怪鳥イャンクックの素材から作られた防具シリーズ。
目次
概要・性能
- 何処となく懐かしさを感じさせる異国風の防具で、見た目よりも軽くて扱いやすい。耐火性にも優れている。
腰布は大陸伝来の紋様を染め抜いており、芸術品とされる。
MH~MHP2G
- 旧シリーズでは恐らく多くのハンターが最初に生産できるようになる大型モンスターの防具。
新米ハンターにとって素材や資金を集めるのはなかなか難しいが、
市販の装備や小型モンスターの素材だけで作られた防具とは一線を画す性能を持っている。
この装備に身を包めるのであれば、あなたはもうただの新米ハンターではない。
- イャンクックは比較的臆病で、自分から戦う事は好まないモンスターとされているが、
何故かクックシリーズの防具は攻撃や達人などのSPが高く、
やけに攻撃的なスキルを発動させている事が多い。
一方で、他の大型モンスターの装備と比べると基本防御力が低い上、さらには体力や防御のSPも低く、
それ等に関するマイナススキルを有する場合も多いため、意外と打たれ弱い。
しかし(特に下位のものは)初心者にも分かりやすく扱いやすいスキル構成となっているのは、
流石クック先生の防具といったところか。
- 昔の作品では頭と足の部分が存在せず、新製品という扱いでMH2からの登場となった。
が、一部部位が存在しない防具は初期には沢山あったので別に問題は無かったりする。
またどういうわけか、この頃は各クラス共通で頭と足に怪鳥の耳系を要求されることが多い。
部位破壊の大切さを教えるのもクック先生の役目なのだろう。
MHP2GではクックUシリーズは序盤から属性攻撃強化を発動できる。
MHP2Gではラオートに代表されるように属性弾が強力なので、
攻略に属性弾を活用したい人には作成時期が早く作成難易度も低いこちらに需要があるだろう。- なお、MH2で登場したクックSヘルムは攻撃SP3に加えなんと回避性能SP6という当時の基準ではぶっ飛んだ数字を持つ。
しかもスロット1までついている為、一部位で回避性能SP7にまでなってしまう。
この装備のお陰で、MH2上位だと回避性能をメインにした装備がかなり作り易く
攻撃【小】・回避性能+1・斬れ味レベル+1という当時の基準では超高性能な装備を武器スロ無しで組むことも可能だった。
U装備主体なので防御力は低めだが、その点は回避性能である程度補ってやれることだろう。
ただしLv1ながら下位でも使える他部位のクックSと違い上位素材での生産となる為、残念ながらオフラインで扱うことは出来ない。
- なお、MH2で登場したクックSヘルムは攻撃SP3に加えなんと回避性能SP6という当時の基準ではぶっ飛んだ数字を持つ。
MH4
- MH4でイャンクックの復帰と共にこの防具も復活。
PV第3弾では、クック装備に身を包んだハンターがゲリョスと戦闘しているシーンがある。
- 発動するのが剣士・ガンナーを問わない汎用的なスキルばかりであるからか、
下位・上位ともに剣士装備とガンナー装備でスキル構成がほぼ変わらないという特徴を持つ。
- 一式で発動するのは下位では攻撃力UP【小】と火属性強化+1となった。
旧作とは若干スキルの内容が入れ替わっている。 - 上位のクックSではスキル構成が変わり、攻撃力UP【小】はそのままに【中】にグレードアップしているのだが、
火属性強化が火耐性強化に変わる。- これにより火力は若干下がったが、元々高い火耐性にさらに火耐性スキルが発動するため、
なんと剣士でも一式装備で火耐性が30にもなる。
今作には火竜のブレスやクック先生自身の火炎液、グラビームなど
やっかいな火属性攻撃はかなり多いので使い勝手が良い。- 後のMH4Gにおける村上位クエストまで含めると、
リオレウス・リオレウス亜種・リオレイア・リオレイア亜種・グラビモス・グラビモス亜種・・・
こいつら全てキークエストで戦う事になるため、火だるまにされる回数がとても多い。 - ちなみに装飾品以外で耐性スキルのSPを持つ防具が存在するのは火耐性のみで、
その中でも一式で発動するほどSPを持つのはクック装備だけである。
- 後のMH4Gにおける村上位クエストまで含めると、
- 余りポイントはスタミナに加えて肉食も5ポイント付く。
マイナスは相変わらず水耐性と聴覚保護に5ポイント前後のみ。 - スキルポイントはかなり偏っており、例えば火耐性は胴だけが4ポイントも持つため、
腕以外のどこか+胴+胴倍加装備だけでも火耐性【小】は発動する。
同じく攻撃力UPのSPを持つランポス装備等と混ぜて
火耐性と攻撃UPを維持しつつ気絶耐性を着ける事もできる。
(都合の良い事にランポスSの足は胴系統倍加である) - スタミナの余りポイントを持つのも腰と足のみとなっており、
後述のように亜種装備のスタミナの余りポイントが胴と腕に偏っているので、
亜種装備と混ぜるとちょうどランナーのスキルが発動する。
胴・腕・腰・足の4部位でランナーが発動した上で攻撃+7・達人+5の余りが出るので
どちらを伸ばしたいかで頭を原種亜種のどちらにするかを選ぼう。 - 今回の先生は「一式ではなく組み合わせて発動するスキルもある」という事を教えてくれるのである。
- これにより火力は若干下がったが、元々高い火耐性にさらに火耐性スキルが発動するため、
- 上位から登場の亜種装備・クックUは一式で発動するのは見切り+1のみだが、
火属性攻撃強化も発動寸前までポイントがつく他、スタミナのSPも持つ。- ガンナー装備のみ見切りのSPが11とはみ出ているので、見切り+2に伸ばすつもりが無い場合、
腰を別の装備に変えても見切り+1は維持される。 - 一式で悩む必要なく発動するスキルが原種装備より少ないためか、
スロットは全部位2ずつの計10個という拡張性の高さを持つ。 - マイナスは原種と同じく聴覚保護と水耐性。
聴覚保護のマイナスポイントは原種のそれよりもちょっと少ない。
- ガンナー装備のみ見切りのSPが11とはみ出ているので、見切り+2に伸ばすつもりが無い場合、
MH4G
- G級が追加された事により、新たにクックX、クックZシリーズが登場した。
外見が「異国風の兵士」といった趣だった上位までのデザインから
「異国風の武将」を思わせる細身でスタイリッシュなデザインに変更されている。
- クックXは一式で攻撃力UP【中】、火耐性【大】、と上位から順当に強化されている他、
肉食のポイントが増えた事で新たにお肉大好きが発動するようになった。- 攻撃のSPは頭以外の全部位にほぼ均等に割り振られているため、
特定の他の装備と組み合わせて活用できると言うことはあまり無いが、
全部合わせて剣士なら+17、ガンナーなら+18もあるので【大】まで強化するのも容易。
- 攻撃のSPは頭以外の全部位にほぼ均等に割り振られているため、
- 火耐性のスキルも強化はされているが若干過剰。
特にガンナー装備ならデフォで持つ火耐性だけで20になり属性やられ大を無効化するので、
即死級の火属性攻撃に対する防御のつもりでない限りはこれ以上特にいらない。
ただし攻撃のSPと違い若干偏っており、胴が5ポイントも持つため、
胴+胴系統倍加の何かだけで耐性【小】が発動する。
やはり組み合わせも有効だという事をクック先生は引き続き教えてくれているようだ。
- 亜種のクックZは上位では半端に付けられていたポイントが強化され、
一式で見切り+2、火属性攻撃+1、ランナーが発動する。
- スロットも全部位2ずつの10と言う拡張性の高さはそのままだが、
G級にもなると1つで3スロ使う装飾品も登場してくるので、
それらを使う事が不可能な分、拡張性が高いとは一概に言えなくなってくる。
MHX
- 今回は下位のクックシリーズ、上位のクックSシリーズが登場。
- クックはゲーム開始直後からでも作成に挑戦できる。
大型モンスター故か防御力80で、火属性が高く、一式で火属性強化が発動する。
他にも攻撃のスキルポイントが9もあるため、攻撃力UP【小】の発動も容易。
ただし防御のスキルポイントが-9のため、装飾品で攻撃力UPが付加されると防御力DOWNも一緒に発動してしまう。
そういうあたりも先生式チュートリアルの反映だろうか。
しかしスキルだけに目を見ればこの装備よりも簡単に出来るジャギィ装備が立ちはだかる。
あちらは3箇所だけで攻撃力UP【小】が発動し、防御SPも-6と抑えられているため立場がない。 - ただし初期防御力や火耐性が高いことを考慮すればこちらのほうが優秀である。
むしろ発動スキルが被っているため混合装備として両方使うのがベストかもしれない。
うまく組み合わせれば攻撃力UP【小】と火属性強化両方発動出来る。
ただ一式を作るだけではなく組み合わせによってはより強みが増すことを教えてくれる装備と言えるだろう。
- 上位は一式で火属性強化+1、攻撃力UP【小】、防御力DOWN【小】が発動する。
ジャギィSとの関係性はほぼ変わっていないため防御SPを抑えるべくジャギィSとの混合装備が無難と言える。
MHXX
- XXで登場のクックXは火属性強化+2、攻撃力UP【中】、防御力DOWN【小】
と短所はそのまま長所を伸ばした感じになっている。
G級版でもマイナススキルがそのままと言うのも珍しい。スロットは6つとやや控え目か。
攻撃スキルポイントは17あるが、先生から「防御力DOWN【小】を消す/攻撃力UP【大】にする」の両立が
難しいと言う宿題が引き続き出されている。
ここはやはりジャギィXの頭辺りと組み合わせるか、
あるいは攻撃6+空き2スロットと飛び抜けて優秀な脚だけを採用するのがベストだろう。
なお、腕装備には火属性攻撃のポイントが7振られている。火属性重視の装備を作る時に出番があるだろうか。
MHF-G
- クックシリーズにクックSシリーズ、クックUシリーズに加えて、
汎用素材などを用いて強化するクックLシリーズ、クックRシリーズが存在する。
しかしこれらはMHF最初期に実装されたものであり、
より手頃な素材で生産・強化が可能な防具が多数存在する今となっては作る人はほぼいない。
- MHF-G1にて、G級原種防具であるクックGシリーズが実装された。
付与されているスキルポイントは、警戒、一閃、研ぎ師(剣士)/装填(ガンナー)、審判。
審判と装填以外はいずれもG1にて新しく実装されたスキル*1であり、
いち早くG級の新要素に触れられるものとなっている。- ちなみにG1当時のGランクシステムでは、
後のGR1-4にて新モンスターであるポカラドンとの戦闘が控えており、
落とし穴を作り出すポカラドン相手に警戒は有用なスキルである。
そのため、クックGシリーズやその精錬装飾品を使用してポカラドンへ挑む…
というビジョンもあったものと思われる。
スキルポイントはGFまでのものをベースとし、
部位ごとに別々のスキルポイントが1つずつ追加されている。
これは同時期にGXへの強化先が実装された他の防具に関しても同じ仕様となっている。 - ちなみにG1当時のGランクシステムでは、
- G級亜種防具であるククスGシリーズはG9.1にて実装された。
元々クックシリーズは全体的に攻撃寄りのスキル構成であったが、
ククスGシリーズは超火力特化と言っても過言ではない。
付与されているスキルポイントは、GX段階で剛撃、痛撃、炎寵、属撃などを始めとし、
部位によっては剣神、巧撃、氷界創生などのスキルポイントも。
登場したばかりのスキルはもちろん、今までは創音奏/音紡奏シリーズと
ごく一部のG級防具にしか付与されていなかった属撃のスキルポイントが全部位にあるのもありがたい。
これからの装備構築の大きな助けとなるだろう。
- イャンクックの特殊素材「滑らかな椎骨」を用いて生産する「ククボシリーズ」というものもある。
詳しくは当該項目を参照してもらいたいが、新人ハンターにとっては非常に強力な防具である。
やはり、さすがは(一応)クック先生の防具と言うべきか。
クックネコシリーズ
- MH4より登場したイャンクック素材のオトモ装備。
- イャンクックの頭部を模した武器「クックネコカッター」、
同じくイャンクックの頭部を模した「クックネコマスク」、
そしてイャンクックを子供服のようにアレンジしたという「クックネコウェア」の三点で構成される。
体用防具は「メイル」や「スーツ」などの名前が多いが、
クックネコシリーズは唯一「ウェア」(wear;衣服)を名乗っている。
鎧じゃないので防御力もお察しください。
- 一式揃えた見た目はユーモラスな感じにデフォルメされたイャンクック。
見様によっては可愛くも見えるが、実はMH世界ではあまり人気ではないらしい。
クックネコマスクの説明文には「仕上がりはかわいいというより不気味。」と書かれてしまっており、
クックネコウェアも「時代を先取りしすぎた印象。」と褒めてはいない。
時代が追い付くのはいつになるだろうか…
クックネコカッターは「うちわのように見えるが錯覚」とある。
ピザカッターにも見える。とうとうオトモ武器にまで…- 一方、MHFでは「ふかふかとした着心地も最高」とは書かれているものの、
不気味だの時代を先取りしすぎたなどとは書かれていない。
地方によって美的感覚が異なるのだろうか? - 似たコンセプトで時代がやっと追い付いてきたとされる装備がMHXにて実装された。
そちらには人気上昇中とまで書かれているが、クックネコの説明文は残念ながら据え置き。
- 一方、MHFでは「ふかふかとした着心地も最高」とは書かれているものの、
- もこもこしているように見えるが、やっぱりイャンクックの素材だけあって火には強い。
そして水や雷、何より氷属性にはとても弱い。- MHXでは水耐性は±0になり、防御力もゲリョスやカブラと同じ値にまで改善された。
説明文は据え置きだが。- また、イャンクックの鱗がそこかしこで拾える森丘が復活したことで、
集会所★1で無理矢理ダイミョウザザミやロアルドロスを倒さなければ
同時期のオトモ装備より頭一つ抜けた性能の装備を早期に手に入れることが可能となった。
とはいえ所詮は下位オトモ装備なので、そこまで劇的な強化は期待できないが…。
- また、イャンクックの鱗がそこかしこで拾える森丘が復活したことで、
- MHXでは水耐性は±0になり、防御力もゲリョスやカブラと同じ値にまで改善された。
- なお防具の着彩設定では
耳のカラーや背中の翼のカラーを変更できる。
余談
- ノベル版第一弾では全員がイャンクックの装備に身を包み、イャンクックを専門に狩るパーティが登場する。
イャンクック狩りに関しては右に出る者はいないと言われる彼らだが、
どう考えても大型モンスターの中では弱いと言わざるを得ないイャンクックばかりを狩っているので
若手のハンター達からは侮られている。
しかし彼らの真の実力は、老山龍の撃退に貢献できるほどである。
- イャンガルルガの登場以前からクック装備はやけに刺々しいが、それはイャンクックの没デザインに由来する。
当初はイャンガルルガにも似た刺々しく愛嬌のないデザインで、尻尾も他の飛竜のような形をしていた。
その没デザインの名残で装備はイャンクックらしからぬ攻撃的なデザインになったようだ。
ガンナー腕装備の盾のように使われた尻尾もこれが元。- なお、この没デザインは実際にのちのイャンガルルガのデザインに影響を与えたようだ。