概要
水の羽衣。DQ2以降の全作品に登場するドラクエの名物防具。
天から降った雨露の糸を熟練の職人が聖なる織機で織り上げた逸品。
押し寄せる波をそのままワンピースに仕立てたようなデザインのローブである。
なお、リメイク版DQ4の【トルネコ】の鑑定によれば、水といっても透けているわけではないようだ。
基本的には魔法使い・僧侶・踊り子タイプのキャラクターが装備でき、炎などのダメージを軽減する効果がある。
たいていはストーリー後半で手に入り、かつては魔法使い系最強防具の名をほしいままにしていたが、近年では古参の武器・防具の例に漏れずインフレの波に押されている。
しかし、【耐性】には優れており【しゅび力】もそれなりに高いので、最後まで使い通すことも可能ではある。
なお、本来「羽衣」とは天女が纏う衣服のことで、空を飛ぶ力を持つとされる。
地上で水浴びをしていた天女が羽衣を隠されて帰れなくなり……というのは「羽衣伝説」として有名。
具体的な形状については明確ではないが、着物の他にショールのような薄衣を身体の周りに浮かばせる形で描かれることが多い。
あるいはその薄衣を指して羽衣と呼ぶことも。
DQ10では複数の部位に分かれている。
DQ2
初登場のDQ2では非売品で、装備は誰でも可能。守備力35で、呪文と炎のダメージを半減させるという強力な耐性を持つ。また、【バリアー】は防げないが、【毒の沼地】と【溶岩】のダメージを無効化する。
【テパ】の村で「羽衣作りの名人」と呼ばれる【ドン モハメ】に、【せいなるおりき】と【あまつゆのいと】を渡すと織ってくれる。この際に「日を改めて取りに来るとよい」と言われるのだが、言葉通りに宿屋に泊まってから訪れても、台詞は変わらず一向にでき上がることはない。
実は、このセリフはプレイヤー側へのメタなメッセージであり、一度ゲームを終了して再開する必要がある。
これは原作のFC版からの仕様で、この羽衣の制作フラグがゲーム内部ではなく、【復活の呪文】の方に埋め込まれているため。
ゲームを再開して伺えばちゃんと完成しており、「そちらの娘さんが着るとよかろう。」と、【ムーンブルクの王女】に羽衣を渡してくれる。
なお、FC版では彼女の持ち物がいっぱいだと、まだできていないと言われ羽衣を受け取ることができないので注意。ゲームを再開したのに羽衣が完成していないようであれば、ムーンの道具欄を一度確認してみよう。
このように入手にはやや手間を要するが、それに見合うだけの性能がある大変素晴らしい羽衣。
守備力も優秀だが、炎と攻撃呪文のダメージ半減効果は凄まじいものがあり、正直なところ、誰にとっても最強の防具となる。
【海底の洞窟】において溶岩のダメージを、この時点で唯一回避できるというのも見過ごせない超性能である(詳細は当該項目参照)。
後述の裏技を使わなければ1着しか貰えないが、【ローレシアの王子】は【ロトのよろい】を装備できるため、【サマルトリアの王子】とムーンのどちらかに着せることになるだろう。
この2人のどちらに着せるべきかをめぐっては多くのプレーヤーが頭を悩ませ、また議論が繰り広げられてきた。
ムーンは水の羽衣がないと何も耐性が得られない一方、サマルは【まほうのよろい】で呪文への耐性は得られるので、深く考えなければムーンに与えたくなるところだが、より踏み込むと以下のような考え方に分かれる。
- 【ラリホー】・【ルカナン】等の補助呪文や【ベホマ】【イオナズン】が使えることを重視して、ムーンに装備させた方が良いという考え方
- 後半になると雑魚敵ですら攻撃呪文に2~3の無効耐性を持つ敵が大半を占め、呪文攻撃が無効となりやすい。そのため確実な打撃ダメージを与えられ、さらに即死攻撃を連発する【ブリザード】や【デビルロード】を封殺できる【ザラキ】や【マホトーン】、蘇生呪文である【ザオリク】を習得するサマルの生存を優先させた方が詰みにくくなるという考え方
【ロンダルキアへの洞窟】以降では中位の炎を吐く敵が出現するので、これを装備していない方は、はっきり言って死ぬ確率が激増する。もしサマルがすでに【ザオリク】を覚えているなら、彼さえ生きていれば戦力を立て直すことが可能となるので、サマルに水の羽衣を与える選択肢も必要になってくるだろう。
一方、ラストダンジョンのボス達との戦いでは、中位の炎はもはやサービス行動であり、イオナズンの方が脅威となるため、サマルに魔法の鎧を装備させ、ムーンに水の羽衣を与えた方が、全員がイオナズンに対して耐性を持てるため安定しやすい。
海底の洞窟では、溶岩を渡るために一時的な着せ替えを行うこともありうる。
また、MSX版とMSX2版では【あぶないみずぎ】があるため、サマルに装備させる可能性がFC版より高くなる。
最大HPが低い今作において、【ベギラマ】や雑魚敵の炎はもちろんのこと、イオナズンやシドーの吐く炎を大きく軽減できることもあり、この防具を持っているかどうかでゲームクリアの難易度が大きく変わる。まさしくシリーズ屈指の性能を誇るので、大いに活用しよう。
なお売却価格は高性能に似合わずたった53Gで二束三文(【ふくびきけん】と同額)。
実はこの金額は原材料である雨露の糸(30G)と聖なる織機(23G)の売値を足した額だったりする。
なお、裏技によって2着手に入れたい場合は、【水の羽衣重複技】の項目を参照。
【公式ガイドブック】では、羽衣を着たムーンの胸チラを拝むことができる。
リメイク版
守備力が65に大幅上昇した。
ただし、SFC版では【イオナズン】への耐性がなく、スマホ版では毒沼を無効化できないという欠点があるので注意が必要。
特にSFC版では、必ずしも「最強の防具」とは言えなくなった。意図的なものか不明だが、呪文・ブレス耐性に関しては、直前に発売されたDQ5の仕様に似ている。
SFC版・GB版でも、【冒険の書】に記録して一度ゲームを終了しなければ完成しない。GB版の【中断の書】でも不可。
ガラケー版以降は、宿屋に1泊すれば羽衣が仕上がるように変更され、文字通り「日を改めて」となった。
オリジナル版と異なり、裏技を使って2着手に入れることはできない。
ゲームブック(双葉社)
下巻で登場。原作ゲーム同様の方法で入手できる。ムーン専用であり、彼女の最終的な装備品でもある。
パーティのレベルを4にする上で必要となる。
小説版
【海底の洞窟】の溶岩に耐えて【じゃしんのぞう】を入手するという、イベントアイテム的な扱い。
その後は身に付けているという描写はなく、挿し絵でも着ていない。
DQ3
守備力40。攻撃呪文及びブレスのダメージを2/3に減少させる効果を持つ。
【マイラ】にて12500Gで購入できるようになった。これ以降のシリーズでは全て市販品となる。
DQ2の時代ではドン モハメだけしか作れる職人がいなかった上に1着しか手に入らなかったが、この時代では店売りできるほど量産されているらしい。
この時代ではドン モハメほどの職人が大勢いたのだろう。また、材料や道具も豊富だったのかもしれない。それが時代の流れと共に衰退していったということか。
守備力では差があるものの、【ひかりのよろい】と同等の耐性を持つ店売り防具としては破格の逸品。
ただし、装備できるのは【魔法使い】のみ。
毒沼のダメージは防げなくなったが、その魔法使いが覚える【トラマナ】が今作から新たに毒沼にも有効になった。なお、溶岩は今作では立ち入れなくなっている。
FC版では【フバーハ】と効果が重複しない仕様が向かい風になっているが、呪文が使えない【ラダトーム北の洞窟】や、【いてつくはどう】を多用してくるラスボス戦で真価を発揮してくれる。
FC版では、敵の吹雪に耐性を持つのがこれと光の鎧のみなので、魔法使いを最終決戦に起用するプレイヤーもいたようだ。
ただ当時は耐久力に欠ける魔法使いを賢者に転職させる例も多かったので、着せるキャラがパーティにおらず、その強さを知らないままクリアする者も少なくなかった。
この防具を活用するために、僧侶を魔法使いに転職させて大魔道士を実現してみるのも一興か。
とはいえ全ての呪文を覚えさせるほどやり込むなら、余裕でクリアレベルに達するので、結局はその耐性を実感しづらいのだが。
リメイク版
守備力が50にアップし、魔法使いに加えて【賢者】も装備できるようになった。
同じ耐性を持ち、しかも守備力で上回る【ひかりのドレス】が登場したが、こちらはクリア前から無制限に購入可能なので、なんだかんだでお世話になるかと思われる。
特に男性でも着られるというのが嬉しく、魔法使い・賢者は最終的には他の職業よりも男女差が小さいと言える。
ガラケー版以降
光のドレスが一点物になってしまったため、男性にとってだけでなく女性用の防具としても地位が向上した。
パーティに魔法使い・賢者がいるなら女性でもこちらを装備して、光のドレスは他の仲間に譲ってやるといい。
DQ4
守備力+41、値段は15000G。
【メラ系】・【ギラ系】・【イオ系】、炎・吹雪のダメージを85/128≒2/3に減少させる耐性を持つ。【まじんのよろい】と全く同じ耐性である。
【ブライ】・【マーニャ】・【ミネア】が装備可能な他、【ルーシア】もこれを装備している。
【エルフの里】でのみ購入できる。【闇の洞窟】でも1つ入手可能。
前作よりも呪文をカバーする範囲がやや狭まっているが、なお手厚い耐性がもたらす恩恵は大きい。
ブライにとってはもちろんのこと、これより守備力の高い鎧を装備できるマーニャ、ミネアにとっても有力な最終装備候補である。
マーニャは守備力がわずかに上回る【ひかりのドレス】を装備できるが、戦術を狂わすほど癖が強い特殊効果を持つので、たいていは耐性面で優るこちらに落ち着くことになる。
ミネアは守備力が54上回るが無耐性の【はぐれメタルよろい】と水の羽衣の二択になるが、そのHPの低さから最後列がミネアの定位置となるため、最後列であまり飛んでこない打撃のダメージを13軽減するよりも、炎・吹雪、ギラ・イオ系のダメージを2/3に軽減した方が断然いい。
【公式ガイドブック】下巻に載っている「キャラクター別装備ランクアップ表」は単純に装備品(店売り品のみ)の攻撃力・守備力のみを参照しているためミネアはこれの後にわざわざはぐれメタル鎧に買い換えているが、これはどう考えても自殺行為な選択だろう。
まだインターネットもなかった当時、いかに耐性の重要性(+守備力の効果の低さ)が周知されていなかったかが窺い知れる例である。
また、入手時期もはぐれメタル鎧のほうが早いので矛盾している。
すでに述べた通りミネアは最後尾が定位置なので、実際には【ピンクのレオタード】やはぐれメタル鎧を間に挟む必要はなく、4章から持ち越した【てつのよろい】の次は【まほうのほうい】に買い換えて気球入手まで使い、その後これを着せてそのまま最終装備にすればいい。
ただし、これが購入できるようになってすぐに登る【世界樹】ではブレスを吐く敵が存在せず、集団攻撃はこれで軽減できない【ヒャド系】や【バギ系】の使い手ばかりが登場するので、このダンジョン内に限れば魔法の法衣の方が有用である。
しかし、なぜ吹雪系ブレスを防げるのにヒャド系が防げないのかは謎。
クリフトが装備できないのが何とも残念なところ。DQ2の頃は男の若者も装備できていた(というよりムーンブルクの王女が装備できるものはMSX版の例外を除いてすべて王子2人も装備できた)のだが、DQ3で僧侶や賢者が装備できなくなったイメージが引き継がれた形だろう。
なお、爺さんが装備するのに違和感を持つ人がいるかもしれないが、この時点まで女性専用装備だったことはなく、シリーズ初の爺キャラであるDQ3の男魔法使いが装備できたのだから、ブライが着ても何らおかしくない。むしろ爺さんが【ブーメラン】を使う方が違和感があるだろう。
リメイク版
守備力+43、値段は15000G。
【移民の町】(第4・第5形態)でも購入できるようになった。
上位互換の【てんしのレオタード】が登場したため、姉妹最強鎧の座を追われてしまった。
特にPS版ではやろうと思えば【まほうのかぎ】入手後に移民の町の最終形態の1つである【レディースタウン】を作ることが可能であり、それによって天使のレオタードを買えるようになるため、値段も2000G高くつく水の羽衣はかなり苦しいポジションに追い込まれている。
また、【ふしぎなボレロ】の守備力が上がったことにより、ブライにとって最も固い鎧でもなくなった。
もっとも、ふしぎなボレロは耐性を一切持たないので頼りづらく、結局こちらがブライの最終装備に落ち着くだろう。
DQ5
守備力55、メラ・ギラ系呪文と火炎ブレスのダメージを25減らす。
DQ4よりも守備力が上がったが、耐性をカバーする呪文・ブレスの範囲はさらに狭まっている。
人間では女性キャラ全員(DS版以降の【デボラ】を含む)、仲間モンスターではスライム系、鳥系、魔法使い系、【キラーパンサー】、【イエティ】等の【装備グループ】が装備できる。
青年時代後半の【妖精の村】にて14800Gで販売されている。200G減ったのは298円とかのノリなのだろうか?
同じ店で売っている【シルクのビスチェ】はこれよりも4000G高いが守備力が5ポイント高いだけで無耐性なので、惑わされないように。
むしろ、【山奥の村】で手に入れたシルクのビスチェを売り払えば、差額わずか700Gで水の羽衣を買うことができる。
この他、【フローラ】を花嫁に選ぶと【チゾットへの山道】で【ルドマン】の使いがこれをプレゼントしてくれる。
中盤でタダで手に入るとはなんたるサービス!
それにしても、妖精の村でしか売ってないコレを入手できてしまうルドマンはさすがである。
心情的にはフローラに装備させたくなるが、SFC版ではグランバニアでのイベントで離脱するときに着せたままだと、終盤まで返ってこなくなるので注意。
しかも、SFC版の青年時代前半のフローラは耐性が装備に影響されず固定で、守備力しか生かせないのでなおさら装備させない方が無難。
青年時代後半に持ち越せば、祖父からの贈り物として【女の子】に装備させることもできる。
【ビアンカ】と結婚した場合は、青年時代後半の店売りを待つ必要がある。
イオ系と吹雪の耐性を失ったことで、前作からやや弱体化。
とはいえ、炎系耐性に関しては人間キャラの専用装備を除けば今作で最強であり、市販品としても破格のコスパを誇るので、これを装備できるかどうかが仲間モンスターの有用性を左右する要素となっている。
炎に無耐性のキャラクターにとっては、最終装備の筆頭候補になってくる。
妻や娘の場合も【プリンセスローブ】が性能面で頭一つ抜けているとはいえ一品物なので、そちらを着せなかった方はヒャド・吹雪耐性を持つ【てんしのレオタード】との二択になる。
装備可能なキャラクターが多いのも相まって、何かとお世話になることの多い防具である。
女の子はプリンセスローブを入手後はそちらを装備することが多いだろうが、【ボブルの塔】3Fより下層や【大神殿】に連れていく場合は吹雪を吐く敵は出ないので、実は炎ブレスとメラ・ギラ系の両方を軽減できる水の羽衣の方が総合的には安定する。守備力差は25もあるが実ダメージでは6ポイントほどなので、最後尾に位置するであろう女の子にとってはそれほど重要ではない。
軽減効果は15ポイントの開きがあるため、【ブラックドラゴン】の炎ブレスにはプリンセスローブの方が良いが、【アンクルホーン】や【ダークシャーマン】のベギラゴンにはこちらが有効。
【イブール】はこれで軽減できる呪文・特技を使わないので、直前でプリンセスローブに着替えるとよいだろう。
ちなみにスライム系とキラーパンサー以外の仲間モンスターにとっては、【ダークローブ】と並んで守備力でも最強。
この2つの防具はそれぞれ耐性が異なるので、各モンスターの自前の耐性を補完できるような装備を選ぼう。
欠点としては、前作までの割合で軽減する仕様ではなくなったので、【かえんのいき】やギラ系呪文などへの効果は抜群に高い反面、【はげしいほのお】・【メラゾーマ】などの高威力のブレスや呪文にはやや効果が薄くなる。といっても、このレベルのダメージまでなら前作と同等の効果が見込める。
キャラの素の耐性があると効果が高まり、ギラ系・炎ブレス強耐性の【キングスライム】なら、これだけでベギラゴンは完封、これと【みかがみのたて】のコンビネーションで激しい炎までは完封できる。
【しゃくねつほのお】ほどの威力になると効果を実感しにくく、とくに素の耐性を持ってないキャラにとっては【フバーハ】が必須となる。フバーハの効果はSFC版では防具での軽減後にかかってくるので、防具の耐性の効果も半減してしまうのだが、それでもないよりはあった方がよい。
リメイク版
【グランバニアへの洞窟】にいる老人(仙人?)の問いに正直に答えることでも貰える。
こちらはビアンカを妻にしていても入手することが可能。
フローラを妻にしている場合は、前述のと合わせて青年時代前半にタダで2着貰える。
またグランバニア城でのイベントで妻が離脱する際には装備品を【ふくろ】に戻してくれるようになったので、持ち逃げされることはなくなった。
DS版で登場したデボラと結婚した場合も、フローラと同様にルドマンから贈られる。
もちろん、グランバニアへの洞窟の老人からも貰える。
DQ6
守備力65、メラ・ギラ・イオ系呪文と火炎ブレスのダメージを30軽減する。前作で失ったイオ系耐性が復活した。
店頭価格14800G。
人間では【ミレーユ】、【バーバラ】、【チャモロ】の後衛タイプ3人が、仲間モンスターではスライム系と魔術師系の【装備グループ】のモンスターが装備できる。
直近前3作品では妖精に関係する隠れ里のような場所で売られていたが、今作では妖精族が登場しないこともあり、【ダーマ神殿南の井戸】の他、【ロンガデセオ】のような猥雑な町や【絶望の町】といった場所でも普通に売られている。
また、【ホロゴースト】がまれに落とすこともある。
中盤の山場たる【デュラン】戦に先がけて購入できる。
【天馬の塔】では【あんこくまどう】の【ベギラゴン】などを大きく軽減してくれる。
【はざまの世界】突入後も、パーティ編成次第では最終盤まで活躍してくれる。
女性キャラ2人は、後に【ドラゴンローブ】とプリンセスローブが手に入る。ドラゴンローブは守備力・耐性面で上位互換なのだがプリンセスローブはブレスを素通しするので、終盤の強力な炎ブレスを軽減する羽衣の効果が重宝する場面もある。
チャモロにとっても、ドラゴンローブか【メタルキングよろい】を回せないなら、これと【しんぴのよろい】が最終装備候補に入る。
魔道士系のモンスターは【ギガントアーマー】を装備できるが、耐性をカバーできる範囲と軽減値はこちらが上。【ホイミスライム】や【キングスライム】等にとっても有力な最終装備候補。
仲間モンスターが全てスライム系になり、スライムナイト以外は装備系統が共通化したDS版では活躍の機会がさらに増えた。
なお【かっこよさ】は42と低い数字ではないのだが、【ベストドレッサーコンテスト】においてボーナスが付く組み合わせは【ゆうわくのけん】しかなく、その入賞・突破に寄与することはまずない。
【ぎんのかみかざり】あたりと合わせれば女性の美しさをかなり引き出すはずなのだが……
別にこれに限ったことではないが、かっこよさの基準がいまいちよくわからない。
DQ7
守備力65、メラ・ギラ・イオ系呪文と火炎ブレスのダメージを30軽減する。
装備できるのは【マリベル】・【ガボ】・【メルビン】。
16800Gと前作よりも値上がりしたが、装備の高額化が著しい今作においては良心的なお値段。
守備力と耐性は(珍しいことに)DQ6と全く同じ。
魔法系のイメージがないガボが装備できるという変則パターン(もっとも彼の過去を考えると、キラーパンサーのようなモンスター枠扱いの可能性もあるが……)。
過去【コスタール】で登場し、この時点ではガボとメルビンの最強鎧。
【ガマデウス】戦でお供の【シードラゴンズ】が炎ブレスを吐くため、さっそく役に立つと思いきや、防具屋はコスタールの異変を解決しないと利用できない。何とも歯がゆいところである。
それでも、【オルゴ・デミーラ】戦に向けて耐性を上げておきたい時期に手に入るのはありがたい。
実のところ、ガボはこれよりも強力な耐性持ちの鎧を装備できない。
DISC1の時点で、まさかの最強鎧の登場である。
他のキャラは守備力100以上で耐性にスキのない防具を装備している中、守備力65で炎系しか防げないガボ。
仮に耐性面を考慮しなくても、ガボができる鎧で水の羽衣より守備力が高いのは【スライムアーマー】(+67)と【やみのころも】(+78)であまり差がない。
このハンデを重いと見るかどうかで、最終メンバーへのガボの当落が決まるだろう。
ちなみに小説版ではアイラがこれを装備しているが、本来は彼女は装備できない。
リメイク版
【おうじゃのマント】が登場し、ガボの最強鎧ではなくなった。
だが、【トクベツな石版】を使用していない場合は、変わらず最強鎧のまま。
DQ8
守備力59、メラ・ギラ・イオ系と炎・吹雪のダメージを2/3に軽減する。【ゼシカ】専用。
【三角谷】で販売されており、価格が14800Gに戻る。
守備力は低下した一方で、久しぶりに吹雪耐性と割合軽減が復活。
【マジカルスカート】と錬金することで【てんしのローブ】を製作できる。
終盤の防具にしては守備力がやや低いが、ブレスと炎系呪文の双方に耐性が付くのは貴重で、しかも割合軽減なので敵の攻撃が強力であるほど真価を発揮する。
そのため、同じく手厚い耐性を付与するドラゴンローブを【ククール】に渡し、こちらをゼシカの最終装備にするのが有力な選択肢である。
ただし、今作には物理攻撃が最も脅威となる敵もいるので、必要に応じて回避性能を持つ【しんぴのビスチェ】と切り替えるとよい。
女性キャラが1人しかいないので、DQ4やDQ5のように女性最強防具の取り合いが発生しないのは幸いか。
景品ではないが、【ベルガラック】のカジノの景品交換所に展示されている。
ゼシカは特定の装備を身に着けるとグラフィックの服装が変化するが、これは対象外である。
3DS版
【ゲルダ】も装備可能になる。
ダメージを割合でカットできるため、【追憶の回廊】の終盤戦においても、守備力を捨てて装備する価値がある。
捨てると言っても30~40前後の守備力、ダメージにして7~10程度で誤差の範囲に収まる。気にしなくとも良い。
また、新たに追加された【白波の装】の錬金素材になっている。
DQ9
守備力25、炎と氷属性を25%軽減し、攻撃魔力と回復魔力が18上がる。18000G。
【僧侶】、【魔法使い】、【旅芸人】、及び【バトルマスター】以外の上級職が装備できる。
クリア前に店で購入できる中では最高級の魔法服。
クエストNo.39【幻の巨大魚を追え】で必要になるので、少なくとも一度は装備することになるだろう。
価格が再び値上がりし、過去最高額に。さらに守備力は過去最低まで低下した(もっとも、これは防具の部位が細分化されたことによるものである)。
しかし耐性面はかなり優秀で、数値だけで見れば今作最強の鎧と同等という高性能。
賢者等の呪文職はもちろん、十分な守備力が確保できるなら、壁役に着させるのも有りかもしれない。もちろん相手は見極める必要があるが。
装備可能な職業が広い上、終盤のボスが多用するメラゾーマやはげしいほのおに対抗できるのも心強い。宝の地図の強豪達との戦いにも役立つだろう。
入手方法は、【ナザム村】と【ドミールの里】で購入できるほか、ちゃっかり復活した【あまつゆのいと】×3と【せいれいのほうい】×1の錬金で作れる。
自分で作れる日が来るとは便利な世の中になったものよのう。
他には【ヘルミラージュ】のレアドロップでも手に入るが、時期が時期なので人によっては微妙かもしれない。
DQ10オフライン
【水のはごろも上】、【水のはごろも下】、【水のサークレット】の3部位に分かれている。
【ふしぎな鍛冶】で【水のはごろも物語】のレシピで作ることができる。
それぞれ炎属性を10%(水のはごろも上はうちなおしで最大20%)軽減し、わずかながら呪いと眠り耐性も付く。
オンライン版を反映してか合計30~40%軽減と他の耐性装備より一回り軽減量が高い。
DQ10オンライン
オフラインの3部位に加え「水の脚帯」もある。
全て装備すると炎属性をセットボーナス20%+基礎効果10%の30%軽減できる。
初期は50+10%と非常に軽減率が高かったが、さすがに強すぎたため弱体化された。
詳しくはこちら。
DQ11
【ベロニカ】、【セーニャ】、【ロウ】、【マルティナ】が装備可能なローブ。うち直しに必要な宝珠は14個。
- | +1 | +2 | +3 | |
守備力 | 59 | 61 | 63 | 65 |
攻撃魔力 | 28 | 29 | 30 | 32 |
回復魔力 | ||||
炎属性ダメージ軽減 | 25% | |||
氷属性ダメージ軽減 |
店売り限定品。
今作にもあまつゆのいとは登場しているが、DQ9とは違ってみずのはごろもをハンドメイドすることはできない。
世界に異変が訪れた後の【ダーハルーネの町】、【海底王国ムウレア】、【クレイモラン城下町】、【聖地ラムダ】で販売。価格は14800G。
炎と氷限定だが魔王打倒までに手に入る体用防具の中ではトップクラスの耐性を持つ。
ただ【ふしぎな鍛冶】で作れ全属性耐性を持つ【キングコート】・【クインローブ】、あるいはその上位にあたる【エンペラーコート】・【エンプレスローブ】などのほうが便利かもしれない。
他にも今作ではいろいろな防具が鍛冶で作れ、鍛冶を抜きにしてもロウとマルティナには【竜のどうぎ】、セーニャなら【メタスラよろい】と実質タダで手に入る防具が豊富なため、時期的に金は有り余ってもわざわざこれを買う理由は薄い。
バトルロード1
4章からSPカードとして登場。使用者は【ムーンブルクの王女】。
相手のブレス攻撃を全てガードする。
また、SPカード【いなずまの剣】と【ドラゴラム】によるダメージも防ぐことができる。
バトルロード2では、同じ効果の【王者のマント】が登場。
バトルロード2レジェンド
【レジェンドクエストII】の第三章「旅の扉」では3匹の【グレムリン】からの火の息を2回以上これで防がないといけない。
かなりの運ゲーなので苦労するかも。
シアトリズム
通り名の一つとして登場。
イベントを踏み入手できる防具の元祖的なものであり、ドラクエを象徴する防具としての選択なのだろうが、同じく防具名枠で登場した通り名がとてもいえないものであり、4コマなどでネタにされた。
シースルー疑惑と合わさり【セクハラ装備】の元祖的な扱いでは?という意見もある。
ビルダーズ1
3章で【鉄の作業台】で作れる。
材料は【あまつゆの糸】3個、【イエティの毛皮】5個、【ひも】1個で作れる。
イエティの毛皮5個も使えばほとんどコートみたいになりそうだがきちんと羽衣になる。
守備力は18。マグマのダメージを5→3に減らす他、説明にないが直接攻撃以外のダメージも軽減できる。
また、主人公が男か女かでデザインが微妙に異なっていたりもする。
作れるようになるのは早くても旅のとびら・緑の先で【ガーゴイル】を狩れるようになってからだが守備力は18と、それよりずっと前に作れる【まほうのよろい】よりも守備力が7も下回っている。
ただし、守備力については3月18日のアップデートで26に上がった。
隠れた効果のダメージ軽減は直接攻撃以外なら炎に限らず、呪文や氷や弓矢まで軽減可能。
その軽減率は非常に高く、これ1着でかの【ひかりのよろい】や【まほうのよろい】+【まほうのたて】の軽減を上回るほど。
まほうのたてと一緒に装備すれば軽減率はさらに上がる。
あまつゆの糸のドロップ率が低い上に3つも必要になるため作るのが大変だが、
章のボス戦でもマグマに落ちた時や床からの攻撃など様々なダメージを減らしてくれるので、苦戦するようなら作成してみるといいかもしれない。
【フリービルドモード】では【仕立て台】から作成可能。
アップデートで守備力が増えた結果、【はがねのよろい】と同等=今作で2番目に強い防具となった。
耐性の高さはこちらでも遺憾なく発揮し、【まほうのたま】の爆発に巻き込まれてもダメージの振れ幅次第では初期HPでも生き残ることがある。
偶然あまつゆの糸を2個ほど落としてくれれば必要でなくとも狙ってみても良いだろう。
ビルダーズ2
【オッカムル島】の溶岩が流れる下層にて、最初のみちびきの玉から少し北に行った浮島の宝箱に入っている。
溶岩のダメージを1にしてくれるので、溶岩に落ちて焼死する危険性が各段に下がる。確実に回収しておきたい。
【ドラゴンメイル】よりも守備力は2低いが、溶岩のダメージはこちらの方が1だけだが低くなるので、着替えてしまっても問題ないだろう。
入手した後は【わた】×5、【ひも】×3で作成できるようになる。
前作より作成難度が桁違いに下がったが、直接入手できるので、わざわざ新たに作成することはあまりない。
また見た目だけでもと思うなら【ドレッサー】を使うと見た目はこれ、性能は今着ているものといった風にできるのでお試しあれ。
【更衣室】の【タンス】にこれを入れておくと住民が着替えてしまい、これを着た【あらくれ】や【老人】を見てしまうので、しまう場所には気をつけた方がいいだろう。本編の過去作にもこれを着るジジイ達はいたわけだが、まさか視覚化されるとは…
トレジャーズ
【お宝】の一つとして登場。
お宝No. | 31 |
レアリティ | トレジャー |
カテゴリー | レジェンド |
コレクション | 伝説の防具 |
標準価格 | 7,800,000G |
タクト
2021年2月18日開催の「ドラゴンクエストIIイベント」にて、Sランク防具として登場。「超巨大ボスバトル アトラス」のクリア報酬。
基本値 : しゅび力+10・かしこさ+7
特殊効果 : 移動制限耐性+10%
装備可能タイプ : まほうタイプ・ほじょタイプ・ぼうがいタイプ
錬金候補 : 移動制限耐性+5%・メラ属性呪文耐性+5%+メラ属性耐性+4%・しゅび力+8・かしこさ+7・すばやさ+5 他
素麺のソーミャ
第34回に登場。
【ソーミャ】が雨つゆの糸を使わずそうめんでみずのはごろも作成に挑戦した。