クラス/【ローニン】

Last-modified: 2021-09-05 (日) 21:12:58

原語は「Ronin」。
日本語では牢人もしくは浪人のこと。

浪人(ろうにん)は、古代においては、戸籍に登録された地を離れて他国を流浪している者のことを意味し、浮浪とも呼ばれた。身分は囚われず全ての民衆がなりうる。江戸時代中期頃より牢人を浪人と呼ぶようになった。したがって牢人と浪人は正確には別義である。

 

対して牢人は、主家を去って(あるいは失い)俸禄を失った者をいう。室町時代から江戸時代にかけての主従関係における武士のみに当てられる、いわば狭義の身分語であった。江戸時代になり戦火が収まると、改易などにより各地を流浪する牢人が急増した。そのため浮浪する牢人を浪人と呼ぶようになった。

 
フリー百科事典ウィキペディアより引用

上記のように同じ「ローニン」でも2つの字があるが読みは同じだが、明治時代以降は牢人の方は使われなくなっていった。
鎌倉~室町時代は各地で戦乱が多発していて浪人にも再仕官の機会が多かった。また治安が悪く、徒党を組んで野盗になったり一揆を起こす者たちもいた。
戦国時代になると主従関係がはっきりしてきたが、浪人たちには横の繋がりがあって主君からの待遇に不満があれば自ら浪人となってより良い待遇を求めて他の大名家へ仕官することもあった。中には10もの大名家を渡り歩いたり、大名に出世した者もいた。しかし豊臣秀吉による天下統一以降は再仕官の可能性が大きく減じてしまった。以後の牢人たちは犯罪に手を出したり江戸幕府に反乱を企てたりする者や、他の町人や百姓になる者、ごく一部だが海外へ渡った者たちに分かれていく。
幕末の頃には武士ではない、町人や百姓が勝手に苗字を名乗ったり帯刀することで浪人を名乗ることがあったが、明治時代になると四民平等政策により浪人もしくは牢人という身分自体がなくなった。
現代では、就学や就職、資格などの試験に不合格となり再挑戦に備える人や仕事から一時的に離れている人を浪人と呼ぶようになっている。
フィクション作品でも時代劇ものではしばしば登場するが、ファンタジー作品では和風キャラクターの一部が自らを指して称することがあるくらい。クラスとして設定されている作品は、和風テイストのある作品でも少数だろう。
一応、コンピュータ作品ではが登場するWizardryシリーズの第3作(ファミリーコンピュータ版ではII~リルガミンの遺産~)で敵モンスターとして登場するくらい。変わった使用例としては1988年に制作されたバトルアニメ『鎧伝サムライトルーパー』が北米で放送する時のタイトル名が『RONIN WARRIORS』(ローニン・ウォーリアーズ)だったりする。
D&DシリーズではAD&D第2版とD&D第3.5版に登場する。両者の仕様は全く異なるが、忠誠を誓う主君がいないサムライという部分では共通している。

アドバンスド・ダンジョンズアンドドラゴンズ

AD&D第2版のファイターハンドブックに登場する、ウォーリアーキットの1つである「サムライ」が仕えるべき主君を失っている状態を指している。
もちろん正式なクラス名というわけではなくローニンはあくまでもサムライであり、能力そのものは特に変化はない。
これだけであれば何も問題がないどころか、むしろ主君から無理難題がふっかけられない分好きに行動できるようになる。しかしAD&Dがそんな甘いゲームであるわけがなく、ペナルティとして入手する経験値が半減してしまうのだ。
この経験値半減の状態は、ローニンが新たな主君に忠誠を誓うまで継続する。

ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ第3.5版

サプリメントの1つ戦士大全?に登場する上級クラスの1つ。
サムライと関係が深く、条件次第ではサムライがそのレベルをある程度持ち越すことができる。
また本家であるサムライにはないバンザイ突撃?を修得する。

関連用語

ウォーリアー】【サムライ】【ケンセイ?