不死鳥の騎士団/OotP-note

Last-modified: 2023-07-11 (火) 15:40:19

・それぞれの項目について、過去ログなどからピックアップしたものです。
・個人個人の一意見なので、絶対的なものではありません。
・補足的な読み物としてお考えください。
・翻訳者を愛称で書いてあるものについては一律「翻訳者」に置き換えてあります。
・原作者を愛称で書いてあるものについては一律「J.K.Rowling」に置き換えてあります。
・置き換えの不備がありましたらお知らせください(こりん、回転さん等)。

ライティングデスク


文机は和室用の、テーブル高の低いやつだから、形状がまったく違うと思うのだが・・・

文机はまるっきり別物だろw
文机の前に座布団敷いて正座して勉強してるシリウス想像しちゃうよwwww
床には「丸く切り取ったように月明かりが差し込」んでるし。
きっと丸い窓だったんだなw

文机(ふづくえ)は昔の「読書机」のことだよね。
writing deskはもちろん「書き物机」のことなので形だけじゃなくて機能が違う。
また5巻のwriting desk(おそらく天板立てると収納のふたにもなるタイプ)は
収納部分にボガートが潜んでいないといけないので文机では意味がない。
出てくるモノや状況を思い浮かべて訳していないからこういうことになるんだろうね。

じゃあ私も小ネタをひとつ。
5巻で気になったんだけど、「ライティングデスク」と
「文机」じゃイメージが違うと思うんだけど……
「文机」って和風の正座して使う机のことじゃないのか

writing deskが文机になってるのそれホント?
文机っていうのは今はあまり使われない日本語だけど
書籍をのせたり読書したりする机のことだよ。
writing deskなら「書き物机」と訳すのが普通。
松岡さんは年配の人だから若者言葉が多少変でも仕方ないけど
古い日本語の知識もないんじゃホントにいいとこないじゃないか。

問題のwriting deskは天板を起こして閉じることで収納家具として
使えるやつのことだろう。そこにボガートが潜んでいたわけでは

古風な日本の文机という言葉からは大きな棚がついてるのは想像し難いし、よくない訳だよ。

私も、文机と言うからどうしても正座して使う、低いやつしか浮かばなくて、
そこにボガートが隠れていると言うのが意味がわからなかったよ。

些細なことかもしれないが、文字から脳内で映像を作り上げて楽しむのが小説ってもんじゃない
だったら、それを妨げる訳は、立派な誤訳だと思うよ…。

ライティングデスクはキャビネットにもなる書き物机のことで
文机は純和風の読書机のことですから、誤訳といえばきっちり誤訳です。
読者が文机の意味を辞書で調べても原書のイメージをつかむことはできません。

大変亀ですが、今朝新聞に「ライティングデスク」の写真が載っていた。
……!見た目全然机じゃない!
あれだったら「戸棚」もしくは「箪笥」と意訳するか
「書き物机」と訳して後書きに写真を載せるかした方がいいのではないかと思った。
難しい言葉やなじみのない言葉に対しての説明って、よく児童文学や海外作品の文庫なんかに
あるのになぜやらないんだろう……

自分もライティングデスクはライティングデスクのままで後で説明するのがいいと思う。
ハリー・ポッターは子供達がイギリスの文化に触れるいい機会だと思うのに
それが台無しにされてる感じがする。
後書きでイギリスの生活習慣なんかに触れながら、わかりにくいものについての説明を入れればいいのに。
「ライティングデスク」という言葉があれば、自分で調べる事もできるけど、
「文机」に変えられてしまうと、調べても日本の文机しか出てこないし、
そもそも「文机」と聞いてそれがなんなのか子供達が連想できないなら、
わざわざ言い換えた意味がない。

金剛力、驚き桃の木、おったまげ、文机・・・・・・。
戦前に出版された本みたいだね orz.

厳密に言うと正しいとか間違ってるとか、
辞書に載ってるとか載ってないとかじゃなくて、
読んでて違和感がある言葉や言い回しが多すぎるよ、松岡訳。
原作があんなにリアルで、本当に現代のイギリスが舞台って雰囲気で、
ファンタジーなのに現実っぽいってことも人気がある理由なのに、
日本語版はどこの国の、どの時代の物語なのか、読んでてになってくる。
日本の江戸時代の物語じゃないんだから、厨も手水場も竈も髷も翁も金剛力も文机も
原作のイメージにそぐわない。

丸く切り取ったように月明かりが差し込み


客間の窓って丸かったっけ?普通、月明かりの形は窓の形と同じだと思うんだよね。 
どこかに丸いって書いてあったなら、私のただの見落としなんだけど 
書いてないなら普通窓は四角なんじゃないかと思って。 
ここ原作では"in a patch of moonlight"なんだけど、patchに丸いって意味が 
あるのかな。

Cobuildより 
A patch on a surface is a part of it which is different in appearance from the area around it. 

翻訳者は、たぶん英英辞書をひくことの無い人なんだと思います。 
「騎士団」という訳といい・・・

ということはまあ、窓枠でところどころ区切られた光が差し込んでいた、 
みたいな情景ということなのね

「古い絨毯の上にきれ切れの月明かりが差し込み」ということかな。 
うまい言葉が見つからん。 

作者は薄暗い部屋の中に四角く切って貼ったみたいに青白い月の光が差し込んでて 
そこに見捨てられたようにロンが転がってる、寒々とした風景を思い描いてたと 
思うんだけど、翻訳者は真っ暗な舞台の上に丸くスポットライトが当たってるみたいな 
劇的なシーンを連想したんじゃないのかな。イメージが全然違うよね。

in a patch of moonlightは光が当たって明るくなっている部分のことだが
「丸く切り取ったように」に当たる言葉がない。
それで翻訳者脳内のブラック家の窓は丸窓に違いないといわれている。


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