MHF-Z下の2018年4月アップデート(同月18日実施)にて実装されたG級スキル。
スキル系統名、発動スキル共に「空隙」である。「くうげき」と読む。
目次
概要
- 冒頭で述べたアップデートで実装された、ガンナー専用スキル。
2017年2月アップデートの「弾丸節約術強化」以来1年ぶりとなる、ガンナー向け要素と言える存在である。*1
- 本スキルの効果については以下の通り。
- 更に強力な威力を発揮できる、新しいクリティカル距離を発生させる。
- この新しいクリティカル距離で弾、矢をヒットさせると蒼白色の閃光のようなエフェクトが発生する。
- 新しいクリティカル距離で一定以上攻撃を行うと空気のようなエフェクトを纏い、
一定時間、以下の効果を発動する。
- なお、クリティカル距離については「適正距離」という別の呼称もある。
以後、当記事内では2018年4月アップデート時点でのゲーム内表記である「クリティカル距離」の名称で、
新しいクリティカル距離については区別しやすいよう、便宜上「空隙距離」として扱う。 - クリティカル距離の記事にもあるが、
クリティカル距離の実態は距離ではなく発射されてからの時間である。
そのため、長さについては部分には(時間)を併記している。
- 更に強力な威力を発揮できる、新しいクリティカル距離を発生させる。
- 本スキルは2018年4月アップデートに実装されたが、
その時にポイントを有しているのがガンナー腰防具のラヴィG~GXコート:極と同部位を精錬した装飾品、
及び同アップデートで新しく登場した狩煉道辿異防具であり、
かつ同じく腰部位である「煉緋ノ腰巻」にしか付与されておらず、
実質的な解禁は、翌週に解禁された、
ガンナー全部位に本スキルを有する遷悠種「千刃竜セルレギオス」に併せてとなり、
本スキルを有する装飾品「G級・空○珠」とスキルカフも解禁された。
また、辿異種「ガスラバズラ」以降の、多くの辿異防具にも本スキルが備わっており、
GR200以降なら、本スキルの発動は特別難しいものではない(詳しくは後述)。
解説
- 本スキルの効果の最大の鍵となる「空隙距離」であるが、
これはライトボウガン、ヘビィボウガン、及び弾種、弓の矢タイプを問わず、
何れもクリティカル距離の起点から一部を上書きする形で発生する。
この事と、「クリティカル距離」がガンナーの基本テクニックの1つである事を踏まえると、
本スキルは、- クリティカル距離が存在する弾、矢限定で実質無条件で機能する、火力スキルとしての空隙
- 空隙距離での攻撃を重ねる事で発動する、条件付き便利系スキルとしての空隙
- 最初に「火力スキルとしての空隙」を構成する要素にして、
本スキルの最重要要素である「空隙距離」について、まずはその距離の長さ(時間)について触れることにする。
上述の通り、空隙距離はクリティカル距離の起点から一部を上書きする形で発生するのだが、
一方で、空隙距離自体の長さ(時間)については矢タイプ、
及び弾種とライトボウガンか、ヘビィボウガンかによって変わってくる。- ヘビィボウガンについては、何れの弾種もクリティカル距離前半の約半分までとなっている。
ヘビィボウガンは、素で追加補正が得られるクリティカル距離を前半部分に有しており、
その距離を基準に空隙距離が設定される形となっている。これについては後述する事が原因と考えられる。 - ライトボウガン、弓については基本的にクリティカル距離の約3/4が空隙距離となる。
基本的にクリティカル距離の半分から少し長い程度までが空隙距離と思って貰って問題ない。
例外はライトボウガンのLV3貫通弾で、
これのみクリティカル距離のほぼ全てが空隙距離と言わんばかりの長さ(時間)となっている。
空隙距離で上書きされていない部分(時間)についてはクリティカル距離という扱いとなる。
その感覚は、クリティカル距離の前半と後半で分かれているヘビィボウガンが最も近いと言える。 - ヘビィボウガンについては、何れの弾種もクリティカル距離前半の約半分までとなっている。
- 次に空隙距離での威力についてであるが、
これはクリティカル距離の倍率をベースに、空隙の強化が発生する形となっている。
基本的にはベースの倍率に+0.1倍となるようである。
この効果は天嵐~始種、辿異(狩護)防具が持つクリティカル距離の倍率強化効果、
及びフィーチャーウェポン効果と重複可能となっている。- ベースとなるクリティカル距離の倍率は一律ではなく、
ライトボウガンであれば地、極ノ型であれば1.5、
天、嵐ノ型であれば1.6といったように、元の数値が用いられる。
- ベースとなるクリティカル距離の倍率は一律ではなく、
- 次に「条件付き便利スキルとしての空隙」について、まずは発動関係について触れていくことになる。
これは単純に各種追加効果が、空隙距離で攻撃を当て続けるという条件を満たす事で発動すると言えるのだが、
発動について、納抜刀や被弾、吹っ飛び等でリセットされる事はなく、
一方で使用する弾や矢タイプ、ダメージによって多少の差が生じる。
よって、純粋に「空隙距離」のみが発動条件となると捉えて良いだろう。
- そして発動する効果についてであるが、
スキル「回避距離UP」と「移動速度UP+2」は纏雷スキル、
前者に限れば超回避、後者に限れば腕利きスキルでも発動可能であるため、
基本的に本スキル独自の効果となる、パーフェクトショットとパーフェクト圧縮リロードのゲージ延長、
弓の溜め短縮効果がメインである、と考えて良いだろう。
ゲージ延長については、パーフェクト圧縮リロードは素のパーフェクトショットと同程度、
パーフェクトショットについては最初期のジャストショットと同程度に延長されるため、
狙いやすさはかなりUPすると言え、
弓の溜め短縮効果については連射(狙撃)スキルやフィーチャーウェポン効果と重複が可能で、
それらと合わせればより短い時間で溜め段階を推移させていくことが出来るだろう。
しかし、これらは何れもあれば便利程度に留まるものであり、無理して狙っていくものではない。
あくまでボーナス効果と捉えると良いだろう。
- 先述の通り、クリティカル距離の「起点」が「空隙距離の起点」となるため、
立ち回りにおいては、元々のクリティカル距離が若干シビアになったという感覚であり、
「クリティカル距離」をキープするテクニックは、空隙距離においても原則としてはそのまま適用できる、
と考えてよい(空隙のために従来と全く異なる特殊な立ち回りをする必要はない、という意味)。
公式生放送やインタビュー記事では、
「クリティカル距離がやや短いためモンスターに接近する必要がある」という趣旨の発言があり、
実際に空隙を備える装備には、回避系のスキルが同時に備わるものが見受けられる。
ただ、起点は同じなので、クリティカル距離の起点を重視して立ち回る分には実質的に従来との立ち回り差はない。
モンスターの体奥に貫通弾のクリティカル距離を合わせたい場合や、
通常弾(連射矢)でも従来中距離以遠で立ち回っていた場合などに影響が出るといったところか。- 上述の特徴より、ライトボウガン、弓に限り、
平時のヘビィボウガンで空隙距離の疑似練習が可能である。自信がない場合は検討してみるのも良いだろう。
一方、ヘビィボウガンはシビアなので注意が必要である。
- 上述の特徴より、ライトボウガン、弓に限り、
- ちなみに空隙距離のエフェクトは非常に派手なものになっており、
従来クリティカル距離ヒットエフェクトが出なかった属性弓でもエフェクトが出る。
ただ、これは他のプレイヤーからは見えないようになっているため、
剣士との混在でもこのエフェクトが邪魔になることはない。
- 最後になるが、本スキルはクリティカル距離が存在する弾、矢にしか効果が無い。
散弾、属性弾や曲射を主体にするのであれば本スキルは無意味な存在となる。
昨今のMHFではこれらを主体とした戦術はあまり採られないが、一応留意しておくと良い。
- 以上のように、ガンナーの基礎火力スキルとして強力に機能し、かつ条件付きの副次効果も便利、
当初長らく懸念点として挙げられる「本スキルを有する保有防具、装飾品の種類の少なさ」についても、
2019年1月時点では解決したと言えるレベルで増加しており、発動自体も狙いやすくなっている。
一方、本スキル実装時点でのMHFユーザーのメインターゲットが辿異種となっており、
その影響を受けているのか、本スキルを有する防具の多くは辿異防具である事が多い事、
本スキルを有する装飾品の入手条件が簡単でない事*4、
そしてレギオスシリーズが遷悠防具である故に複数部位装備が難しい*5事を鑑みると、
GR200以降でないと発動が難しい事が本スキル唯一の欠点として見えてくる。
更に、GR199以前はスキル枠のスキル枠の問題も絡み、本スキルの採用どころではない状況が多い*6ため、
「辿異種を攻略し始める段階から新たに加わる基礎的な火力スキル」として本スキルを見るのが無難と言える。
余談
- 空隙は「すきま」を意味する。
クリティカル距離の一部を上書きして空隙距離を発生させるのが空隙(すきま)と言えなくもないが…。- よく似た言葉に間隙(かんげき)と言うのがある。意味はほとんど同じようなものだが、
空隙は「すきま」全般を指すのに対し、間隙は物体同士のすきまを指すことが多い。
転じて、スケジュールの合間の空き時間などのことも指す場合がある。 - 本スキルはセルレギオス防具の実装と共に解禁されたことから、
空からの攻撃を意味する「空撃」とも掛けているのかもしれない。
- よく似た言葉に間隙(かんげき)と言うのがある。意味はほとんど同じようなものだが、
- MHF-G中期以降から活発化し、G9以降で実装されたスキルの大半は発動に条件があるスキルや、
何がしらのペナルティと引き換えと、基礎系の火力スキルとは言えない存在が多かったが、
本スキルは久方ぶりに、機能する条件が基礎テクニックの中に完全に収まる、
実質ほぼ無条件で機能する火力スキルとなっている。
上述の流れが続いていたが故に、珍しく見える事もあるかもしれない。- ちなみに同アップデートでは辿異防具にも「始種防具」と同じガンナーの強化効果が追加されているが、
これも「クリティカル距離ダメージの強化」である。
- ちなみに同アップデートでは辿異防具にも「始種防具」と同じガンナーの強化効果が追加されているが、
- 「通常のクリティカル距離よりも火力の高いクリティカル距離を発生させる」要素として、
MHR:Sではライトボウガンに「適正射撃法」という入れ替え技が追加された。
ただ、こちらは「本来のクリティカル距離をより幅の狭いクリティカル距離に上書きする」という効果であり、
通常のクリティカル距離ではカス当たりになってしまうなど、性質はかなり異なる。
関連項目
システム/クリティカル距離 - 本スキルは、このシステムと密接に結びついている。
システム/フィーチャーウェポン - クリティカル距離の倍率強化効果を有する。登場順では初。
防具/剛種防具 - 上記と同様、自発的手段には初となる、クリティカル距離の倍率強化効果を有する。
防具/辿異防具 - 2018年4月アップデートより、自発的手段としてのクリティカル距離の倍率強化効果を備える。