで顧客に好評を得ているのはさすがというべきだろう。

49フェダイーン(Forty-Nine Fedayeen)

マター7部族を代表する49人の解放戦士が結成したといわれ、神秘的な雰囲気に惹かれて志願する若者は多い。伝説をイメージ作りに利用するミンマター系傭兵会社は他にもあるが、49人の武勇伝は、壮大なほら話が多く伝わるミンマター人の水準からいってもしばしば荒唐無稽である。

クルレファーオーガニゼーション(Krullefor Organization)

指名手配の犯罪王が、サッカー部族とミンマター共和国警察の両方に追われる身で、いったいどうやって民間軍事会社を設立できたのか。説明をつけるのは難しい。しかしバリガン・クルレファーはそれをやりとげ、オーガニゼーション社は傭兵とその装備を各地の戦場に送りこんでいる。これを現代の混乱ぶりの象徴だと言う者もいる。クルレファーは別の強大な勢力の手先にすぎないのではと疑う者もいる。

クルースアル機密工作機関(Krusual Covert Operators)

クルースアル部族はアマーのマター占領とそれに続く大蜂起の時代に優秀なゲリラ戦士や潜入工作員を輩出したことを誇りにしている。彼らが設立したコーポレーションであるクルースアル機密工作機関は、メンバーを外部の作戦に貸し出すことはあまりないが、ニューエデン中の傭兵募集情報を集約して閲覧できるクリアリングハウス(情報交換所)の役割も果たしている。

ミクラムルカ突撃隊(Mikramurka Shock Troop)

惑星マターの極地に位置するミクラムルカ大陸は、共和国軍の地上部隊の過酷な訓練場になっている。ミンマターの退役軍人が傭兵団を結成するにあたり、いかなる敵も克服してみせるという思いをこめてその過酷な土地の名を付けたのも、自然ななりゆきといえるだろう。ミクラムルカ突撃隊は、迅速な攻撃で相手を封じ、周囲への被害を最低限に抑えて施設などの目標を確保する戦術を得意とすることで評価が高い。もちろん傭兵派遣の依頼も殺到している。

サンマターケルコーンズ(Sanmatar Kelkoons)

古代のミンマター帝国において、ミンマター人の中の指導者たちは「サンマター」と呼ばれ、将校が配属されていた軍事審議会は、古代ブルートー語で熟練した戦士を意味する「ケルコーンズ」として知られていた。サンマターケルコーンズのオーナーらは、所属する傭兵たちは現在のサンマターや共和国軍隊と全く関連がないにも関わらず、その伝統的な名前を利用したがっている。ミンマターの部族主義者は、こうした伝統の利用をきわめて侮辱的だと見なすかもしれないが、こうした伝統語の乱用自体が、もはや伝統とみなせるほどである。サンマターケルコーンズは、傭兵部隊派遣を最高の価格で提供し続けている。

セビエスター野戦工兵隊(Sebiestor Field Sappers)

ニューエデン屈指の技術と発明の才を誇るセビエスター部族が民間軍事会社を作ったら、戦闘工兵に特化するのは当然のなりゆきだろう。セビエスター野戦工兵隊は、かなりの報酬を払う覚悟は必要だが、戦場での土木作業や破壊工作を請け負ってくれる。また、工兵以外の役割をこなす契約兵士を募集しており、他社の委託で傭兵契約をとりまとめたりもする。

セイカル派遣グループ(Seykal Expeditionary Group)

極度の残虐さと非戦闘員の被害への完全な無関心がトレードマークの傭兵団で、誰がみても、おそらくあのブラッドレイダー カバナントの基準からいっても、残虐非道とみなせるだろう。コーポレーションの成り立ちを考えればそうなるのも無理はない。なにしろ設立者はサッカー部族から離反したセイカル氏族で、辺境コロニーを次々と略奪し、住民を虐殺して焼き滅ぼしたことで悪名高いのだ。しかし、その「専門性」を評価して惑星地上戦にセイカル派遣グループを雇いたがる顧客が多いと聞いて驚く者はさらに少ないだろう。

トロンハダールフリーガード(Tronhadar Free Guard)

トロンハダールフリーガードは、その起源が占領されたマタールの山でアマ―侵略者たちと戦った、クルースアル部族の子孫にあると言われている。これは少なくとも、ブランディングである。2人のクルースアル司令官によって設立されたというのは事実のようだが、その会社は、ガリスタス惑星間海賊のように罪の意識が完全に欠落し、利益と力を求めている。現在、フリーガードを後ろ盾しているのが誰なのか知る者はいない。しかし、得体の知れないコルビル・エイフィルが、その運営に携わっていると噂がある。

ヴェロキュオール兵站サービス(Vherokior Combat Logistics)

ヴェロキュオール部族は前線よりも後方支援向きで、複雑でしばしば長大になりがちな兵站網の管理などを得意とする。星間戦線を維持するためには必要な才能だ。ヴェロキュオール兵站サービスでは、部族の得意分野を生かした本業に加え、依頼内容に応じた傭兵部隊を紹介する仲介業も行っている。ついでに自社の広大な兵站網を売り込む機会を豊富に得られるという役得もあるのだ。

上記四大国以外の集団

所属不明

アーコンバイン(Arkombine)

アーコンバインとは幻滅したクローン兵士の吹きだまり集団だ。忠誠をささげた国々に裏切られ、今は誰の干渉も受けず、自分たちの心身に施された処置を元に戻す方法を探している。彼らの下には4大国全ての出身のクローン兵士が集まっている。