その名の通り、中型・大型モンスターの死体を切りつける行為。
武器種によっては撃ったり叩いたり射ったりもする。
概要
- モンハンでは(主に)大型モンスターを討伐した後でも攻撃を加え続けることが可能であり、
その様子を死体斬りと呼ぶことが多い。
主に大型と書いたのは、中型モンスターには判定が残らないことがあるため。- 格闘ゲーム界隈などで使われる用語である「死体蹴り」と称されることもままある。
更にMHP3とMHX(X)は少々特殊であり、モンスターが完全に動かなくなるまで当たり判定は存在するものの、
それ以降は当たり判定が消失するといったシステムに切り替わったため、
こちらも死体斬りは不可能になった。- 推測だが、MHX(X)では攻撃を当てることによって
狩技ゲージやブレイヴ・レンキンゲージを溜めることができる仕様だったため、
ゲームバランスを踏まえた意図的な対策であると考えられる。 - 仮にこの対策が無かったとしても、連続狩猟の待機中にゲージを溜める光景が目に浮かぶため、
プレイヤーには断然有利な状況であっても心境を考えれば出来なくて良かった…かもしれない。
- MHWorld以降のメインシリーズでは全てのモンスターに対して死体斬りが可能で、
従来とは異なりヒットストップが掛からず、肉質が均一になる。
ヒットストップによる行動遅延などは減ったが、斬れ味は相変わらず消費してしまう。- 太刀の気刃大回転斬りによるオーラの段階上昇は可能なものの
ヒットしないと派生しない技(例えばハンマーの叩きつけ等)は派生しないようになっている。
- 太刀の気刃大回転斬りによるオーラの段階上昇は可能なものの
- 行為としては名前以上でも名前以下でもなく、
初代のころは、クエスト終了時に血を派手にまき散らすことで祝砲代わりにされる程度であった。
死体を使って遊ぶと言う意味では現実の倫理観に照らし合わせれば余り褒められた行為ではなく、
人によっては命を侮辱しているとして(ゲームであっても)強い不快感を覚えることがあるため、
あまり推奨されるものではなかった。
- 死体斬りがゲームシステムとして意味を持つようになったのはMH2の太刀登場から。
モンスターを攻撃することで溜まる練気ゲージが死体を斬っても溜まるため、
2頭同時クエストや連続狩猟クエストなどで死体に重なったまま敵を斬り、
効率的に練気ゲージを溜めたり気刃斬りを行ったり、
次のモンスターが現れる直前に敵を斬ったりなどの行為が行われるようになったのである。
- その後、MHP3の双剣、MH4のチャージアックスや操虫棍、MHFの穿龍棍など、
「モンスターを攻撃すること」で何らかの恩恵がある武器種が登場したことで、
同時に死体からもその恩恵を得ることが可能となった。
MH4Gでは極限強化の生命力強化、MHFでは吸血スキルの存在により、
全ての武器種でモンスターを攻撃することで体力回復の恩恵が得られるようになり、
同時に全ての武器種で死体を攻撃するメリットが生じたのである。
- 狂竜ウイルスに感染した場合や劫血やられになった場合、これらの恩恵を得るための攻撃相手は死体でも良い。
2頭以上の狩猟を行うクエストにて、1頭目で先にゴア・マガラや狂竜/傀異化モンスターを討伐しておけば、
状態異常が進行中の時にしばらく死体を殴って次に行くとリスクが下がる。
劫血やられは回復程度なのでキャンプに戻った方が早いが
- 無論、これらの行為は死体をあえて傷つけているということには変わり無い。
せめてそこから得た力を次の狩りに有効に活用するのが、
モンスターに対するせめてもの礼儀と言えるのかもしれない。- また、PTでは死体斬りを行うことで他者の剥ぎ取りを妨害する人がたまに居ることや、
そもそも死体斬り自体に反感を抱く人も少なくないので、場面を弁える必要性があるだろう。
自分自身にメリットがある場合でも、他の参加者の邪魔をしないことが重要である。
- また、PTでは死体斬りを行うことで他者の剥ぎ取りを妨害する人がたまに居ることや、
- ちなみにモンスターは死亡してもあくまでその肉質はそのままであり、
攻撃すれば当然斬れ味は減るし、硬い部位を斬ると弾かれる。
逆に言えばこれを利用して、情報が少ないモンスターの肉質をある程度調べることも可能である。
- なお、ゲームを始めたばかりのプレイヤーは勘違いしがちだが、
死体になると尻尾切断を初めとした部位破壊が一切できなくなる*1。
部位破壊はあくまで生きている間に達成しなくてはならない。
- 地味な活用法だが、死体に当たり判定がある作品ではペイントボールの当たり判定もあるため
大連続狩猟クエスト等で死体が消える時間を把握し、次のモンスターが出るエリアで出待ちするテクニックもある。
類似アクション:辻斬り
- これは上記のような回復やゲージの保持目的で、その場に居る小型モンスターに攻撃を加える行為である。
ただし小型モンスターは死体斬りが出来ず、体力も低いのでこの目的では割に合わないことも。
それでも攻撃すること自体に価値がある一部の武器種のほか、
完全発症前の狂竜症に感染している段階においては重要なテクニックとされる。
- 操虫棍の場合はエキス採取を目的に行われる。
大型モンスターに接触する前に一色採取しておくだけで、初手の選択肢が増えるため非常に有効。
また一部のモンスターでは特定のエキスを取りづらいということもあり、そのような場合は
大型モンスターの攻撃を凌ぎながら小型モンスターをしばくハンターが見られることも。
また大型モンスターが居なくなって安心して出てきたガーグァに猟虫をぶつけることで回復も可能。
- MHX(X)の狩猟笛でも辻斬り行為は有効。
攻撃を当てることで前回の演奏効果を同時発動できる「重音色」という新システムのため、
小型モンスターを殴る事でも複数旋律を素早く維持することが可能に。
またクエスト開始直後は自分強化が内部セットされているため、
道中の小型モンスで音色を溜めれば演奏一回で弾かれ無効まで発動できる。
クエスト開始直後にアプトノスをしばいているカリピストがたまにいるが、
別にこんがり肉を忘れてきたりストレス解消している訳では無いのでそっとしておこう。
- MHWでは小型モンスターでも死体斬りが可能になったことによって
辻斬りからの死体斬りという生命の冒涜も甚だしい行為が度々見られるようになった。
各種ゲージを最大まで貯めるために小型モンスターを何匹も犠牲にするのとどっちが非道かという話だが…
続編のMHW:Iにおいては、発覚時の咆哮中にクラッチ→ぶっ飛ばし という流れが開幕の鉄板なのだが
この恩恵を最大まで得るため、ターゲットに出会う前にゲージを貯めておくという行為は
これまで以上に有用度が増している。
特に儀式が長ったらしいチャージアックスでは辻斬り行為が横行している。
もっとも、小型モンスターが現れない古龍クエストでは不可能だが。
- MHFの穿龍棍の場合、コンボゲージの持続時間が極端に短い代わりに、
一撃加えるだけで持続時間がリセットされるため、通りすがりに殴るだけでゲージの維持が可能。
また、抜刀状態でのダッシュも可能であるため、辻斬りの度に納刀しなくて済む。
このため、大型モンスターがエリア移動した際には抜刀ダッシュで移動先へ先回りし、
そこに居る適当な小型モンスターを殴ってゲージを維持する…といった芸当も可能である。
…行きがけの駄賃のような感覚で殴り飛ばされるモンスターにしてみれば迷惑千万ではあるが。
余談
- ゲリョスのような死んだフリをするモンスターを攻撃する際にも、
死体斬りという表現が使われることがある。
こちらは言うなれば「死んだフリ斬り」だが…。
- 死んだふりというよりも規格外の生命力による現象だが、
強大な古龍種に関しては世界観上で死んだと思ったら復活して大変なことになった例もある。
こういった事態を防ぐためにも、特に環境への干渉力が甚大なモンスターに対しては
本当に息絶えたのか確認するためにもやっておいた方がいいのかもしれない。- ただ、錆びたクシャルダオラのように近付いてきたハンターを迎撃するものもいるため、
単にトドメを刺すと言っても一筋縄ではないかないのは間違いないだろう。
また煉黒龍については、不死の心臓の存在から完全に息絶えていたとしても復活する可能性が高い。
- ただ、錆びたクシャルダオラのように近付いてきたハンターを迎撃するものもいるため、
- 砕竜ブラキディオスは、習性としてこの行為に近い行動を取る生態を有している。
恐ろしい事にブラキディオスは、他種の大型モンスターとの縄張り争いなどに勝利した場合、
相手が重傷により動けなくなった事を確認した上でさらに殴りつけ、爆破するのである。
しかも頭部や腹部、あるいはそれに近い箇所など、
大多数の生物に共通する急所となる部位を的確に叩き潰すという徹底ぶりである。
敵対者には決して容赦しない、ブラキディオスの獰猛性を表す行動と言えるだろう。
関連項目
ゲーム用語/オーバーキル - 類義語でもあり同義語でもある用語