原語は「Veterinary Healing」。
veterinaryは家畜の治療の、獣医のという意味の形容詞。healingは治癒や修復を意味する名詞。あるいは癒す、治すという意味の動詞healの現在分詞形。
家畜や動物を診察・治療する獣医としての技能。もちろん魔法は関係ない。ファンタジー作品ではあまり見られない。
クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ
第4版では登場しない。
ルールサイクロペディア
第5版であるルールサイクロペディア版での日本語表記は「獣医(ヴェテリナリー・ヒーリング)」。
関連する能力値は知力。
人間や亜人種以外の、動物やモンスターに対して怪我の手当てや病気の診断を行える技能。
基本的な技能判定は治療技能と同じで、成功することで怪我の手当による1d3ポイントのヒットポイント回復や健康状態を診断できる。
ただしこの獣医技能には以下の2種類が存在しており、いずれかを選ぶ必要がある。
- 一般獣医技能(原語:General Veterinary Healing Skill)
あらゆるタイプの動物やモンスターを手当て可能。技能判定の出目には常に+1のペナルティが課せられる。 - 特殊獣医技能(原語:Specialized Veterinary Healing Skill)
特定の生物の種を1つ選択する。選択した種の生物に対しては技能判定の出目をそのまま適用するが、それ以外の種の生物に対しては常に出目に対して+2のペナルティが課せられる。
選択の例としては「ウマ科」(原語:equine)が挙げられている。
一般と特殊両方の技能を習得した場合、選択した種に対して出目はそのままで、それ以外の種に対しては常に+1のペナルティとなる。
どちらにしろ、獣医技能の習得者が人間や亜人間を手当てしたり診察することは可能。ただし出目に対するペナルティは必ず-3となる。
騎乗による移動が多いキャラクターやパーティなら習得する価値は高いかもしれない。