放ちなさい。仇なす的を心に捉わば
白き氷雨で撃ち砕きましょう。
(ロゼッテス/レイ=ロゼッテス)
解き放ちなさい。さらば荒ぶる
凍雨で大敵を撃ち穿ちましょう。
(ブリーナ=ロゼッテス/フランツ=グレイシア)
目次
概要
- MHWorldで登場したレイギエナ素材のヘビィボウガン。
鮮やかな群青色のボディとすらりと伸びたバレル、そして各所を覆う翼膜が特徴的。
地味で無難なデザインばかりのMHWorldの他ボウガンとは一線を画す、ひときわ華やかなボウガン。
ついでになぜか解説文もこの武器だけが中二っぽく、かなり浮いている。
性能
MHWorld
- アイアンアサルトから順次派生させるほか、逆鱗を用いての一発生産も可能。
そこから強化を進める事で、ロゼッテス改を経て最終形態であるレイ=ロゼッテスとなる。
攻撃力は255と、今作の最終強化ヘビィの多くが占める基準値にしてワーストタイを成しているが、
貫通弾の装填数が10/8/6と極めて多い上に全てリロード普通/反動中に収まっているのが特徴。
MHWorldのヘビィボウガンは全体的に装填数が多い傾向にあるが、その中でもこれは最上級。
反動軽減パーツ一つで全て無反動に収める事ができるというのはかなり貴重である。
おまけにブレも無い上に会心率も0%と安定している。
反動中でもそれなりに撃ててしまう今作のシステムと相まって、パーツ自由度は極めて高い。
過去作でいうところのナルガ砲ポジションにあたる、素直な貫通銃といえる。- カスタムパーツは、反動軽減で1枠消費するのが主流。残り2枠は自由だが、
生存性を担保するならシールド2枚、部位破壊のために徹甲榴弾や斬裂弾を運用するなら反動+リロード、あたりが多いか。
- シールド3枚は積み過ぎという意見も多いが、一方で歴戦古龍などの強力なモンスターを相手取ると、
シールド削りダメージも無視できない。
旧作同様、火力を出せば出すほど攻撃がこちらに向いてしまう為、常時貫通弾ラッシュの本銃では、
人によってはシールド3枚+ガード性能3~5が欲しいことも。- 反動軽減が無い場合、射撃後のあらゆる行動(回避、再射撃、ガードなど)が0.2秒遅くなる。
特に射撃後のガード判定の発生速度は場合によっては生存率に関わる部分でもあるため、
ガード自体の性能を重視するのか、射撃時の隙そのものを減らすのかは好みが分かれる部分でもある。
- 反動軽減が無い場合、射撃後のあらゆる行動(回避、再射撃、ガードなど)が0.2秒遅くなる。
- 装填拡張Lv3をつけるとLV3貫通弾が8発装填できる。歩きながらのリロードと合わせて、
火力の低さをものともしない凄まじい手数で敵を圧倒する。
- カスタムパーツは、反動軽減で1枠消費するのが主流。残り2枠は自由だが、
- 一方で貫通弾以外はほぼカラッキシなのもお約束で、通常弾は5/4/0と壊滅状態。
MHWで大幅強化を受けた散弾に至っては全く装填できず全滅。
状態異常弾も辛うじて睡眠が一回狙える程度で、毒も麻痺もまったく撃てない。
4発も装填できるLV2減気弾はMHWで完全に空気なので誰も触れない…。
地味にLV2拡散弾が3発装填できたり火炎弾や氷結弾も撃てたりはするが、
それゆえ基本的には貫通弾に特化した戦法が得意といえる。- 徹甲榴弾と斬裂弾は撃てるので、部位破壊の補助は可能。
ただ、そのまま撃つには反動もリロードも物足りないので、もし利用頻度が高いなら、カスタムパーツで補っても良い。
- 寝床での攻防が苛烈だったり、やたらと飛び回ったり、時間制限があったりするモンスターと戦うときは、
睡眠ボーナスで火力を上げたり、歴戦個体であれば閃光耐性対策で睡眠で叩き落したりすることも視野に入るので、
睡眠弾がLV1,LV2共に装填できるのは強力と言えるだろう。
素の性能が素直なのを利用して、睡眠強化でサポート性能を上げるのも一つの手である。
- 一番の欠点は、属性弾が装填できる為に無属性強化が乗らないこと。
属性弾を撃つ機会がほとんど無いにもかかわらず、無属性弾を強化できないのは非常に痛い。
それなのに低すぎる攻撃力と、低倍率武器にありがちな高会心でもなく0%なおかげで
しっかりと火力スキルを積まなければいくらヒット回数が多くても
一回のクエでとんでもない数の弾薬を消費した割にダメージが伸びないという事になりやすい。
ついでにお財布に大変よろしくない
取り回しは何もせずとも抜群に良いので火力スキルは選び放題な事が救いか。
- 徹甲榴弾と斬裂弾は撃てるので、部位破壊の補助は可能。
- 特殊弾は近距離に大量の弾丸をぶちまける機関竜弾。
メイン武装の貫通弾とは射程距離がかなり違うのが最大の難点で、
「遠距離からコンスタントに撃てる狙撃竜弾の方がよかった」という声も多い。
ただ貫通弾ではやや不安が残る瞬間火力を担保しているという見方もでき、
例えばこの銃で唯一撃てる状態異常弾である睡眠弾との相性はかなり良好。
大タル爆弾Gを起爆しつつラッシュをかけることで、ディアブロスの角を2本とも破壊できたりする。*1
また、前述した通りブレが無いため、カスタムパーツに頼らずとも
連射速度の高さ故にブレの影響を強く受ける機関竜弾を安定して運用できるというのは大きい。
- 競合する貫通銃はいくつか候補が挙げられる。
- 完全上位互換と謳われるのがガイラアサルト・援撃。
基本スペックは据え置きのまま、攻撃力やスロットなどが本銃よりも優秀である為、
金ぴかの見た目を許容できるのであればあちらを使わない手がない。
一方で夥しい数の種類があるランダムドロップの中からピンポイントでこれを手に入れないといけない為、
入手難易度は宝玉を要求される武器なんかよりも段違いに高く、
未だにこちらを運用し続ける貫通ガンナーも少なくない。
- エンプレスカノン・冥灯が比較対象に上がることもある。
反動軽減3枚を積んでも反動が小にならない上、リロードのたびに足が止まってしまうため、
手数を出すのには向いていない一方、狙撃竜弾が撃てるという非常に大きいメリットがある。
また、装備するだけで弾丸節約が発動する為、装填拡張Lv3と合わせて運用することで、
リロード回数を極力減らして貫通弾を垂れ流し続けることが出来る。
単発火力自体はレイ=ロゼッテスよりもエンプレスカノンのほうが高いが、
手数の差が出る分、結局のところ総合火力はそこまで大きく変わらないので、
タイムアタックでもしない限りは好みで選んでいいだろう。
- カーディアーカの名が挙がることも多いが、比較というより対照的。
あちらは超攻撃力に低会心でブレも大、装填数もちょっと少なめで、
狙撃竜弾を装備し、ついでにディア武器らしく無属性強化スキルも搭載可能。
…とあらゆる面でロゼッテスとは真逆の要素を多々持っている。
ロゼッテスで貫通弾1・2・3全弾180発撃ち切っても倒せない敵を
カーディアーカは2・3のみで倒しきるほどの火力差がある。
しかし手数は段違いの為、ロゼッテスの方が早く狩れる事も多い。
手数のロゼッテス、一発のカーディアーカなので好みで選ぶと良いだろう。
見た目もロゼッテスとは対照的なザ・武骨ボウガンである。
- 完全上位互換と謳われるのがガイラアサルト・援撃。
- 使い勝手としては今までの立ち打ちヘビィや、今作でほぼ絶滅危惧種の貫通弾ライトに近いと言える。
回避距離をつけてコロコロすれば、かつてのライトボウガンにも引けを取らない機動力があるので、
そういった銃を好んでいたハンター達には特に人気が高い。
MHW:I
- 凍て刺すレイギエナやイヴェルカーナの素材を投入して強化し、
最終的な銘はフランツ=グレイシアとなる。
見た目も凍て刺すレイギエナを模したカラーリングに変化する他、
微細なレリーフが刻まれた美しくも力強いバレルが追加装着される。
その性能は- 攻撃力405
- 会心率0%
- スロットはLV1×1
- ブレ無し
- 特殊弾は機関竜弾
- メインとなる貫通弾の装填数は10/8/6
MHWorldでは純粋な貫通銃はほぼロゼッテスのみと言える状況であったが、
MHW:Iでは名貫通銃夜砲【黒風】の復活、カガチノシシの最終強化であるベニカガチノシシの躍進と、
ライバルが存在する事となった。
- ライバル2丁との差別化で重要となるのは、やはり唯一の機関竜弾搭載である、という点だろう。
- MHW:Iでも機関竜弾搭載のヘビィの中で素でブレ無しの銃は相変わらずロゼッテス系統のみ。
MHWorldではあまりメリットとは見られていなかったのだが、
MHW:Iで特殊照準パーツが登場した事により明確なメリットとして捉える事が出来るようになった。
どういう事かというと、特殊照準で機関竜弾をブレ小以上の銃で射撃をすると、
ブレ小でも無視出来ないレベルで照準がズレる為、超適正距離を調整する余裕は基本的には無い。
よってブレ小以上の銃で1つの部位への全弾命中と超適正距離の調整を両立しようとすると、- 射撃開始前に超適正距離を調整してから射ち始める
- 射ちつつ前後に移動して超適正距離を調整する
1つの部位への命中を維持しつつ超適正距離を調整する事が出来るのだ。
- MHW:Iでも機関竜弾搭載のヘビィの中で素でブレ無しの銃は相変わらずロゼッテス系統のみ。
- 勿論、機関竜弾故のクラッチ攻撃の長さはかなりのデメリットで、扱いには熟練を要するが、
瞬間火力という点でライバル達と差別化をしている本銃。
性能を最大限発揮するには集中や特殊射撃強化の採用等、専用のスキル構成を構築してやる必要があるだろう。
- Ver.13.50からは武器の重ね着により、他のヘビィボウガンの見た目をこれに変更することが可能に。
また、ロゼッテスにも変更できる他、パワーバレル装着+ロゼッテスの外見にすることで、
生産武器においては存在しないロゼッテス+フランツのバレルというデザインも可能になった。
余談
- 上位ギエナ武器は図形や模様に関わる名前を冠する傾向にあるが、
ロゼッテス(Rosettes)は装飾の一つの「円花飾り」、「バラ窓(Rosette window)」などを意味する。
レイギエナの優美さを表した綺麗な銘と思うかもしれないが、本当はもう一つ意味がある。
実は雪の結晶の形状の一つに、“Bullet-Rosettes(バレット・ロゼッテス)”と呼ばれるものがあるのだ。
日本語では「砲弾集合」。その名の通り銃弾型の結晶が集まったような形状をしている。
レイギエナの氷要素だけでなく、ヘビィボウガンの銃要素も含んでいるため、
この武器の銘に採用されたのだろう。
シンプルに見えて非常に秀逸なネーミングであると言える。
- レイギエナの武器はマスターランクで現実世界の氷河の名を冠するが、
フランツ=グレイシアの元ネタはニュージーランドに存在するフランツ・ジョセフ氷河と思われる。
なお、この氷河の名前はオーストリア=ハンガリー帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に由来するが、
かの皇帝も狩猟を趣味として愛し、嬉々として猟銃を手に狩りを行ったといわれている。