【ゲームセンターCX】

Last-modified: 2024-09-14 (土) 12:26:59

概要

2003年からCS・フジテレビONEで放送されている人気ゲームバラエティ番組。
お笑いコンビ「よゐこ」の有野晋哉が、架空の企業である「株式会社ゲームセンターCX興業」の社員「有野課長(たまに課長以外の役職になることも)」として、FCをはじめとする数々のレトロゲームに挑戦していく「有野の挑戦」をメインコーナーとする。
CSの有料放送でありながら、DVDセットを数十万組以上売り上げる大ヒットを記録し、15年にわたって続く長寿コンテンツとなった。
なおこの番組、日本において「ゲーム実況」というジャンルをエンターテインメントとして成立させた草分け的な存在でもある。
そして現在は相方の濱口優と共にドラゴンクエストビルダーズの元祖と呼ばれたサンドボックスゲーム「マインクラフト」をプレイする番組「よゐこのマイクラでサバイバル生活」が話題に。それ以降の番組にて「よゐこの〇〇で〇〇生活」というシリーズを通して様々なゲームをプレイしている。
ちなみにDVD版以外にも、定期的に地上波(関東ローカル)で再放送していたり任天堂の映像チャンネルで特別編が配信されたりしているため、CS未契約者でも見たことのある人は多いだろう。
 
ドラクエ以外で挑戦したエニックス関連の作品は、『アクトレイザー』『オホーツクに消ゆ』がある他、チュンソフト絡みでは、『ドアドア』『風来のシレン』『かまいたちの夜』に挑戦しており、韓国へ行った際にはSFCソフトの『エルナード』を購入している。
 
特別編として【堀井雄二】へのインタビュー企画が行われたり、サブコーナーで取り上げられたり。
本番組とDQシリーズはちょくちょく関わってきたが、長らく「有野の挑戦」の対象に選ばれることがなかった。
というのもこのコーナーは1日でエンディング到達を目指すのが基本ルールのため、クリアまで時間のかかるRPGが挑戦作に選ばれること自体が滅多にないのだ。
しかし、放送250回の記念挑戦として、2017年12月7日と21日の放送にて満を持してDQ1(FC版)が挑戦作に選ばれた。
2018年7月20日の夜中の27時に、フジテレビでBONUS STAGE21で250-251回の放送分が放送されており
BONUS STAGE行きになった放送分は、版権事情等でDVDの収録見込みが無いこともあり
放送から一年経った後に発売されたDVDには収録されていない。

DQ1前編

「復活の呪文に手こずり1日が終わる」という思い出話と共にゲームスタート。
付けた名前は「かみさま」。理由は「勇者より強い感じがあるから」らしい。
 
【ガライの町】ではなけなしの【かぎ】を使ったものの、【ガライの墓】への【階段】【かいだん】を使うのを忘れて外にすり抜けてしまうという事態に陥る。
さらに途中で拾った【のろいのベルト】を装備した上で【しりょうのきし】にやられてしまい、呪われたが故に王様から城を追い出されるという悲劇にも見舞われる始末。
 
レベル上げ等の地道な作業が多くスタッフが居眠りしてしまうという事態が発生し、有野やナレーションはこれを「【ラリホー】にかかった」と表現していた。
有野が操作するかみさま自身も敵のラリホーにかかり、幾度か全滅している。
 
【あまぐものつえ】を手に入れたところで【メルキド】【ドムドーラ】を間違えて入り、【ドラゴン】にやられたところで前編は終了。
 
アイキャッチはドット絵(マリオメーカー用に作ったもの)の有野がエンカウントした後に「かちょうがしょうたいをあらわした!!」というメッセージが流れりゅうおう第2形態の口から有野の顔が出てくる、というものである。
後編も同様である。

DQ1後編

レベル上げを提案したADの加賀祐太が「メタキン(恐らく【メタルキング】)」と【メタルスライム】を間違えるシーンがあるが、有野がこれを【メダパニ】と表現していた。
しかし、加賀の「倒すと高い経験値がもらえる……」という台詞を聞いた有野が「メタキン?」とつぶやいていたため、加賀はそれに乗っかりあえてメタルスライムをメタキンと呼んだという可能性もある。
メタルスライムには幾度か挑み、3度目くらいには撃破するが、経験値が115だった事に愕然とする。
 
今作の【ルーラ】のシステムに手こずり、「町が選べない」「消費MPが思ってたより高い」と焦るシーンは必見。
 
例のポートピアのネタと、そして【ゆうべは おたのしみでしたね。】が取り上げられている。
後者はとくにぼかすこともなく、番組側はこれを完全なエロシーンとして扱っている。CS放送の面目躍如。
 
堀井からは「最高レベルは30で、クリア想定はレベル20くらいです。」といったアドバイスが入ったメッセージが届く。
有野はレベル19でクリアに挑戦していたものの、【りゅうおう】に返り討ちにされて諦めてしまった。
 
第二形態のりゅうおう戦では【ベギラマ】【ベホイミ】を間違えるという事態に。
しかしこのミスのおかげでりゅうおうにはベギラマが効く(1/16の確率で当たる)ことが判明し、一発逆転の切り札として使われる。

りゅうおうに対して与えたダメージが90くらいにまで達した時、有野は瀕死状態でベホイミを使い体力を回復するか当たるかどうかわからないベギラマを使い攻撃するかの選択を迫られた。
有野は一発逆転に賭け残りMP11を惜しみなくベギラマに使用し、最後に命中させて見事りゅうおうを撃破した。
りゅうおうのHPは130のため、この時もしもベホイミを使い普通に剣で戦っていたとしても負けていた為この選択はまさに一か八かの賭けだった。
このりゅうおうとの最後の戦いは番組の中でもかなり白熱したラスボス戦になった為、もしその目で放送を観ることができた人は素晴らしい体験を目の当たりにしたに違いない。
 
かみさまの帰還を待って並んでいるラダトームの兵士のポーズにツッコミを入れつつ、レベル20、挑戦時間17時間で無事「(プレイ時間自体は)1日以内」のクリアを達成。
なおクリア前の復活の呪文がこちら↓

まなりちめ だふぐじぬちえ てぐぢぶき とゆぼ

DQ2前編

あれから7年、2024年末に前回放送されたDQ1のDVD収録が決定し、ラリホー戦犯だった福富ミカンも同僚と結婚報告がされる中、シーズン開幕戦がDQ2への挑戦が放送され、かちょう王子と名付け、サマルトリアの王子がすけさん、ムーンブルグの王女がアイリンと名付けられて挑戦。
今作からパーティ制になったことで、敵も徒党組んで襲ってくるようになり、序盤から全滅しながらも先へと進んで行く。
しかし、ムーンブルグの鬼門マンドリルに総殴りにされるなど全滅を繰り返し、命からがらルプガナへと辿り着き船を手に入れる。
船を手に入れ、竜王の城で紋章の話を聞き、世界樹の葉とデルコンダルで月の紋章を手に入れた所で時間となり、経験値稼ぎを宿題として後半へと続く。
以下、復活の呪文であるが、確認できたのは前半のパスワードのみ

しふつ つらへ ぬざぬぬ
るぺい かとぎ ふのぽに
なせざ めてや ひかくぴ
みのが へちの いるふぷ
こごぞ び

DQ2後編

ローレシアの王子のレベル22まで上げた所から再スタート。
各地で紋章を手に入れ、金のカギと牢屋のカギを手に入れるも、案の定ラゴス探しで苦戦してしまい、スタッフのアドバイスでようやく発見する。
しかし、本当の戦いはロンダルキアからであり、ロンダルキアへの洞窟の落とし穴地帯を始め、ロンダルキアでことごとく全滅を続ける。
全滅ループを続ける中で2日目が終了し、レベル27まで上げてようやくロンダルキアを突破し、ハーゴンの神殿に到着する。
しかし、ルビスの守りを持っておらず、盲点となっていた太陽の紋章を手に入れ、ルビスの守りと邪神の像を手に入れて先へと進むも、今度はアトラス、バズス、ベリアルが立ち塞がる。
取り忘れていた稲妻の剣を手に入れ、再挑戦しハーゴンの居場所に辿り着き、ラストバトルに突入するも激しい攻撃とベホマの回復ローテに苦しめられる。
しかし、最後の最後でシドーがベホマの回復ローテに入らず、残り1人の状態で果敢に攻撃を続けた結果、ようやく撃破しクリアーとなった。

その他

以下、上記のDQ1、2のプレイ以外に、この番組がDQシリーズを扱ったシーンを紹介していく。

シリーズ全般

第106回(2010年10月7日)には「「ドラクエ」を創った男 堀井雄二スペシャル」が放送された。
堀井雄二が【オホーツクに消ゆ】やDQ1の制作当時の思い出を語り、さらに【中村光一】【さくまあきら】が堀井雄二について語る内容である。
この回はDVD-BOX8に収録されている。
 
「ゲームセンターCX 生放送スペシャル 有野課長30代最後の生挑戦!」(2012年2月24日 - 25日)にて、40歳になった有野の元に堀井から誕生日プレゼントとコメントが届いた。
プレゼントの中身は「ドラゴンクエスト25周年記念 ハッピーバースデイ!スライム」。
 
2010年末に年越しの生放送が行われ、松澤健によってドラクエ1~9までの戦闘曲とレベルアップの音楽がまとめてキーボードで演奏された。
DQ3~9はカットされているパートがあるが、その内【戦火を交えて】は比較的長めに演奏されている。
戦火を交えてが終わる(【勇気ある戦い】が始まる)辺りで有野がみかんで遊び始めるが、そのみかんの持ち方はまさにオカリナ演奏の如し。DQ6のプロローグを意識していた可能性がある。
 
第234回(2017年2月16日)の「ピザポップ」回にある「クイズ ファミオネア」(クイズコーナー。「クイズ$ミリオネア」というクイズ番組のパロディ)にて、FCで発売されたDQシリーズに付けられている数字を全て足した数字を当てるという問題が出題された。
ちなみに答えは9。
初代には数字が書かれていないので、2+3+4=9となるわけである。

DQ1

本編開始前にはベートーベンの「歓喜の歌」が流れながら数々のゲームのプレイ映像が下から上に流れていくシーンがあるが、そのプレイ映像の1つにFC版でスライムとエンカウントする場面がある。
現在では、竜王の城周辺でスターキメラとエンカウントしている。
 
第18回(2005年7月23日)の「スーパーマリオワールド」回にある「ゲーム特集」(スタッフの子供が発売年を読み上げた後に、ナレーション(管P)がゲームを紹介していくコーナー)にて、FC版DQ1が紹介された。
 
第72回(2008年11月19日)の「ゆうゆのクイズでGO!GO!」回にある「勝手にうたいやがれ」(ゲームのBGMに歌詞を乗せるコーナー)にて、DQ1の「レベルアップの音楽」に「おすぎとピーコ」という歌詞が付けられた。
 
第149回(2012年11月8日)の「迷宮島」回にある「バーコードギャンブラー」(バーコードバトラーというおもちゃを使って、ゲームのパッケージのバーコードを対決させるコーナー)にて、 DQ1とFF1(共にFC版)のバーコードのどちらが強いかを競った。
ちなみに有野はDQ1に賭けていたが、FF1が勝利する。
 
第250回(2017年12月7日)と第251回(2017年12月21日)では、ついに『ドラゴンクエスト』(FC版)に挑戦する。上記の項目を参照。

DQ2

第21回(2005年10月19日)の「ウルトラマン」回にある「ゲーム特集」にて、FC版DQ2が紹介された。
 
第24回(2005年11月30日)の「アクトレイザー」回にある「ウラワザ ジェットストリーム」(ゲームの裏技を紹介するコーナー。音楽ラジオ番組のスタジオを模している)にて【ゆうていみやおうきむこう…】の復活の呪文を再現。
 
第256回(2018年3月15日)の「ワイルドガンズ」回にある「学べるゲーム講座」(『ドンキーコングJR.の算数遊び』といった勉強になるゲームを紹介するコーナー)にて、【この道わが旅】と「レベルアップの音楽」がピアノ演奏される。
 
「ゲームセンター「CX」」という書籍にて田尻智(『ポケットモンスター』シリーズの製作者)が、今作の【ふしぎなぼうし】に関する思い出を語る。

第377回(2024年4月25日)と第378回(2024年5月9日)では、
ついに『ドラゴンクエスト2 悪霊の神々』に挑戦する。

DQ3

第42回(2007年1月24日)の「アドベンチャークイズ ハテナ?の大冒険」回にある「ゲーム特集」にて、FC版DQ3が紹介された。
 
第73回(2008年12月3日)の「レミングス」回にある「勝手にうたいやがれ」にて、DQ3の宿屋の音楽に「セルジオ越後」という歌詞が付けられる。
何故DQ2ではなくDQ3の宿屋の音楽で投稿したのかは不明。
翌年放送された、「レミングス」に挑戦した24時間生放送で上記のコーナーの未放送分が放送され、同じく宿屋のSEで「タラちゃん、ワカメ~」と言う歌詞が付けられた。
 
第119回(2011年5月12日)の「F-ZERO」回にある「レト朗読」(ゲーム内の名言・迷言を有野達が読み上げていくコーナー)にて、アッサラームの【ぱふぱふ】のイベントを朗読。

24時間生放送の早朝演芸に登場した芸人がドラクエ3ネタをやっていた。

DQ4

第92回(2009年11月10日)の「風来のシレン」回にある「ゲーム特集」にて、FC版DQ4が紹介された。

DQ5

第228回(2016年11月10日)の「クイズ殿様の野望2 全国版」回にある「クイズ ファミオネア」にて、SFC版DQ5に登場する【壷】のグラフィックを当てるという問題が出題された。
ハズレとしてFC版DQ3,4とSFC版DQ6の壷も登場。

第265回「影の伝説」放送分において、1992年発売のSFCソフトとして紹介された。

DQ6

1995年発売のSFCソフトのコーナーがあったものの紹介されず。

DQ8

有野が「プリンス・オブ・ペルシャ」を挑戦の合間にプレイしていたらしく、収録当時は【太陽のカガミ】を入手する辺りの段階だった模様。

DQ9

24時間生放送中の合間に有野はDSでプレイしていた模様。
また、DVD特典のイー・アル・カンフー収録時も合間にやっていたらしい。
 
第91回(2009年10月27日)「カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄」回の近況報告にて、DQ9を遊んでいることを報告。
「レベル上げてたのにセーブできてない状態が多いんですよね」という悩みを抱えていたようであり、南海キャンディーズの山里亮太に相談したところ、山里から【中断】を使うといいということを教えてもらったようだ。

DQ10

第149回のゲームプレイ前の近況報告にて、DQ10を始めたことを報告。

DQ1·2リメイク版

第296回「ジョイメカファイト]放送分において、1993年発売のSFCソフトとして紹介された。

関連ゲーム

第8回(2004年2月24日)は【チュンソフト】の回であり、有野が中村光一にインタビュー。
その後には『ドアドア』をプレイし、「6匹まとめてドアに閉じ込めてクリアした次のステージに登場する『中』のオブジェを拾う」というお題に挑戦。
昔は各メーカーへのインタビューがメインで、ゲームをするシーンはほぼオマケという内容であった。
また、第18回などの「ゲーム特集」にてDQ1などが紹介されているが、あちらに先駆けてこの回の「ゲーム特集」にて、FC版DQ1~3やトルネコ1にPS2版トルネコ3といった、チュンソフトが携わった数々のDQ作品が紹介された。
ただし、FC版DQ4・SFC版DQ5・SFC版DQ1.2・トルネコ2(・当時未発売のGBA版トルネコ3)と、この回にて紹介されなかったチュンソフトが携わったDQ作品も存在する。
ちなみにこの回が放送された当時、『ゲームセンターCX』ではなく『ゲームセンター「CX」』というタイトルだった。
 
第27回(2006年1月25日)の「スーパーマリオ64」回にある「ウラワザ ジェットストリーム」にて「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」にある「めぐみのヌードが見られる」という裏技を披露。
 
第92回(2009年11月10日)と第93回(2009年11月24日)では「不思議のダンジョン2 風来のシレン」をプレイする。
パッケージ裏の「あの「トルネコの大冒険」に続く、1000回遊べるRPG第二弾登場!!」というキャッチコピーに肖って、主人公「シレン」の名前を【トルネコ】にしてプレイ。
 
第105回(2010年9月23日)では「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」をプレイする。
ゲストとして堀井が途中から登場。
 
第209回(2015年11月19日)と第210回(2015年12月3日)では「リンクの冒険」をプレイする。
【ロト】の墓は第209回にて登場する。

DQシリーズのパロディと思われる要素

初期のシーズンに使われていた、OP(番組のタイトルロゴが出て来るシーン)のBGMが【天空ファンファーレ】に酷似している。
番組のBGMの主旋律の「ラ」の鳴らし方が天空ファンファーレの「ソ」そのもの。
 
第18シーズン(2014年4月10日 - 2015年3月5日)ではタキシードピエロ(本物は別にいた)によりゲームセンターCXのマスコットキャラの王様が象の姿にされ、元の姿に戻る為にクイズに挑戦するという寸劇が登場するが、そのクイズの出題シーンがもろDQの戦闘画面。
「真っ黒な背景」「なまえ、レベル、HP、MPが横に表示される」「右上に表示されている王様の心境が作戦名をもじったもの」と、FC版2,4を参考にしたようなテイストになっている。
クイズを間違えるとダメージを受け、ダメージを受けすぎて瀕死になると【ウィンドウ】緑色になるというシステムも再現されている。
王様のステータスはレベル18、初期HPは10、作戦名は「ガリガリいこうぜ」「きもちだいじに」「ヒントをおしえて」「せいかいさせろ」。
HPが1まで追い込まれたが、最後に正解して元に戻った。

  • なおこの寸劇はシーズンごとに行われており、6シーズン目はブラックサターン、12シーズン目はオニてんぐによって呪いがかかっている(オニてんぐは死に際に王様を100日石化状態にした)。
    ちなみに当時は2クールを1シーズンとしてカウントしていたが、現在は4クールを1シーズンとして扱われている為、次は24シーズンとなる。
  • この番組のマスコットである「王様」のドット絵はドラクエの王様のドット絵に酷似しており、スクエニがその気なら訴えられかねないレベル。
    許可は取っているかは不明。