システム/環境生物/イッタンモンシロ

Last-modified: 2022-10-13 (木) 15:03:38

MHRiseにて登場した環境生物の一種。

概要

  • フィールド問わず、幅広い場所に生息している大振りな蝶。
    尾を引くように長く伸びた羽が特徴で、空を飛んでいる白い一反の布に見える事からそう呼ばれるらしい。
  • 刺激を与えると逃げ去ってしまうが、その際に撒き散らされる鱗粉が
    人間の皮膚の結合力を高め、負傷しにくくなるという効果を与えるとても不思議な蝶。
    • 起動するとその場に鱗粉が球状に撒き散らされ、そのエリアに入る事で起動者以外も一定時間
      防御力がアップするという恩恵に与る事ができる。
      その効果は防具による防御力を30%増加させるというなかなか強力なもの*1
      逆に言えば初期装備のカムラノ装一式状態では1しか増えない。
      たかが1、されど1。一応防御力は1.2倍になってはいるが…
      実際の効果を見る限り、鱗粉の作用はどちらかと言えば「人間の皮膚の結合力を高める」と言うよりは、
      「防具の強度を一時的に補強する」と言った方が近いかもしれない。
    • 防御力30%上昇による実際のダメージカット上昇率は、元の防御にもよるがゲーム内では大体15%~20%くらい。
      防御力が無限大に近づくことで約23.08%に収束するが、そこまで考える場面はないだろう。
    • 効果時間は1分と短く、あまりあてにはならないが
      モンスターの攻撃力が上昇+攻撃パターンが激化する
      怒り状態に合わせて使うのが現実的な活用法だろうか。
  • モデルになっているのは言うまでもなく「モンシロチョウ」+「一反木綿」である。
    • モンシロチョウは温帯・亜熱帯ではどこでもごくごく普通に見られる白い羽根の上部に
      黒い班がある蝶で、この黒い班が人間が着物に付ける「紋」に似る事からそう呼ばれる。
    • もう一つのモチーフである一反木綿は水木しげる氏による作品『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する
      鹿児島弁を喋り女の子を見るとすぐに鼻の下を伸ばしてしまう人情家の気のいい妖怪…という
      イメージが非常に強くついているが、元々は鹿児島の一部地域に伝わる
      「一反ほどもある木綿がフワフワと空中を舞っていたかと思うと、人の頭や首に
      絡みついて窒息死させたりそのままどこかへと連れ去ってしまう」という割と凶悪な妖怪である。
      • ちなみに一反とは面積の単位だが、布で言うと37cm×12m50cm。実はかなり大きい。
      顔や手も漫画のキャラクターとして水木先生が付けたもので、元々の伝承では
      単純な布切れや反物のような姿をしているとされる事が多い。
    • 体の一部を長大にしたり膨らませる、展開するといった手段で大きい生き物や
      違う生き物だと思わせる擬態や威嚇は自然界ではしばしば見受けられる。
      イッタンモンシロの場合、そもそも体も人間の頭より巨大サイズで尋常でなくデカいが、
      尾まで入れると更に全長は2倍以上、羽にはにらみつける目玉のような模様までついており
      ぱっと見はもはや完全に妖怪そのものである。あらゆる生物がやたらとデカいMHの世界では
      これぐらいやらないと生き延びるのが難しいのかもしれないが……。
  • 一見すると単純な名前の組み合わせにしか見えないが、蝶とは"そのヒラヒラと儚げに飛ぶ姿"からか、
    あるいは"醜いイモムシがサナギになって動かなくなり、美しい蝶として生まれ変わる様"からか
    「死と生の境界を浮遊するもの」「再生と復活、魂の象徴」として死と結び付けられていた存在である*2
    こういった『蝶化身』といった存在(概念)の逸話は、古今東西世界各地に存在している。
    「フワフワと現れ命を奪ったり、どこかへと連れ去ってしまう」という一反木綿と蝶は
    中々上手く調和していると言える。

関連項目

システム/環境生物
システム/環境生物/ヒャクメマダラ - 蝶仲間の環境生物
システム/環境生物/ホムラチョウ - 同じく蝶仲間の環境生物


*1 端数は切り捨て。武器の防御力ボーナスや守りの爪、護符による上昇分は含まない
*2 「死者の生まれ変わりが蝶である」「蝶は死を予告する使者であり、春先に白い蝶を見るとその年の内に家族が死ぬ」「お盆には祖先の霊が蝶や蛾になって帰ってくる」「古代ギリシア語で《心・魂・蝶》を意味し、蝶の翅を持つ女神として描かれるようになったギリシア神話の登場人物プシュケ(Psyche)」など枚挙に暇がない