武器/ユクモノ剣斧

Last-modified: 2024-04-14 (日) 19:36:19

鉄と木材で作られた古ぼけた剣斧
長年使い込まれてきたあとが見て取れる。
(古ユクモノ剣斧)

良質な木材と鉄で出来た剣斧。
強度、性能ともに申し分なく、多くのハンターが愛用する。
(ユクモノ剣斧~ユクモノアックス)

MHP3より登場するスラッシュアックス。
本項では類似武器の真ユクモノ剣斧系統についても解説する。

目次

概要

  • ユクモ村の良質なユクモの木と鉱石を用いて作られたユクモノ武器のひとつで、
    斧刃の基部にあしらわれた年輪と、各刃にジグザグに括りつけられた赤い帯のアクセントが
    目を引く一振り。
  • 素朴でありながら、その見た目はなかなか秀逸。
    斧モードでは木こりの斧のような姿に、剣モードでは斧刃と剣刃が繋ぎ目なく綺麗に一体化して
    直線状の巨大な刀身を形成する。
    いずれも変形武器ながら無駄のないスマートな造形で、特に剣モードは数あるスラアクの中でも
    非常にまとまりが良く、初見の人は変形機構のない普通の大剣と見間違えてしまいそうである。

性能

MHP3

  • 入手方法は最初期に支給される古ユクモノ剣斧からの強化、またはユクモの木と鉄鉱石を用いた一発生産
    なお、古ユクモノ剣斧は再入手不可の一品物なので、武器のコンプリートを目指す場合は
    後者のルートで作る必要がある。
  • また、派生させずにユクモノ剣斧のままユクモの木と鉱石各種を用いて強化を進める事もでき、
    最終強化で土砂竜素材も投入することで、新たにユクモノアックスと銘を変える。
    その性能は、
    • 攻撃力130(ブースト込みで145)
    • 先述通り強撃ビン
    • 斬れ味は素で長めので伸びる
    • 属性・会心率・スロット無しは変わらず
    と、順当な伸びを見せる。しかし残念ながら下位の時点で強化は打ち止めとなり、
    上位以降はそのポジションを主にボーンハッカーへと引き継ぎ、役目を終えることになる。
    とはいえ作成時期の早さと、長い緑ゲージと強撃ビンによる扱いやすさ、強化コストの軽さも相まって、
    そこに至るまでのつなぎとして十分活躍してくれるだろう。
    • 役目を終えた後も、アイテムボックスに眠る本武器を時々取り出しては
      かつて序盤のお供として駆け抜けた日々の思い出に浸る、というのも一興ではなかろうか。
  • なお、下位終盤からは本武器の上位版に相当する真ユクモノ剣斧が登場するのだが、
    後述の理由により活躍が難しくなってしまっている。

MHX

  • ユクモ村の再登場により、真ユクモノ剣斧と共に久々の復活を果たした。
    今回は初期武器ではなくなったためかMHP3時代のような豊富な派生は廃止され、
    代わりに真ユクモノ剣斧が唯一の派生先として変更・追加された。
    派生させずに強化を進めると念願の上位へと進出し、最終強化で前作同様ユクモノアックスとなる。
    その性能は、
    • 控えめな攻撃力180
    • 前作に引き続き強撃ビン
    • 素でとても長い緑150、匠で青40が出る
    • 属性・会心率・スロットは無し
    長い緑ゲージは本作新登場の鈍器スキルと相性抜群で、高い継戦力を発揮できる。
    本作で追加された狩技剣鬼形態およびエネルギーチャージと強撃ビンのシナジーは抜群であり、
    他のビン以上に高い爆発力を得られる。
    しかし、こちらは無属性強撃ビンとしてはスペックが妙に貧弱であり、
    作製難度が低い新旧初期武器仲間と比較しても同等の斬れ味で攻撃力240を誇るダイダロス
    攻撃力210に素で青20、匠で白20が出るうえスロット1つまで備えたサージュアックスなどには
    到底及ばないため、残念ながら今回はつなぎとしての立場も危うい。
  • 作製難度に関しては、相変わらずユクモの木と鉱石素材メインで完成するためかなり低く、
    お手軽に完成まで辿り着ける。
    基本的には趣味の範囲での運用になるが、見た目が好みならそれで良いだろう。

MHXX

  • G級追加により、ユクモノアックスもついにG級強化に対応。
    究極強化で新たにユアガリアックスという銘になる。その性能は、
    • 非常に高い攻撃力350
    • 変わらず強撃ビン
    • 素でものすごく長い緑180、匠+2で白20が出る
    • ついに追加されたスロット2
    • 属性・会心率は無し
    と、最終強化から一変してダイダロスの究極強化・アイカラスと横並びになるまで激増した攻撃力と
    強撃ビンの相乗効果によって、物理火力が劇的に強化された。
    鈍器の仕様変更や匠で白が出るようになった事も追い風であり、鈍器による継戦力を取るか、
    匠による瞬間火力を取るか、追加されたスロットも相まって柔軟にスキルを組むことができる。
    特に後者の運用であれば、その期待値はなんとラスボス武器・真名アナトカルナイムをも上回り
    剣鬼形態発動時の爆発力は凄まじいものとなる。
    究極強化にはユクモチケットG、不屈の証Gを要求されストーリークリアとHR解放は必須となるが、
    例によってユクモの木と鉱石各種メインで完成するため、相変わらず作製難度が低くコスパも良い。
  • …と、散々持ち上げてはみたものの、実際は少々苦しい立場にある。
    • 鈍器運用では、二つ名ウラガンキンのバーストデアマンテ緑200攻撃力370
      会心率10%に防御+25、そして狩技蓄積ボーナスまで備えた逸品。
      無論、スロットと完成時期を除いて勝ち目はない。
    • 匠運用では、上でも軽く触れたアイカラスが同じ攻撃力350ながら匠+2で紫20を獲得したため、
      単純に期待値負けしてしまう。加えてあちらはHR解放前に完成するうえ、こちらほどではないが
      作製難度も低くつなぎとしても活躍できる期間が長い。
      ただしあちらにはスロットが無いため、同じ防具とお守りを着回した場合こちらは2スロットで
      逆恨み死中に活などの一度に攻撃力が20上がるスキルを何とか発動できれば、
      紫ゲージの補正低下も含め理論上の期待値はアイカラスを僅差で上回ることができる。
    • このほか、さすがにHR解放後ともなると前述の真名を筆頭に、総合力でこちらを上回る
      強撃ビン持ちの大業物が次々と完成を迎えるため、やはり最終候補まで残るのは厳しい。
      更には鈍器・匠どちらの運用でも上位互換となる餓斜ン牙王の大解放に至るまで、
      上には上がいる。
    とはいえ、先述通り作製が簡単な割に期待値は高いので、使おうと思えばあまり気にせずに
    活躍できるだろう。

真ユクモノ剣斧

非常な強度を誇る木材を使用。
軽さと強度を兼ねそろえた武具の理想型ともいえる剣斧。
(真ユクモノ剣斧~真ユクモノ剣斧改)

極限にまで鍛え上げられた木と鉄で出来た剣斧。
驚異的な破壊力に思わず誰もが息を飲む。
(開山剣斧ユクモ)

  • MHP3より登場する、もうひとつのユクモノ剣斧。
    外見はユクモノ剣斧と同じだが、括り付けられた帯の色が赤から暗い紫に変化している。

MHP3

  • 下位で打ち止めとなったユクモノアックスに代わり用意された、いわば上位版のユクモノ剣斧。
    ユクモノアックスから地続きの強化ではなく、村★4以降の緊急クエストで入手できる
    ユクモチケットとドラグライト鉱石、そしていつものユクモの木を用いた生産となる。
  • ユクモノ剣斧同様に属性・会心率・スロットは無いものの、生産時点で攻撃力160、
    斬れ味は非常に長いに匠で青40が出るなど、作製時期や難度を踏まえても十分な性能で、
    上位攻略の頼もしい味方になってくれる、と言いたいところなのだが…
    なんと、搭載されているビンが強撃ビンからまさかの滅龍ビンに変わってしまっている。
    そのためユクモ村産の武器にもかかわらず、これだけエフェクトが妙に禍々しい
    色合いも相まって、「闇落ちしたユクモノ剣斧」と解釈すればカッコいいかもしれない…
    • スラアク界は後作にも長きに渡り続く強撃ビン一強一択の格差社会であるため
      これがかなり致命的で、強撃ビンを失ったことでダメージが思うように伸びず、
      かといってビンの属性値もたったの18と貧弱で、龍属性武器としての運用も厳しい。
      どうしても運用するのであれば、強撃ビンとの火力差を埋めるためで立ち回る必要がある。
    • 上位攻略用の無属性武器としては、作製難度が低く一発生産も可能で
      こちらよりも攻撃力が高く斬れ味も大差無いうえ、
      トドメに強撃ビンとスロットを備えたボーンハッカーにほぼ食われてしまう。
    この結果、装い新たに登場したにもかかわらず微妙なポジションに収まる羽目に…。
    おそらくスラアクには他の武器種のような龍属性を帯びた風化武器が存在しないため、
    真ユクモノ剣斧がその枠に代用されたものと思われる。
  • それでもめげずに強化を進めると、最終強化で新たに開山剣斧ユクモという銘になる。
    その性能は、
    • 高めの攻撃力210(ブースト込みで225)
    • 素で青30、匠で白40
    • とりあえずは伸びた滅龍ビン24
    • 属性・会心率・スロット無しは変わらず
    物理は一見優秀に見えるが、やはり滅龍ビンが足を引っ張り、火力が伸び悩んでしまう。
    物理武器としてはこちらの攻撃力と斬れ味にそのまま雷属性25とスロット1つを付け足し、
    なおかつ強撃ビン搭載の王牙剣斧【裂雷】が、
    龍属性武器としては素白40龍属性32強属性ビン搭載のブラックハーベスト
    上位互換として存在するため、いまいち影が薄い。
    完成時期はこれらよりも早いのだが、攻略用のつなぎとしても攻撃力200強撃ビンかつ
    スロット2つ、こちらより短いものの匠で白10が出て作製難度も低いボーンハッカー改が
    お手軽かつ強力なので、こちらを作るのはもはや趣味の域だろう。
    • こちらもせめて強撃ビン据え置きのまま龍属性が付与される形であれば、
      かのブラックハーベストと対をなすほどの強力な龍スラアクとなり得たのだが…。

MHX

  • ユクモ村の再登場により、こちらもユクモノ剣斧と共に復活を果たした。
    今回は一発生産ではなく、ユクモノ剣斧からの派生という位置付けに変更されている。
    最終強化で前作同様開山剣斧ユクモとなる。その性能は、
    • 高い攻撃力220
    • 素で青40、匠+2でようやく白10
    • まずまずの滅龍ビン28
    • もはや伝統の属性・会心率・スロット無し
    MHP3時代よりも攻撃力と属性値が微増したため、攻撃力180の強撃ビン以上の期待値は
    一応備えており、龍属性武器としてはそれほど悪くない。
    しかし匠で出る白ゲージがかなり短くなり、斧としては扱いづらくなってしまった。
  • 加えて本作では匠の発動難度が増加しているうえ、
    過去作にも増して強撃ビン一極化を加速させる環境となっているため、
    相変わらず滅龍ビン…ひいては強撃ビンではないというだけで大半のスラアクが
    立場を追われる始末であり、余程のこだわりが無い限り当武器にも出番は訪れないだろう。
    • 一応、狩技・剣鬼形態の発動中には刀身全体に各ビンに応じた色の炎を常時まとうため、
      他のビンとは一線を画す赤黒く禍々しい炎を帯びる滅龍ビンの見た目はなかなか迫力があり、
      (実用性云々は別として)ビジュアルを楽しむという選択肢が増えたのは朗報といえるか。
    • ドングリの背比べではあるが滅龍ビン内で比較すると、単純なスペックでは
      同じく攻撃力220、会心率・スロット無しながら匠で白50が出る歴耀剣斧オロシラ
      下位互換になってしまう。
      一応、オロシラは獰猛化狩猟の証古龍の浄血といった強化難度が高いうえに
      他にも需要の高い素材が要求されるため、それらの使用を渋るのであれば
      こちらにも出番はある…と言いたいところだが、こちらも途中で電竜の逆鱗を使うので
      作る手が止まるかもしれない。
      上述通り、そもそも強撃ビン以外のスラアクに出番は無いのだが…

MHXX

  • ユクモノ剣斧同様にG級進出を果たし、更なる強化が可能に。
    究極強化で新たに鎮山豪剣斧ユクモという銘になる。その性能は、
    • かなり高い攻撃力340
    • 斬れ味は素で白40、匠+2で紫10が出現
    • 及第点の滅龍ビン32
    • やはり最後まで属性・会心率・スロット無し
    と、最終強化時点のスペックを満遍なくG級相当に繰り上げたような性能で、
    攻撃力・斬れ味ともに高水準かつビンの属性値も他が低すぎるだけだが悪くない一振り。
    本作では紫ゲージの補正が低下しているため白ゲージでも十分実用可能な範囲であり、
    匠で出した短い紫を維持するよりも、長めの素白を活かして他の火力スキルを組んだ方が賢明か。
    バルクXという、当武器にとってあまりに好都合すぎる防具が攻略段階で作製できるのも利点。
  • だが、G級進出によって過去作以上に攻撃力がインフレを起こした本作においては、
    残念ながら滅龍ビンである以上剣モードの火力では大業物揃いとなった属性武器を筆頭とする
    強撃ビン勢相手には、さすがにどう足掻いても勝てない。
    このため、基本的には斧運用で差別化していくことになる。
    • 今作では状態異常ビン全般に大幅な調整が加えられ実用性が見直される中、
      どういうわけか滅龍ビンだけは全くノータッチであり、完全に見放されているような
      状況なので尚更である。ある意味滅龍ビンらしいが
      とは言いつつも、斧モードにもモーション値強化やテンペストアクスの追加などの
      テコ入れが行われているため、過去作に比べて斧運用自体の実用性は増している。
  • あるいは基本性能の向上に伴い、本作で追加されたブレイヴスタイルを用いた変形斬りコンボを
    主軸にすることで、高火力の斧と悪くないビン属性値の両方を活かした立ち回りをしてみるのも
    面白いかもしれない。
    同スタイルでの強変形斬り時にはビン共通で青白いエフェクトが発生するため、
    滅龍ビン特有の相反する赤黒いエフェクトと共に目まぐるしく飛び交う様はなかなか迫力がある。
    光と闇の力を併せ持っていると解釈すれば、よりカッコいいかも
  • 滅龍ビン内の斧で比較した場合、最終強化時点ではほぼ上位互換であったエテル=オロシラ
    斬れ味で肉薄、攻撃力では上回り、僅差ではあるが素の期待値では単独トップに上り詰める。
    しかし、本作で新たに追加されたハサミもどき龍識究斧フォールビチが基本性能の高さから
    理論上最強の斧となるポテンシャルを秘めているため、やはり最終的には影が薄くなりがち。
  • 究極強化にはラスボス素材を要求されるため完成はHR解放後になるが、
    それ以外のモンスター素材は入手が容易な尾槌竜の剛角砂竜の特上ヒレだけで
    レア素材も要求されないため、総じて作製難度は低い部類にあたる。
    またスラアクに限定した話ではあるが、前者はこの武器以外の強化に使用するものが
    素材主の武器である嶺潰グリュンフェストのみであり、
    後者に至ってはなんと魚竜種仲間の武器も含めこの武器以外には一切使用しない。
    要するに、他のスラアクに比べ素材ロスの影響がかなり少なく気軽に作れる、ということである。
  • 総評すると、派生前同様に「お手軽な割にそこそこ優秀なコスパの良い武器」といえる。
    強撃ビンとの超えられない格差があり、斧としても上位互換が存在するのは事実だが、
    それでも弱すぎるというほどでもないので、たまには趣向を変えて担ぐのもありだろう。

関連項目

武器/ユクモノ武器
アイテム/ユクモの木
世界観/ユクモ村