【オホーツクに消ゆ】

Last-modified: 2020-12-12 (土) 02:57:21

概要

1984年にパソコン用に発売された、主に北海道を舞台にした連続殺人事件を題材とした推理アドベンチャーゲーム。
正式名称は『 北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ 』
原作は【堀井雄二】で、【ポートピア連続殺人事件】・『軽井沢誘拐案内』と並ぶ堀井ミステリー三部作である。
発売はログインソフト(携帯アプリ版は【スクウェア・エニックス】)。
 
ファミコンではポートピアの方が発売が先なので、先駆者としての印象は薄いが、実はコマンド選択肢式ゲームとしてはこれのパソコン版が日本初で、ドラクエに与えた影響は小さくない。
先に出たパソコン版ポートピアは「モチモノミル」とすべてキーボードで打たねばならず、これは当時のパソコン用RPG(ウィザードリィ)などで呪文名を打ち込む際も同様であった 。
漫画「【ドラゴンクエストへの道】」では、ポートピアをFCに移植する際に生じた「ファミコンにはキーボードがないため、コマンド入力が難しい。」という問題について、堀井が「今度のパソコンAVGで使おうと思っている。」と言って「コマンド選択式」の画面を見せるシーンがある。名前は出てこないが、「今度のパソコンAVG」は明らかに開発中のオホーツクである。
 
残念ながら当wikiの対象外であるため、ここでは作品の詳細は省かせていただくが、1987年に大幅に内容を改めて発売したファミコン版において、
プレイ中に「でんわかけろ」で「0125-23-5000」と番号を入力すると
【ローラ姫】みたいな人が電話に出て、それまでの進行状況を点数で教えてくれる。
「(主人公)さまのことを おしたいもうしております。ぽっ。」
100点を越えるかくらいで、終盤となる。
 
この番号に関しては作中ヒントらしいヒントもなく、特にかけなくても進行には影響ない。
要するに裏技である。
 
ちなみに、「0125」は北海道滝川市とその周辺の市外局番である。 【アレフガルド】は意外と近くにあったようだ。
 
また、一度ゲームを終了させないと物語が進行しない場面がある。
このシステムは後のDQ2の【みずのはごろも】の入手方法や、【The End】が表示された後に一度リセットしないとクリア後の世界を冒険できない作品を彷彿とさせる。
 
なお、他にもドラクエっぽいお遊びメッセージは隠されており、脈略もなくある箇所を調べると「こんな所を調べるとは何事だ」と【王様】(?)に叱られたり、やくざ相手に【会心の一撃】を放つシュンを見ることが出来たりする。
登場人物の「めぐみ」の入浴シーンで乳首を入れるかどうかを堀井とスタッフとで激論した逸話もある。
 
【ゲームセンターCX】第13シーズンで有野晋哉がこのゲームを挑戦した際に堀井がゲスト出演し、2016年12月にはこの回が収録されたDVD-BOX13が発売された。
その次の回に 『「ドラクエ」を創った男 堀井雄二スペシャル』が放送された(DVD-BOX8 Vol.15に収録)。