アクション/フルバースト

Last-modified: 2024-03-12 (火) 15:43:43

ガンランスのアクションの一つ。
MHFのガンランスが扱えた同系統アクションの「連撃砲」についても当記事で述べる。

目次

概要

  • MHP3にて追加されたガンランスの新必殺技。
    蘇ったガンランスと共に颯爽と現れた、竜撃砲に続く第2のロマン砲とも呼ぶべき大技である。
    MHP3のPVにてガンランスの復活と共に初めてお披露目され、全国のガンランス使いを狂喜乱舞させた。
  • その時点で装填されている弾薬を全て使い、一点に向けて集中砲火を叩き込むというもの。
    元々肉質を無視して攻撃できる砲撃を纏めて叩き込むため、その威力は相当なものであり、
    場合によっては竜撃砲に匹敵、あるいはそれさえ上回るダメージを与える事が出来る。
    しかも竜撃砲とは違って冷却時間は必要無く、弾薬が装填されてさえいれば使用できる。
    たとえ一発しか装填されていなくても繰り出せるが、その場合は通常の砲撃を使った方がいいだろう。
    当たり前だが使用後は弾薬が0(未装填)の状態になる。
    また、通常の砲撃と同じく斬れ味ゲージが赤の状態では使えない。
  • 一発当たりの基本威力は通常の砲撃と同じであり、残弾数に応じてヒット数が増加する。
    ただし、フルバースト、連撃砲共に砲撃タイプによる威力補正が発生する。
    補正はそれぞれで異なるため後述する。
    なお、威力もそうだが、斬れ味の消耗度も発射する弾薬の数に依存する。
    たくさんの火薬を使えば威力もそれだけ高まるが、武器に掛かる負担も大きくなってしまうのである。
    また、砲撃の特性上、当たろうが外れようが斬れ味は消耗されるため、
    外してしまうと斬れ味的にもスキを晒してしまい、とても痛い。
    また、MHXXまでは味方を吹き飛ばす性質も健在である。
    竜撃砲にも言えるが、使用するタイミングを誤らないようにしたいものである。
  • 竜撃砲と違って単発で繰り出す事が出来ず、叩きつけからのコンボとしてのみ繰り出せる。
    基本は"前方突き→前方突き→叩きつけ→フルバースト"だが、
    最速で出す場合"砲撃→クイックリロード→叩きつけ→フルバースト"となる。
    このコンボなら弾かれずにフルバーストまで繋ぐことが可能。
  • 通常型の場合は基本威力に上方補正が掛かる。元々の装填数も多いため、その破壊力は随一。
    砲術王や破壊王などと組み合わせれば、どんなに堅いモンスターの部位でも
    数回叩き込めればあっさりと破壊できてしまう。
    これによって以前はあまり重宝されていなかった通常型のガンランスにもスポットが当たるようになり、
    むしろそれを好んで使うハンターも増えた。
    一方、拡散型のガンランスの場合は基本威力に下方補正が掛かる。
    単発では強力な拡散型の砲撃だが、フルバーストではいまいちその威力が振るわない。
    元々の装填数の少なさもあってフルバーストのメリットは薄く、積極的に使うのはお勧めできない。
    放射型のガンランスの場合は威力に補正が掛からないが、前方に砲撃が延びる特性もそのままなので、
    砲撃の射程がおかしいMH4を除けば他の型のガンランスと比べると僅かにリーチが長い。
  • また、発射後の反動も大きい。竜撃砲のように後退するほどではないが、硬直時間は結構長く、
    溜め砲撃のようにステップ回避に繋ぐ事も出来ない。
    この反動は使用した弾薬の数に関係なく、たとえ一発だけ撃ったとしても大きなスキを晒してしまう。
    このフルバーストに繋ぐまでの動きと反動のため、
    かなり大きなスキを見つけないと高確率でモンスターの反撃を受けてしまう。
    豪快な大技だが、それ故に使うタイミングは慎重に見定める必要がある。
    MHXではフルバースト後にステップへ派生できるようになり、若干だがスキが軽減されている。
  • バースト(burst)は英語で破裂する、弾けるといった意味になる。
    銃火器用語として言う場合は、自動連射を一定回数で止めてくれる機能のことや、
    榴弾砲が可能な限りの高速で連射することを指す。
    引き金を引いただけ弾切れまで撃ち続けられる自動連射は「フルオート」で、
    そもそも連射と同時斉射を切り替えられる火器は実用上ほとんど存在しないため*1
    装填した弾薬を斉射するという意味での「フルバースト」はフィクション用語だったりする。

MH4(G)

  • MH4では「ジャンプ叩きつけ」からも派生可能。
    使用時には自動的にクイックリロードがかかって弾が1発補給されるため、言うなれば必ず派生できる。
  • MH4Gからはフルバーストからさらに、竜撃砲につなぐこともできるようになった。
    両方命中させるのはかなり慣れがいるが、そのダメージはすさまじいの一言。

MHX(X)

  • MHXでは砲撃によって発生した熱を利用して斬撃の威力を高める「ヒートゲージ」システムが導入された。
    一度に大量の火薬を炸裂させるフルバーストは、その分発生する熱量も大きく、
    使用時の装填数によってはゲージが急激に上昇する事もある。
    ただしその分、使用時に気を配っておかないとあっさりとオーバーヒートさせてしまいかねない。
    時と場合によって以前よりも積極的に狙っていくべき状況、逆にあえて使用を控えた方が良いという状況、
    どちらのケースも見られるようになり、より戦略的な使い方が求められるようになった。
    なお、ギルドスタイルなら過去作とほとんど同じ動きで使えるが、
    スタイルによっては一部の行動後にクイックリロードや叩きつけに派生できず、
    結果的に基本戦法となるコンボにフルバーストを組み込めない場合がある。

MHWorld

  • MHWorldでは普通の砲撃で味方が吹き飛ばない仕様になったことで、
    フルバーストでも味方が吹き飛ばなくなり、ヒートゲージも削除された事で使い勝手が大幅に上がった。
    また、使用後に新アクションのなぎ払いや、竜撃砲、竜杭砲に派生できるのだが、
    なぎ払いからはクイックリロード(本作のクイックリロードは全弾回復になった)、
    クイックリロードから叩きつけに派生できるため、フルバーストを撃ちまくるという新連携
    (叩きつけ→フルバースト→なぎ払い→クイックリロード→叩きつけ→フルバースト……)が可能になった。
    更に、ジャンプ砲撃の代わりに空中フルバーストが使えるようになった。
    空中フルバーストは叩きつけを経由せず使用でき、空中で右から左へ横なぎにフルバーストする。
    この横なぎには攻撃判定があり、なぎ払い相当の高い威力を出す事ができる。

MHRise

  • MHXから入れ替え技としてブラストダッシュが復活。
    MHXと違ってゲージを溜める必要もヒートゲージを気にする必要も無い為、
    ブラストダッシュで接近してフルバーストを叩き込む事を主軸にした戦術が採れるようになった。
    近距離でもフルバーストへの派生が最も早いのがブラストダッシュからになる為、
    フルバースト型は距離問わずブラストダッシュからのフルバーストを狙っていく事になる。
    その他鉄蟲糸技のヘイルカッターから直接派生できる他、
    地裂斬ガードエッジから叩きつけを経由して派生も可能なため、
    跳躍・HA・ガード等から捻じ込むチャンスは増えた。

MHR:S

  • 鉄蟲糸技のリバースブラストが追加され、ここからも派生ができるようになった。
    これにより、ブラストダッシュを入れ替え技に設定せずとも空を舞えるようになったため、
    敵に急接近して空中フルバーストをばら撒く夢のような動きができるようになった。
    しかも、リバースブラストは発動時に無敵がある上派生も回転も速く、
    未だかつてないレベルでフルバーストを連発できるようになった。
    • 唯一の難点はリバースブラスト始動からわずかの間、
      空中砲撃・フルバーストに移行できないタイミングがあること。
      空中フルバーストは方向転換しながら撃てるので、
      モンスターの足元から飛ぶ場合は反転して撃つようにするとよい。
  • Ver.10で砲撃の威力が大きく向上した事もあって、
    各種ブラストからのフルバーストを軸にした戦法が人気を集めている。
    この影響で砲撃Lv8でないガンランス全般が敬遠される事態を招いていたが、
    Ver.13にて傀異錬成で砲撃Lv上昇が可能になったことで解消された。
  • また新たな鉄蟲糸技の「フルバレットファイア」は、
    ブラストダッシュで接近して間髪入れずにフルバーストと竜撃砲と竜杭砲を同時に発射するという、
    工房の職人達が見たら激怒しそうな大技となっている。
    仮に残弾が無い場合はリロードしてから突っ込むので安心。
    それどころかフルバーストから直接派生できたりもする

MHST2

  • ガンランスと一緒に、当然ながらフルバーストもストーリーズの舞台に登場。
    MHST2におけるライダーの特技の仕様の関係で、
    フルバーストPフルバーストSフルバーストTと3すくみが存在する。
    メインシリーズでのフルバーストに忠実で、使用する際は弾を8発全て消費することになる。
    また、同じく弾を消費する砲撃や竜杭砲と同様に絆ゲージの方は一切消費しない。
  • 技そのものは敵全体に多段ヒットの大ダメージを与えると言うものだが、それ以上に
    真っ向勝負に勝つと問答無用で絆ゲージが満タンになると言う破格の効果があるのが大きい。
    「絆技or竜撃砲→フルバーストで即絆満タン→さらに絆技or竜撃砲」なんていうロマン溢れる戦い方も可能である。
    • ただ、砲撃や竜杭砲でもかなり多くの絆ゲージが蓄積できるため、
      弾を8発装填する手間を考えると、絆ゲージ蓄積用としては積極的に狙っていく程かと言うとやや疑問。
      基本は砲撃や竜杭砲を中心に立ち回り、フルバーストは機会をうかがい放つ、と言うのが現実的なところだろう。
    • 全体攻撃のため、もし真っ向勝負に勝てなかったとしても他の相手にダメージを及ぼさせることができる。
      一方で部位ダメージは入らないため部位破壊目的ならば使用は控えたい。

類似アクション

ブレイヴフルバースト

  • MHXXにおいて、ブレイヴスタイルのブレイヴ状態で使用可能になるフルバースト。略称はBFB
    特殊なコマンドを入力する必要は無く、通常のフルバーストと置き換わる。
    ブレイヴ砲撃と同じく青い色の爆炎を放つ、ブレイヴガンスのメイン攻撃とも言える技。
  • ブレイヴ砲撃自体の威力上昇は勿論、通常型のフルバースト補正もかかり、
    さらにはブレイヴフルバースト固有の補正もあり、基本的に発動時の装填数が多いほど、
    一発毎の威力に強化補正がかかるようになっている(ちなみに、二発以下だと減算補正になる)。
    五発で撃った時の補正は破格の1.5倍であり、クイックリロードを利用した高い回転率を利用して
    凄まじい威力のフルバーストを連発できる。
    • 装填数UPスキルを発動すれば更に補正が強化される。
      6発装填時の補正は1.6倍
  • ブレイヴガンランスは他スタイルと比較して圧倒的にフルバーストが出しやすいスタイルではあるが、
    故にオンラインで使いたい場合は今まで以上に慎重な立ち回りを要求される。
    肉質無視を利用して誰も攻撃しないような硬い部位に撃ち込む等、工夫が要るだろう。
    逆にソロの場合は使い放題である。

連撃砲

  • MHFにおいてはシーズン10(2011年1月)に、
    ゲーム開始直後から扱えるアクションとして「連撃砲」が追加された。
    装填弾を一気に解放するという点ではフルバーストと同じであるがモーションや派生連携は全く異なるため、
    メインシリーズの「フルバースト」とは似て非なるものと考えてよい。
  • こちらも単発で放つことはできず、抜刀攻撃及びクイックリロードからの派生行動である「踏み込みなぎ払い」、
    極ノ型で使用可能な砲撃ブースト(ガンランス版の前方回避)からの派生行動である
    「ダッシュなぎ払い」からのコンボとしてのみ繰り出せる。
    そのため連撃砲を使用するには、以下4通りの手段がある。
    • 納刀状態で接近→踏み込みなぎ払い→連撃砲
    • 砲撃→クイックリロード→踏み込みなぎ払い→連撃砲
    • 抜刀ダッシュ→踏み込みなぎ払い→連撃砲(極ノ型のみ)
    • 砲撃ブースト→ダッシュなぎ払い→連撃砲(同上)
    MHFには叩きつけに該当するアクションが(MHF-G1の「回転叩きつけ」実装まで)なく、
    初期の連撃砲はなぎ払い攻撃の切り返しでぶっ放すという性質のアクションであったため、
    後発の派生も全てなぎ払い式のアクションからとなっている。
    いずれも、突きから直接放つことが出来ないが、
    納刀状態やダッシュ、事実上の前方回避から放つ事ができるのがフルバーストとの違いと言えるか。
    最速で使用できるのは納刀からの連撃砲だが、砲撃ブースト後のダッシュなぎ払いは素早く繰り出せるため、
    速度としてはこちらも非常に速い。
    ちなみになぎ払い各種は弾かれ無効で、連撃砲を放つまでに弾かれる心配は基本的に無いと考えてよい。
    また、連撃砲を使用した瞬間の刃にも攻撃判定が発生する。
    威力は低いが、これも弾かれ無効攻撃なのでモンスターに密着して使用しても問題はない。
    • なおMHFのクイックリロードは装填弾の威力が上がる特性を持つが、連撃砲には反映されない。
  • MHFの通常砲撃はMHF-G7より味方を吹き飛ばす特性がなくなったため、
    連撃砲も味方を吹き飛ばす心配はない。
    その点では、ふっとばし効果が残っている竜撃砲よりも状況を選ばず運用できると言える。
  • 連撃砲の特徴として、砲撃タイプでモーション自体が大きく変化するというものがある。
    元々は全て同じモーションだったが、MHF-G1より細分化された。
    • 通常型砲撃ではガンランスを前方に振り下ろした後、正面に全砲弾を収束させた1発を放つ。
      メインシリーズのフルバーストに最も近い印象を持つアクションだが、
      振り下ろし(叩きつけ)からの派生ではなく振り下ろしてから発射までが1セットである。
      単発ヒットかつ範囲が狭いので味方を巻き込みにくく、ピンポイントで命中させることが可能であるが、
      逆に言えばしっかり狙わないと全く当たらず、収束砲撃が出るまでもかなり遅い。
      また、環境によっては処理落ちが起こる事もあると言われている。
      フルバーストや他タイプと違い、あくまで出てくるのは1発の砲撃なのでちょっと地味だったりもする。
    • 放射型砲撃では横なぎでなぎ払った後、逆方向にもう一度振り回しながら砲撃する。
      そのため砲撃範囲は扇型となり、広範囲を吹き飛ばすことが可能。
      ピンポイントを狙うのは難しいが、出が早く扱いやすい。
    • 拡散型砲撃ではガンランスを振り下ろしつつ装填弾を爆発させる。
      そのため砲撃範囲は縦長となり、打点の高い位置にも砲撃を当てることが可能。
      こちらの出は通常型よりは早いが放射型ほどではない。
  • 砲撃タイプごとの補正はフルバーストとは異なり全て下方補正となっている。
    これは装填数スキルの適用や、後述の「属性連撃砲」を意識した調整とも言われている。
    その補正は通常型と放射型が0.7倍*2、拡散型が0.8倍である。
    ちなみに装填数を増やした場合、追加弾に更なる補正が発生する訳ではない。
    • 一応、フルバースト同様に最も威力面が高いのは弾数の多い通常型であるが、
      隙が大きく当てにくいという難点がある。
      拡散型はクイックリロード砲撃と威力面がほぼ変わらないため、装填数スキルでのテコ入れが欠かせない。
      放射型も概ね同様である。
      砲撃威力が低かった時代には、補正の問題で通常型以外は使い道がないとまで言われていた。
  • 発射後の反動は大きく、装填弾数や砲撃タイプによっても変動はしない。
    だが、フォワード.4よりステップである程度キャンセルが可能になっている他、
    MHF-Gからは反動軽減+1スキルで反動をキャンセルできるようになった。
  • 砲術系スキル以外で相性が良いのは上述したように装填数UPと反動軽減が挙げられる。
    どちらもガンナースキルのため、剣士防具で備えているケースはほぼ皆無だが、
    両者を複合したG級の「穏射」スキルなら、少ないとは言え剣士防具にも付与されている。
    また、秘伝スキルの「銃槍技【砲皇】」にも装填数UP効果があり、
    これと装填数UPを重複させると通常型は3発、放射と拡散は2発弾を増やせるため、
    最大装填時のフルバーストの威力は通常型1.6倍、放射型は1.66倍、拡散型は2倍になる。
  • 嵐ノ型でのヒートブレード発動時には、属性砲も連撃砲で一斉射が可能。
    2018年のアップデート以降、極ノ型ガンランスでもヒートブレードの発展形である属性ブレードが使えるようになり、
    こちらを展開して戦うのが基本になったためもし*3連撃砲・属性砲を使うとしたら、
    必然的に属性連撃砲になっていたと思われる。
  • 当初は扱いに難がありすぎたため使い道に乏しいと言われていたが、
    数度の調整や嵐ノ型の「属性砲」の存在で脚光を浴び、
    一時は主力に据えるガンランサーや、何と効率狩りに使われていた時代もある。
    • フォワード.5までの連撃砲は全て放射型連撃砲と同一モーションであり、
      フル装填以外では使用不可能、反動軽減スキルも適用なし、なぎ払いが納刀時限定という状態であった。
      砲撃威力の下方補正も無かったが、使いどころが非常に難しいアクションであったといえる。
      ただ、属性連撃砲の威力は武器を限定するが非常に高く、
      いたわり+2を発動させて味方巻き込みリスクを消した上で、これを主力とするハンターが非常に多かった。
      MHF-G1では属性砲の補正が大幅に下げられたため、これ以降属性連撃砲はスポットが当たらなくなったが、
      ガンランスがテコ入れされる際(G1、G5、G7、Z)には、
      必ずと言っていいほどこの属性連撃砲の立ち回りが最適解かどうか論議されたぐらいには影響力があった。

関連項目

武器/ガンランス
アクション/砲撃
アクション/竜撃砲


*1 旧式火砲や試作品なら何種類か実在したが。
*2 通常型はG6.1までは0.9倍だったが、G7で単発砲撃の威力が大きく上がったことで補正が変更された模様
*3 2018年後半以後は突き性能に対し極滅竜砲以外の砲撃威力が付いていけなくなっており、通常砲撃・連撃砲共にあまり使わなくなっていた