【ダンカン】

Last-modified: 2020-01-15 (水) 20:00:45

DQ5

【ビアンカ】の義理の父親。本当の父親ではなく、ビアンカは山で見つけて拾ったらしい。
英語版での名前はMr Whitaker、愛称はWhitey。
 
妻(名前は不明)とともに【アルカパ】【宿屋】を経営している。
ちなみにこの宿屋、町の面積の半分近くを占める広さのうえ、三階建てで庭まであるという本作の宿屋の中では飛びぬけて大きいものであり、かなりやり手の経営者であったことが伺える。リメイク版では町の名産品宿屋にまつわる品になっている程。
サンタローズ時代の【パパス】の友人のひとりであり、【主人公】も彼とは知り合いである。
SFC版では汎用の【商人】のグラフィックであったが、リメイク版ではオレンジ色の帽子とベストを着た固有グラフィックになった。
 
物語の中で最初に登場するときには風邪をひいているが、回復すると同時にパパスにうつしてしまう。
大きな病気かと思って見舞いに来てくれたパパスにうつしてしまった責任を感じているのか、パパスの調子がよくなるまで女将さんが看病してくれる。
その後、体の不調のため宿屋の経営を他者に任せ、療養のために温泉地である【山奥の村】へと家族ぐるみで移住した。
あれだけ大きな宿を経営していた位なので貯えはかなりあったと思われ、それまでよく働いていた妻と自らを労いのんびり保養するための移住だったのだろう。
が、その愛する妻に先立たれてしまい、すっかり気落ちして寝込んでしまう。
 
自身の体が弱いことに加え、妻のこともあってか主人公が訪れた頃にはすっかりネガティブになってしまっている。
娘ビアンカの将来を心配しており、実の両親を知らずに自分たち夫婦に育てられたビアンカ(当人はそのことを知らないが)のことを不憫に思い、優しくしっかりした性格であるだけでなく親子共々幼少期からの顔なじみである主人公を、ビアンカと結婚させたいと望んだ。
 
そのため、主人公がビアンカと結婚すると、安心したのかすっかり元気になる。
だが、やはり移動が大変だったからなのか、【サラボナ】で行われた結婚式には姿を見せていない。
結婚後にはダンカンのもとに寄らずに先へ進むこともできるが、やはり一度は顔を見せ、ダンカンがすっかり元気になった姿を確認してから旅立った方が良いだろう。
 
青年期後半には、村の宿屋の息子に経営指南をしながら、一人暮らしを続けている。
病み上がりな上に高齢の身で男寡の一人暮らしでは大変なことも多いはずだが、娘たちと一緒に暮らすという話にならないのはやはり妻の思い出と墓のある村から離れたくないためなのだろう。
  
青年期で寝込んでいた際の病名が何だったのかは詳しくは語られないが、突然ケロッと治ってしまうあたり、やはり「病は気から」とでもいうべき状態であったものと思われる。しかも、彼を看病しているはずのビアンカが【滝の洞窟】へ行く主人公に同行したり、そのままサラボナまでついて行っているところを見ると、どうやら長時間独りにしておいても差し支えない体調であったようである。

 
かつて大きな宿を経営していたが、第一線から退き、健康のために移住するというあたりは、どことなく別作品に登場する某宿王を彷彿とさせる(娘がいるという共通点もある)。ダンカンもあのまま宿屋を続けていたら、いずれ宿王と呼ばれる存在になっていたのかもしれない。

フローラと結婚した場合

主人公が【フローラ】と結婚した場合はさすがに上記のような急激な回復とはいかないまでも、ビアンカの看病の甲斐あってやはり青年期後半には元気になり、宿屋の息子(ちなみに彼はビアンカに惚れている)に経営指南をしながらビアンカと一緒に暮らしている。
 
宿屋の息子の台詞から察するに、その宿屋修行はなかなかきびしいもののようである。
しかしビアンカが主人公と結婚しなかった場合は、師弟関係にあるこの宿屋の息子は、ビアンカの婿候補として有力な候補のひとりである(他にはダンカン親子に親切にしている好青年などが挙げられる)と思われるため、甘やかさず、きびしく修行させるのも頷ける。
 
なお「SFC版では嫁にビアンカを選ばなかった場合、青年時代後期には登場せず、山奥の村の墓が1つ増えている」という噂が存在するがこれはデマなので安心しよう。
 
リメイクのDS版にて登場する【デボラ】と主人公が結婚した場合も、上記のフローラと結婚した場合と同様である。

小説版

名前はフルネームで「ティムズ・ダンカン」となっており、ダンカンは苗字ということにされている。病気で気弱になっているところを妻(この小説版ではマグダレーナという名前)に口汚く罵倒されるが、文句を言いつつも嬉しそうな様子だった。
ところが骨休めに来た山奥の村で妻を失ったためすっかり気落ちしてしまい、アルカパには帰らず宿を番頭に譲ってそのまま隠居してしまう。
 
【みずのリング】捜索へ旅立つ際に主人公にビアンカを託し、娘の出生の秘密について話した。このくだりは原作とは違い、ビアンカが立ち会っている際にビアンカの出生の秘密を話している。