MHF-Zアップデートで追加された、いわゆる「G級スキル」。
15Pで同名のスキルが発動する。スキル段階はない。
概要
- いわゆる複合スキルの一種であり、
発動させることで「回避性能+2」と「回避距離UP」が条件・ペナルティなしで同時に発動する。
「超」の名に相応しい、回避能力を極限まで高めてくれるスキルであると言える。
- 詳しくは回避性能や回避の記事を参照してほしいが、
MHFではフレーム回避(など)によってモンスターの激しい攻撃をしのぎ、その後生じる隙に反撃する、
という設計であるモンスターが多く、それをやりやすくする回避性能スキルは重宝されていた。
また、回避距離UPに関してもメインシリーズ同様便利なものと認識はされているが、
発動スキルポイントの問題からスキルとして発動させるのはあまり現実的ではなかった。
- このスキルの存在はMHF-Zアップデート前に行われた、辿異種エスピナスの防具紹介にて判明している。
当時は回避距離UPスキルが発動に20P必要であった(MHF-Zで10Pに改定)ことや、回避性能に関しても、
単純にスキルポイントの積み上げで+2まで持っていくのがG級最前線環境では難しく、
同スキルが自動発動する遷悠防具ナルガシリーズで発動させるのが一般的だったため、
スキルの発表時には大きな話題を呼んだ。
上記の点から当初は辿異種の防具専用の、発動が難しいスキルという見方もあったが、
後に「普通のG級モンスター」であるゼナセリスの防具「ゼナGシリーズ」の全部位にポイントがある事が判明、
むしろゼナセリスを象徴するスキルであったとも言える。
- スキルポイントを持つ防具はMHF-Z以後のものに複数見られ、
一式で備えているのはゼナGシリーズと、辿異狩護防具のキャロルZPシリーズとなっている。
スキルポイントはいずれも5P。
防具の最大値は2018年12月に実装されたラビウスZPシリーズの、
胴部位に剣士・ガンナーともに15Pであり、1部位で発動できる。
ゼナGが装飾品精錬可能なため、スキルポイントを持つ装飾品も用意されており、
ポイントは最大で3Pとなっている。
ちなみにゼナGXシリーズは精錬までにG級HC素材が不要という特徴を有しており、
その点で装飾品作成はかなりやりやすくなっている。
- 2018年2月アップデートでは当スキルのSPが5もある、G級・超舞珠が追加されている。
ただし、本装飾品のみで超回避を発動させようとするといろいろ問題がある(後述)。
運用法、他スキルとの関係
- 上述したようにMHFをプレイする上でフレーム回避は絶対に無視できない要素であり、
それをやりやすくしてくれる回避性能を備えた当スキルは利便性が高いものとなっている。
回避距離についてはメリットとデメリットがあるが、
同スキルを時間限定で発動できる纏雷が広く普及している事からも分かる通り、
デメリットの面は極端に問題視されてはいない。
もちろん使用感に関わる部分のため好みの問題はあるが。
- 発動させて明確にペナルティがある武器種・状況はないため、基本的にはどの武器種でも活用できるが、
回避距離との相性が良い武器種の方がこのスキルをより活かしやすい。
具体的にはスラッシュアックスFとライトボウガン、ヘビィボウガンが挙げられる。
特にスラッシュアックスFは、天ノ型と極ノ型で使える抜刀ダッシュが、
他武器種と違い「スピード特化」で小回りが利かない仕様になっており、
ステップや前転回避による移動も重要なものとなっているためである。
ライトボウガンとヘビィボウガン(天ノ型以降)はステップの距離を伸ばせる他、
極ノ型以外のヘビィボウガンは文字通り「移動手段」としても秀逸である。
更に穿龍棍天、極ノ型のEX回避、
ライトボウガン極ノ型のスライディング回避の移動距離も伸びるのだが、
元々移動能力の高いこの回避の移動距離が更に伸びることによって、
トア・テスカトラの氷壁を強引に突破して安全圏に接近できると言った芸当も可能となる。
特に、純粋に攻撃手段から切り離されているライトボウガンでは、面白い応用ができることだろう。
- MHFには回避性能を含む複合スキルがこれ以外にもあと5つ存在する。
1つ目は、笛吹き名人を複合しつつ回避性能(と気絶無効)効果をPT全員に配れる「鼓舞」、
2つ目は、武器捌き効果を複合し、抜刀時限定で回避性能とランナーを同時発動できる「抜納術」、
3つ目は、スタミナの最大値が最低かつ強走効果がない場合に、会心率と会心ダメージの上昇と回避性能が得られる「断食」である。
一応4つ目以降には代償と恩寵が存在するが、現在のMHF-Zにおいては明らかにデメリットと釣り合わない効果であり、
どちらも運用に多大な難があるため割愛する。
鼓舞は激励+2の発動に20P必要だが対象がPT全員と幅広く、サポート性に優れており、
抜納術は+2の発動に15P必要だが、元々20P必要だったこと、
あくまで抜刀時にしか発動しないという特性故か、防具・装飾品のスキル値がやや高い。
スタミナを消費する(スラッシュアックスF以外)抜刀ダッシュが全武器種で運用できる極ノ型では、
特に恩恵の強いスキルとなっている。
断食は餓狼+2の発動に20P必要だが、バンギスシリーズを1部位装備することで自動発動するほか、
一部の課金防具には1部位に20Pが付与されている。
また、効果を得るための条件はプレイスタイルへの影響が大きいものであるが、
それを緩和できる抜け道は一応存在する。
複合スキル以外では、上述したようにナルガシリーズは1部位で回避性能+2が自動発動するが、
こちらはあくまで防具のため、スキル構成や防具の要求耐性値によっては採用できない場合がある。
また、2018年現在ではスキルポイントの面における相対的な性能の低下も無視できないものとなっている。
いずれも最終的に回避性能+2を有するものだが、他の発動スキルや防具・装飾品などを鑑みた上で、
自分のプレイスタイルに合ったものを選ぶとよいだろう。
- MHF-Z開幕前までは、このスキルの普及を疑問視する声も多かった。
上述したようにナルガシリーズが非常に優秀で、
なおかつ辿異防具等との性能差もそこまで大きくはないと見られていたためである。
だが、辿異種フルフルの用いる致命的な属性やられである「雷属性やられ【特大】」を防止するのに、
ナルガシリーズの雷耐性-10が重篤な影響を及ぼす場合がある事が分かり、
なおかつ辿異種フルフルも回避性能は非常に重要なファクターになること、
更にナルガシリーズに限らず遷悠防具を外し、辿異防具に置き換えると防御力がUPし、
対辿異種への安全性を更に強化できることから、
発動スキルとしての回避性能が見直され、それに伴って鼓舞・抜納術が復権した。- なお、超回避のSPを全部位で持つゼナシリーズも雷耐性値は低いが、
こちらは装飾品オンリーでの発動も比較的現実的なラインになっており、
そこまで問題にはならない。
- なお、超回避のSPを全部位で持つゼナシリーズも雷耐性値は低いが、
- だが当スキル実装後、最初期(キャロルZPの強化派生追加後、など)
はともかく採用するハンターはすぐに減少することになった。
その最大の理由は発動手段の貧しさの一点に集中していると言える。
後発である猛進スキルにて「2016年以降登場したスキルの、精錬装飾品での発動の難しさ」が注目されたが、
基本的にスキル元のゼナセリスの精錬装飾品以外にスキルポイントを持たない当スキルは、
その影響を強く受けてしまったのである。
ゼナ珠の超回避のSPは先述したとおり3Pで、いずれも有力なスキルが備わっているため、
実際の所「装飾品のみ」での発動は、2016年代のスキルの中ではかなり簡単な方ではある。
が、ゼナシリーズを除くと発動対象防具が極めて少ないため、
防具を絡めた発動が非常に難しいものとなっている。
このため、初期の時点では「装飾品での発動の難しさ」が指摘され、
先の猛進スキルの件にて防具と装飾品とスキルに対する認識が変わった現在では、
「15P必要な割に発動対象防具が少なすぎ、装飾品の種類も少なすぎる」という評になってしまっている。- 辿異防具で超回避のSPを持つのは、最初期の辿異防具のごく一部のみである。
しかも初期のZXシリーズでは6Pにならないため、ZX2部位+ゼナ珠1個で簡単に発動、ともいかない。
辿異狩護を含めるともう少し増えるが、それでも最低2部位用意しないと組むのが難しく、
非常に窮屈である。
- 回避性能スキル自体は狩煉道(一時契約ラスタの「激励」に頼れない)などもあり、
その需要自体は2017年現在でも何一つ損なわれておらず、
代償と恩寵「以外」は現在でも何らかの有力な運用法が見出されている。- 鼓舞は辿異スキル「鼓舞強化」で激励+1を+2にアップグレードでき、
装飾品の種類は(古いものが多いが)豊富なため、鼓舞強化の防具1部位程度があれば激励+2段階を発動することは難しくない。 - 抜納術は辿異防具ZXや辿異狩護防具ZPには6Pが付与されており、2部位+多数ある装飾品1個で抜納術+2が発動でき、
スタミナ系スキルは極ノ型で強く活きてくる。 - 断食は発動手段と運用する際のプレイスタイルはかなり限られるものの、
会心率と会心ダメージの上昇により直接的な火力への貢献も行ってくれる。 - ナルガシリーズは耐性面と「辿異防具ではない」(為、高い防御力を得られない)こと、
更に、特に剣士防具におけるスキルポイントの陳腐化という難点はあるが、
非課金防具でありながら1部位の装備で条件なしの回避性能+2が得られることは唯一無二の強みである。
先述した通り2016年12月以降は発動防具があまり追加されておらず、
辿異スキルなどのテコ入れも乏しい。 - 鼓舞は辿異スキル「鼓舞強化」で激励+1を+2にアップグレードでき、
ネ実では超回避、なんてスキルはないものとされていた。
2016年以降の他スキル同様、装飾品環境の劇的な改善は今後も全く望めず、
そもそもスキルポイント3の装飾品がある現状でも、5個使わないと発動できない事に変わりはないため、
防具側(先述したとおり、スキルポイントが6あれば大分変わってくる)が改善されるか、
超回避の発動SP自体にテコ入れが入らないことには、超回避スキルへの注目は困難であると考えられる。
2018年2月に実装された辿異種トリドクレスの防具であるトリドZXメイルに付与されているスキルポイントは、
6Pとなっており、以降の辿異防具ZXに付与されるスキルポイントが基本的に6Pとなることが予想されるが、
それ以降、超回避のスキルポイントを持つZX防具は一切追加されなくなった。
そんな中、2018年12月に先述のラビウスZPシリーズが実装され、胴1部位による発動が可能となった。
超回避以外のスキルポイントも人気の高いものばかりで優秀であるため、
(追加課金が必要という懸念点はあるが)これにより、
今後当スキルにより回避性能を発動させるスキル構築方法が増えるかもしれない。 - 辿異防具で超回避のSPを持つのは、最初期の辿異防具のごく一部のみである。
- 2018年2月には先述したG級・超舞珠が追加された。
ただ、この装飾品は超回避の発動に不向き(というか無駄が多い)である。
理由は本装飾品には鼓舞+5も付いているためである。
防具で10P確保して超舞珠で発動、ならともかく、超舞珠を2個以上使うと激励+1が発動してしまい、
先述の通り回避性能が被ってしまう。
一応、回避距離と気絶無効(と、笛吹き名人)は干渉しないため場合によっては両方発動する意味が出てくるが、
どちらかというと超舞珠は激励を発動させるためのパーツとして運用されているのが現状と言える。
- また、この2スキルが重複しても問題ない(と言うよりは望ましいとも言える)相手は、
この装飾品で対策を提示していた「辿異種トリドクレス」ぐらいである。
彼の必殺技「ライトニングレーザー」は一応回避で横切ることはできるが、
それなりの太さ故に通常の回避距離では難しく、
更に発射前のエネルギー開放時の余波によって起こる閃光でこちらの動きを妨害してくる。
そこに、超回避と激励で回避距離を伸ばし、更に気絶も無効化する事で、
この攻撃への対処がしやすくなる、と言う意味では確かに対策に使える物ではあった。
と言っても、やっぱり激励の気絶無効と極ノ型の抜刀ダッシュが持つスーパーアーマーを活かし、
予備動作~閃光中に安全圏へ移動したほうが確実性が高いため、
日の目を見れたかと言われると微妙だろう。
余談
- 発表当初はこのスキルは10Pで発動すると掲載されていた。
記載ミスでありすぐに訂正されたのだが、上記のようにMHF-Z開幕までは普及が疑問視されており、
10Pでないとメリットが無いのでは…という声も少なくなかった。
- このスキルはG級装備にしか存在しない、G級スキルという位置づけだが、
2016年11月時点で、公式サイトのスキル一覧ではG級スキルのマークがない。
HRでも一応発動できるのにG級スキルのマークが付いている、雌伏スキルと逆の事象が起こっている。
- あくまで回避性能のG級版というべき存在であるためか、スキル優先順位は回避性能の1つ上となっている。
- MHXRには似た効果を持つ回避上手というスキルがある。回避上手【中】の場合は回避性能【中】&高速回避【小】と、回避しながら攻撃出来る操虫棍にピッタリのスキルである。
現状このスキルが付いている防具は存在せず、舞蟲ノ戦獄棍【二天】とその進化系にしか付いていない。