武器/ジャグラスアックス

Last-modified: 2024-02-22 (木) 00:36:41

MHWorldで登場した、ドスジャグラスの素材から作成されるスラッシュアックス。

目次

概要・性能

  • 鉄製試作剣斧から派生して強化する。強化を進めることでバゼルレイダー・火竜の剣斧に派生可能。
    ドスジャグラス自体は最序盤のモンスターのため早い段階から製作可能だが、
    強化に手下であるジャグラスや何故かツィツィヤックの素材を要求されるため地味に面倒である。
    ストーリーにおいてもボーンアックス等、強力なスラアクが他に存在するためお世話になることは少ないかもしれない。
    外見はベースとなる鉄製試作剣斧にジャグラスの皮を貼り付けたもの。
    強化するとジャグラスレイダーとなり、ベースがライトニングアクセルのような湾曲した、
    所謂皮ペタグラフィックとなる。

MHW

  • 最終強化であるジャグラスレイダーIIIにはヴァルハザクの素材が必要であるので、
    運用するならクリア前後、ある程度装備やスキルが出揃ってからになる。
    スペックは以下のようになっている。
    • そこそこ高めの攻撃力665
    • 属性解放によって発現する睡眠240
    • 斬れ味は平均的な青30、匠は延長のみ
    • 会心率0%
    • レベル3スロット+レベル2スロット
    • RARE6(カスタム回数3回)
    • 発売時点で唯一の減気ビン
  • いくつか気になる部分はあるが、とりあえず順番に見ていこう。まずは本体の性能である。
    攻撃力は及第点といったところ。火力一点張りであるデモンに比べると流石に見劣りするが、
    ボルボグランダーパワースマッシャーといった同レアの他の一線級のスラアクと比べればちょっと低い程度である。
    そしてジャグラス武器共通の長所としてスロットが非常に優秀、かつカスタム強化回数が多く拡張性の高さは随一。
    そして何より壊れスキルと名高い無属性強化に対応しており、本体の性能は十分といえるだろう。
  • ということで本武器のアイデンティティである減気ビンの話になる。
    これまで散々いじめのような扱いを受けてきた減気ビンであるが、今作でなんと超カッコよく強化され、
    覚醒すると青白い炎のようなエフェクトと斬撃音が迸るようになり素敵性能が大きく向上
    減気効果が確定で発動、かつ気絶値の強化という減気効果そのものの強化に加えて
    滅龍ビンに次いで覚醒が早いという強みを与えられている。
    減気効果によってスタンを引き起こすにはもちろんモンスターの頭部を斬り続ける必要があるのだが、
    零距離解放突きの存在により特定の部位を狙いやすくなった点も追い風となる。
  • 本武器を運用する場合、強力なライバルとなるのが麻痺ビンを持つボルボグランダーである。
    両者とも拘束効果持ち、無属性強化対応、スロット優秀、カスタム強化3回と非常に似通った性能をしているのだが、
    こちらが頭に当てなければスタンできないのに対しボルボグランダーは容易に麻痺値の蓄積が可能であり
    素の火力自体もあちらが上回っている。一方で本武器の差別化点としては
    黄色い電撃もカッコいいけどやっぱりビームソードの方がイケメンな点
    Lv3スロット、疲労効果、覚醒の早さなどが挙げられるため、それらをしっかり活用する必要がある。
    その上でモンスターの頭部を的確に狙うプレイヤースキルが要求されるため、比較的上級者向けともいえるだろう。
  • 一方で、無属性強化のあまりの優秀さから今作においては無視される場合の多い属性解放だが、
    本武器の場合はビンの仕様により少々話が違ってくる。
    というのも、属性解放によって解禁される属性が睡眠であり、
    今作においてユニークな同時に2つの拘束効果を扱える近接武器となるのだ*1
    無属性強化が無い分火力は大きく落ちるが、睡眠値は240と十分な値であり、
    今作のスラアクは覚醒で圧倒的に手数が増加するため無属性強化を捨ててでも取るリターンがある。
    属性解放は決して軽いスキルではないが、幸いこの武器には大きなスロットが空いている。
    先述のボルボグランダーとの差別化においても重要な点である。
  • 総じて選択肢の広いMHWorldのスラアクの中でもひときわカッコいい個性的な武器と言える。
    使いこなすには一筋縄ではいかないが、高い拡張性と属性が光るロマンに両足突っ込んだ一振りである。
  • 何気に、属性解放込みとはいえシリーズ初の属性付き減気ビン武器である。
    減気ビンの謎の無属性縛りを打ち破った歴史的な一振りと言えるかもしれない。

MHW:I

  • マスターランク実装と共に強化先が追加され、牙竜剣斧【喰裂】IIという銘になる。気になる性能だが…
    • まずまずの攻撃力910
    • 会心率0%
    • 属性解放で出る睡眠属性は420と大幅増加
    • 減気ビンの数値は270とこちらは微増
    • スロットはレベル3スロット2つに強化
    • 斬れ味は素で白20。匠で延長されるが紫は出ない。
    • レア10につきカスタム枠は初期5枠
    • パーツ強化対応
    順当に強化こそされたが、やはり序盤で最終強化を迎えるドスジャグラス武器。
    とてもではないが最終装備争いに食い込める性能ではない。
    ……かと思いきや、様々な事情が重なり凄まじい高評価を得ている。
  • まずこの武器最大の特徴たる減気ビンだが、新仕様によりかなり追い風が吹いている。
    • まず、クラッチ関連のアクションが疲労状態と非常に相性が良い。
      行動速度が落ちてクラッチクローを当てやすくなり、時折棒立ちになったり、
      突進後に隙が増えれば安全にクラッチ攻撃を当て、ぶっ飛ばすことができる。
      更には疲労状態が終わるまでは怒りに移行しない。
    • KO術、スタミナ奪取の両スキルが上方修正され、極意スキルにも対応。
      前者は付ければ複数回のスタンを取ることすらかなり現実的になり、
      後者は目に見えて疲労頻度、減気怯みが増える。
    • 零距離解放突きの強化も追い風となっている。
      クラッチ派生の追加と威力底上げで、ダメージソースとしても使う場面が増えたが
      ここで重要になるのが減気怯みである。
      本来、零距離解放突きは怯み補正が非常に低く設定されており、
      怯ませて強引にフィニッシュまで持っていくことはできない。
      しかし減気蓄積は属性補正半減のみ影響するので連打中に減気怯みが多々発生する。
      おかげで少々強引に出してもフィニッシュまで持って行けることが多々ある。
      また、動き回る頭に確実に当て続けられる点は気絶狙いの際も(減衰するとはいえ)有利。
      この点で他のビンよりも零距離解放突きの使い勝手が良い。
    • なお気絶値・減気値・後述の睡眠蓄積は解放突きでは半減しており、
      同じチャンスタイム当たりの蓄積で見ると高出力剣で斬る方が圧倒的に高い点は注意。
  • これだけでもかなり強い要素が揃っているが、この武器の真髄は属性解放スキルで現れる睡眠属性にある。
    • 本来、怒り状態のモンスターにはぶっ飛ばしは効果が無いのだが、
      睡眠から醒めた直後のモンスターには怒り状態であろうとぶっ飛ばし及びクロー攻撃の方向転換が有効である。
    • 属性値が大幅に強化された結果、ソロはもちろんマルチでも複数回の睡眠を取れる武器となった。
      野良では連携が上手くできず小技で起こされてしまうことも多々あるが、
      寝込むまでの拘束+ぶっ飛ばしのダメージ&ダウンの拘束を入れられれば
      寝起きの初撃に拘らなくても十二分に元が取れる。
      むしろ非怒り時に眠らせてしまった場合、下手に寝起きに大ダメージを入れると怒り移行してしまい、
      寝起きぶっ飛ばしが無効化されるおそれがあり損失の方が大きいほど。
      爆弾を置くならぶっ飛ばす予定の壁に置きたいところ。
      もちろん、怒り時に強制的に昏睡させ、大剣やチャージアックスなどの大技や爆弾で叩き起こして
      ぶっ飛ばしダウンまで取れば凄まじいダメージを叩き出せる。
    • ここで注目したい所が、Lv3のスロットを2つ持っている点。
      揃っていればの話になるが、装飾品を付ければ属性解放Lv2まで武器だけで用意可能。
      防具の選択肢を大きく広げてくれる。
  • 火力面だけに留まらず、素材集めの面でも優秀さを見せる。
    • エンドコンテンツの導きの地では、落し物からも導きの地固有素材を手に入れられる。
      その落し物を落とす条件だが、怯み、およびぶっ飛ばしのダウンで落とすようになっている。
      そう、ぶっ飛ばしを連発できるこの武器は、導きの地の探索にうってつけなのだ。
      睡眠中に落し物の回収をすれば、時間経過で消える前に回収できると、まさに至れり尽くせり。
  • MHW時代は唯一無二の減気ビンスラアクだったが、ついに同じビンを持つライバルが登場。
    黒轟竜のスラッシュアックス、カーサスレイダーである。
    隠しモンスター武器ともあり、攻撃力は980とこちらを大きく上回り、
    匠で紫まで出る超火力武器で、覚醒で睡眠属性が出るのも同じだが、唯一、会心率-30%が厳しい。
    このマイナス会心をカバーしながら、匠に属性解放、KO術、奪気まで付けようとするとスキル枠が厳しい。
    そのため、あちらは属性解放せずに無属性強化の火力特化に向いた武器となっており、
    難なく積める属性解放や、スロットによる拡張性で差別化できるだろう。
    • 一方、睡眠だけを重視し疲労やスタンを狙わない場合は、属性解放不要でわずかに睡眠属性値が高い
      パオウルムー亜種の武器、ニュクススマッシャーIIが立ちはだかる。
      素の攻撃力はこちらの方が上だが、あちらはあちらで強撃ビンを持ち、
      斬れ味も素で白60と優秀な点が光る。
    • 後にMRマムタロトの素材で強化が可能になったガイラアックス・睡眠も実装・作成可能時期こそ遅れるが一戦級。
      1015とカーサスレイダーをも上回る高い攻撃力に強撃ビンを持ちつつも会心率は0%とマイナスになっておらず、
      斬れ味も匠で伸ばせないが素白40と及第点で、防御力ボーナスに加えレベル3スロットが一つまで付いてくる。
      肝心の睡眠属性値も覚醒こそ必要だが480とカスタム強化非込みであれば最も高い数値を誇る。
      こちら同様パーツ強化にも対応し、レア度12故にカスタム強化の枠が少ないという欠点を込みにしても、
      この数値であれば限界まで属性に振った牙竜剣斧【喰裂】IIと同じ属性値になる。
  • ちなみに、マスターランク突入後早々に強化できるので、攻略武器としても非常に優秀。
    最終強化に必要な素材の中で最も入手が遅い物が重竜骨なので、ベリオロス突破直後に作成可能。
    作成時期にまで恵まれた、多方面で優秀な武器である。
    • ライバルのカーサスレイダーはティガレックス亜種の素材が必要で、
      生産すらMR60以降、最終強化まで出来るのはMR100以降と最終盤である。
      ニュクススマッシャーIIの場合、制作時期自体はこちらとあまり大差はないが、
      本作でも屈指の強敵と言われるディアブロス亜種との対峙が必須な上に、
      大竜玉まで要求されるため難易度はそこそこ高い。
  • このようにMR序盤相応の基本スペックを様々な特殊効果によって補い、
    その総火力は高い倍率を持つ強撃ビン武器にも決して劣らず、素材回収でも優秀な一振りとなっている。
    そのため、スラアク使いの間では非常に高性能な金レイア武器やネルギガンテ武器と並んで、
    ジャグラス武器が汎用装備として最終装備候補にも挙げられていた。
    更に最終アプデでミラボレアスと共に黒龍剣斧が実装され、
    ダメージを出すという用途ではほとんど全てのスラアクが役目を追われても、
    この武器はその強い独自性により立場を保つという事態にすらなっている。

関連項目

モンスター/ドスジャグラス
武器/ジャグラス武器


*1 他にハンマー、一部の操虫棍等も存在するので唯一とはいかないが