目次
概要
- MHWorldに登場する、ナナ・テスカトリ素材のヘビィボウガン。
かつてメインシリーズにもナナ=アズールカノンというヘビィボウガンがあったが、他の武器と共に新調された。
- 製作難易度は高く、ベースの生産時点で炎妃龍の宝玉が必要になる。
さらに各派生においては付与されたスキルに関連したモンスターの宝玉が必要になるため結構面倒。
加えて、派生するのに調査団チケットが必要になるのでそもそもフリークエスト全クリアかHR100以上が要求される。
他人のクエストに参加した場合はこの限りではないが
性能
- 今作のエンプレス武器には3種の派生が存在し、それぞれベースから派生させていくことになる。
ヘビィボウガンの場合「エンプレスカノン」がそれに該当し、炎妃・滅尽・冥灯の3種に派生させる。
3種の大まかな性能は以下の通り。
エンプレスカノン・炎妃
- ベースから直線上に強化したモデルがこの炎妃。この中では会心率が最も高く、付加されているスキルは根性。
シリーズスキルに関連してか、バゼルギウスの宝玉を強化に使用する。
- 結論から言うと、性能はかなり微妙。
火炎弾と氷結弾の両立という唯一無二の個性は持っているのだが、
それ以上の強みが存在しない。というか、その個性ですら役に立つ局面がない。
MHWでは属性弾が非常に厳しい立場にあり、
速射すらないヘビィでは無属性強化が乗らなくなるのでむしろデメリットでしかない。
物理弾も貧弱で、通常弾は反動抑制パーツでなんとか使い物になるが、
貫通弾は全レベル入るがLV3がどう頑張っても反動大止まり、散弾はLV1のみしか使えず強みにならない。
LV2通常弾速射ができ、頑張れば貫通弾全レベルも反動中以下で扱えるエンプレスシェル・炎妃とは大違いである。
一応徹甲榴弾と拡散弾はLV2まで入るのが気休め程度の利点だが、特化した銃には遠く及ばない。
強いて言えば、毒弾と麻痺弾と減気弾があるので拘束手段を持っており、ダメージソースも補える。
が、総じて器用貧乏かつあと一歩足りない性能で微妙な武器という烙印を押されてしまっている。- ただし、余程のことがない限り普通のモンスターなら属性弾と通常弾、状態異常弾などを使っていけば普通に倒せる。
どこぞの拡散弾を没収された彼のような目も当てられない性能というわけではないので、
趣味で運用する分には十分だろう。
あくまでも炎妃ライトなどと比べてパンチ力が若干欠けている程度で、目立った欠陥というのは多くはない。 - 弾肉質が極めて硬く、氷結弾が有効なマム・タロトには適正が高く、
この武器による追跡Lv1、ヘビィボウガンソロでの角折報告が上がっている。
- ただし、余程のことがない限り普通のモンスターなら属性弾と通常弾、状態異常弾などを使っていけば普通に倒せる。
- MHW:Iでは強化先として『魂焔の龍砲・炎妃』が追加。
おおまかな性能に変化は無く、相変わらず物理性能は低めだが、
アン・イシュワルダやムフェト・ジーヴァなど属性弾が有効な相手が増え、
属性会心や龍脈覚醒で属性弾そのものの威力も上げやすい環境となっているため、
属性弾特化ヘビィとしての価値はかなり向上した。
- 火炎弾、氷結弾、滅龍弾の3種が有効であるアルバトリオンに対して最適なヘビィでもある。
そもそもヘビィで挑むのは相当厳しい戦いになるが。
同じく複数の属性弾が撃てるヘビィとしてゼノ=ジィカがある。
あちらは反動が中であるものの、全種属性弾を撃てる分継戦能力に優れており
こちらは火炎弾、氷結弾が反動小で撃てて、特殊弾が狙撃竜弾であるため全体的な取り回しに優れる。
根性とミツムシ寄せのお香を併せれば、立て直しもしやすくなり相性も良いだろう。
常用は厳しくとも、極めてピンポイントな需要を持つニッチなヘビィ。アルバトリオンに挑む際には活躍してくれるだろう。
エンプレスカノン・滅尽
- ベースにネルギガンテの素材を使用して強化した派生形。
ネルガルグレアの色違いともいうべき外見で、加速再生のスキルを持つ。
- 撃滅の砲火と比べて火力とスロットが強化され特殊弾が変更、スキルも付与されたが、
代わりにブレが増大し、使用できる弾も若干変更されている。
その「若干」のうち、麻痺弾と睡眠弾が削られたのが少し痛く、
散弾運用で既に名を馳せているガイラアサルト・賊や、
通常弾と散弾の合わせ技が強力なガイラアサルト・角との、
搦め手の有無での差別化が難しくなっている。
加速再生での気休め程度の回復も、単体では強みになりにくい。
しかしこちらも十分高い性能があるので、好みで選んでもいいだろう。- 状態異常弾を考慮しない単純な散弾銃としては、撃滅よりも性能はやや高い。
ガイラアサルト系は人によっては入手がかなり厳しいため、いずれも所持してない場合は
これを作成するのも十分な選択肢である。また、強化の巻き戻しが可能なので、
カスタム強化をせずにおけば、晴れてガイラアサルトが出た時に素材のリサイクルもできる。 - MHW:Iではマスターランクの素材を投入して『魂焔の龍砲・滅尽』へと強化できる事になったのだが、
なんと物理弾のLV3の仕様が軒並み単発自動装填に切り替わってしまっており、
ガードしながら連続で撃ち込む運用が非常に難しい一本になってしまった。
- 状態異常弾を考慮しない単純な散弾銃としては、撃滅よりも性能はやや高い。
エンプレスカノン・冥灯
- 上二つが微妙だった故に疑いたくなってしまうが、こちらは一転して優秀な方。
発動時にはマガジンからも弾が減らなくなった弾丸節約によって、元より装填数が優秀な通常弾と貫通弾は、
実質的には各特化型のヘビィボウガンをも凌駕し最高峰の装填数を誇る。
攻撃力も生産武器としては高めなので、瞬間火力の排出量については高水準のヘビィボウガンと言える。
- 上記では優秀そうに見えるが、欠点もかなり多い。
- 弾丸節約が武器単体で発動する代償か、全体的にリロード速度と反動が劣悪で、主力弾は軒並み取り回しが悪い。
いくら弾丸節約があるとはいえ、所詮確率なので、それなりの間隔で行うリロードは致命的。
反動は言わずもがなである。
両方の改善は不可能なので、どちらかを切り捨てて運用することになる。- LV3通常弾は反動、リロード共にパーツを1積めば中になるので
反動が若干劣る程度で弾持ちで差別化できる。 - LV3貫通弾は他の特化銃が簡単に反動小、リロード普通に出来る所を
この銃ではどちらも3積みでやっと中・普通。
両立が出来ず、反動は中以下でないとマトモに運用できないので、
反動「中」、リロード「やや遅い」、シールドなしのヘビィボウガンとしての運用以外に選択肢がない。
LV2貫通弾ならパーツをだいぶ抑えられるものの、他の特化銃はLv2運用に補助パーツ自体必要がないので
差がほぼ埋まらず、貫通弾のみでの運用はかなり厳しいと言わざるを得ない。
Lv2貫通弾は必要パーツがLv3通常弾と概ね一致しているので、使うのであればそちらとの併用になるか。 - 貫通銃として「貫通弾でマトモに戦える狙撃竜弾のヘビィ」というのは例がなく、瞬間火力は随一。
立ち回りが容易で貫通弾が良く通るディアブロスやバゼルギウス相手には非常に担ぎやすい。
ただ、ガード不可、無反動不可、リロードで足が止まる、とてんこ盛りの欠点は、
「他の銃であれば次の一発が撃てているタイミング」を失う非常に手痛い欠点となる。
総合DPSとしては他の武器と大して変わらないので、
汎用性としては装備自由度の高いほかの武器のほうに分がある。
どちらかというと火力偏重の浪漫武器に近いので、
使うなら狙撃竜弾をうまく活用してダメージの底上げを狙いたい。
- LV3通常弾は反動、リロード共にパーツを1積めば中になるので
- 今作は狩り中に弾丸の補給、装備の換装が行えることも地味に逆風になっている。
連続狩猟の場合もキャンプで戻って補給すれば良く、
手間さえ惜しまなければせっかくの弾持ちの良さのメリットはやや薄れ気味。
取り回しの悪さも足を引っ張り、
敵に合わせた特化銃を担いだ方が速く、かつ楽に安全に討伐できてしまうという状況に。
- 弾丸節約が武器単体で発動する代償か、全体的にリロード速度と反動が劣悪で、主力弾は軒並み取り回しが悪い。
- ちなみに拡散弾も全種装填できるが、この武器で拡散祭りをする理由は皆無。
今作の拡散弾は攻撃力を参照して威力が変動する様になった為、
与えられるダメージ量がアンフィニグラやマグダ・ゲミトゥスといった特化銃とは雲泥の差なのである。
防具自由度の差では有利だが、実は特化銃用の装備構成で必要スキルは全部積めてしまう。
それどころか余剰スロットもあるので、この銃を使う理由は全くないのだ。
罠やダウンをとった時に畳みかける選択肢の一つとして、拡散弾をばらまくという選択肢があるという認識が良いだろう。
- ではどうすればいいのか…
装填数のところを見てほしい。
この銃、なんと斬裂弾の装填数が最多…
そして武器スキルとして発動する弾丸節約…。
と考えると斬裂メインのヘビィボウガンなのである。- 弾持ちの悪い斬裂弾を補給に戻らず大量にばらまくことができるという唯一無二の長所を持っているのである。
反動やリロードに依然として難を抱えてはいるが、弱点を比較的ローリスクで突き続けることが出来るので、
部位破壊は非常に得意。 - ただ修正後の斬裂弾はメインウエポンとするにはやや火力不足なので、
通常弾LV3や拡散弾などをサブウエポンとして運用する形になるか。
- 弾持ちの悪い斬裂弾を補給に戻らず大量にばらまくことができるという唯一無二の長所を持っているのである。
- この武器は一応ゼノ=ジィカをベースとした性能なのだが、
特徴であった属性弾が上二つの武器でカバーしなかった水冷弾と電撃弾とおまけの滅龍弾のみになったのをはじめ、
かなりの部分が改変されているため、ここまでくると別武器として見てもいい。
- MHW:Iではマスターランクの素材を投入して『魂焔の龍砲・冥灯』へと強化できる。
これにより強化パーツが2枚追加され、取り回しの悪さは劇的に改善。
パーツを計4枠使うとはいえ、LV3通常弾をリロード普通、反動小で扱えるようになったため、
通常ヘビィとしての価値はかなり向上した。
装填拡張Lv3と併せて10発以上の通常弾が撃てることもザラであり、
旧作のリミッター解除ヘビィを思わせるような圧巻の立ち撃ち手数を誇る。- さらにスロットもLv3×2に強化され、全武器中最大の拡張性を手に入れた。
強弾珠を2つ持っていればそれだけで通常弾強化Lv2が発動できるなど、
防具やスキルの自由度では他を寄せ付けない。
- さらにスロットもLv3×2に強化され、全武器中最大の拡張性を手に入れた。
- もともとこの武器が持っていた特性の多くがMHW:Iの仕様による追い風を受けており、
- 会心率10%は、見切りLv7(+40%)と弱点特効Lv3(条件付+50%)を併用することで、
条件を満たす部位には会心率100%で攻撃できるようになった。
弱点を狙い撃つ通常弾運用ヘビィにおいて他に会心率がプラスのものは存在しないため、
この武器独自の強みとなっている。 - 睡眠弾はモンスターの怒り状態を強制的に中断させることができるため、
怒り中に眠らせた後にぶっ飛ばしを狙う流行戦法に対応可能。
運が良ければ状態異常関係のスキル無しでも、弾丸節約の力で複数回の睡眠が取れる。
また、前述の会心率と併せて特殊会心スキルを発動させるのも有効。
- 会心率10%は、見切りLv7(+40%)と弱点特効Lv3(条件付+50%)を併用することで、
- 欠点としては通常弾を撃つためにパーツを4枠使うことが多いため、
シールドと特殊照準の併用といったようなパーツの選択肢に乏しいこと。
また、機関竜弾のように瞬間的な火力を出す手段が無いため、
拘束から一気に畳み掛けるような狩猟法への適性が低いことが挙げられる。
裏を返せば飛んだり走ったりするモンスターの弱点をしつこく狙撃していき、
他の武器が手を出せない状況下でも確実に体力を削るような立ち回りに適性がある。 - なお、強化できるのは素材の都合によりラスボス撃破後と遅く、
素材に古龍の大宝玉を要求される為、強化難易度は高め。