MHFのアニバーサリー2012におけるゲーム内イベント、「工房秘蔵の製造技巧」で入手できた太刀。
同デザイン色違いの武器についても記す。
目次
概要
- 2012年度のアニバーサリーイベントで作成できた太刀で、
「電熱刀」とある通り、膨大な熱を帯びた鋼の刀となっており、リーチ中の火属性太刀である。
電流を通すと発熱する「コルム鋼石」という鉱石で生産可能。
後述する「G級技巧武器」への強化を備えるため、MHF-Z現在では歌姫狩衛戦・真説で特定条件を満たすと、
ギルド貢献ポイント交換でコルム鋼石を入手できるようになっている(毎回必ず入手機会がある訳ではない)。
- 見た目もなかなか楽しい。
納刀時は先端が二股に分かれて絡み合うようになった鉄の棒にしか見えないのだが、
抜刀すると刀身が瞬く間に真っ赤に光りだし、
まるで光の刃を持つ槍のような「膨大な熱を帯びた鋼の刀」としての本来の姿を現す。
だが振るっている側はかなり熱そうである。
納刀すると、光がすぐに消えるわけではなく、徐々に冷めていきながら光を失うなど、芸が細かい。
ただ、少し気になる点としては、鞘が無いことだろうか。
納刀したとき、背中に密着した状態でもまだ熱を保っているのだから、
ハンターが焼け焦げないか少し心配にもなってしまう。
まぁ我らがハンターがその程度でダメージを負うことはなさそうだが
- アニバーサリークエストで配信されていたイベントクエストは2つあり、
一つ目は"工房試作品電熱刀&アナトリシリーズ"の貸し出し武具でドドブランゴを1頭狩猟するというもので、
このクエストでは生産素材の「コルム鋼石」を入手可能。
武器が初期段階で弱く、当時のバランスではソロで挑むと、
意外な程苦戦を強いられた(ドドがタフという意味で)。
二つ目は火山でラージャンを1頭狩猟するというもので、
基本報酬において親方印武器派生の「メゴルム鋼線」を入手可能。
また、このクエストには「ラージャンの尻尾切断」というアナザーターゲットが設定されており、
秘伝書装備状態でクリアすることでHC武器への強化素材「オンネス凍液」が入手可能。
秘伝書未装備の場合は追加で「メゴルム鋼線」が入手できる。
なお、ラージャンのほうのクエストは当時の必要HR91以上と、
上位最高ランクになっているため注意(受注可能になるタイミングがかなり遅い)が必要だった。
- 生産段階の工房試作品電熱刀に始まり、工房試作品電熱刀改、
正式採用電熱刀と強化し、そこから親方印武器派生の「強化型電熱刀【炎刃】」か、
HC武器派生の「強化型電熱刀【光刃】」かを選ぶことになる。
なおどちらからでも、G級技巧武器「技巧的電熱刀【溶刃】」へと派生可能である。
性能
- 【炎刃】は「攻撃力1296・火属性240」、【光刃】は「攻撃力1248・火属性240・会心率15%」。
斬れ味レベル+1を発動させるとそこそこの白ゲージが現れる。
一見すると武器性能はどっこいどっこいだが、後者はHC武器であるため、
HCクエストにおいては紫ゲージ補正で前者を大きく上回る。
- HR帯の火属性太刀と考えれば、どちらも剛種武器のヴォルカ・イグニクや、
遷悠武器のディアパゾンに近い性能は持っていると言えるだろう。
この太刀の実装当時はどちらも存在しておらず、
火属性の剛種武器は「炎王獄刀【狂熱】(リーチ極長)」、「グランツ・レベル(リーチ短)」と、
いずれも特殊リーチの類で扱いは容易ではないため、
リーチ中の火属性太刀を使用したい場合は強化型電熱刀を担ぐ場合が多かったようだ。
- G級技巧武器の「技巧的電熱刀【溶刃】」は、MHF-GG終盤にて実装された。
太刀のG級技巧武器第一号である。
- G級と名が付くだけあって、G級対応武器として正式に名を連ねることとなる。
G級技巧武器はLv50まで強化することが可能なG級武器であるが、その性能は、- 攻撃力2296
- 会心率15%
- 火属性300
- 斬れ味レベル+1スキルで空色ゲージが発生
- 【炎刃】同様、納刀・抜刀速度が20%増加する
- 納刀時の移動速度が強化される
- キャラバンクエストで入手できるCPが増加する(G10まではパローネ大航祭でも有効)
- シジルは他のG級武器同様3つまで焼付け可能
【炎刃】と【光刃】両方の長所を引き継ぎつつ、更に強化したという感じであろうか。
- なお当時空色ゲージを持つG級太刀は獄・紅魔邪龍刀しかなかった。
火属性値では大きな差があるものの、会心期待値を考慮すると物理では上回る。
獄・紅魔邪龍刀は瞬間火力においてこの武器を上回る、最強の物理性能を持つG級太刀として君臨していたため、
技巧的電熱刀【溶刃】は実装当時、最強の物理属性を持つG級太刀だったのである。
現在では物理・属性両面でこれを上回る武器は存在するものの、
致命的すぎる差ではないため、現在でも使おうと思えば十分使っていくことはできる。
- また、G級技巧武器のシステム上、パローネ大航祭の攻略は不可欠であり、
その点でも作成難易度はかなり高かった。
G10.1以降は、大航祭に代わって登場した歌姫狩衛戦にて素材を入手出来る。
工房試作品電冷刀
- MHF-G3.2にて実施されたイベントクエスト「職人達の腕比べ」にて生産できた太刀。
デザインそのものは電熱刀と全く同じだが、こちらは電「冷」刀のため、
水属性を帯び、色も青色となっている。
発光ギミックも健在だが、こちらは青白い光を放つ。
- 大気を冷やすことで水を刀身に蓄えるという構造らしく、
完成までの過酷さに数人の武具職人が倒れたという。
その後量産化に成功したらしいことが武器説明よりうかがえる。
- 強化ツリーはMHF-G3以後のイベント武器と同様であり、
工房試作品電冷刀→正式採用電冷刀→強化型電冷刀【水刃】(親方印)→強化型電冷刀【流刃】(HC武器)と、
一本道の強化となっている。
最終的にはLv50まで強化可能なG級武器「特化型電冷刀【凛刃】」になる。
- 強化型電冷刀【水刃】までの性能は概ね電熱刀と一緒であり、
会心率が無い代わりに属性値が少し上がったといった具合になっている。
例によって当時の水属性太刀はバリエーションがあまり多くなかったため、
実質的なライバルはバル・オレガノぐらいであった。
- 特化型電冷刀【凛刃】はLv50まで強化すると、攻撃力2304、水属性660、長い紫ゲージが発現する。
この武器は強化にG級HC素材とG級希少素材を全く使わないという強力なメリットがあったため、
空色ゲージが無いことを差し引いても、実用性はそれなりに高いものがあった。
天華型零流刀
- MHF-Zで登場した辿異武器。
イベントクエスト「手にせよ!辿異太刀!」にて、
報酬で入手できる蒼く輝く希少鋼石「シレナ鉱石」を10個投じることで生産が可能。
デザインとカラーは「電冷刀」のものだが、こちらは龍属性が発現する。
- 生産時点で攻撃力2352、会心率5%、龍属性500、
斬れ味レベル+1で若干量の空色ゲージが発現するため、この時点で上記二本を若干上回る性能になっているが、
この武器は辿異種エスピナスの素材を投じることで、
天華型零流刀【研】、天華型零流刀【破】、そして真天華型零流刀へと強化が可能である。
辿異スキルはどの段階でも「閃転強化+1」。
後述するが、この武器の差別化を図る上でこの辿異スキルは極めて重要である。
- 天華型零流刀【研】では攻撃力2424、会心率10%、龍属性700となり、
【破】では攻撃力2496、会心率15%、龍属性900と性能が微増する。
そして最終段階の真天華型零流刀では、- 攻撃力2592
- 会心率25%
- 龍属性1200
- 斬れ味レベル+1なしでも空色ゲージが出現し、同スキルで空色ゲージが伸びる
非常にバランスの取れた性能になっていると言えるだろう。
- 一般的なG級武器Lv50に比べれば攻撃力は十二分に高いのだが、
辿異武器として見た場合、同等の強化段階を持つ太刀の中でこの武器は最も攻撃力が低い。
属性値についても、祭典武器アルヴォーラクリンゲが龍属性1500のため、ずば抜けて高いとは言いがたい。
会心率も、MHF-G9までの装備・価値観では会心率がカンストしてしまい、
かといって見切りを切れるほどの会心率ではないため、上手く活かすことはできないだろう。
- この武器の真価は閃転スキル発動時に発揮される。
上述した「閃転強化」の辿異スキルは、
閃転スキルを発動した時点で武器本体の会心率に応じて攻撃力が上がる効果を持つ。
そして閃転強化+1、つまりこの武器を担いだ時点で、
この武器の攻撃力は実質2712になるのである。
2712というのはMHF-Z1.1現在、辿異武器を遥かに超越する強化難度を持つG級進化武器と、
同じく閃転強化+1を発動させた辿異武器デスサイン・ザヴァエを除けば最も高い数値となる。
デスサイン・ザヴァエの辿異スキルは閃転強化ではないため、防具で別途発動させる必要があるが、
こちらは武器自体に閃転強化+1があるため、
閃転スキルさえ発動しておけば無条件で恩恵が得られるようになっている。- ちなみに閃転強化をもう一段階積み上げると、攻撃力は2832となり、
素の会心率差の関係で、同条件のデスサイン・ザヴァエと全く同じ攻撃力になる。
- ちなみに閃転強化をもう一段階積み上げると、攻撃力は2832となり、
- また、この武器は素の会心率が25%なので、閃転スキルと合わせると会心率+55%となる。
G級秘伝書の会心率補正特殊効果を加えると、一閃+2止まりでも会心率99%になり、
一閃+3であれば100%を超えるため、シジルを会心率に殆ど回すことなく会心率を100%以上に出来るほか、
秘伝書の特殊効果を耐性に全部回したい場合なども、若干のテコ入れで会心率が100%になる。
装備構築・対モンスターの自由度の高さも利点と言えるだろう。
- 逆に言えば閃転スキルを発動させないと上記の利点はほぼ全て失われてしまう。
生産はともかく強化は決して容易とは言えない武器なので、
プレイヤーの装備構築センスが試される武器であると言えるだろう。