MHFに登場する、大巌竜ラヴィエンテの素材を用いた防具群。
目次
概要
- MHFのシーズン7.0(2009年冬)に登場した、超弩級サイズのモンスターであるラヴィエンテの防具。
ラヴィエンテの甲殻や棘を用いた、荒々しいデザインが特徴的。
- 特に頭防具はラヴィエンテそのものを模したかのようなデザインであり、
防具パーツがまるで長髪のように足元付近まで延びるのが特徴的である。
このせいで一部のプレイヤーからは「フナムシ」という渾名が付けられてしまっている…
- ラヴィエンテは狩猟ランク毎に「通常のラヴィエンテ」「ラヴィエンテ狂暴期」
「ラヴィエンテ猛狂期」「ラヴィエンテ猛狂期【極】」という異なる個体*1が出現するのだが、
MHF-G9にて狂暴期と猛狂期の防具が、2018年4月には【極】に対応する防具が追加されたため、
現時点では大きく分けて4系統の防具が存在している。
それぞれ独立した強化ツリーを持つ防具となっているため、
途中で別の防具にチェンジしたりということはできない。
- いずれも最終的には「G級防具」へと強化可能。
全てのラヴィエンテG級防具に共通する特徴として、
重大なペナルティと引き換えにMHFにおける基本的な火力強化スキル+αが備わる、
「不退」スキルを備えている事が挙げられる。
不退スキルが備わっているのはごく一部の課金防具を除くとこの防具シリーズのみで、
ファミ通のインタビューによれば「特別感」を伴う装備として実装したとのこと。- なお、該当する課金防具も必要素材のほんの一部が生産券に置き換わっているだけで、
それ以外の素材はラヴィシリーズとほぼ同じであるため、
「特別感」が損なわれたということにはなっていない。
- なお、該当する課金防具も必要素材のほんの一部が生産券に置き換わっているだけで、
- 不退スキルに関しては当該記事に効果及びその位置付けが掲載されているためそちらを参照いただきたいが、
防具面から見た特徴は下記の通り。- スキルポイントはG~GXシリーズまで2Pで固定。
その為防具のみで発動させる場合は5部位必要となる。
また、G級防具(特にGX防具)は5個のスキルを備えるのが基本となっているのだが、
ラヴィGシリーズはGXまで強化してもスキルは4個のままとなっている。
なお、防具スロットは最初から最後まで3個(5部位で15スロット)である。
- G級防具独自のシステムである「装飾品への精錬」は可能(不退のSPは2P)。
ただ、一般的なG級防具はGシリーズとGFシリーズのLv7でも精錬可能になるのだが、
ラヴィエンテの防具は、GXシリーズLv7まで精錬はできない。
なお装飾品のスキルは全部位で異なるため、装飾品は40種類(20部位×剣士・ガンナー2種)ある。
- ラヴィGシリーズ以降の強化素材は、
全てラヴィエンテ猛狂期(G級のラヴィエンテ)から入手できる素材のみで構成されている。
従ってHC素材や極限征伐戦の素材は一切使用しない。
しかし、その素材数は通常のG級防具を根本的に凌駕するものとなっており、
最大強化まで必要なコモン素材の必要量は一般的なG級防具の10倍、
その他の素材も軒並み数十~数百個単位で要求される。
従って総合的な必要素材数は一般的なGX防具の20倍近くにまで達する。
ラヴィエンテ自体は剥ぎ取りクエストでとんでもない数の剥ぎ取りが可能なため、
一概に他の防具と比較するのは難しい部分はあるのだが、
それでも1時間弱(募集待ち時間も含む)で1回討伐できるラヴィエンテ猛狂期の素材を大量に集め、
最低限発動に必要な5部位精錬まで持っていくとなると、恐るべき手間がかかるのは疑いない。
細かくスキルを調整しようと思えば、5個どころでは収まらない可能性もあるだろう。- ちなみにこの内ラヴィG:極シリーズに限り、
作成及び強化にはラヴィエンテ猛狂期【極】からしか入手できない素材が大量に必要となる。
- ちなみにこの内ラヴィG:極シリーズに限り、
- 未強化とフル強化で防御力の差が極めて大きい。
一応防具GRは7なのだが、GシリーズLv1ではGR1防具程度の防御力しかなく、
G級防具適正レベル補正を含めると実際はエントラGFLv7にすら大きく劣る。
逆にGXLv7では、剣士が2200台、ガンナーは2000台に到達する。
剣士は辿異防具ZXLV7一式と全く同じ、ガンナーは若干上回る防御力となるが、
辿異防具はGR防御力適正レベル補正を受けるため、
実際の防御力としてはG級防具以上・辿異防具Zシリーズ未満となる。
- GXシリーズのアイコンは辿異ZXと同じ、赤色アイコンとなる。
辿異ZXよりもラヴィGXの方が先に登場したため、MHF史上初の赤色アイコンの防具という事になる。
- スキルポイントはG~GXシリーズまで2Pで固定。
- 上記の件から、ラヴィGシリーズは「不退スキルを持つ防具」としては、
少なくともMHF-Z現在は全く用いられておらず「不退スキルを持つ装飾品」として、
一部のコアなやり込みを行うプレイヤーの間で作成・運用が行われている。
この理由や経緯については不退スキルの記事も参照いただきたいが、
強化に絶対必要なラヴィエンテ猛狂期自体の位置付けもあり、
「不退スキルの発動に必要なラヴィGシリーズの精錬化」は明確なエンドコンテンツとして見做されている。
これは、2017年11月アップデートにて実装された「GX精錬装飾品の直接生産」に於いて、
ラヴィシリーズ全てが対象外である事からも再確認できる。- 装飾品は先述したように40種類あるため、
理論上発動可能なスキルのバリエーションは極めて豊富なものになっている。
このうち30種類はプレイヤーの発動スキルの大変革が起こったMHF-G9の装飾品のため、
G級初期の頃に実装されたため発動させにくいスキルや、G9以降の最新環境に沿ったスキル、
そして一部とはいえ当時「希少スキル」と呼ばれていたものがあるなど、
その後の装飾品事情を考えると恵まれすぎているとすら言えるほどである。
また、後に追加された10種は2018年時点の最新(人気)スキル群で構成されており、
これらも活用すると更にスキルのバリエーションは豊かになるだろう。
もっとも「スキルバリエーション強化のためだけに追加で不退珠を作る」
というのは相当な労力が要る訳だが……
- 過去には、未強化のラヴィGシリーズ数部位と精錬したラヴィ珠で不退を発動させる
「お試し不退」と呼ばれる装備が特に大討伐クエスト参加者の間で流行ったこともあった。
現在では(不退を発動させる理由を考えると)スキルの刷新・強化に欠かせない、
辿異防具を大量搭載できないという致命的な難点を抱えることや、
ラヴィG自体スキルが4つしかない=スキルバリエーションが乏しくなりがちであり、主流ではない。
- 勿論、G級ではないラヴィシリーズについてはこの限りではないのだが、
HRのプレイヤーが作成するメリットも、大きくはない。
- 装飾品は先述したように40種類あるため、
- 2018年4月アップデートにて、後述する新シリーズ防具「ラヴィG:極」の実装が行われるのに際し、
既存3種の防具強化に必要な素材は、狩煉道ポイントや祭ポイント、Nポイントでの交換も可能になった。
ただし、各素材の交換に必要なポイントは普通のG級素材とほぼ同じであることから、
ポイント交換のみで素材を用意しようとすると、とんでもないポイント数が要求されることになる。
具体例を挙げると、Nポイントだけで作ろうとすると1個の珠につき100,000NP以上必要であり、
狩人祭の祭Pについては、特定部位限定の素材のフル交換ですぐ祭Pが尽きる程のレートになっている。
また、狩煉道ポイント交換は「回数限定交換」となり週ごとに交換できる素材の上限が決まっているが、
そもそも必要ポイント量が多すぎる(1週間に必要な分だけで500,000ポイント近く必要)ため、
相当やり込んでいないと交換可能限界にすら到達しない。
もしポイント交換で作るのであれば、基本的には常時交換できる狩煉道ポイントをベースに、
祭Pと、環境が許すならNポイントが補助程度の位置づけで、非常に長いスパンを見て作成に取り組む必要がある。
ただしいずれも、ラヴィGX:極に必要な素材は得られない。
同時に実装される「ラヴィエンテ猛狂期【極】」では既存の素材については入手量がUPするため、
原則としては大討伐をやり込んだ方が入手しやすいが、
こちらは通常のG級大討伐をやりこんだ前提のバランスとなっており、
0から不退を作るユーザーにはあまり向いていない。
よって、「プレイスタイルの関係上大討伐をやらないプレイヤーにも発動手段を残した」と見て良い。*2- また後述するがラヴィエンテ猛狂期【極】の珠は旧来の珠の完全な上位互換というわけではない。
上記のポイント交換の難度も含め、ラヴィ珠全般がエンドコンテンツという認識は今後も変わらないだろう。
- また後述するがラヴィエンテ猛狂期【極】の珠は旧来の珠の完全な上位互換というわけではない。
性能
- ラヴィエンテの防具は通常のラヴィエンテカラーの「ラヴィシリーズ」、
ラヴィエンテ狂暴期カラーの「ラヴィ:狂シリーズ」、
ラヴィエンテ猛狂期カラーの「ラヴィG:猛シリーズ」「ラヴィG:極シリーズ」で構成される。
ラヴィ:狂はHR5から、ラヴィG:猛とラヴィG:極はG級昇級後から生産は可能だが、
ラヴィG:極は2018年夏時点の状況では、GR1から生産することは事実上不可能と考えてよいだろう
(理由は当該防具の項を参照)。
またラヴィシリーズとラヴィ:狂シリーズは、
生産時の猛狂期素材が派生時の約8倍になるのと引き換えにG級防具を直接生産する事が可能。
- 2018年4月アップデートで追加された「ラヴィGX:極シリーズ」以外の3種の防具は、
いずれも精錬時にメインスキルとして「不退+2、三界の護り+3」が付いて来る。
よって、以下に書いてあるスキルはサブスキル枠に入るスキル2つと、そのポイントとなっている。- なお三界の護りのスキルポイント上、既存3種の装飾品のみで不退装備を組むと豪放+2が必ず発動する事になる。
不退実装前は一部のプレイヤーの間で「豪放は不要」という主張が展開されたこともあったが、
不退実装後はそのような声は一切無くなった。
不退のスキルポイントは他種と同じ2P。 - なお三界の護りのスキルポイント上、既存3種の装飾品のみで不退装備を組むと豪放+2が必ず発動する事になる。
ラヴィシリーズ
- 初登場が2009年冬という、ラヴィエンテ防具の中でも最も古株に位置する装備。
- シーズン7.0では従来のFシリーズの強化先としてFXシリーズが初登場したアップデートであるが、
何を隠そうこのラヴィシリーズが、史上初のFXシリーズの1つ*3である。
当時、最高峰の防具という触れ込みで登場したものであったため大いに注目された。
- 現在でこそ、各段階のLv1以外は鎧玉各種を使うのだが、
G9.1でHR帯装備の大規模緩和が実施されるまでは、要求素材が非常に重いことでも知られていた。
特にFXシリーズでは当時入手が極めて難しかった古龍種汎用素材を文字通り鬼のように使用*4する設定であり、
FX防具を強化しようとした多くのハンターが唖然としたことは言うまでもない。
ただその年の年末年始イベントにて、
古龍種汎用素材大量獲得クエスト(通称、なわばりシリーズ)が配信されたため、
それを機に強化に取り組んだハンターも少なくなかったようではある。
- スキルとしては、頭部位やガンナーの腕・脚部位が当時としては強力な性能を有しているとして定評があった。
つまり少なからずフナムシになったハンターが居たということである。
だが従来防具と決定的な差を見出すには至らず、
FXシリーズが文字通り神器として認識されるに至ったのは約1年後のベルFXグリーヴ以降の話である。
- その後、HC防具と狩護防具の派生が追加されている。
だが時既に遅し、スキルも防具自体の性能も旧式という印象をぬぐえなかったラヴィシリーズは、
歴史の中に埋もれていってしまった。
- 転機が訪れたのはMHF-G9。
フォワード時代のモンスター素材防具では初めて、狩護防具からG級防具への直接強化が可能となった。
上述したようにラヴィGシリーズは直接生産も可能であり、
一般的には直接生産の方が素材面でメリットが大きいのだが、
如何せんラヴィGシリーズは生産の時点で75個もの素材が必要となるため、
それを僅か9個で抑えられるのは大きなメリットとなる。- ちなみに直接生産の場合、これとは別に通常ラヴィエンテから入手できる素材も少し要求される。
これがキー素材となってるため、今まで全く通常・狂暴期のラヴィエンテを狩ったことが無いという人は、
生産リストにすらラヴィGシリーズは出てこない(これはラヴィG:狂シリーズも同様)。 - 先述の通りポイント交換でラヴィエンテ素材を入手できるようになったため、
GシリーズLv1に派生させる「だけ」なら、一般的なG級装備と大差ない消費で行えるだろう。
無論、直接生産する場合はこの限りではないが。
- ちなみに直接生産の場合、これとは別に通常ラヴィエンテから入手できる素材も少し要求される。
- 最終強化のGXシリーズを精錬した際に付与される、2つのサブスキルの値は以下の通り。
上でも触れたが、ラヴィGXはスキルが4つしかないため、GX装飾品でオミットされるスキルはない。
[剣士] [ガンナー]
- 最大の特徴として、いわゆる不退珠では数少ない、剛撃スキルを備えた部位が存在する事が挙げられる。
不退ノ構は剛撃スキルの+5以上のみが上位互換となる(素で攻撃スキル系統の「武器倍率+100」が発動している)ため、
その発動を楽にするための手段として、
ラヴィGシリーズ実装から2019年現在に至るまで非常に高い人気がある。
もう1つの付随スキルである闘覇、炎寵は現在でも武器種・プレイスタイルによっては有効性がある程度あり、
前者は本スキル実装当初は全盛期であったこともあり、上記の人気を後押しした。
ただ、近年では剛撃側の装飾品、防具がかなり充実した事、
闘覇、炎寵スキルの評価が見直された事もあり、
初めの不退珠としてラヴィ剣(射)珠GX2を5個作ってしまうのはあまり推奨されていないが、
辿異スキル<<喝強化>>やZZアップデートで実装された更なる上位段階の剛撃+6(50P必要)もあり、
その有用性は極以外のラヴィ珠のなかでは依然として高い。
それ以外の部位は何れも、
ピンポイント需要向けのニッチな性能を持つ物や、
環境の変化により有用性に乏しくなってしまった物となっている。- 炎寵のスキルポイントは3Pになっているが、
2019年5月時点でも3Pの装飾品はラヴィシリーズ系統しか存在しない。
辿異スキル<<喝強化>>の実装に伴って炎寵スキルを持つ防具は再び増加の兆しを見せてはいるが、
サポート用装備などでシミュレートを行うと高い確率で本装飾品が引っ掛かり、
頭を抱えたプレイヤーもいるのではないだろうか。
- 炎寵のスキルポイントは3Pになっているが、
- 一閃や刀匠、怒や絶対防御態勢などのスキルは一切付与されていないが、
これは不退スキル発動時に無効化、もしくは重複発動しないための処置と見られる。
ちなみにこれは他のシリーズでも共通する。
ラヴィ:狂シリーズ
- MHF-G9にて追加された、ラヴィエンテ狂暴期カラーの装備。
G2のマグシアシリーズ以来となる、モンスター素材を用いた「普通の」防具である。
- マグシアシリーズと極めて似た強化体系を有しており、
生産の時点でいわゆる「FXシリーズ」に準拠した性能と要求素材になっており、
その次の強化段階は狩護防具である。
ラヴィ:狂は実装時点から、当時のラヴィFXとは違い近年の防具強化素材の体系を継承しており、
狩護防具とは言いつつも要求素材はHC防具と全く同じ「秘伝の証」であった。
無論このシリーズも、狩護防具からG級防具へと直接派生が可能であり、
MHF-G9現在、モンスター素材防具としては唯一作成して将来性のある狩護防具とすら言われていた。
ただし不退スキルの立ち位置から、現在では将来性を意識した作成は推奨されていない。
- HS時点でのスキルは、対ラヴィエンテを意識したものが揃っており、
剣士ガンナー共に一式で超高級耳栓・暴風圧無効・耐震+2・攻撃力UP【大】が発動する。
特に攻撃のスキルポイントは8と、非G級の防具としてはほぼ最高の値を有するため、
パーツ単位で見るとそこそこ優秀なものとなっている。
- G級防具生産に必要な猛狂期素材は何と100個。
派生の場合は12個となりレアな素材も含まれるが、労力的には派生の方が圧倒的に楽と言えるだろう。
ラヴィシリーズ同様、2016年3月17日から作成自体は非常に楽になったため、
不退スキル発動を狙う場合はGシリーズの直接生産ではなく、派生強化したほうがいい。
- 精錬時のサブスキル値は以下の通り。
ちなみに精錬すると「ラヴィ狂剣珠」「ラヴィ狂射珠」になる。
[剣士] [ガンナー]
- MHF-Z以降、ラヴィ狂射珠GX5(ガンナー脚部位)の存在が強くフィーチャーされることになった。
これは不退発動が「火事場必須」という価値観を完全に脱したことと、
MHF-Zにて両スキルがリファインされ、非常に強力なものとなったためである。
他にも吸血は20Pまで積み上げられることや、
両スキルをメインとした祭珠には、不退ノ構と相性の悪いスキルが含まれていることも人気の要因であると考えられる。
剣士、ガンナーどの武器種でも無駄になりにくいのもポイントで、
初めの不退珠には、これと後述のラヴィ猛剣珠GX5、猛射珠GX2、ラヴィ射(剣)珠GX2をプレイスタイルに合わせて計5つ作るのが、
MHF-Z以降の環境ではおススメされることが多いようである。- これ以外では似たような運用ができる、ラヴィ狂剣珠GX2に関しては、
適応撃スキルの人気の低下に伴い、評価を落としている。 - 他には、用途は限られるものの、
共に人気と有用性の高いスキルである鼓舞と纏雷の組み合わせ、
主に大剣と相性の良い抜納術と闘覇の組み合わせなど、
特定の方面で活かせるスキルを保有するものが多い。
ただし、剣士頭(剣珠GX1)は事実上の怪奇の下位互換となっており、
現在では作る意義が極めて薄いので注意が必要。
- これ以外では似たような運用ができる、ラヴィ狂剣珠GX2に関しては、
ラヴィG:猛シリーズ
- ラヴィエンテ猛狂期カラーの防具。
猛狂期は牙の形状が狂暴期などと異なるため、防具デザインも若干異なっている。
- この防具のみG級防具がスタートラインとなる。
従って不退スキルをただ単に試したい人にとってはお手軽でオススメ……とは全く言えない。
何故なら生産だけで、120個もの素材を使うためである。
不退が発動できる一式を生産するだけで600個の素材を使うと聞けば、
その異質さが分かるだろう。
不退を試したいだけなら、ラヴィHSを派生したほうが楽かもしれない。
- 一方、強化の素材は他2シリーズより少なくなる傾向にあるため、
最終的な素材数量は直接生産の他シリーズとほぼ変わらなくはなるようだ。
まぁ、それでも1部位で2249個の素材を使うので楽かと言えば「NO」と言わざるを得ないのだが…
- 精錬時のサブスキル値は以下の通り。
ちなみに精錬すると「ラヴィ猛剣珠」「ラヴィ猛射珠」になる。
[剣士] [ガンナー]
- 環境の変化で使いづらい珠は多いものの、ラヴィ猛剣珠GX5やラヴィ猛射珠GX2・3と、
剣士・ガンナー毎にそれぞれのどの武器種でも有用なスキルの組み合わせが存在する。
他には、砲撃を行うガンランスと相性がよいラヴィ猛剣珠GX4を除くと、
2019年現在では、どちらか片方のスキルは複合スキルでの運用が主流となっており、スキルポイントが無駄になりやすい。- 剣士脚部位は、G9当時の環境では備えている装飾品、防具が多くなかったため、採用例も多かった。
現在ではスキルを持つパーツが増えたものの、他の不退珠と比較して両方のスキルを活かしやすく人気は依然高い。
- 剣士脚部位は、G9当時の環境では備えている装飾品、防具が多くなかったため、採用例も多かった。
ラヴィG:極シリーズ
- 2018年4月アップデートで追加された、新たなラヴィエンテ防具。
従来のラヴィエンテ猛狂期素材に、ラヴィエンテ猛狂期【極】でのみ入手できる(ポイント交換には非対応)、
「大巌竜の暗紅玉」「大巌竜の明蒼玉」を加える事で作成が可能となる。
- (少なくともG級大討伐を主力に遊ぶ層にとっては)辿異防具の運用が当たり前となっているが、
本防具はあくまでGシリーズ、つまりG級防具である。
従って本防具は精錬珠(不退珠)のバリエーション追加を目的としたものであると言える。
なお見た目、防御力はラヴィG:猛シリーズと同じ。
不退スキルのSPも同じく1部位2Pで、強化についてもG→GF→GXの順、かつ精錬の仕様も他3種と変わりはない。
- 第25回運営レポート動画版にて語られた本防具のコンセプトとしては、
「G9(つまりラヴィGシリーズ実装)以降の新スキルを備えたもの」であるとのこと。
不退スキルの記事にある通り、珠5個の使用が事実上必須となっている現状において、
不退(と三界の護り)以外のサブスキルがG9以前のもので止まっているというのは、
スキル構成において「縛り」になる可能性がある。
故にG9以降の新スキルを備える本シリーズは、
(作成難度を別にすれば)スキル構成の自由度を高めるものになりうるだろう。
- 防具のスキルは例によって不退を含め4個しか搭載されておらず、その4個がそのまま精錬珠のスキルになる。
また、本シリーズ最大の特徴は全部位に「剛撃」が付与されていることにある。
ラヴィシリーズの項で述べた通り不退珠と剛撃は切っても切れない関係にあり、
それがたった2種類しかないことは選択肢を狭めていたことは否めない。
本シリーズは全装飾品に剛撃のSPがあるため、少なくともその点で悩むことはない。- ただし、三界の護りを持つ装飾品(部位)が1つしかないため、
こちらを主軸にすると、三界の護りのSPを積みにくくなるという弱点が出てくる。
本アップデート以降、防具側で三界の護りを持つものが再び増えつつある事や、
辿異種や極み灼き凍るエルゼリオンにて「超咆哮、超風圧、超震動(と各種超状態異常)対策の重要さ」が再認知され、
その土台となる豪放スキルの再評価があった事も頭に入れて置きたい。
- ただし、三界の護りを持つ装飾品(部位)が1つしかないため、
- 公式サイトに掲載されている装飾品スキルの内、不退と剛撃を除いたものを記載する。
なお全部位共通の剛撃は3Pとなっている。
[剣士] [ガンナー]
- MHF-Z以後のトレンドを掴みつつ、基本的に相性の良いスキル同士で構成されている。
同アップデートで追加されたばかりの「空隙」も備えており抜かりはない。
ガンナー脚の腕利きは「真根性」効果こそ不退環境下では無効化されるものの、
早食い、移動速度など他の効果は有効である。
一方、血気活性や闘覇など、他のラヴィ珠で用いられるスキルが備わっていない事や、
先述した三界の護りが無いことなどもあり、これらは既存ラヴィ珠の上位互換というわけではない。
また、ラヴィエンテ猛狂期【極】からは1度に多くの素材がはぎ取れるが、
限定素材である「暗紅玉」「明蒼玉」は1個ずつしかはぎ取れない上に確率も低めで、
それ当然というか1部位に190個も使用する関係上、作成難易度は他ラヴィシリーズをはるかに上回っている。
G9以降のスキルは、防具の組み合わせで簡単に発動できるケースも多々見られる事を踏まえると、
コンセプト通り、純粋にバリエーションが増えたものであると認識した方が良いと言えるか。
余談
- 生産、強化難度がぶっ飛んでいることは上述したとおりであるが、
強化に必要なGzもぶっ飛んでいる。
このシリーズのGLv1からGXLv7までに必要な費用は、2,099,985Gzである。
分かりやすくすると210万Gzが消し飛ぶのである。えっ、余計分かりにくい?
従って不退スキルを持つ装飾品を5個作るのにかかる費用は一千万Gzである。- ただしこの金額には前例がある。
MHF-G7で登場したニンファGXシリーズがこれと全く同じ強化費用なのである。
無論通常のG級防具と比べ圧倒的に高額なのは言うまでもない。 - 辿異防具は最大強化までのコストはラヴィGXシリーズとほぼ同じだが、
こちらは強化のどの段階でも実用に富むのに対し、ラヴィシリーズはフル強化、
最悪防具として通常運用していくにもGX段階へ派生させ、2つ目のサブスキルを発現させていないと厳しい。
- ただしこの金額には前例がある。
- 先述したファミ通のインタビューによると、
不退スキル(というよりラヴィGシリーズ)の強化難度緩和は今後も予定していないとの発言がある。
事実、G級防具は何かしらの緩和・救済要素が存在するが、
ラヴィシリーズは剥ぎ取りとクエスト報酬をどうにかして増やす以外の緩和・救済手段は全く存在していない。
ラヴィGX:極の実装に伴う各種対応は不退を発動させる点に限れば事実上の緩和に相当するものだが、
やはりエンドコンテンツ故か、装飾品1個に莫大な労力を要する点は変わっておらず、
また、ラヴィエンテ猛狂期【極】自体もかなり耐久力が上がっているため、
結果的に緩和となったのか、ただ「他の入手経路が生まれた」だけと見るかはユーザー次第と言える。