武器/エルドラマスケット

Last-modified: 2023-08-19 (土) 15:08:45

MHXで初登場したライトボウガン。
モンニャン隊が秘境から持ち帰った「豪華な遺物」を材料に作成される。

目次

概要

  • その外見は白い銃身に金の装飾が施されたマスケット銃そのものであり、弦は見当たらない。
    ロングバレルにすると銃身が伸びて金色のバヨネットが付き、
    サイレンサーでは銃口に王冠のような装飾が施される。
    いずれも非常に装飾が美しく、明らかに実戦用ではなく儀礼用や収集用の銃に見える。
    しかし実態はそのような綺麗な物ではなく、まさしく「破壊兵器」そのものであった。

MHX

  • 初期段階から一貫してリロード「やや遅い」に反動「中」。初期攻撃力130に会心率10%。
    攻撃力はそこそこで会心率も持っているが、貫通弾はLV2のみ、散弾はLV1のみ対応なうえ
    通常弾含めて装填数が悲惨。おまけに属性弾と状態異常弾が一切装填不可とかなり癖が強い。
    しかし空きスロット3を持つため、スキル自由度そのものは高い。
    • マスケットという実在の銃(余談参照)がモチーフだからか、
      生産時点で全LVの徹甲榴弾拡散弾が装填可能。
      さらにLV1徹甲榴弾の3発速射に対応で装填数も3発と多く、反動も中で比較的扱いやすい。
      これらの弾を活用してこそ本武器の本領発揮といえる。
      今作では鬼ヶ島から徹甲榴弾の速射が無くなってしまっており、
      さらに神ヶ島のLV1徹甲榴弾速射も反動:中の2連射と劣化しているため、
      エルドラマスケットは過去作の神ヶ島等から徹甲榴弾速射の部分だけが切り離された性能と言える。
      前述の通り状態異常弾は一切装填できず、睡眠爆殺や麻痺スタン戦法は取れない。
      あくまでも通常の立ち回りの中で徹甲榴弾を撃つ銃になっている。
    • 武器内蔵弾は連爆榴弾と閃光弾。
      これだけでモンスターの足止めからの榴弾スタンを狙える非常に合理的な組み合わせであり、
      LV1徹甲榴弾の速射も絡めれば、モンスター次第で計2~3回のスタンは取れる。
      もちろん、どれだけ肉質が堅い部位だろうと簡単に破壊できる。
  • 最終強化は「亡国の宝銃バイジン」。
    攻撃力210に会心率30%と高い物理期待値を持つが、この銃にとってそんなものはどうでもいい
    なぜならば全LV徹甲榴弾が4発装填拡散弾も全LVが2発装填
    武器内蔵弾に連爆榴弾とLV2大砲弾を備える爆薬戦法の権化だからである。
    神ヶ島をも上回る装填数でひたすら爆薬をばら撒いて全てを粉砕するのがバイジンであるため、
    攻撃力なんて物は爆薬切れでLV2貫通弾を撃つときだけしか関係無いのだ。
    • さらに言うと内蔵弾2種類はいずれもスタン判定があるので、徹甲榴弾と合わせて
      頭部を積極的に狙うことで調合無しでも2回目のスタンが現実的な範囲で可能。
      「閃光弾で足を止めて撃ちまくれ」と言わんばかりの構図である。
  • 必要なのは徹甲榴弾の運用のための砲術スキル反動軽減である。
    砲術スキルは内蔵弾の連爆榴弾と大砲弾にも効果が乗るうえ、
    ガンランスの砲撃やチャージアックスの榴弾ビンと異なり、砲術師で1.15倍、砲術王なら1.3倍となるので
    拡散祭りでもしない限りは火力向上のための必須スキルと言ってもいい。
    • 基本的には砲術王まで発動するのがべストなのだが、
      砲術スキルと食事スキルのネコの砲撃術は「1.3倍」の上限の範囲内であれば重複する。
      これを利用して防具のスキルポイントに余裕を持たせ、他のスキルを搭載する選択肢もある。
  • この銃では物理弾は爆薬系弾が切れた時のおまけなので、基本はサイレンサー一択となる。
    サイレンサーと反動軽減+1で全LV徹甲榴弾が無反動で撃てるようになり、
    さらに反動軽減+3まで発動させれば拡散弾まで無反動で撃てるようになる。
    また、反動軽減+2は発動させても反動モーションが変化する弾が連爆榴弾しかないので、
    拡散弾を使う量や持っている護石で+1と+3を使い分けるのが良い。
    また装填数UPを発動すれば拡散弾の装填数が所持数と合致して戦闘中の調合がしやすくなり、
    弾丸節約スキルがあれば数少ない弾をより多く撃てるようになる。
    これらのスキルとの相性も非常に良いので、構成に余裕があれば是非とも発動させよう。
    砲術に弾丸節約のスキルを持つセルタスシリーズをいくつか使うと思うが、混合防具にすると見た目が…。
    • また、さらなる火力を求めるなら連発数+1も候補に挙がる。
      徹甲榴弾は着弾時のダメージと爆発ダメージの二段構えなのだが、
      速射の補正を受けるのは着弾ダメージのみ。
      さらに、着弾ダメージは元々皆無に等しいので、
      結果として徹甲榴弾一発分の爆発ダメージがそのまま上乗せされる形になる。
      スキルの確保が大変なのとやや隙が増えるのがデメリットだが、ダメージの底上げ効果は大きい。
  • この銃を扱う上で、狩技の「全弾装填」はほぼ必須。
    LVが低いうちは装填数が少なく、リロードの遅い爆発系弾の弱点をカバーできる。
    そしてバイジンにまで強化した後はスーパー爆発タイムの始まりである。
    圧倒的な装填数を持つ徹甲榴弾と拡散弾をばら撒き続けることが可能になる。
    ただし、そもそも弾の所持数が少なく、早い段階で全弾撃ち尽くしてしまうのが欠点。
    調合素材の持ち込み数にも限りがあるため、大連続狩猟クエストなどの長期戦には向かない。
    もちろん炸薬系弾丸をひたすらぶちまけるため、剣士と一緒に狩りに行くのも厳禁。
    逆に4人揃ってこれを担いでいった日には
    ドカンドカンと爆発音が響く中モンスターが消し飛ぶ爆撃地獄が始まることになる。まさしく兵器である。
  • 同様の戦法は過去作でも神ヶ島などを使ってリミッター解除で可能だったが、
    レア6以上の武器限定=上位後半でようやく解禁される過去作と違い、
    本作では全弾装填のおかげで下位中盤から爆発祭りが可能。
    武器の攻撃力・モンスターの体力ともに低い下位においてはこれらの弾の威力は絶大。
    集会所上位でも大型モンスターをソロでたちまち爆殺するだけの威力があるどころか、
    拡散弾も運用すれば本作のラスボスを単独で爆殺するだけの威力を持っている。
    もっとも、ニトロダケやバクレツアロワナ等の調合素材の調達には悩まされるだろう。
    基本的に運用コストは「最悪」の一言である。
  • 性能面で「高い物理期待値を持つ」とあるように、攻撃力の高さを活かした運用法もある。
    バイジンの物理期待値はロングバレルを付けた攻撃力210のボウガンより高く、
    サイレンサーであっても半端なボウガンより強い。
    更に貫通弾全LV追加を発動させると全レベル6発装填できるようになるため、貫通型として運用できる。
    反動軽減+1とサイレンサーで徹甲榴弾が無反動で使えることも含め、
    徹甲榴弾でスタンを狙いつつ貫通弾の回し撃ちで追撃するといった戦い方が可能になる。
    似たような戦い方のできる貫通型ライトボウガンにはキングルバースト驚嘆ナル弩星グラーグがあるが、
    徹甲榴弾の扱いでは圧倒的に優位であり、貫通弾の装填数も一番多いため差別化は十分可能。
    また余談にあるようなコスプレ装備で遊びに行きたいが、徹甲榴弾の爆発で剣士を吹き飛ばすのも避けたい…
    そんな場合にも貫通型運用をすることで解決出来る。
    • ソロの場合なら散弾全LV追加を発動させて散弾特化にしてしまう選択肢もある。
      「散弾が使い物にならない」と言うのは「パーティープレイで巻き込み事故が悲惨なため」であり、
      基本は散弾運用に於いて『仲間を巻き添えにしない』防御面のサポートを要するが、
      ソロの場合なら爆殺戦法も散弾祭りも好き放題である。オトモ?知らん。
      散弾全LV追加を発動させる手間はかかるが、
      物理期待値+スロ3の自由度で火力だけはアルデバランに匹敵する。
      ランポス系鳥竜やジンオウガなどの貫通弾だと分が悪い連中を相手にする際には、
      爆薬系弾が切れた時の保険として選択肢に入れてみるのも有りだろう。

MHXX

  • 限界突破をして強化を繰り返すことで究極強化の「至宝銃キサナドゥ」となる。
    徹甲榴弾の装填数が4/5/5に強化され、LV2大砲弾の内蔵数も15発に増えている。
    同作では体力の多いG級モンスターが相手になり、また上位スキルの砲術マスターも実装されていないため、
    固定ダメージが持ち味のこの武器は相対的に弱体化したと言えよう。
    それでも通常のモンスターであればもれなく爆発四散させられるだけの火薬量である。
  • ただし、究極強化には砕竜の弾頭殻が必要なため、強化難度は前作以上に高い。
  • 本体部分のスペックだが、反動やスロットは変わっていないが、攻撃力330・会心率30%とかなり伸びている。
    実はこの数値、会心率込みの期待値ではMHXXの全ライトボウガン中トップである。
    このスペックを活かすなら、やはり貫通弾運用だろう。
    とはいえ、全レベル追加スキルが必要になる分純粋な貫通ライトとしては一歩譲ることになる。
    装填数自体は6/7/6と優秀なので、この銃で貫通弾運用をするならば
    「各種爆薬系弾丸と貫通弾の二刀流」にこだわるべきだろう。
    ただし、拡散弾や大砲弾を無反動で撃つ場合はサイレンサーと反動軽減+3が要求されるので、
    物理弾に比重を置く場合はある程度の妥協も必要となる。
    • ブレイヴスタイルならばブレイヴ状態時のブレイヴリロードで
      反動軽減+1の効果が得られるので、多少はスキル負担が軽くなる。
      ただし、通常時の反動が大きくなるため、積極的にブレイヴリロードを行う必要がある。
  • ここまで性能を語ってきたが、最大の特徴は外見と熱弁する人も少なくはない。
    なかなかクセが強い性能で、使いこなすハードルこそ低くないものの、
    オシャレハンターが喜び勇んでコスプレに走ったのは言うまでもない。

余談

  • マスケットとは文字通りマスケット銃のマスケットである。
    • マスケットとは銃口の方から火薬と弾丸を詰め込んで発射する先込め式の銃のこと。
      日本では火縄銃もマスケットの一種に該当する。
      火薬の入った薬莢の付随した弾丸を後ろや側面から装填し、
      銃身内部にライフリング構造が施されている後発の銃と比較すると弾道が安定せず飛距離も精度も悪いが、
      単なる弾丸に限らず、より大きいボール型の弾丸や散弾が詰め込まれたカプセル弾による射撃が可能。
    • 本来は「マスケット」だけでこのタイプの銃を示す言葉であり、「銃」はつけないのが正しいのだが、
      日本語ではマスケットという言葉に馴染みが無いため、銃を付けて呼ばれる事が多い。
  • 白地の装飾が施されたマスケット銃による爆殺戦法」と言えば、多くの人が想像するのは彼女であろう。
    直接的な接点こそ無いが、気心知れた仲間内で狩猟に赴き、「ティロ・フィナーレ!」と叫んでみるのも一興である。
    今シリーズではスカラーシリーズが登場しているので、色を黄色系にするとなかなかそれっぽくなる。
    ハプルボッカあたりに頭からかじられないよう気をつけよう。
  • 同じ「エルドラ」の名を冠する武器は他に2つ、MHXXでさらに2つ増えたが、
    ヘビィは劣悪な基本性能に加えて性能傾向と武器種の噛み合わなさから残念武器になっており、
    近接武器はいずれも斬れ味だけは非常に優れているが、攻撃力が低い上に無属性。
    そのせいでファッション性はともかく、実用性はかなり劣るネタ装備となっているが、
    この銃はかなりクセが強いが実用的な性能と、他のエルドラ武器と真逆になっている。
    どうしてこうまで違ってしまったのだろうか…。
  • ちなみに最終強化名の“バイジン”は「白金」の中国語読みである。
    美しい貴金属の装飾が施されたこの銃には相応しい銘であろう。
    決してモンスターの末路である「煤塵」とのダブルミーニングではない…はず
    • 究極強化名の“キサナドゥ”は、日本語では「楽園・桃源郷」と訳される。

関連項目

システム/モンニャン隊
アイテム/豪華な遺物 - キー素材。
武器/エルドラブレイド - 同じ豪華な遺物から作られる、「エルドラ」シリーズの大剣。
武器/エルドラクロージャー - 同じく片手剣。
武器/エルドラカノーネ - MHXXで登場したヘビィボウガン。
武器/エルドラジェズル - 同じくMHXXで登場した操虫棍
武器/禍ツ弩【封】 - 似たような特徴と運用法を持つ後輩とも言える銃。
武器/ブレイズライフル - 同じく徹甲ライトの後輩。こちらは低い会心率が物理性能の足を引っ張っているため、より爆殺特化。