武器/テリオス=ダオラ

Last-modified: 2023-09-28 (木) 19:18:57

MH2から登場しているランス。鋼龍クシャルダオラの素材から作られ、氷属性を帯びる。

目次

概要

  • 見る影もなく錆びついてしまった古代の槍を、クシャルダオラの素材によって蘇らせた姿である。
  • 外見は黒光りする鋼の槍で、持ち手の部分には肉食獣の脚を思わせる装飾が施されている。
    また、盾には大きく口を開けた雌獅子のような獣の姿が彫り込まれ、敵対者を威圧する。
  • 大地も凍るとされるほどの冷気を放っており、捕らえた敵を凍てつかせる。
    そして、使い手が倒れた時には、その地はもはや命を育まぬ永久凍土と化してしまう、と伝わっている。
  • はじめこそ「鋼氷槍」という無骨な名前であるが、強化により本来の力を取り戻せば「テリオス=ダオラ」と呼ばれる。
    強力な個体の素材でより強化されると「レグルス=ダオラ」の名を冠する。

性能

MH2

  • 初登場のMH2においては、性能としてはやや物理寄りであり、
    下位の鋼氷槍で345、改で攻撃力391、上位相当のテリオス=ダオラは460まで伸びる。
    一方、属性値は200台真ん中で、テリオスでようやく300に届くほどである。
    斬れ味も、テリオスはスキルで白まで到達し、また防御力アップのボーナスもあり優秀といえる。
    1つだけスロットも開く。
  • MH2では他に氷ランスの系統としてグラシアルブロスが存在したが、
    最終形のホワイトディザスターでも攻撃力414、属性220とテリオスに一歩及ばない。
    ただし、スロット2と会心率20%のためこちらもまずまず戦える。
  • MH2のオフラインでは改への強化に使う鋼龍の爪が翼破壊でしか出ず、
    それも2個ずつだがわずか8%という低さで、想像以上に強化難易度が高かった。

MHP2(G)

  • P2では攻撃力、及び下位時点での属性値に若干下方修正を受け、スロットも没収されたが、
    それでもまだ優秀な方である。
    また、グラシアルブロスが水ランスに変更されたので、唯一の氷ランス系統となった。
  • さらに、P2GではG級武器「レグルス=ダオラ」が登場した。
    属性値は320とほぼ伸びなかったものの、攻撃力は621にまで上がり、
    スキル込みで40もの紫ゲージを獲得する。ただし、スロットは復活しない。
  • その一方で、グラシアルブロス系に代わる氷ランス系統である「コールドアイシクル」、
    及びラスボス:ウカムルバスの「崩槍ケルケカムルバス」が登場。
    しかし、前者はスロット2と製作難易度以外鋼氷槍系に勝てる要素がなく*1
    後者はウカムル武器の宿命で攻撃力だけに特化して他の性能が厳しいものとなっている。
    また、ケルケカムルバスは言うまでもなくG級ラスト、アイシクルも上位以降なので、
    下位ではやはり鋼氷槍系が唯一の氷ランスとなっている。
  • その高い性能の代わりに製作難易度も相応の高さである。
    まず、さびた塊の鑑定で凄くさびた槍が出ないことには鋼氷槍すら作れない。
    さびた槍を鋼氷槍にするにも鋼龍の尻尾を要する。それを改にするのに要求される古龍の血*2もやや面倒である。
    そして、テリオスに強化するには1つとはいえ鋼龍の宝玉が必要となり、
    さらにMHP2Gのレグルスにするにはあの大宝玉に加え鋼龍の靭尾と剛角*2という、
    超レア素材及び部位破壊or討伐限定報酬がズラリである。
    ついでにクシャルダオラからあの大宝玉を取れる確率は、
    頭破壊と尻尾剥ぎ取り及び落し物で2%で、討伐ボーナス・本体剥ぎ取りなどではたったの1%……。
    クシャだけ相手にしていては完成しない恐れもある。
    • なおクシャの落し物の条件は「食事をした後」と非常に特殊なので忘れた方が良い。
      詳しくはクシャルダオラの記事にて。
    MH2やMHFと違い、ダメージの通りが悪くて面倒な翼の破壊を要求されない分、少しは良心的なのかもしれない。
  • そこまで苦労を強いるのだから、氷ランスとして他の追随を許さない実力なのも頷ける。
    元祖氷ランスでもある以上新参者には負けられない矜持もあったのだろう。
    というか、コールドアイシクル系がいささか弱すぎるのも問題だが……。

MH4

  • クシャルダオラの復活により久々のメインシリーズへの参戦。
    本作でもさびた槍から強化することで得られる。
  • 旧シリーズの物理重視傾向から一転、強力な属性武器となった。
    鋼氷槍の時点でもまずますな攻撃力と高い氷属性を持ち、
    さらに宝玉等を用いてテリオス=ダオラへと強化可能。
    テリオス=ダオラの性能は、控えめな攻撃力391に会心率5%、そして非常に高い氷属性490
    匠で白ゲージが出現、スロットも1つだが保有しており、氷属性ランスでは最強の一振りである。
    作成時期は遅いものの、氷に弱いラージャン戦には役立つだろう。

MH4G

  • MHP2Gで登場していたレグルス=ダオラがG級強化先として復活した。
    テリオスとレグルスの間には何も挟まず強化できる。
    しかし、作成難度が跳ね上がっており、G級鋼龍素材はともかく
    古龍武器にはお馴染みの古龍の大宝玉を一つ、
    そしてあろうことか轟竜の天鱗まで要求されるためかなり苦労するだろう。
  • とはいえ、それに見合った性能は約束される。
    • G級でも平均クラスの攻撃力598
    • 火力を後押しする会心率10%
    • 匠によって紫ゲージが30出現
    • 非常に高い氷属性値560
    • スロット1
    テリオスから正統強化されたG級武器といった印象。
    氷ランスの中では最高の属性値を誇り、物理性能もそれなりに優秀と来ている。
    物理性能に関しては崩天槍ケルケオンカムが上手だが
    彼方は癖が強く属性ダメージに期待できない性能なので
    実質この武器が氷属性ランス最高峰に躍り出ることになる。
    氷槍ザボアザギル? そんなのもあったね…
  • 今作ではラージャンやジンオウガの他に氷を弱点とするモンスターが
    たくさん追加されたことも追い風。この武器の出番は更に増えたといえよう。

MHX

  • 無事続投。今回もさびた槍からの派生品。最終強化でテリオス=ダオラとなる。
    • 低めの攻撃力190、会心率0%
    • 氷ランス中では一位氷属性30
    • おまけ程度の防御+10
    • あって嬉しいスロット1
    • 斬れ味は素で青40、匠+1で青60に白5、+2で白30
  • と、正直微妙な性能。
    属性値こそ氷属性ランスではトップクラスだが、それ以外の性能が斬れ味含めてパッとしない。
    それどころか、素白ゲージ武器も多いクシャル武器では最低クラスの斬れ味である。
    青ゲージでの運用となると、素でこちらを越えている巨突・怒守度守ド度狩オルカントルペイダーとの差別化が難しい。
    素だと青20しかないオルカントルペイダーはともかく、怒守度守ド度狩にはどう足掻いても勝ち目がない。
    氷弱点の奴は大半が肉質が柔らかい相手ばかりなので、攻撃力の高いほうが有利なのも痛い。

MHXX

  • 究極強化でレグルス=ダオラになる。
    • 平均レベルの攻撃力310、会心率0%
    • やや伸び悩んだ氷属性32
    • ちょっとだけ増えた防御+14
    • 据え置きのスロット1
    • 素で白40、匠で白60に紫5、+2で紫30まで延びる
  • 紫ゲージ弱体化の影響を受け、上位でもライバルだった二振りにまったく勝ち目がない。
    どちらも素で白ゲージが長く、匠ありのこちらとそこまで大きな差が無いという有様。
    あいからわずゲージの長さもクシャル武器では最低クラスで、
    白40ではスキルや狩技による補助が必要と言わざるをえない。
    挙句の果てに新たに復活したベリオ槍、ゾルベ=ゾルビンス
    • 攻撃力300、会心率30%とこちらを上回る物理期待値
    • こちらと誤差レベルの氷属性28
    • こちらを上回るスロット2
    • 素で白50、匠+2で紫30と斬れ味の面でも負け
    と、こちらが欲しかった会心率や長めの白ゲージを併せ持つほぼ上位互換として登場してしまった。
    この性能差を誤差レベルの防御力や属性値でカバーするのは難しい。
  • と、総じてXに続いて作成は趣味レベルの槍へと転落することとなってしまった。無念。

MHRise

  • Ver.2.0で鋼氷槍が復活。性能としては攻撃力180、会心率10%、
    氷属性30にLv1スロット一つと、この時点で氷鮫鋭銛の完全上位互換になっているが、
    ゴシャガドシュと同アップデートで鋼龍の堅殻を用いて最終強化が可能になった
    セイバートゥースが対抗馬となる。
  • その後、アップデート第2弾、Ver.3.0で最終強化のテリオス=ダオラが追加。
    その性能は
    • 控えめの攻撃力190
    • 非常に優秀な氷属性36
    • 斬れ味は貴重な素白10
    • あるだけ嬉しいスロLv1×1
    • ユニーク百竜強化鋼龍の魂
  • 特筆すべきはなんと言っても百竜スキル「鋼龍の魂」。
    2ヒット目以降会心率+25%。5ヒット目以降会心率+30%。3秒以内に次の攻撃を当てる事で会心率維持。
    • 旧作品の連撃の心得の様な性能で、手数を途切れさせない事が得意なランスには非常にありがたい効果。
      見切りや弱点特効や超会心との相性が非常に良い。
  • ライバルとしては、対テオテスカトル用としてタイムアタック界隈で活躍していたセイバートゥース
    強化によって攻撃力を上回り、匠無しで白ゲージがあり、会心率も百竜スキルで迫れ、
    もっぱらセイバー超えとの評価の声も多い。
    • ただし、Ver.2.0まで無類の強さを誇った角槍ディアブロスを超越する無属性槍である轟槍【独虎】も登場。
      物理が比較的通りにくいテオ相手は属性有利とは言え、轟槍は非常に強力なのでどちらがより良いかは要検証。
  • 運用上の注意点としては鋼龍の魂の効果は2ヒット目以降である点。
    3秒以上間を空けると会心率+0%に戻るため達人芸の適性はセイバートゥースに劣る。

MHR:S

鋼龍の静かな息吹が宿る氷槍。
冷たく鼓動する鋼の穂先は
己が獲物を指し示すという
(レグルス=ダオラ)

  • MRで強化先が追加。テリオス=ダオラ改を挟み、
    奇しき赫耀のバルファルクのMR素材を用いてレグルス=ダオラへと最終強化される。
    その性能は以下の通り。
    • 並み程度の攻撃力320
    • やや高めの氷属性46
    • 素では白40だが、匠Lv1から紫ゲージが出現
    • 会心率10%
    • スロットはLv1×1
    • 百竜装飾品スロットはLv3
  • 低めだった攻撃力は改善され、MRでは平均的なレベルまで上昇。会心率も10%だが追加された。
    素では紫ゲージは無いが匠Lv1から出現させられ、剛刃研磨で維持するのも容易。
    百竜装飾品スロットがLv3なので鋼龍の魂は引き続き発動させられる。
    ただし、効果は大きく弱体化してるので発動させるかどうかは状況次第か。
  • ライバルとなるのは、何とスクアギル素材の氷鮫刺銛
    上位ではとても低性能な武器だったが、MRではハイレベルな氷属性ランスに返り咲いたのだ。
    攻撃力、白ゲージの長さ、氷属性、スロットはいずれもレグルス=ダオラを上回っており、
    火力のみならず取り回しにも優れる一品となっている。
    そのため素の火力では一歩劣るものの、レグルス=ダオラは紫ゲージを出すのが容易なことや会心率が+10%であることから
    拡張性も高く、装備構築次第では十分に逆転できる。
  • だが、紫ゲージの優位性で押したい、となると今度は新顔である氷輪旋ルナピエナも手を挙げてくる。
    白こそ短めだが素で紫40の斬れ味、氷属性値は32止まりだが攻撃力は氷鮫刺銛と同じ330、
    スロットも百竜こそLv2だが通常スロットのLv1が1つ多いとレグルス=ダオラと相互互換な部分が多い。
    会心率+10%は完全な強みになるので、やはりこちらも装備次第だろう。
  • Ver.14では追い風と逆風の両方が吹いた。
    まず追い風だが、傀異スロット解放ボーナスに斬れ味+10が付いた点が非常に大きい。
    枠を全く犠牲にせず紫ゲージが出るようになり、ルナピエナとの差別化や研磨術【鋭】運用がさらに容易になった。
    対して、逆風は新たなライバルである氷騎エクティスの参戦。
    属性値こそ低いが物理期待値は氷ランスで最高であり、素で紫20かつスロットも豊富とかなりの強豪である。
    物理寄りでの運用はあちらが優れているので、属性寄り路線に絞ることになるだろう。

MHF

  • MHFは属性重視の武器になっており、凄腕級の武器にマグヌス=ダオラが追加された。
    マグヌスとはラテン語で「偉大な」を意味し、カール大帝のラテン語における尊号でもある。
    攻撃力506と控えめだが、450と高めの氷属性を持つ。また、オマケとして防御+12、スロット1も付属。
  • SP武器として、黒青色に変化した「ブルーズィーガーSP」が存在する。水属性と麻痺の双属性。
    高貴な青は勝利と栄光を導き、獅子奮迅の想いが湧き立つ。

テリオス=エルダオル

MH4G

  • MH4Gでは錆びた個体の素材を使った専用武器も登場している。
    通常個体の武器からの派生ではなく一発生産なので注意。
    大まかな外見はレグルス=ダオラと同じだが、赤い錆が纏わり付いているのが特徴。
  • 性能の方は通常個体の武器と正反対となっており、
    • 3位タイの攻撃力736
    • 致命的な会心率-40%
    • 攻撃力とは対照的な低い氷属性220
    • 素で青極長白20紫10の斬れ味、匠無効
    • スロット無し
    と物理重視かつかなり癖が強い。
  • マイナス会心が痛いものの、それでも物理性能ではレグルス=ダオラを期待値22の差で上回っている。
    しかし、実用的な斬れ味の長さが貧弱すぎるため、ランスの手数では直ぐに青ゲージまで落ちてしまう。
    青ゲージは確かに長いが、G級ではぶっちゃけ使い物にならない。
    スロットも空いていない事を考えると、匠不要の分のスキル自由度を得ているとは言い難いだろう。
    今作では匠の発動がかなり楽になっているのも向かい風である。
    氷属性値はレグルスの半分以下であり、弱点の相手には彼方が上回ってしまう。
    エルダオルならではの長所はあるものの、それが癖の強さで霞んでしまっており、
    通常個体の武器の方が採用率が高いというのが実状である。
  • ただ、こんな性能でも通常個体武器に期待値で劣っている奴らよりかは随分マシである。
    流石に片手剣双剣には敵わないものの、通常個体武器よりも22の差を付けて
    攻撃期待値が上回っている以上、ランスはまだ恵まれている方だと言える。
    だからどうした、と言う程度の話ではあるが……。
  • 強化には古龍の大宝玉はもちろんのこと、
    非常に凶暴な錆鋼龍の素材も要求される。
    特に、レア素材である銀嶺の冠3つはこの上なくキツイ。

余談

  • 盾の意匠から察するに「テリオス」の語源はギリシア語で獣を意味する「therion」辺りだろう。
    また、「レグルス」は獅子座の中で最も明るい星の名前であり、盾に刻まれた雌獅子にちなんだネーミングであると言える。
    ガンランスのデザインは雄獅子であり、対照的なデザインとも言える。
  • MHP2(G)の訓練所ではある討伐訓練において鋼氷槍を担ぐことになるのだが、
    その相手はよりによってラージャンとなっている。
    そして、発動スキルに業物があるとはいえ、鋼氷槍の斬れ味は緑10となっているため真っ向勝負はあまりに辛い。
    しかも斬れ味が黄色になってしまうと、当て方が悪いと頭と尻尾以外の部位で弾かれてしまい、
    ほぼ被弾が確定してしまう。
    多少時間がかかっても、雪山を走り回ってアイテムを集めた方がいいだろう。
    • この訓練は通称ラーランスと呼ばれており、
      MHP2当時は最難関の討伐訓練として多くのハンターたちを恐れさせていた。
      ちなみに、同じようなことは他の武器でもあったりする。
    • そして、続くMHP2GではG級訓練にて、
      貧弱なスキルとガンランスで激昂ラージャンに挑まなければならないという、
      この鋼氷槍とよく似た…と言うよりさらに悪化した状況に投げ込まれるのであった。
      こちらはラーランスをなぞらえて「ラーガンス」とも呼ばれる。詳細はこちら
    一応、幸いにしてラージャンのHPは1620と非常に低く、
    全体防御率も100%とタフネス面ではだいぶ抑えられてはいる。
    睡眠爆破も頑張って眠り投げナイフを採取すれば1度ながら可能なので、
    罠と爆弾をありったけ使えばそれで半分以上は削れるという抜け穴はある。

関連項目

モンスター/クシャルダオラ
モンスター/錆びたクシャルダオラ
武器/クシャナ武器
武器/ティフォン=ダオラ - 剛種武器の鋼龍ランス
武器/クシャ=レタール - イベント武器の鋼龍ランス


*1 最終強化のアイシクルブリザードでも攻撃力575、氷属性180、斬れ味はスキル込みで紫20