剛纏獣の重く堅牢な斧が叩き
込む渾身の一撃は、地面にヒビ
を走らせるほどの威力を持つ。
(ゴルム・アクス)
堅牢な素材で強化された剣斧。
巨大な一振りが生み出す一撃は
岩盤すら真っ二つに叩き割る。
(巨塊剣斧ゴルオーン)
剛纏獣ガランゴルムの素材で作成できるスラッシュアックス。
目次
概要
- MHR:Sの主要モンスターである王域三公の一体である剛纏獣ガランゴルム、
その素材を用いて派生できる剣斧である。
- 斧モードは「ザ・斧」と言わんばかりの武骨な外見。
本作では斧モードのデザインが割とスマートだったりどう見ても斧じゃないものが多かったりする中で、
直球かつパワフルなデザインに興味を惹かれた剣斧使いも多いのではないだろうか。- 普通は剣斧1本に対し、ビンは当然のように1本。しかしコイツ、ビンが2本ある。強そう。
……これでビンパワー2倍!という訳にはいかないが、剣攻撃時に思い出すと少し気合いが入るかもしれない。
この形状・大きさ・頑丈さなら2本分のエネルギーを本当に扱えてしまいそうのもグッドポイント。
男の子ってこういうのが好きなんでしょ?
- 普通は剣斧1本に対し、ビンは当然のように1本。しかしコイツ、ビンが2本ある。強そう。
性能
- MR3昇級直後、関連性は不明だがロアルドロスのスプラックス改から派生可能。
ガランゴルム素材は水属性との親和性が高かったりするのだろうか。
スプラックス改は直接生産も一応可能だが、地味に面倒くさい素材を要求してきたりする。
そんな本武器の性能であるが、- 驚天動地の攻撃力310
- 会心率なし
- マスターランクでも便利さが健在の減気ビン、減気値も29とかなり高い
- 武器スロットがLv3×1、Lv1×2と高い汎用性
- 白ゲージこそないが凄まじく長い青ゲージ
- 百竜装飾品スロットはLv3
- MR2までの武器が攻撃力260~280で推移する中で、
それを軽々と超える310という怪物的な攻撃力に目が行くが、
減気ビン、装飾品スロット、斬れ味など扱いやすい要素が多く備わっており、
火力一辺倒かと思いきや実際は使い勝手重視の剣斧になっていると言える。 - ライバルである減気ビンのコンクエスタはMR3を少し進めないとコンクエスタIIIに強化できない。
そのコンクエスタIIIは匠1で白ゲージは出るものの攻撃力300、
減気値も34と極端な差はなく、武器スロットではこちらが勝る。
作成難度の面では水を開けられている感はあるが、
運よく一発で素材が揃えばこちらもすぐ作れるので、そこはプレイスタイル次第か。
- そして、MR4早々に「ゴルム・アクス改」への強化が可能となる。
その性能だが、- この時点ではぶっちぎりで高い攻撃力330
- 減気ビンの減気値は33、コンクエスタIIIとの差はほぼない
- 武器スロットがLv3×1、LV2×1、Lv1×1と更に汎用性が高まる
- 相変わらず白ゲージこそないが青ゲージは更に伸びて70に
- 百竜装飾品スロットはLv3であり、同タイミングで付けられる「ビン変形強化」にも対応
その白ゲージにしても、1.1倍の攻撃力差があるため期待値では互角であり、
汎用性や継戦能力で勝るという関係性になっている。- 実際、MR5のラスボス戦までを見据えた場合、このゴルム・アクス改の性能が非常に秀逸であったため、
多くの攻略サイトにてストーリー攻略用としては本武器が「スラアク最強武器」の1つに名を連ねていた。
- ラスボス討伐後MR50にてようやくレア10武器「巨塊剣斧ゴルオーン」の強化が解禁されるのだが、
その性能を知った多くの剣斧使いは愕然としたことであろう。- 攻撃力はガイア改と同じスラアク最高値の360
マイナス会心は無いので実質的な攻撃力だけならスラアクトップの水準 - 減気値は36と「リ=コンクエスタ」と同格
- 武器スロットは更に強化され、Lv4×1、Lv2×1、Lv1×1に
- それらのすべてをぶち壊しにするすさまじく長い青ゲージと、匠4でようやく姿を見せる白ゲージ
巨塊剣斧ゴルオーン以外は例外なく全て(そこそこ長めの)素白、もしくは素紫の斬れ味持ちである。
上で挙げたリ=コンクエスタは70もの白ゲージを持ち匠1で紫が出て、
匠4まで紫ゲージが出ないガイア改も素で白ゲージは持っている。
白と紫はそこまで差はないが青と白の差は大きく、
Ver.10時点でのゴルオーンの匠無し期待値はMRレア10剣斧ではワースト5位。
しかも本武器より物理期待値が低いものは、剣モードの物理値が高い強撃ビン(かつ需要の低い睡眠武器)と、
属性値がぶっ飛んでいる強属性ビンしかない始末である。
当然リ=コンクエスタやガイア改の素白、轟剣斧【斬虎】改の素紫には勝てる訳がない。- 匠4で白ゲージを出すと期待値は剣斧2位(ビン補正は含まない)と高水域になる……のだが、
1~3ならともかく4まで出し、尚且つ一瞬で切れる斬れ味を補強するのに剛刃研磨などを採用しようとすると、
他のスキルをやや妥協気味にしないといけなくなるのも難点である。
そもそも匠4で比較するならガイア改の方がマイナス会心込でも期待値で勝るため、
こちらの利点は豊富なスロットを活かしてスキルを高水域に保ちやすいこと、
百竜スロットLv3をフル活用できるぐらいとなる。
そもそもリ=コンクエスタとの期待値差がさほどないので、利便性云々でもそちらの方が有力だったりするが
- 攻撃力はガイア改と同じスラアク最高値の360
- その後、Ver.13アップデートで斬れ味ゲージ+20の傀異錬成強化が出来るようになり、
武器スロットに匠珠IIを付ければ武器のみで白ゲージを出すことができるようになった。
やるかどうかは別としてもガイアには一応出来ない芸当である。
傀異錬成で蓄積時攻撃強化が付くようになったこともあり、
使い勝手はともかくとして比類なき火力を引き出すことも現実味を帯びるようにはなってきている。
- Ver.14アップデートでは傀異錬成スロット拡張ボーナスが実装され、
進めると斬れ味+10のボーナスが無条件に得られるようになった。
更にVer.15ではもう+10ボーナスを乗せることができ、
これによって匠2、もしくは斬れ味強化Lv2で白ゲージが生やせるようになった。
攻撃力も増加し、最終的には錬成スロットを全部空けた状態で400、
そこから更に攻撃力や斬れ味を拡張可能となっている。
蓄積時攻撃強化が傀異錬金術・覇気で最大Lv3まで出現するようになったのも追い風。
リ=コンクエスタもほぼ同様の強化になってはいるので状況的にはさほど変わらないのだが、
攻撃珠IIなどLv4装飾品やLv2装飾品が搭載できるこちらの方がより強力なスキルを構築できる可能性はある。
最終盤も最終盤だが、真価を発揮できる土壌はついに整ったと言えるか。- 本武器とリ=コンクエスタは最終的に、
攻撃力強化Lv4を付けてしまうとスロットが2つ余ってしまう。
一つの選択肢として、攻撃力強化Lv2で留めて斬れ味強化Lv2を付けると、
結局1スロ余るが装飾品や錬成・護石などを使わず素白にすることができる。
その場合攻撃力410+白になり、400(攻撃力強化Lv4)+紫のリ=コンクエスタに期待値で若干劣るが、
フリーになった武器スロを使えば差を補えるかもしれない。
もちろんシンプルに攻撃力強化Lv4を盛り、武器スロに匠珠IIを入れて白を出すのも手。
攻撃力420でもリ=コンクエスタにはほんの僅かに劣るが、Lv2スロットで差別化しようと思えばできるだろう。
- 本武器とリ=コンクエスタは最終的に、
- 総評すると、攻略上においては間違いなく有力な武器ではあるものの、
最終装備として運用するには愛が必要、と言った所か。
白ゲージさえ出せれば見た目通りのパワフルな武器になり、
高い減気値や百竜スロットといった使い勝手の良さも発揮してくれることだろう。
幸い匠4を出すだけならかなり簡単になっているので、
無骨な外見に惚れた人は色々手を入れてあげるとよいかもしれない。- 余談だが、派生元のスプラックス改は最終的には中々のポテンシャルを持つ水特化剣斧として仕上がる。
攻略中に作ったもののMR解放後どうしても使いようがないなら、
巻き戻してそちらに手を付けるという選択肢もなくはないだろう。
- 余談だが、派生元のスプラックス改は最終的には中々のポテンシャルを持つ水特化剣斧として仕上がる。
余談
- 最終強化のゴルオーンの元ネタはギリシャ神話に登場する怪物の一人「ゲリュオーン」と考えられている。
語感が近いがゴルゴーンではない。別のところでは色々あって巨体になっているが。
ゲリュオーン(ゲーリュオネウス、ゲーリュオネスとも呼ばれる)は人間の体を三人分繋ぎ合わせた異形であり、
3つの頭と6本の腕と脚に、それぞれ武器とギリシャ風の防具を装備した姿で知られている。
…そして古今東西の巨人の名前を元にしているゴルム武器だが、原作ではゲリュオーン自体が巨人と呼ばれる事はあまりない。
父方の血筋を辿ると巨人族だったり、後の世にゲリュオーンが住んでいた島で
巨大な骨が見つかった時に「ゲリュオーンのもの」とされていたりしたので、
そちらからの連想で巨人として選ばれたのかもしれない。
普通の人間サイズとはいえ、解釈によっては胴体まで三人分あるので大きさで見れば十分巨人である。
- そんなゲリュオーンはヘラクレスの十二の試練の物語に登場する。
エウリュステウス王にゲリュオーンの牛を盗んでくるように言われたヘラクレスに
双頭の犬のオルトロスと牛飼いのエウリュティオンを殺され、
最後に主人のゲリュオーンが戦いを挑んだがヘラクレスの弓矢で射殺された。ぶっちゃけ被害者である