MHXに登場する四天王の一角、斬竜ディノバルドの素材により打たれた太刀。
ディノバルドの特徴である炎のような背中の甲殻を活かし、燃え上がる蒼炎を象っている。
刻め、その刀の名は灼炎のルーガー。
目次
概要
- 斬竜ディノバルドの素材で作られた太刀。
見た目はやや身幅が広く、切っ先の鋭い比較的オーソドックスな太刀といった形状。
鞘は赤く、刃は蒼く光沢を放ち、メインモンスターの武器だけあって中々に格好いい。
全体的な形状は他武器種に比べるとややシンプルなものの、柄と刀身の接合部から峰にかけて、
ディノバルド武器共通である炎をそのまま固めたような装飾を持ち、鍔と護拳の役目を果たしている。
- ここではディノバルド亜種、二つ名持ちモンスターである燼滅刃ディノバルドの武器も扱う。
灼炎のルーガー
MHX
- 「灼炎」の銘の通り、火属性を宿している。
その性能は、- 攻撃力130
- 火属性15
- 会心率は0%
- 斬れ味はそこそこの長さの緑ゲージ
- あって困らないスロット1
ディノバルド自体は村クエストを進めていれば出会えるため、
集会所の下位クエスト攻略用に生産しておけば頼りになるはず。
お馴染みの逆鱗や切断が難しい「斬竜の尻尾」も生産時点では要求されず、作成難易度も低いのも嬉しい。
ネックとしては、太刀の手数を考えるともう少し緑ゲージの長さが欲しいところか。- LV1の時点ではやや物足りなく感じるかもしれないが、下位素材だけでLV2まで強化できる。
LV2への強化に使うディノ素材は赤熱した火炎嚢と斬竜素材で、それらに加えて黒蝕竜の暗翼が必要となる。
村でも集会所でもディノバルドとゴア・マガラの登場時期は近いため、
生産してからすぐ強化できることも珍しくない。
- 上位になり、尖竜骨を使用することでLV3に強化できる。
LV3では斬竜の逆鱗が1枚要求されるが、やはり尻尾が不要な点はありがたい。
ここまで強化すると、長い緑ゲージ、攻撃力160、火属性20と癖のない優秀な一振りになる。
そして、上位素材を用いて最終段階のLV6まで強化すると武器名が「斬竜刀ヘルヘイズ」へと変化する。
斬竜刀よ、激情を滾らせ大地を斬り捨てろ。
性能は- 属性武器としては高めの攻撃力210
- 平均的な火属性26
- 相変わらず会心率は0%
- 斬れ味はデフォルトで長い緑+そこそこの青、斬れ味レベル+2で白40
- スロットは1のまま
攻撃力・属性値・斬れ味を高次元で両立した業物へと進化する。
ただし、LV6に強化する段階でただでさえ強いディノバルドの獰猛化個体の素材が必要になる。
- ライバルが多いことも事実。本作の火属性最終強化太刀は言わずと知れた飛竜刀【楓】・【双紅蓮】・【椿】、
ヴォルガノス素材の炎斬【灼】、アグナ素材のヘルフレイムダンサーと引く手あまた。- これらのうち、斬竜刀ヘルヘイズと比肩する性能のものは飛竜刀【双紅蓮】および【椿】、
ヘルフレイムダンサーだろう。
【双紅蓮】は攻撃力こそ劣るものの会心率と属性値で勝り、匠で現れる白ゲージも50。
ヘルフレイムダンサーも同様の傾向だが、匠で現れる白ゲージは60とかなりのもの。
ただ、デフォルトでは青・白が非常に短く、スロットも無しなので拡張性に乏しい。
そして【椿】は、攻撃力が10劣るものの属性値は互角、斬れ味もほぼ互角、
さらにはスロット2と極めて優秀な汎用性を誇る一振りとなっている。
そのため見た目で気に入った方を選んで問題無いかもしれないが、作成難易度はこちらの方が低い*1。 - これらのうち、斬竜刀ヘルヘイズと比肩する性能のものは飛竜刀【双紅蓮】および【椿】、
MHXX
- G級追加によりさらなる強化が可能になった。
究極強化した際の銘は大斬刀ヘイズノヴァとなる。
気になる性能は、- 申し分ない攻撃力320
- そこそこ高い火属性値33
- 斬れ味は素で白40、匠+2で紫40が出現
- スロットは1つ
究極強化に虹色に煌めく背甲、斬竜の天鱗、獰猛化斬竜厚鱗が要求されるので製作難度は高い。
- 今作も火属性太刀は激戦区で、おびただしい数のライバルが存在する。
特に前作でも鎬を削った真飛竜刀【双獄炎】はその筆頭で、
攻撃力は劣るが属性値44に加え会心率10%を有し、匠で出る紫も少し長い。- また、性能の似通った太刀が実に多い。
例えば真飛竜刀【純銀】は属性と斬れ味で劣るがスロットを2つ備え、
真飛竜刀【丹朱】は匠でも白どまりだが斬れ味補正込みでこちらを上回り維持能力も優秀、
より属性値が低いが良好な斬れ味と会心率を得た斬老刀【カンヤライ】も立ちはだかる。
事実、ここまで来るともう見た目や思い入れで決めてしまっていいレベルではあるが、
ヘイズノヴァはバランスが良い反面特化した性能を持たず、器用貧乏であるため前作よりやや厳しい立場にある。
- また、性能の似通った太刀が実に多い。
MHW:I(ディノスパーダ)
- アイスボーンにてディノバルドが登場したことでこの武器も復活…できなかった。
残念ながら本作のディノバルド太刀は汎用の見た目にディノ素材を張り付けたものとなっている。
ウラガンキン太刀から派生してディノスパーダとなり、ここから一段階強化することで
最終強化のディノスパーダIIになる。
- その性能は、
- 低めの攻撃力825
- 同じく低めの火属性270
- 素で白ゲージ50、匠3から紫ゲージが出現
- 会心率は0%、防御ボーナスは無し
- スロットはレベル1が2つ
- レア度は10でカスタム強化の枠は最大で7つ、パーツ強化可能
- 火属性太刀にはこの武器では足元にも及ばない高い性能を持つ飛竜刀【銀】がある。
そちらが作れるようになったらこの武器の出番は完全に終了と言ってもいい。
よって、使うとしたら繋ぎとしての用途になるだろう。
オドガロン亜種の素材を手に入れた時点で最終強化可能であり、この時点では最高峰の火属性太刀となる。
オドガロン亜種の後に戦うイヴェルカーナ、死を纏うヴァルハザク、ネロミェールの三体は
火属性が弱点なので、彼らを相手取る際は中々の力を発揮してくれるだろう。- ちなみに、この時点で飛竜刀も飛竜刀【蒼天】に強化できる。
こちらより攻撃力は少々低いが会心率のおかげでこちらより期待値はほんの少しだけ上、
火属性値もこちらより高いが、素で出ている白ゲージはこちらより短く、スロットもこちらの方が多い。
どちらも天鱗が要求されるが、
あちらは厄介さが大幅に増したリオレウス亜種を相手にしなければならないため、
強化難易度でもこちらに軍配が上がる。
- ちなみに、この時点で飛竜刀も飛竜刀【蒼天】に強化できる。
ザルファシミター
MHW:I
- アイスボーンにて初登場したディノバルド亜種の太刀。
やはりこちらも汎用の見た目となっており、通常種と違って骨派生ベースである*2。
巨大な太刀のような尻尾その物をモチーフにした太刀になると期待し、落胆したユーザーは多いだろう。
- ヴァルハザクの太刀から派生し、最終的にはザルファシミターIIとなる。
その性能は、- 発売直後の時点ではトップタイの攻撃力957
- 覚醒によって麻痺属性390が出現
- 素では青ゲージだが匠3で白ゲージが、匠5で紫ゲージが出現
- 高攻撃力の無属性武器だが会心率は0%と安定
- スキル構成の幅を広げるレベル4スロットが1つ、防御力ボーナスは無し
- レア度は11でカスタム強化枠は5つ、パーツ強化可能
- なんといっても最大の特徴は高い物理火力。
攻撃力957の太刀でマイナス会心が無く、さらに紫ゲージを持つ。
それに加えてパーツ強化が可能で無属性強化も乗る。
構成次第では白ゲージの段階でも全太刀中最高クラスの火力が出せる上、紫ゲージになれば火力はさらに高まる。
しかし、問題になるのが斬れ味。紫ゲージまで出現させるためには匠5が必要で、
なおかつ匠5でも紫ゲージはたったの10、さらに続く白ゲージも20しかない。
太刀の手数ではこの程度の斬れ味は一瞬で使い切ってしまうので、何かしらの形でフォローが必要。
スキルの構築などはとても大変だが、うまく使いこなせれば最強クラスの太刀となり得る。
- 似たような性質の太刀にアン・イシュワルダの太刀「行雲流水―和光―」がある。
あちらはこちらより攻撃力が一回り低いものの、匠3とこちらより早い段階から紫が出現する。
スロットはレベル1が2つ、ささやかだが防御力ボーナスも付いている。
レア度は12でカスタム強化の回数はこちらより少ないのに加えてパーツ強化も不可能。
総じて、こちらより少し火力を落として取り回しを良くしたといった感じの武器となっている。
爆焔のオグナー
MHX
- 二つ名を冠する特殊個体燼滅刃ディノバルドの素材を用いて作成できる太刀。
基本的に二つ名持ちモンスターの素材から作成できる武器は通常種武器の色違いなのだが、
この太刀は通常種武器と形が大きく異なり鞘は渦巻く炎の様な形状に、
刀身は細長い卍型の様な形状になっている。
- 最終段階のレベル10まで強化することで「燼滅刀ゴヴァンダン」と名を変える。
気になるその性能は- 通常種武器より少し低いものの高水準の攻撃力200
- 匠で延長不可能だが、素で短めの白ゲージ
- 火属性だった通常種武器とは異なる爆破属性25
- 会心率5%
- スロットは0
- 匠スキルの負担が今までより大きくなった今作において
匠スキル無しで装備を組むことができるというメリットは大きく、
その分他スキルにスロットや護石を回すことにより火力を増強することができる。
特に太刀は立ち回りに直結するような重要なスキルもないため、
燼滅刃武器の自由度の高さに拍車をかけている。
その他のメリットとしては二つ名武器の特徴である狩技ゲージが溜まりやすいという点があり、
狩技が他武器に比べて比較的優秀な太刀においてこれは大きなメリットといえる。
柔軟性、汎用性の高さにおいてはこの太刀の右に出るものはいないと言っても過言ではない。
太刀使いなら是非とも手にしておきたい大業物である。
- 上記の通りMHXに登場する爆破太刀の中ではまさに最高峰ともいえる性能なのだが問題点もある。
それはなんといっても作成難易度がかなり高いこと。最終強化までになんと9回もの強化が必要なため、
今作屈指の強敵である燼滅刃ディノバルドと逃げ場の無い場所で
アイツやコイツの妨害を受けながらの戦いを強いられる。
また最終強化で斬竜の炎玉を2個要求されるが、こちらは燼滅刃との連戦で出ることもあるし、
通常獰猛化個体単体クエストの報酬で比較的高確率で出るため、こちらには困らないと言っても良いだろう。
寧ろ、真の敵は強化途中に必要な燼滅刃の塵粉3つ。
燼滅刃ディノバルドの落し物からでしか入手できない上に、
確率も一律18%とかなり低く、高精度で例のセンサーが働きやすい。
厄介な要素が重なり作成難易度も太刀の中ではトップクラスだが、上記の通り見返りはそれ以上。
是非とも乗り越えて作成したい。
- なお間違えやすいが燼滅刀(じんめつとう)である。剥ぎ取り元と違い燼滅刃(じんめつじん)ではない。
MHXX
- 通常種武器と同様、G級素材を用いて限界突破が可能。
最終強化により「真滅刀ヴァンダノヴァ」と銘を変える。
その性能は- 前作と比べると控えめな程度に落ち着いた攻撃力300
- 匠で延長できない紫30、続いて白40
- 低くはないが特別高いわけでもない爆破属性30
- 変わらず会心率5%
- こちらも変わらずスロットは0
- 前作では標準より高めの攻撃力を有していたが、今作ではそこまで高くない。
さらに今作での紫ゲージ弱体化により、期待値はかなり落ち込んでしまっている。
前作と違って匠の負担が遥かに軽くなっているため、素で紫があることの利点も少なくなっている。
…と、主に環境の面で弱体化。前作のような、飛び抜けて優秀すぎるというような汎用性は失われている。
- 爆破太刀としては、砕巌刀ホムラの存在が大きい。
紫ゲージの弱体化もあって、紫ゲージのヴァンダノヴァと白ゲージのホムラの期待値の差はたったの1。
素で出ている白ゲージも50と多く、さらに匠で紫ゲージが出るため、期待値の差は大きく開く。
さらにさらに属性値は僅差だがあちらが上、その上スロットが1つ空いていると、相当厳しい。
この武器を生かすなら、二つ名武器特有の狩技ゲージが溜まりやすいという性質を活用しよう。
幸いな事に太刀は狩技に恵まれているため、この性質は大きな強みとなる。
- 性能は秀でた面はないが、素の状態での期待値は爆破属性ナンバーワン。
伸びしろもないため、業物だけで補えるのはスキル的には斬れ味+2より軽く、
紫60白80という総計140の継戦能力を得ることができる。
例えば挑戦者+2、連撃で45%の会心率が手に入るので、
超会心にするもよし、弱点特効を搭載して100%にするもよし。もちろん他でもよし。
頭打ちの斬れ味を逆手に取ればスキル選択に猶予があるとも言え、
爆破属性太刀の中では充分に返り咲くスペックは持っていると言えよう。
余談
- 昨今のシリーズではメインモンスター、ないしラスボスから作られる武器の名前がとんでもないものが多かったが、
この武器の名前を見て「思ったより普通だな」と落胆安心した方もいるのではないか?
だが、油断して武器の解説文に目をやると案の定やってくれている(太刀に限った話ではないが…)。
名前の方は同期がやらかしている。
詳細は下記リンクのディノ武器へ。
- 上位までの二つ名武器はその優秀さから、
太刀使いの間ではナンニデモ=ゴヴァというような用語が用いられている。
その優秀さは単に汎用性が高いという程度のものではない。
例えば、この武器と相性の悪い相手、つまりMHXで一番爆破属性が効きづらい相手というのは
惜しくも素材元の燼滅刃ディノバルドであるのだが、
その燼滅刃にすらこの武器を用いて行っても地雷だとは見做されない、というレベルで優秀なのである。
とはいってもスキルまで加味すると、
弾かれなければ緑鈍器+◯属性攻撃強化の弱点属性太刀の方が上回ることも多いため、
思考停止でコレを担ぐのは避けたい。
- 最終強化形の銘「ヘルヘイズ」の元ネタは、北欧神話に登場する世界の九つの世界の一つ「ヘルヘイム」、
もしくは、北欧神話に登場する女神「グルヴェイグ」の別名「ヘイズ」と思われる。
名前は「黄金の力」という意味であり、ハールと名乗るオーディンの館の広間でアース神族達によって体を槍で貫かれ、
さらに生きたまま三回も焼かれたが、その度に蘇ったという。
また、グルヴェイグ自身はヘイズと名乗って家々を回り、魔法を使ったとされている。