武器/ネブラグロブス

Last-modified: 2023-08-22 (火) 22:21:28

MHF-Gに登場するオオナズチのヘビィボウガン。
オオナズチの剛種武器全体に言えることだが、ネブラと付くがギギネブラの武器ではない。
蓄積した熱を増幅して排熱する「排熱噴射機構」を搭載可能な初の剛種武器である。

目次

概要

  • MHFのシーズン6.0アップデート(2009年秋)にて真舞雷重砲【天鷹】と同時に実装された、
    初の剛種武器へビィボウガンである。
    オオナズチの武器はいずれも独特なフォルムを持つが、ネブラグロブスは非常に細身の外見が特徴的である。
    また、初めて排熱噴射機構を搭載したという設定からか、
    熱を移動させる目的でかパイプのような構造物が取り付けられているのも印象的。
  • 最初期の剛種武器であるが、始種武器までの強化先が存在する。
    当記事では主に剛種・天嵐・覇種・始種武器に関して取り上げる。
    なおMHFのボウガンは基本一発生産なので、上記はいずれも直接生産にのみ対応している。

性能

ネブラグロブス

  • 剛種武器に属する段階で、上述したようにMHF初の剛種ヘビィボウガンである。
    シーズン6.0のプロモーションムービーでは排熱噴射機構を合計2回放っており、
    多くのハンターを驚愕させた。
  • 性能だが、5段階レベルアップ強化で攻撃力は432(372+60)、リロードはやや速い、反動はやや小となっている。
    装填可能弾については、
    • 通常弾:6/6/9
    • 貫通弾:2/2/2
    • 散弾:4/4/4
    • 毒弾:4/2
    • 麻痺弾:3/0
    が主なものである。
    赤文字は弾追加スキルなしでは使用できないことを示す。
  • 剛種武器のヘビィボウガンは上述した「排熱噴射機構」か「へビィバレル」を装着できる。
    へビィバレル装着時の攻撃力は480である。
    この攻撃力は当時のへビィボウガンの中では際立ってはいない。むしろあまり高くはないと言える。
  • 装填弾としてはLV2毒弾の装填数が光るものとなっている。
    というのも、当時のMHFでは毒弾と麻痺弾に肉質無視効果があったため、
    純粋なダメージソースとして機能させることができたのである。
    特に高威力のLV2毒弾を3発装填できるへビィボウガンは非常に少なく、
    それと排熱噴射機構をもっての差別化が期待されていた。
  • ところが、この時代の排熱噴射機構は御世辞にも活用できる性能とは言えず、
    高い倍率強化を得られるへビィバレルの方が無難という評が強かった。
    更に強化に2種類の剛種モンスター討伐の証を20枚ずつ計40枚(現在は霞龍討伐の証を5枚のみに緩和)必要とし、
    しかもその片割れが当時最強の剛種として恐れられた新モンスターのオルガロンだったため、
    人気としてはそこまで高いとは言えなかった。
    毒弾3発装填も、LV2麻痺弾が使えないため汎用性に富むとは言えなかったのも痛手である。
    ただ、LV2麻痺弾が使用できる真舞雷重砲【天鷹】はもっと恐ろしい作成難度の高さを誇っていたため、
    こちらは排熱噴射を使ってみたいプレイヤーの間でちょくちょく選択されてはいた。
    実際、ネブラグロブスで画像検索すると大半が排熱噴射を使っているスクリーンショットになる。
    排熱を使わない場合でも、麻痺が効かないorLV1で十分なモンスターについては、
    LV1毒弾の肉質無視を活用することができていた。
    MHFの剛種へビィボウガンは真冥雷重砲【天鷹】まであまり良い性能のものがなかったので、
    主流とまでは言わないがそこそこ使われてはいたと言えるだろう。
  • MHFシーズン10にて、毒麻痺弾の肉質無視効果が削除されたことで、
    この武器はその価値を極端に減らしてしまう、悪く言えば産廃化してしまうことになった。
    この予告自体は半年前から行われていたが、毒弾以外は特筆すべき点が無かったのが最大のネックである。
    後年ネブラグロブスの系列には意外な使い道が発見されたものの、
    基礎性能の問題でこの段階の物は使われてはいない。

ネブラダ・テルム

  • そのシーズン10にて追加された天嵐武器
    弾種等に変更はないが、攻撃力が456(バレルなし、396+60)、武器スロットが1に強化されている。
    だが残念ながら時既に遅し、であった。
  • それだけならただの産廃、で特に語ることもないのだが、
    ネブラダ・テルムはシーズン10で追加された武器でありながら、
    シーズン10では作成できなかったという非業の歴史を持つことで知られている。
  • ネブラダ・テルムにはショウグンギザミ特異個体のHC素材「鎌蟹の断爪」が必要であったのだが、
    ショウグンギザミはシーズン10で最後に登場した新特異個体モンスターであり、
    実際にHCモード変更が可能になって鎌蟹の断爪を入手可能となったのはシーズン10最終週であった。
    そして当時の剛種武器は週代わりでやってくる伝説の職人に頼まないと生産はできなかった*1
    あとはどうなったかお分かりだろう。
    シーズン10最終週に伝説の職人は居なかったのである…

ネブラダ・テルムット

  • フォワード.5にて追加された覇種武器
    ネブラグロブスとネブラダ・テルムの改良版とされているが、例によって一発生産である。
  • 攻撃力がバレルなしで552(492+60)と大幅に強化され、更に会心率10%まで付与されるようになった。
    この数値は有名な弩岩獄重弩【狙熱射】より高い。
    だが肝心の弾種は相変わらずである。
    貫通撃ちは言うに及ばず、散弾撃ちについても真冥雷獄重砲【玄鷹】ほどのポテンシャルは有さない。
  • だがフォワード.5の終盤にて、この銃に意外な使い道があることが発覚した。
    この銃のリロードと反動は「やや速い&やや小」だが、
    これはLV3散弾を最速装填無反動撃ちするのに一切のスキルを必要としない設定である。
    スキルを潤沢に付けられるMHFで何を言ってるんだ、と思うかもしれないが、
    この設定がスカルフェイスのみで上位キリンを8分以内で討伐しないといけないイベントと相性最高であり、
    他の覇種武器では不可能な、妙にニッチな用途で用いることができることが判明したのである。
    • ただしこの需要は雪山の特定の地形が(通常個体に対して)完全な壁として機能することに依存しており、
      これが修正されれば産廃化するのは目に見えていると言えよう。
    • 余談だが、MHF-G10でのHRシステム改変において存続したキリンの上位ハンターズクエストは
      この用途で使われていた「雪原を駆ける幻獣」であり、産廃化を免れることはできた模様。
  • とは言え極端にニッチな需要であることに変わりはなく、それでこの銃が復権できたかと言われれば微妙である。
    G2ではG級覇種武器「ネブラダ・テルミッタ」、G5では烈種武器の「ネブラダ・デルダ」が実装されたが、
    弾種に変わりはなく、上記のニッチ需要以外で使い道はないとすら言われる状態であった。
    • なおネブラダ・デルダ(および後述するネブラダ・デルドゥ)は烈種武器特性として、
      スキル「回避距離UP」が自動発動するため、
      秘伝スキルと併用すると実質的に内包スキルがない」ということを申し添えておく。

ネブラダ・デルドゥ

  • MHF-G8にて追加された始種武器
    2015年9月9日に解禁された第二の始種ヤマクライの素材を用いて作成することができる。
  • 同アップデートではオオナズチの剛種防具が始種防具へ強化できることが事前に判明しており、
    オオナズチ武器については如何ほどか、と言われていたが、実際はこのネブラダ・デルドゥが対象となった。
    所詮弾種が変わっていないままでは…と工房を覗いたハンターは
    LV1貫通弾、LV2・LV3散弾を6発装填可能」という事実に直面することになる。
    始種武器にしてようやく装填弾種が強化されたのだ。
  • 攻撃力もG級武器Lv50をバレルなしで大幅に凌駕する846(786+60)という超高水準であり、
    散弾、LV1貫通弾を用いる分には十分最前線の武器と張り合える実力をつけて帰って来たといえるだろう。
    • なお、同アップデートでは始種武器である弩岩始重弩【射】も追加された。
      こちらは攻撃力はネブラダ・デルドゥとほぼ同じだが会心率がなく、
      全LV貫通弾が6発装填、LV2・LV3散弾が6発装填となっているものの、
      リロードが普通・反動中なのでスキル負荷はネブラダ・デルドゥが勝ると言える。
      ただし、現在のMHFにおけるG級装備では装填数UPスキルが装填速度との複合である装着、
      または反動軽減との複合である穏射のどちらかを用いるのが主流であり、
      スキルなしで主力弾を撃てるネブラダ・デルドゥにとっては少々厄介な事態が起きている。
      あえて言えば、ほぼ全ての弾を無反動で撃てるようになる穏射が選択肢に上げられるか。
  • なお、先にも述べたように内包スキルが回避距離UPであるため、
    秘伝スキルを発動した装備だと実質的に内包スキルなしの状態になってしまうという難点がある。
    ただしこれはG10現在、コーレガリュゼ以外の実用性の高い始種ヘビィボウガン全てに言える話であり、
    これ自体はこの武器特有の難点ではなく、始種ヘビィボウガン全般に言える悩みどころである。
    • G10現在、剛撃+5&一閃+3など、
      以前は非秘伝でないとできなかったスキル構成が秘伝珠入りでもできるようになってきているが、
      それには武器スロットが重要な役割を果たしている。*2
      この武器は武器スロットが2しかないため、ある意味ではそれがこの武器最大の弱点だろう。

余談

  • 先述の毎日イベントを想定した「防具がスカルフェイスのみという条件において、
    LV3散弾を6発装填・最速運用可能な武器」としてはメタルアヴェンジャーに先を越されている
    (リロード:やや速い・反動:やや小への強化が必須)。
    ただし天廊武器の攻撃力強化はランク帯ごとに限界突破用の素材の関係で上限が決まっており、
    ランク帯ごとに攻撃力を最大限に強化した場合*3における、
    天廊武器の上限とオオナズチ剛種系ヘビィの比較表を作ると以下のようになる。
    ランク帯メタルアヴェンジャーオオナズチ剛種系
    ~新HR4~旧HR99438(Lv25)作成不可*4
    新HR5旧HR100~299480(ネブラグロブス)
    旧SR1~99
    旧SR100~299528(Lv40)504(ネブラダ・テルム)
    新HR6~7旧SR300~999600(ネブラダ・テルムット)
    G級847(Lv82、会心率10%)*5612(ネブラダ・テルミッタ)
    750(ネブラダ・デルダ)
    894(ネブラダ・デルドゥ)
    このように、そもそも剛種系ヘビィを所持できないHR4(旧HR99)以下と、
    天嵐武器への強化時の武器倍率上昇が非常に小さかったHR5(旧HR100~SR299)時点を除けば、
    各ランク帯において限界まで強化したメタルアヴェンジャーより
    ランク帯ごとの最高ランクのオオナズチ剛種系ヘビィの方が攻撃力が高くなる。
    ただしメタルアヴェンジャーは天廊石で火事場力+2を追加することにより
    体力40以下における攻撃力1.3倍を乗せることが可能である*6ため、
    そこまで考慮するならばそちらに分があることになる。
  • なお当該クエストにおけるキリンはG10の調整で体力低下が著しく*7
    2017年7月現在メタルアヴェンジャーをこの用途に特化してカスタマイズしようとすると
    天廊石の関係でG級最前線クラスの腕前を求められるという手間を考慮すると、
    素材が緩和されているネブラダ・テルムットの段階で余裕で達成可能と思われる。
    ネブラグロブスですら可能かもしれない。

関連項目

武器/ナズチ武器
システム/排熱噴射機構
武器/カーマエレオーン - MH4Gに登場したオオナズチのヘビィボウガン


*1 MH2時代の設定をそのまま引き継いでいるためこのようなシステムになっていたが、MHF-G1より常時作成可能となった。
*2 不退ノ構発動時を除く
*3 メタルアヴェンジャーはパワーバレルによる+24、オオナズチ剛種系ヘビィは強化レベル5とヘビィバレルによる+108を上乗せしている。
*4 MHF-Gでの仕様変更による物であるため、フォワード.5以前に作成していた場合ネブラダ・テルムットまでの武器を所持している可能性はあるが、ここでは考慮しない。
*5 リロード:やや速い・反動:やや小でコストを既に80消費しており、会心率10%に設定した場合攻撃力823でコスト300になる。なお会心率0%にすると830(Lv84)+24=854まで強化可能。
*6 スロット数の関係上、オオナズチ剛種系ヘビィ+スカルフェイスのみで火事場力+2と散弾・拡散矢威力UPの両立は不可能だが、天廊武器の場合は火事場力+2を天廊石に逃がすことで防具側では散弾・拡散矢威力UPのみを発動させればよくなる。
*7 攻撃力528(天廊石で火事場力+2)のメタルアヴェンジャーでLV3散弾30発程度で事足りている。