祖龍が生み堕とした呪いの剣。
手にしたものは、その身が滅びるまで、
剣と舞い続けるという。
目次
概要
- MH4Gにて遂に登場した、祖龍素材にて作られた片手剣。
デザインのベースは黒龍剣と似ているが、盾には祖龍の背中に生えている体毛があしらわれており、
剣も片方の角の素材が長く伸びている。
性能
MH4G
- 性能は以下のとおり。
- G級最終強化としては標準的な攻撃力378。狼牙剣【欲獄】と同値。
- かなり高い龍属性440。狼牙剣【欲獄】より高い。
- 斬れ味は素で白30、匠で紫40が出現する。
紫ゲージの長さはTHEシャロックと同じ。 - 残念ながら空きスロットは無し
物理・属性両面でほぼ完全に上位互換に位置するというとんでもない性能である。
一応狼牙剣【欲獄】は匠なしでも運用可能、という点で差別化ができないこともない(それでも微妙)が、
匠必須で紫ゲージの長さも同じであるTHEシャロックにはほぼ完勝と言ってしまってもいい。
ただしこちらの斬れ味はかなりバランスが悪く、青ゲージが極めて短い点には注意。
油断するとあっという間に緑ゲージになってしまうので研ぐタイミングを計りづらく、
逆に青になる前に早めに研ごうとすると無駄に研ぎ回数だけが増えてしまうことになりかねない。
そのため研ぎたいタイミングでスムーズな砥石使用を行えるよう、砥石使用高速化でカバーしたいところ。
それでも戦闘中に研ぐこと自体が極めてリスキーになるシャガルマガラなどでは
THEシャロックの方が立ち回りやすいことも多いかもしれない。
とはいえ、紫・白ゲージ合わせて80もあるので、
匠もしくは真打に加え、業物さえ付けてしまえば長期戦であってもこちらが圧倒的に優勢であろう。
- 同じ龍属性の優秀な武器である真・黒龍剣と比較すると、
真・黒龍剣の方が武器倍率が20高い上にスキル自由度を飛躍的に高める空きスロット3を持つ。
一方の祖龍霊剣は属性値が160高く、実際に龍弱点のモンスターを対象にダメージ計算してみると、
本当にちょっとだけ祖龍霊剣が上回る場面が多く、実際はほぼ同等と言っていい。
ただしこの両者の最大の差は匠を付けた際の斬れ味の長さにある。
紫と白の合計がたった50しかない上に青ゲージまで短いという真・黒龍剣に対して、
祖龍霊剣は紫40+白40と遥かに長い斬れ味を持っているのである。
手数で勝負する片手剣において真・黒龍剣の斬れ味ではあまりにも貧弱であり、
片手剣という武器の特性にマッチしている祖龍霊剣の方が総合的には軍配が上がる場合が多い。
ダメージ効率においても、属性のほうが斬れ味ゲージ低下によるダメージ減少率が低いため
白ゲージで切っている間はさらに差が開くことが多い。
一応、両武器の火力差は本当に僅差であり攻撃力UP【小】などの1スキルで逆転する程度なので、
空きスロ3を擁する真・黒龍剣が単発威力で逆転できることも十分あるのだが
総合性能で言えば真・黒龍剣より優先して作成する価値がある程の差と言っても良いかもしれない。
無論、真・黒龍剣も使えない訳では無い。単にポジションが被っており、
性能の配分が斬れ味・属性重視か、スロット・物理重視か、というぐらいの差である。
MH3G当時の大剣最強決定戦のようなものと見て差し支えない。
つまるところ、スロットの要不要に応じて、あるいは好みで選んでも特に問題はないのだ。
MHXX
- 黒龍、紅龍と並び祖龍も再登場。それにともない祖龍霊剣も復活した。
今回も直接の生産で祖龍霊剣を作成するが、今回はそこから強化が続く。
1段階強化することで真・祖龍霊剣となり、さらに究極強化を行うことで真・祖龍霊剣【不還】となり本領を発揮する。
性能は- 属性武器としては標準的な攻撃力300
- 高めと言っていい龍属性44
- 素で白30、斬れ味+2で紫40が出現
- 残念ながらスロットは0
ただし今回はMH4Gの頃と違い、他の武器を過去にするほどの性能でもない。
今回は龍属性に限らず「最終形はこれ一択」という武器はほぼ存在せず、群雄割拠とも言える状態になっている。
祖龍霊剣もその枠内に収まっており、ライバルも多数存在している。 - その中でも恐らく最も脅威となるのはXXで新登場のバルファルクの片手剣、赫醒剣アルゴルクだろう。
性能は攻撃300、龍属性44、匠不要の白250、スロット2となっている。そう、攻撃力と属性値がまったく同じ。
攻撃力と属性値が同じである以上、当然白同士で運用する場合火力で差は出ない。
火力で差は出ないが向こうは250という全武器中最大級の継戦能力を誇っており、スロ2まである。
そのため性能面だけで言ってしまうなら
紫を使わないなら祖龍霊剣を使う必要はない。
だが逆に言えば紫の存在はアルゴルクには無いメリットであり、祖龍霊剣が武器として上回る部分である。
よほどの理由でもなければ匠運用するのが望ましいだろう。
紫は最大40と片手剣でも実用に耐える長さであり、匠を付けた上で紫運用するのは難しくない。- なお匠を使う場合、アルゴルクに対して物理差は約1.05倍、属性差は約1.067倍となる。
たとえば匠を抜いて挑戦者+1以上や属性攻撃強化を発動したり出来ればアルゴルクがほぼ勝つので、
制作難易度等を抜きにした純粋な武器性能としても、
武器スロ差からしてアルゴルクのほうがこちらよりやや優位になりやすいだろう。
そこで紫ゲージの弾かれにくさを意識したいところだが、
物理肉質19、即ち片手剣において白か紫かで弾かれるかの明暗が分かれ、かつ龍もそこそこ通る部位を持ち、
そしてその部位が片手剣のリーチで攻撃もしやすい、と条件の揃う相手は
せいぜい宝纏ウラガンキンの顎くらいしか存在しないためやや不遇と言わざるを得ない。
尤もあちら優位になるといってもこちらが産廃と切って捨てられる程の性能差というわけではなく、
見た目や武器を振ったときの効果音の好みによって選択しても差し支えない。
- なお匠を使う場合、アルゴルクに対して物理差は約1.05倍、属性差は約1.067倍となる。
- 攻撃力こそ280と劣る代わりにさらに高い龍属性55と素で紫50の斬れ味に加え
こちらにはないスロ1を併せ持つ神滅剣アル・ゾディアもライバルとして立ちはだかるだろう。
- というか性能面の違い以前の大きな問題がある。
何の因果か、上記2振りの素材元はこちらの素材元である祖龍より早く解放され、
そしてあろうことか継戦能力の高いアルゴルクと属性値の高いアル・ゾディアは
どちらも祖龍を倒すのに最適(一応火属性も有効)なのである。
火片手で倒した、あるいは祖龍討伐後に片手剣を触り始めたなら別だが、
祖龍を倒した後のハンターライフでもそのどちらかが使われ続ける可能性が高いのである。そしてこれまた何の因果か2振りとも銘に「アル」がつく上、全体的な語感もやや似ている。
余談
- ミラボレアスの片手剣は初代MHから登場しており、紅龍の片手剣も初登場のMHGの時点で既に登場していた。
しかし、祖龍素材を使った片手剣が登場するのはなんとMH4Gが初である。
MHFでは各モンスターの武器が新たな武器種にも大量に追加されたが、
そこでも祖龍の片手剣は登場していなかった。- 同じミラ系片手剣である黒龍剣とは属性が同じながら性能が異なる、という点では
従来シリーズの黒滅龍剣と同様の立ち位置であり、
MH4にて黒滅龍剣の性能が変更された事により空いたポジションを埋める格好となったといえるだろう。
- 同じミラ系片手剣である黒龍剣とは属性が同じながら性能が異なる、という点では
- MH4GでもMH4同様火属性弱点のモンスターは龍属性弱点でもあることが多いため、
リオス希少種夫妻の武器アニュラ=ソルの立ち位置も半ば喰ってしまっている。
斬れ味の白+紫の合計量はアニュラ=ソルが若干長いが、此方は紫ゲージが10長いというのも追い風。
流石にガララアジャラ亜種やゲネル・セルタス等が相手の場合は向こうが勝つが。
関連項目
モンスター/祖龍 ミラボレアス
武器/ミラ系武器
武器/黒龍剣 - 黒龍武器
武器/黒滅龍剣 - 紅龍武器