【ローラ姫】

Last-modified: 2020-09-20 (日) 07:01:36

概要

【ドラゴンクエスト】第1作に登場するキャラクターでヒロイン。
【ラルス16世】のひとり娘である【ラダトーム】【王女】
DQ2に登場する【ロトの子孫たち】の祖先にあたる人物でもある。
英語版での名前はNES版とスマホ版はGwaelin、GB版はそのままLora。
 
CDシアターでの声優は笠原弘子。ライバルズ エースでは茅野愛衣が担当。
 
2020年現在で3つの異なるデザインが確認されているが、派生作品等ではSFCリメイク版デザインで登場することが多い。

DQ1

【りゅうおう】の手先によって【主人公】が旅立つ半年ほど前にラダトーム城から連れ去られ、【マイラ】南の【沼地の洞窟】に閉じ込められた。
救助の際には主人公のグラフィックが変わり、抱きかかえて城まで連れて行くことになる。
その途中で【宿屋】に泊まると【ゆうべは おたのしみでしたね。】という、意味深な店主のセリフが見られる。
 
彼女を救出することにより【おうじょのあい】というアイテムを手に入れることができる。
このときに持ち物がいっぱいだと消耗品アイテムとの物々交換となるため、強制的に入手することとなる。
これはプログラム上、彼女を助けたという専用の【フラグ】が復活の呪文には記録されず、このアイテムの有無によって彼女を助けているかどうかを判定しているためである。
したがって、

  • ローラ姫を救出していないのに王女の愛を持っている
  • ローラ姫を救出しているのに王女の愛を持っていない

という状況は、フラグや【アイテム】の組み合わせを無視できる【復活の呪文作成プログラム】をもってしても(直接は)作り出すことができない。
ただしあくまで復活の呪文を短くするための工夫であり、復活の呪文に記録されないフラグとしてならば、王女を助け出したフラグは別に存在する。
例えばローラ姫を抱かかえている最中は王女の愛を持っていないのに住人の台詞は王女救出後のものになっていることからもそれが分かる。
 
なお持ち物がいっぱいだったときにローラ姫が欲しがるアイテムの優先順位は

だけなので、それ以外のアイテムばかりでアイテム欄を埋めた復活の呪文を作り出せば、交換対象アイテムが無くて王女の愛が手に入らず、「ローラ姫を救出しているのに王女の愛を持っていない」状態を一時的に実現可能。ローラ姫を助けたフラグは復活の呪文に記録されないというだけで、冒険を中断するまでは有効なので、王女の愛を持っていなくてもそのまま竜王を倒せばエンディングはちゃんとローラ姫が登場するバージョンになる(ローラ姫を助けなかった場合は1人で旅立つエンディングとなる)。
 
【エンディング】【アレフガルド】から海の向こうへ旅立とうする【ロトの勇者】に同行することを望み、共に旅立つことに。
なお、彼女は無限ループの使い手としても有名で、この時の同行の申し出も断ることはできない。
すでに妻子持ちの竜王が自分を妻にしようとしていると勘違いしたり、主人公が洞窟にいる彼女と出会ったときとエンディングで主人公が城を去ろうとするときの二度、どれだけ断っても無限ループで強引に主人公にくっついてくる、そんな女性。あまりに出会って早過ぎるタイミングで主人公とベッドを共にしてしまう、そんな女性。DQ史上屈指の肉食女子。
その後正式に勇者と結ばれ、妻として息子2人と末娘の、3人の子を産んだ。
勇者が【ローレシア】の初代国王となると同時に王妃となる。ローレシアという国名は、彼女の名から付けられた。
 
当時のファミコンゲームには「恋人・お姫様の救出」を目的としたゲームが多かった。
初代ドラクエの構想も最初のうちは
「魔王がお姫様をさらい、世界を破滅させようとしている。そこに立ち上がった若き勇者が魔王を倒しお姫様を救う」
という分かりやすいがありきたりな方向で進められていたが、やがて【堀井雄二】は発想を転換し、

「お姫様を救うまでのゲームは他にもたくさんあるから、その後も冒険が続くストーリーにしよう」

という新たな方針のもとにDQ1のストーリーを完成させたのであった。
 
FC版の【公式ガイドブック】でも「ゲームのしくみ〈予備知識〉」の「君の旅の目的は…」という欄で

  1. ローラ姫救出
  2. 竜王征伐

という二段階の目標設定としている。
ローラ姫は、多くのRPG未体験のプレイヤーたちに分かりやすい物語を呈示した一方で、ドラクエならではの新しい要素の象徴でもあるキャラクターといえよう。
なお、ローラ姫を救出するのが物語序盤の目的となるが、彼女を助けなくともクリアは可能(その場合、最後まで存在を忘れられたまま終わることとなる。リメイク版でも同様)。
DQ1ならではの自由度の高い冒険をすることができるのだ。
ただし、正当なプレイをするならば、前知識なしに王女の愛抜きで【ロトの印】を手に入れるのはかなり困難(一応マッピングを正確に行うか、当たりを付けた場所を虱潰しに探すといった方法で強引に入手できなくもないが)。
「ローラ姫を助けずクリア」は、既にロトの印の場所が分かっている2周目以降のプレイヤーのためのやりこみ要素と言っていいだろう。
 
なお、彼女がいないと次作が成立し得ないので、エンディング後、勇者は海を渡る前に彼女を救出し、二人は結ばれたということだろう。
なお、マイラの占い師が主人公に「おぬしはやがて美しい女に愛される」みたいなことを言ってくるが、その美しい女とはもちろん姫のことと考えられる。

デザインについて

FC版発売当時、雑誌広告などに掲載されていた公式イラストは紫髪に白いドレスだが、全身ではなく両肩より上の部分のみが描かれていた。
オリジナルのゲーム内では茶色の髪で、他のキャラのような手足の動きは無く静止画像になっている。また、洞窟に閉じ込められているローラ姫は、(主人公の周囲以外が真っ暗になる関係で、スプライトの扱いが複雑になるためか)壁や床と同じ「地形」として描かれており、髪が赤くなっている。
 
SFCでのリメイクに際して公式イラストが用意され、以後はこのデザインが基準となっている。
実はFC版公式ガイドブックの時点で紫髪ではないイラストで描かれており、髪やドレスの色を見る限り、これを清書する形で設定したとも考えられる。
ゲーム内ではFC版と同じく白のドレスのままだったが、ガラケー版以降では公式イラストと同じ配色となった。
 
後述の剣神で新たなデザインが描かれ、バトルロード等では剣神デザインで出ているのだが、最初期の紫髪は一度も再利用されていない。
 
画集にローラ姫のイラストは一点も掲載されていないことから、いずれのデザインにも【鳥山明】は関わっていないと考えられる。

ローラ姫を抱えたままクリア

先述の「ローラ姫を救出して抱えた状態」のまま、竜王を倒してクリアすること。
初見プレイではまず不可能だと思われるが、既プレイであるなら実行すること自体は簡単。
彼女をお姫様抱っこしている状態では【復活の呪文】を聞く、あるいは【冒険の書】に記録することができなくなるが、落ちている場所さえ知っていれば「王女の愛」が無くてもロトの印は手に入るので、そのまま他の重要アイテムも集めてクリアしてしまえばいい。
別にこれでゲームの難易度が上がるわけではないので、特に難しいわけではない。
携帯機種なら【中断】セーブが可能なので、城で記録できなくても全く問題が無い。
宿にも問題なく泊まれるので、姫と存分におたのしみしよう。
 
リメイク版で彼女を抱きかかえたまま竜王のところまで行くと、竜王からお褒めの言葉を頂ける。
じゃあなんであんな辺鄙なところに監禁していたのかと思わずにはいられないが。
また、抱きかかえたままクリアすると、ラルス16世の反応が変わる。
いろんな反応を見たいがために救出されたりされなかったりする、可哀想な姫である。

小説版

襲われたのが産まれてすぐのお七夜となっており、乳母が抱いて逃げるも、兵士達が追い付いた時、乳母の遺体を残してローラは消えていた。
この時【ガライの町】の宿屋の夫婦の元へと飛ばされており、子の無い夫婦はセシールと名付け、実の娘として育てた。
 
時は流れ15歳の時、勇者ロトの血を引く少年アレフ(主人公)がガライを訪れ二人は出会う。
短い間に二人はお互い好意を抱くが、竜王を討つためアレフは町を去る。
次にアレフがガライを訪れた時、宿は竜王の配下に襲われ、夫婦は殺され、セシールは連れ去られていた。
これら一連の事件は、ロトの血を引く者が王女の愛を得た時、竜王が滅ぼされるという予言を受けてのものであり、攫ったのもセシールが確実にローラ姫だと確認するため、敢えて生きたまま捕らえるためであった。
 
そのまま沼地の洞窟で監禁されるが、アレフと【ガルチラ】に救出され【聖なるほこら】まで共に旅をする。
監禁されていた間に16歳の誕生日を迎えるのだが、そのときに【ガライ】の幽霊が現れ、自身がローラ姫であるという秘密を聞かされる。
ちなみに誕生日は竜の月の40日で、アレフの誕生日(王の月の王の日)はその7日後、王の月最初の日となっている。
安全なほこらでアレフと別れた後、竜王が討伐されるまで隠れており、その後アレフと共にラダトームへ凱旋し、ゲームと同様旅立っていった。
 
因みに亜麻色の髪のはっとするほど美しい娘と表現されている。

小説版DQ2では、ローレシア暦56年に高齢のため没したとされている。

ゲームブック(双葉社)

クリアする(=ロトの印を得る)ために絶対に救出する必要がある。
助けに現れた主人公を一目見て「ハンサムな剣士は昔から強いと決まっている」とのたまう、ノリの軽い女性。
挿絵には登場していない。【リカント】は3枚も挿絵になっているのに…。
エンディングでは「そんな、ひどい!」と叫び、押し掛け妻になる。

ゲームブック(エニックス)

彼女の救出戦が上巻のクライマックスとなる。
出番は上巻のエピローグ・下巻のオープニングとフィナーレのみと少ないが、沼地の洞窟からラダトームまでの旅に弱音を吐くことなく、町の人々を励ましたりと人々に慕われているであろう描写はされている。
ファンサービスに富んだこのシリーズにしては珍しく、王女の愛もそんな、ひどい…も登場しないため、関連作品の中ではやや影が薄めなのは否めない。

DQ2

先述のようにローレシアの国名の由来となった。
また、【ローラの門】も彼女にちなんで名付けられたものである。
 
【ふっかつのたま】を使う際に聞ける声の主が彼女のものだと【みちくさ冒険ガイド】に明記された。
王子たちのことを「私と、愛しい人の子孫たち」と言っている他、例の無限ループも使いこなしている。
あの世に行ってもまだ夫のことが大好きらしい。
いっぽう夫も「最愛の妻の名を国名に取り入れた」ほどであるし、これほどのおしどり夫婦は滅多にいない。
ちなみに、使用時のメッセージによると「美しい声」だそうだ。
 
FC版・MSX版のパッケージ裏面によればDQ1の主人公は勇者ロトの生まれ変わりだそうだが、DQ2ではそういった記述はないので彼女もこの時代に転生はしなかったのだろうか。
 
【シドー】討伐直後に【はかいの かみ シドーは しにました。】と語りかけてくる声の主は、FC版だと特にローラ姫だとする説が有力である。

DQ10

ドラゴンクエスト誕生30周年記念イベントで【魔法の迷宮】に登場。デザインはSFC版のもの。
アストルティア征服を企むりゅうおうの討伐をプレイヤーに依頼して【にじのしずく】を渡す。断った際の「そんな、ひどい…」からの無限ループも健在。
竜王討伐後はお礼としてプレイヤーに竜王のうろこを渡し、元の世界へ戻してくれる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

DQ1の復活の呪文で冒険を始めた場合、ボーナスアイテムとして「おうじょのあい」が初期所持品に入っていることがある。
また、3DS版とDQ11Sでは【冒険の書の世界】(始まりの祭壇)のラダトーム城で登場し、クエスト【いにしえの呪文】の依頼人となる。
ちなみに【セーニャ】からは「なんてお美しい方なのでしょう!」と絶賛されている。

DQM1

沼地の洞窟を再現した【まちびとのとびら】で同じように待っている。
が、救出しても子供の【テリー】では抱きかかえられず、また大人が助けに来るのを待つという。
外が【毒の沼地】とはいえ、自分の足で歩く気はないのか。
なお、無限ループはここでも健在。

剣神

例に漏れず、デザインが変わっている。
ピンク色の、ちょっとお姫様らしくない衣服に変更された。
全体的に雰囲気が変わり、SFC版に比べると設定年齢が下げられたように思える。
復刻版ロト三部作のOPアニメでは、主人公は旧来の甲冑姿なのに、彼女はこちらの剣神バージョンになっている。

DQMBV

【奥義ダブルインパクト】に登場。
【ロトの兜】を授ける、虹の橋をかけるなど、本編とは違う行動を見せた。
虹の橋をかける際の描写を見る限り【ムーンブルクの王女】はローラ姫の才能を受け継いでいるのかもしれない。
あと主人公にキスをする。
【ロト】の血を引く者と同様に、剣神のデザインが採用されている。
また【宿王誕生】にも登場し、主人公に救出されてお姫様抱っこで沼地の洞窟の外に出たところで【ナイン】の呼び込みで【リッカの宿屋】に泊まる事に。
ローラ姫と宿屋という組み合わせに「お楽しみでしたね」という単語が浮かんだあなたは間違っていない。

シアトリズムDQ

プレイヤーキャラクターのひとりとして登場。初期職業は【プリンセス】
デザインはSFC版公式イラストのもの。ついに正式にPCとして昇格した。
性能は大変とんがっており、【運の良さ】が34人中最高、逆に【HP】【ちから】は34人中最低である。
立ち位置や性能ともどもシアトリズムFFのセーラ姫(FF1より)のような存在。
 
ついでに原作やスピンアウトにおいて比べてみると…
・「最初に行く城」
・「さらわれている」
・「助けるためにボス戦がある」
・「助けてくれたお礼にキーアイテムをくれる」
・「そのアイテムは終盤頃に使う」
・「スピンアウトでDQ1枠として出てくることが多い」
・「そもそも他に出せるのが主人公とラスボスくらいのため」
・「主人公がスピンアウトで原作とはまた違った格好になる」
…と共通点が多い。

DQB

終章ラダトーム編で登場。デザインはSFC版公式イラストのもの。
闇に包まれた世界に絶望し、自らに石化の魔法をかけて長い時を過ごしていた。
舞台設定からして本人と見て間違は無いだろうが、実は今作では「姫」としか記載されておらず、ローラの名前は出ていない。
 
3章で夢に出てくる元勇者の記憶にも彼女と同一の人物が登場している。
隣で【ドラゴン】が倒れているので、DQ1を知っている人が見れば沼地の洞窟の戦いの光景かと推測できるだろう。
数百年もの石化から解き放たれてなお【そんな、ひどい…】の名台詞も健在である。
 
【ムツヘタ】に導かれて辿り着いた最初の仮拠点に石像となって佇んでおり、【せいすい】を使うことで石化が解ける。
ムツヘタの推測ではあるが、死の大地と化したラダトームにおいて仮拠点にだけ緑の草花が残っていたのは、姫の石像のお陰らしい。
また、彼女が復活すると、ラダトームに来てから途切れがちだった【精霊ルビス】【主人公】の交信が回復する。
【希望のはた】使用前に話しかけるとHPを全回復してくれるなど、何か特別な力を持っているのだろうか?
 
復活当初は絶望で達観したようなふるまいを見せるが、主人公と交流して行く事で希望を持ち始め、「青い空をまた見たい」という願いの形で「勇者でない者」による世界復興を託した。
終章では【ビルダー】の勇気と創造の力に希望を見出す人々と、下準備に過ぎないビルダーに勇者の代わりなど不可能と考える「勇者の居た時代」の人々(と精霊)が一堂に集まる事になるが、勇者伝説を知りつつビルダーを信じ、りゅうおう討伐も叶うと信じる姫は両者の橋渡し的な存在となる。

DQR

英雄カード「ロトの血を引く者」(DQ1主人公)のカードイラストおよびCGモデルのみ登場している。デザインはSFC基準の黄色ドレス。レベル3に上がる際にはお姫様だっこで登場、DQMBVよろしくしっかり主人公にキスもする。
また王女の愛も登場しており、ロトの血を引く者では味方側に、ドラゴン(および立ち塞がるドラゴン)では死亡時敵側に与えられる。

DQRA

勇者専用カードとして実装。
一人用モード「ソロバトルアドベンチャー」の最初のボスであるドラゴンを倒したとき、初回だけ必ず1枚手に入る。

2/1/2 冒険者
自分のターン開始時、味方リーダーのテンション+2
(通常版初期の能力)

ルビスの加護でテンションを上げてくれる。ロトの装備品はいずれもテンションを回すことで大きな価値が生まれるデザインなので、それらとの相性は抜群。
ただ、本人は相応にひ弱なのでちゃんと守ってあげよう。
 
限界突破させて育成すれば戦闘ダメージ以外無効化の効果を得るので、うって代わってテンション攻撃や特技ダメージを受け止めるデコイになりえる。
先に進めば進むほど特殊攻撃は凶悪化するのでたっぷり愛を注ぐといい。

ローラ姫のファンスレッド

1主とローラの壮絶な愛憎劇を繰り広げるスレッド。
ラルス16世、バルタン、竜王などの登場でさらに物語は過熱する。
スレッドは加速し1000を迎えるとき、通常スレは終わりを告げる。
次スレはパート2とかにでもなりそうなものだが、ローラの無限ループでいつまでも終わらないローラ姫ファンスレッド。
ライバルに仕立てあげられた街娘の運命やいかに!ループは全てのモノを巻き込み拡大していく……。
 
……というスレだったのだが、現在存続は確認されていない。