クラス/【サムライ】

Last-modified: 2023-04-09 (日) 09:22:55

原語は「Samurai」。
侍のこと。

侍(さむらい)は、古代から中世にかけての日本における官人の身分呼称、あるいはそこから発展的に生じた武士の別名である。「伺候(しこう)する」「従う」を意味する「さぶらう」(旧仮名遣いでは「さぶらふ」〈候ふ/侍ふ〉)に由来する。
(中略)
朝廷の実務を担い有力貴族や諸大夫に仕える、通常は位階六位どまりの下級技能官人層(侍品:さむらいほん)を元来は意味した。晩年に五位まで昇進することもあった。
初期の武士身分は諸大夫身分の軍事貴族と、侍身分の一般武士の二つの階層から構成されていた。次第にその中でも武芸を仕事内容とする技能官人である「武士」を指すことが多くなった。
武士階層の裾野が広がり、貴族に連なる支配階層たる侍身分より下、本来は百姓身分である地侍なども武士の扱いを受けるようになると、「侍」は「騎馬戦闘の権利資格を有する階層の武士」を指すようになった。

フリー百科事典ウィキペディアより引用

かつて19世紀ごろまでの日本の社会の存在した、戦士階級を指す。上記の引用の通り、侍という名詞は16世紀頃かた使われるようになったとされており比較的新しい部類の言葉であり、それまでは武者や武士が使われていた。
もともとは朝廷や貴族に仕える下位の支配階級「さぶらひ」「さぶらい」のことだったが、やがて武士と同じように武芸を職業とする役人の意味になっていく。
現実社会の現代では武士と侍は同じような意味で使われている。ただし武士の身分制度や階級は時代や地方によって大きく異なっており、確立されたのは江戸時代とされる。なお、資料上で登場する「士」という単語は武士を意味しつつ「さむらい」と読む。また、武士も自分の事を「さむらい」と称する。
フィクション作品では忍者と並び、中世日本を表す和風テイストを象徴する職業となっている。そのための様々な作品で多種多様の「侍」が登場している。
例えば、コンピュータRPG『Wizardry』シリーズの上級職「サムライ」は東洋の精神修養により魔法を行使可能になったという設定で、メイジ呪文が使用可能な戦士になっているし、『ファイナルファンタジー』のシリーズではV、XI、XIVに刀や両手刀を装備するジョブとして登場する。
D&Dシリーズでは、古代~中世の東洋世界を主題とした「Oriental Adventures」が出版されており、その中でSAMURAIが登場する。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版のファイターハンドブックに登場する、ウォーリアーキットのひとつ。
現実世界の中世日本の文化に基づいたウォーリアーで、名誉と行動において厳格な規範に従って生きる戦士である。
この規範は主に、自らの主君のために完全に服従すること、名誉と主君のためであれば自らの命をかえりみないこと、主君の受けた不名誉の仇を討つこと、主君の恩義に報いるために自分や家族の命でさえも捧げること、卑怯なことや臆病なことは不名誉なことでありそのように見せないことなどがある。
サムライは仕える大名家では高い身分であるが、何らかの理由で失うことがある。代表的な理由は、主君である大名家が戦乱で滅ぶ、主君がサムライを退ける、主君が命じた切腹をサムライが拒絶するなどがある。あるいはサムライが主君を見限ることもある。
どのような理由にせよ、主君を失ったサムライはローニンになってしまう。
DMのキャンペーンワールドが東洋的な土地を舞台としてない場合、サムライは異国風の戦士となるため必ずDMに許可を得ること。
サムライのキットの仕様は以下の通り。

  • 能力値制限はストレングスコンスティテューションウィズダムが3つとも13以上であり、さらにインテリジェンスが14以上でなくてはならない。
    さらにサムライのアライメントはグッドでもイービルでもよいが、少なくともローフルでなければならない。
  • 副次技能
    書記のみ。
  • 武器技能
    サムライは武器技能ポイントに2ポイントのボーナスを得るため1レベル時の武器技能ポイントは6ポイントとなるが、カタナダイキューを専門武器化しなくてはならないため、5ポイントをこれで消費する。さらに残る1ポイントもサムライの武器として指定されている物の中から選択しなくてはならない。ただしこの制限は1レベルのキャラクター作成時のみ。
  • 一般技能
    ボーナス技能は礼儀作法、騎乗/陸上生物の2つ。
    修得が望ましい技能は《共通技能》:芸術的才能(絵画)。《ウォーリアー技能》:夜間戦闘、疾走。
  • 装備
    開始時に購入できる装備は、サムライ用の武器や防具、装備の中から選ばなければならない。この時、購入後の所持金は10gpまでしか残すことができない。
  • 特別な利点
    サムライは「キアイ」(気合い)の叫びを発することで、1ラウンドの間だけストレングスを18/00に上昇させることができる。
    「キアイ」の使用制限は1日あたりサムライの経験レベルと同じ回数まで行える。
    なお、「キアイ」の叫びは静かに行うことができないため、「キアイ」を発した時点で奇襲が失敗する。
  • 特別な欠点
    サムライは主君に対して忠実に仕えなくてはならない。
    主君の命令には直ちに従うことが求められる。例え、自身や家族の生命を捨てるような事態であっても。
    もちろん主君も無暗に家臣を無駄死にさせたいわけではないが、主君は時としてサムライに遂行困難な使命を命じることがある。これにより、サムライはあくまで主君に仕える身であることを思い出させられることになる。
    もしサムライが主君の命令に背いて主君から見限られた場合、そのサムライはローニンとなってしまう。ただしローニンとなっても、再び主君に忠誠を誓うことでサムライに戻ることができる。
  • 種族
    「歴史上の例によれば、サムライは人間だけに限られる。」とわざわざ記述されている。他種族としては、エルフハーフエルフが最も適しているだろうと記されているが、DMは他の種族のサムライを設定してもよいとも書かれている。

AD&D第2版初期では珍しい、制限付きとはいえ能力値上昇ボーナスを持つキット。第2版の「ORIENTAL ADVENTURES」のサムライの簡易版と明記されている。
DMが演じる主君がどの程度介入してくるかで、利点と欠点の均衡がだいぶ変わってくるのが悩みどころ。
キットとしての記述を見る限り、戦国時代までの武士というよりは江戸時代の武士の印象が強い。

ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版

未訳の「ORIENTAL ADVENTURES」に登場する基本クラスの1つ。
派生クラスとして様々な上級クラスが存在する。

ダンジョンズ&ドラゴンズ第3.5版

サプリメントの1つ戦士大全?に登場する基本クラスの1つ。

関連用語

ウォーリアー】【ファイター】【キャヴァリアー】【ノーブルウォーリアー】【ナイト】【ローニン