MHRiseにて登場した環境生物の一種。
目次
概要
- 砂原や溶岩洞、密林などに生息する陸生のカニの一種。
背中の甲殻に「めだま茸」という自分よりも大きなキノコを背負っており、
このめだま茸にとって外敵となる生物をイチモクラブ本体が捕食し、
本体はめだま茸から栄養や水分を供給してもらっているという共生関係を築いている。
- めだま茸は苦味が強く、食用には向かないとされている。
また、刺激を受けると急激に膨張し、煙幕のように胞子を勢いよく噴出する性質がある。
イチモクラブはこのめだま茸の性質を利用して大型の生物から身を守っているらしい。
それにしても常識外れの健啖家で知られるハンターさえ全く手を付けようとしない辺り、
まさしく想像を絶するほどの苦味という事なのだろうか?- その名前の通り、頂点部分に黒い点のような模様がある以外は真っ白で、真上からは確かに「目玉」のように見える。
それに伴ってか、アイコンも目玉のようなデザインであり、環境生物図鑑の絵も本体よりキノコの方が目立つ。
仮に味や胞子の問題を克服したとしても、食べるにはまた別の勇気が欲しいかもしれない。
なお、ある意味でキノコには付き物である毒性については一切言及が無い。
- その名前の通り、頂点部分に黒い点のような模様がある以外は真っ白で、真上からは確かに「目玉」のように見える。
- パッと見だと白くて丸い環境生物、ということで地味にフンコロガシ(特に泥玉コロガシと雪石コロガシ)と誤認しやすい。
イチモクラブはその場からほとんど動かないのと目玉模様で判別できるが。
- MHRiseの環境生物はアイテムに近い性質を持ち、狩猟に活用できる種が多い。
このイチモクラブもそんなタイプ、いわゆる「猟具生物」に分類されている。
ハンターが注目したのは、めだま茸の「胞子を勢いよく噴出する」性質である。
この胞子の噴出だが、実は勢いが尋常ではない。
なんと武装したハンターを天高く吹き飛ばすほどである。
- イチモクラブを「猟具生物カゴ」から取り出して地面に配置した瞬間、
クシャルダオラのブレスやアマツマガツチが発生させた竜巻に巻き込まれるよりも凄まじい勢いで
あっという間に垂直に打ち上げられる。
この性質により、上方向に向けての移動という観点に関しては
翔蟲を使うよりも速く、そしてより高い位置まで一気に移動できる。
モンスターに対して直接的な影響を及ぼす効果は無いが、
オトモアイルーやオトモガルクはハンターと同様に空高く吹き飛ばされる。
また、複数人のハンターやオトモが重なっている場所で使うと、範囲内の全員が一斉に天へ舞い上がる。- ZLを押しながら使用すると、照準を合わせつつ前方へ投擲することができる。
撤退中のイチモクラブに近付くと、目玉模様が地面でギョロギョロと蠢くという
なかなか強烈な光景を目撃する事になる。
活用法
- イチモクラブが多く生息する砂原や溶岩洞は高低差が激しいフィールドであり、
その高低差を一気にショートカットする移動手段として利用できる。
モンスターとの戦闘中に勢い余って崖下に転落してしまった場合などでも、
イチモクラブを利用すればいち早く戦線に復帰できる場合もあるかもしれない。
- そんなイチモクラブなのだが、今作の環境生物の中でもかなり影が薄い。
理由はもちろん翔蟲の存在にある。
登れない壁は殆ど存在せず、落下地点は大抵大翔蟲が周辺に待ち構えており、
溶岩洞に至っては類似の効果がある湧昇風が随所に配置されている。
それ以前に一秒でも素早く復帰したいシーンはごく限られる。
ファストトラベルの利便性も軽視できない。
肝心の需要の高そうな水没林には顔を見せず、これも影の薄さに拍車を掛けている。- 一応猟具生物なのでソウソウ草のランダム枠では姿を見せるものの、
ハズレ枠として即座にそっぽを向かれてしまう。何とも寂しい状態になってしまった。
抜刀中でも使用可能なら多少はマシになるかもしれないが…
- 一応猟具生物なのでソウソウ草のランダム枠では姿を見せるものの、
- しかし工夫次第で意外と役立つシュチュエーションがあり、
それは狩猟中に上空へ逃げる手段であろう。
本作のモンスターは空中への攻撃判定が強く、咄嗟に跳ぶ程度の高さでは理不尽に巻き込まれがちだが、
イチモクラブのもたらす高度ならば流石にちゃんと避けることができる。- また、気絶状態やエスピナスのブレスによる麻痺などで行動不能に陥った仲間を救う時に使えたりする。
小タル爆弾の投擲が最も楽なのだが、ド根性で体力が1のみ残ったハンターに
トドメを刺してしまうといった事故も防ぐことができる。
過去作の様に、武器で味方ハンターを吹っ飛ばす仕様が大幅に減らされた今作だからこそ
こういった使い方も案外悪くないだろう。
…まあ避けた後に着地狩りされてはお終いだが - 狩猟目的ではなくフィールドの探索の際には使い勝手が良い場合も多い。
翔蟲では垂直方向への移動が意外と難しかったりするが、
イチモクラブなら簡単に、それも一瞬にしてものすごい高さまで一気に跳び上がる事ができる。
特に密林の中央に聳える大樹は自力で登ろうとするとなかなか難しいアクションを要求されるので、
イチモクラブを利用してショートカットすると楽である。
- また、気絶状態やエスピナスのブレスによる麻痺などで行動不能に陥った仲間を救う時に使えたりする。
- 過酷そうな環境の獄泉郷にも生息している。
アマツマガツチの狩猟の際は大技回避に使える…かと思いきや、
上昇距離が全然足りないので全く意味が無い。
翔蟲の次は大翔蟲にすらお株を奪われてしまった。
- ここまで非常に影の薄いイチモクラブであったが、胞子噴出中は当たり判定が連続で発生し続けていることを利用して、
Ver.15.0でランスに新規追加されたガードバッシュ(盾撃竜珠)と組み合わせることで
驚愕のDPSを叩き出せることが判明し、一躍注目を浴びることになる。
具体的には、モンスターを罠などで拘束した後にイチモクラブを設置し、
胞子をガードすることで大量の攻撃判定を浴びせることが出来たのである。
多頭クエとはいえMRのプケプケが僅か6秒で沈むという光景はSNSで大きな話題となった。- とはいえ、数匹集めて同時に重ねるという特化させた遊びであり、
野良でいきなり弱点部位めがけてイチモクラブを投げつければ攻撃中の味方を盛大に吹き飛ばすうえ、
必要数集めるのに相応の時間もかかるなど大顰蹙ものなので、
せいぜいソロや仲間内で遊ぶ程度の裏技であった。
さすがにこれは想定外の仕様だったのか、イチモクラブをはじめとする環境生物や
フィールド上のギミックではガードバッシュが発動しないように修正が入ってしまった。
まさに三日天下だった - とはいえ、数匹集めて同時に重ねるという特化させた遊びであり、
余談
- 名前の由来はおそらく「一目」と英語でカニを意味する「Crab」。
キノコだが間違ってもイチモツクラブではない。
ちなみに「Crab」は「巻き上げ機」とも訳される場合がある。
イチモクラブは「巻き上げる」というよりは「打ち上げる」のだが。- 三重県には一目連という隻眼の龍の妖怪がいるとされるが、これも元ネタであろうか。
風を司る力を持っており、ときに暴風を引き起こすため恐れ敬われたとされている。
台風の目への信仰や畏れが妖怪や神となったものといえるだろうか。
多度大社の天目一箇神に近しい存在ともされることから、
妖怪というよりは神に近い存在なのかもしれない。カニではない。
某妖怪絵師が球体に大きな一つ目の姿で描いた姿が有名であり、
イチモクラブの造形もこれを参考にした可能性がある。
- 三重県には一目連という隻眼の龍の妖怪がいるとされるが、これも元ネタであろうか。
- MHシリーズではキノコ類はアイテムとして調合したり、素材としてハンターの武具に加工したり、
精算アイテムとして資金やポイント稼ぎの足しにされたりといった利用法が多いが、
狩猟中にキノコそのものをギミック(アイテム)として利用するケースはあまり無かった。
めだま茸単体ならともかくイチモクラブまで「キノコ」として扱うのは少々微妙なところ。
- おそらく初めてその存在や特性が知られるようになったのは、Vジャンプの製品版MHRise先行体験動画の一つ。
この動画の中でボルボロスと戦っているハンターが、当時何の情報も無かったイチモクラブをたまたま拾い上げ、
直後に使用してみた結果、ハンターは訳も分からぬまま空高く吹き飛ばされてしまった。
唐突に空へ飛び上がるハンターに驚き、思わず「噴き出した」視聴者も少なくなかった模様。
関連項目
システム/環境生物
モンスター/タイクンザムザ - キノコと共生する甲殻類(というより甲殻種)繋がり。ただしこちらは大型のモンスター。