武器/スケイルソード

Last-modified: 2024-01-17 (水) 01:53:04

ネルスキュラの素材から作製できる睡眠属性の片手剣。

目次

概要

  • 剣の方はオレンジ色の刀身が一際目立つ、シャープなデザインが特徴。
    よく見ると柄の周りにネルスキュラの爪か鋏角らしき部分が付随している。
    盾は中心にはめ込まれた水晶がこれまた印象的。
    強化していくとこの水晶もまたオレンジ色に変化する。強化に使う紅蓮石の影響か?
    • ちなみにこの水晶、目を凝らすと気泡らしきものが見えることから
      何らかの液体が込められている可能性がある。
    • ネルスキュラの目や腹の模様は怒り時になるとオレンジ色になるのでそれをイメージしたのかもしれない。
  • セルタス武器(厳密にはアルセルタス)のスターアームズから派生できる他、一発生産も可能。
    下位ではスケイルソード改まで強化可能で、上位に入るとブラッドスケルソードへ、
    最終的にはブラッディネルソードとなる。

性能

MH4

  • MH4における数少ない睡眠片手剣。
    初期段階のスケイルソードは物理攻撃力140・睡眠属性100・スロット1・会心率5%。
    攻撃力は同時期に作れる片手剣と比較するとやや低いが、その分は会心率でカバーされている。
    最終強化の性能は攻撃力224で、会心率は25%、空きスロットは1つ。
    睡眠属性値は180と高くはないが、
    片手剣の手数を考えればそれほど大きな欠点でもない。
    睡眠爆殺プレイを好むハンターには有りがたい一振りである。
  • しかし、この武器の真価は斬れ味ゲージにある。
    スケイルソード改までは長めの緑・短い青と平凡だが、ブラッドスケルソードで一変。
    なんと青ゲージの部分が一気に長くなり、超短い白と合せて全体の4割近くを占めるようになる。
    他に青の長い片手剣は麻痺属性のアジダル・ハーカス等があるものの、流石にここまで長くない。
    最終強化のブラッディネルソードでは更に白が伸び、1回分を上回る長さとなる
    本作の斬れ味上限がごく一部を除き白止まりであることも味方しており、
    長めの青ゲージがあるだけでも重宝されるMH4環境下では、手数武器のアドバンテージとしてかなり大きいだろう。
    が、まだ終わらない。
    素の時点で十分すぎるくらい優秀な斬れ味を持つこの武器だが、まだ斬れ味ゲージには空きが残っている
    すなわち、ここで斬れ味レベル+1を投入した場合、更に白が延長される
    結果的に全体の5割を軽く超える長大なゲージが爆誕するのだ。
    斬れ味ゲージだけを見たらオーバースペックも甚だしい代物である。
    その継戦能力は3Gにおけるかのガイア=オリジオンや一部の冥雷武器並に凄まじく高い。
    • ちなみに、この武器では匠で表れる白より素の白ゲージのほうが長いため、
      この武器には匠より業物のほうが斬れ味維持のスキルとしては有効。
      業物の効果は実質的に斬れ味ゲージの長さが2倍になる効果なので、この異常な斬れ味ゲージとの相性は抜群。
      青ゲージまでOKとするなら、冗談抜きで一度も研がなくてもクエストをクリア出来てしまうくらいである。
  • 総評すれば、デフォルトの時点で十分斬れ味が良く、匠を外しても支障が無い、
    それでいて物理攻撃力が224と悪くない値、とどめに会心率25%とくれば、
    もはやMH4どころかコンシューマ作品全体で見ても最強の睡眠片手剣と呼ぶに相応しい名剣である。
    過去作のP2GのハイガノススパイクGに匹敵するかそれ以上、といえばその有能ぶりがお分かりだろうか。
    前述のように、本作では実質白ゲージが上限の環境であることも後押ししている。
    村クエストの攻略が非常に捗るのは勿論のこと、
    その気になれば集会所★6までソロも不可能ではないポテンシャルを秘めているので
    ボマー愛好者は一度作成を検討してみては?
  • とまあ色々褒めちぎってきたが、欠点も存在する。
    • 斬れ味が良いといっても所詮は状態異常武器なので、攻撃力の低さを補うためには
      大元のダメージソースを爆弾に頼らざるを得ず、小型モンスターの妨害などで
      目を覚まされてしまうと非常に痛い損失となる。
      後半はともかく、序盤で睡眠を決める際は周辺への注意を怠らないこと。
      • ただし、前述の通りこの武器はとんでもない斬れ味ゲージを持っており、
        匠・業物・砥石使用高速化と言った斬れ味系統のスキルを付けなくともほぼ支障はない。
        よってその分スキルの自由度が高く、火力をガンガン盛っていくことも可能なのだ。
        例えば攻撃力UP【超】を付けると、会心込みで武器倍率の期待値は196.6になる。
        これを表示攻撃力に換算すると実に275.2。更に斬れ味ゲージはスキルなしの状態で白60
        本作の生産片手剣全体で見てもトップクラスの物理性能になってしまう。
        なお、匠と業物を同時に発動させてこの武器を担いだ場合はなんと、
        素の白60+匠で白+50、業物の効果でそれが2倍ときてその白ゲージを維持できる手数は驚異の220となる。
        ここまで来ると片手剣の手数でも砥石を一切使用せずクエストクリアが可能な場合すらある。
    • 最終強化の難易度が結構高い。
      素材の中にイャンガルルガのイカしたクチバシ×2、バサルモスの岩竜の涙が要求されるからである。
      どちらもギルドクエスト無しでは安定して集めにくく、かつレア素材であることが悩みの種。
  • この武器の台頭で、同じ睡眠片手剣のハイガノススパイクの立場が危うくなってしまった。
    属性値では確かに勝っているのだが、斬れ味レベル+1でようやく青ゲージを出すのがやっとなのに、
    デフォルトで異常な量の青・白ゲージを誇る本武器と比べられては立つ瀬が無い。
    扱いの悪さが武器にまで及ぶとは・・・
    しかし、斬れ味の優劣が意味を成さないモンスターを相手取る際には
    先輩のハイガノススパイクが面目を保つ形となる。
  • 従来のハイガノ系を代表する睡眠属性片手剣は属性値一辺倒の傾向が強く、物理性能は絶望的であることが多かった。
    そんな中、属性値こそ高くないながらも物理性能に優れる睡眠片手剣というのはシリーズを通してかなり希少であり、
    片手剣使いに鮮烈な印象を与えることとなった。
    ちなみに実は前作3Gにも似たタイプの睡眠武器があるのだが、スキル構築難易度が高くあまり使われていなかった。
    • 睡眠使いのモンスターが徐々に増えてきたこともあり、次作以降も従来のような属性値重視の武器ばかりではなく、
      物理重視、バランス型など様々な睡眠片手剣が登場していくことになる。
      ブラッディネルソードはその嚆矢となった存在と言えよう。

MH4G

  • MH4Gでは更なる強化段階が追加された。
    ブラッディネルソードからG級ネルスキュラの素材を掛け合わせたブラッディスローターと、
    更にネルスキュラ亜種の素材を用いてコールドブラッド、そしてモータルハートが製作できるようになった。
    コールドブラッドからは黒と金に配色が変わり、とてもカッコイイ。
  • しかしG級武器に強化しても強化具合はかなり控えめという他ない。
    基本的な攻撃力はそれぞれ約30ずつほどアップし、会心率はモータルハートになって5%上昇、
    睡眠属性値は段階ごとに10ずつしか上がらず、スロット数も据え置きのままである。
    たとえ亜種の素材を追加しても属性は睡眠から変わることはない。
  • 自慢の斬れ味はブラッディスローターの時点ではブラッディネルと然程変わらないが、匠で紫ゲージが少しつき、
    コールドブラッドでは素での白ゲージこそ変化は殆どないものの、匠での紫ゲージはやや延長しており、
    モータルハートでは素での白ゲージが大幅に伸び、紫ゲージも同様に微妙にであるが伸びる。
    (反面、モータルでは青ゲージが極端に短くなり、何故か緑ゲージが増えている)
    • MH4に倣って、そのランク帯の基本的な最高ゲージ=ゲージをデフォルトで且つ、
      とても長く引っ提げてくるかと思った方もいるかもしれない。
      コレとかコレとかの前例もあるし……何故そうしなかったのだろうか?
      まぁ、さすがに素で最高色の長大なゲージは、いくらなんでもやりすぎだと判断されたのかもしれない。
  • 以上の事から片手剣どころか全武器から見てもG級武器への強化の割りにはあまりに些細なもので物足りなさがある。
    ただこれは前作の時点で高スペックすぎたのとライバルとの差別化のためには伸びしろが少なかったのだと思われる。
    もし素で長大な紫ゲージだったり各数値の上がりが大きかったりスロットが増えていたら
    バランスブレイカーとなっていただろう。
  • 睡眠片手剣のライバルとしてはやはりガノシアンスパイク改だろう。
    同じスロ1・レア9の武器で、睡眠属性値と攻撃力の両方であちらが上回る。
    ただしガノシアンスパイク改は斬れ味レベル+1をつけないと斬れ味が青までで実質必須である一方、
    モータルハートは斬れ味レベル+1なしでも凄まじい長さの白ゲージを持ち、匠切りという選択肢がある。
    また、素で30%もの高い会心率を持つため、一部の会心撃【特殊】を持つ防具と組み合わせることも可能。
    また肝心の物理攻撃力でも、会心率を加味した期待値ならモータルハートの方が上。
    作ってしまえば睡眠片手剣はモータルハートで大体事足りてしまうだろう。
    強化具合は慎ましくとも総合性能はこちらが秀でていると言える。
  • ところがまさに問題なのは、その製作難易度。
    最終強化であるモータルハートへの必要素材は目を疑うこと必至。
    まず亜種素材を使ってコールドブラッドに強化し、そこからモータルハートが作れるのだが、
    必要素材を見てみるとネルスキュラ亜種の素材の他にバサルモス亜種の素材を使わされる。
    バサルモス亜種も睡眠ガス攻撃をしてくるので、別段違和感はないが、そこに更にもう一つ、
    なんとよりにもよって古龍の大宝玉も要求してくるのである。
    大宝玉といえば大概は古龍種の武具に使われるものである筈なのだが、
    まさかこんなただの蜘蛛の武器で使用を迫られるとは誰が予想できたであろうか……?
    大宝玉は需要が非常に高い素材であり、この武器に使用するには葛藤を余儀なくされるだろう。
    この関係上、他の人に連れていってもらわない限り完成はG★3までお預けとなる。
    • 古龍武具ではないのに古龍の大宝玉を使うという例は他にもあるといえばあるが、
      古龍の大宝玉を使って生産または強化される全ての武器防具の中でレア10に届かないのは
      唯一モータルハートのみである。
      尤も、極限強化をしやすくなるのでレア度が低いのはメリットなのでいいのだが、
      いろんな意味で釈然としないだろう。
    前作の最終強化もなかなか難易度が高かったが、今回を思えば全然易しかったと思わせるほど突き抜けて高い。
    というか無理矢理高くするために設定したようにすら見える。
    今後の作品でスケイルソード系が登場した際も最終強化が異様に難易度が高かったりするのだろうか?
    (性能は非常に優れているので製作難易度を高く設定するのは寧ろ当然かもしれないが)
    • 一方でガノシアンスパイク改の方は一段階前のガノシアンスパイクを一発生産でき、
      更にレア素材を全く必要とせず、G★1の時点で完成されてしまう。
      製作難易度と活用期間に関しては比較するまでもなく完敗である。
    というわけで、前作では属性値以外ライバルを突き放していたが、
    今作では総合的に見ると差はかなり縮まっており、楽観視できる状況ではなくなった。
    スキル次第で運用方法を差別化できるので、こちらは最大の特徴である長大な白ゲージを活かして使っていこう。

MHXX

  • ネルスキュラの再登場でこちらも復活。
    今作でもアルセルタスの片手剣から派生可能。
    もしくは一発生産することもできる。
    G級素材があれば最終強化・ネルスパーダを生産でき、希望の証Gや獰猛素材の節約になる。
    今回はスケイルソードのまま強化していった場合は従来の睡眠属性の武器に、
    強化途中のネルスパーダからブラッドスケルソードへ派生した場合は属性の武器になる。
    派生によって属性が変わるというのはなかなかの変化球だが、
    確かにネルスキュラはどちらの属性も使いこなすモンスターである。
    なお亜種は未登場であるため、コールドブラッド系列への強化はできない。
    ついでに古龍の大宝玉も要求されなくなった

影刻ネル=ナクシュ

  • スケイルソードのまま強化した場合、
    上位最終形のネルスパーダを経て、究極強化で影刻ネル=ナクシュへと名前を変える。
    • 攻撃力は270とかなり控えめで、スロットも無し。会心率は30%と高いが、攻撃力を補い切れる程ではない。
      匠で現れる斬れ味も30と平凡な長さ。
    • 一方で目を引くのは圧倒的な白ゲージの長さ。匠なしでもなんと120である。
      属性値は22とこちらもそれほど高くはないが、
      白ゲージを使い切るまでにまず間違いなく一回は眠らせることができるだろう。
      スロット無しとはいえ、匠どころか業物も外せるレベルの長い白のお陰で案外拡張性は高い。
      空いたスキル枠でとにかく足りない火力を補ってやるとよいだろう。
      睡眠片手剣では随一の会心率を活かし、超会心系の構成にするのも悪くない。
    • 匠で紫を出せば瞬間火力は上がるが、そうすると夢扇大公の壁が厚くなる。
      やはり素の白ゲージを活かせるスキルを組んでやるべきだろう。
    • 朧扇大侯ゲンシュラフに対しても辛いところ。
      こちらを圧倒する攻撃力330に会心率10%を持つため物理火力ではまず勝ち目がない。
      あちらは素の斬れ味が青100のため匠運用が基本だが、実はあちらがでもこちらのを上回るほどの大差。
      属性値はこちらの方が高いが、攻撃力60差を覆すのは難しい。
      あちらは二つ名武器故に製作難易度が高いため、繋ぎとしての運用に活路はある。

ブラッディスローター

  • 一方獰猛化素材をメインに強化するブラッドスケルソードは、
    ブラッドネルソードを経て、お馴染みのブラッディスローターへと究極強化される。
    • こちらもネル=ナクシュと似た傾向の性能だが、攻撃力は300と平均。
      相変わらずスロットは無いが会心率は25%と高く、斬れ味の方も優秀で僅かながら素で紫が出ており匠で延長可能。
      しかもこの会心率は混沌の刃薬と会心の刃薬、そして挑戦者+2でちょうど100%になる会心率である。
      白ゲージの長さはネル=ナクシュほどぶっ飛んではいないが、紫と合計して見ればやはり優秀な部類である。
      欠点は23という属性値の低さで、これは毒属性片手剣のなかでは最低値。
      とはいえ、毒の仕様と片手剣の手数を考えれば、積極的な立ち回りで十分カバーできる範囲ではある。
      高会心、優秀な斬れ味、低めの毒属性ということで、
      かつての七星剣【禄存】にかなり近い存在であるといえる。
      今作では覚醒そのものが無い上に匠と会心率に特化した構成も可能なため、
      快適さという点では上回るかもしれない。
      ライバルになるのは、物理面で多少劣るものの同等以上の斬れ味を有し、
      二倍近い属性値と二つ名武器のアドバンテージをもつレギーナレイピアベネか。

余談

  • MH4G公式Webサイトの武器紹介のページにおける片手剣使いのメインビジュアルに、
    このスケイルソード系の武器が抜擢されている。
  • 「スケイルソード(Scale Sword)」という名称の意味は定かではない。
    「Scale」という名詞には三つの意味が存在し、
    それぞれ「目盛り(日本での外来語の"スケール"のこと)」、「鱗、鱗状のもの」、「天秤」
    という意味なのだが、いずれもネルスキュラの要素に当てはまりそうにない。
    (それとも「スキュラ」をもじったのだろうか?)
    • なお。海外版での名称も「Scaly Sword」という名称になっている。
      (ScalyはScaleの形容詞形。「鱗のような」といった意味)
      英語圏のユーザーはどう思うのだろうか?
    Scare」(怯えさせる、恐慌)なら辛うじて意味が通らなくもない。
  • ネルスパーダの「スパーダ(Spada)」はイタリア語で「剣」の意味である。
    モンハンと同じくカプコンのゲームシリーズである『デビルメイクライ』において
    主人公の父親である人間に味方した悪魔の騎士の名として「スパーダ」が使われているので、
    それでご存知の方もいるかもしれない。
  • ブラッディスローターの「スローター(Slaughter)」とは、英語で「屠殺、畜殺(家畜を殺す事)」、
    転じて「(人間に対する)無差別殺戮大虐殺」という物騒な意味合いがある。
    「ブラッディスローター(Bloody slaughter)」を意訳すると
    「血塗られた虐殺者、血祭りあげる虐殺者」といった具合か。
    • ちなみに、鏖魔ディアブロスの武器に冠される「マサクル(Massacre)」も
      スローターと同じく「無差別虐殺」を意味する英語名詞である。
  • MH4Gでの最終強化段階に使われている「モータル」とは、「死を免れない」「致命的な」という意味で、
    「ハート」が「心臓」を意味する「heart」ではなく、「傷付ける」「害する」などの意味を持つ「hurt」だとすれば、
    「致命的な害を与える」という意味になり武器銘として違和感はない。
    ただし海外版であるMH4Uでの名称は「Mortal Heart」となっている。
    そのため「致命的な心臓」というわけのわからない名称になってしまっている。
    大方、意訳して「致命傷、死を与えるもの」という意味合いになるのだろう。
    もっとも同じ音の語に間違った翻訳をしてしまい意味不明な名称になってしまった前例があるため、
    海外版での名称も正しいかどうかは微妙なところである。
    なお、ネルスキュラに対して死ぬ定めの者とは、すなわち捕食対象のゲリョスやフルフルのことである。
  • MHXXの究極強化形の銘である「ナクシュ(نقش)」はペルシア語であり、
    彫刻や版画、刺青などをのような「刃物で彫ったもの、刻みこんだもの」という意味。
    中東の遺跡では「ナクシュ~」という名前が付いたものが存在するが、
    これは壁画彫刻などが遺された遺跡を指している。
    という銘を持つのもナクシュの意味を踏まえてだろう。
    この武器で刻むのは、モンスターの身体につける傷跡、
    もしくは死の恐怖など精神的なものをモンスターに刻み込みといった具合か。

関連項目

モンスター/ネルスキュラ
モンスター/ネルスキュラ亜種
武器/スキュラ武器
システム/睡眠
システム/毒
モンハン用語/睡眠爆殺