DQ5
【ダンカン】の妻であり【ビアンカ】の母親。本当の母親ではないが、ビアンカを実の娘同様に可愛がっていた(ただしビアンカ当人は自身が養女であることは知らない)。
割と目立つキャラだが名前は無い。
英語版ではMrs Whitaker。
SFC版のグラフィックでは夫のダンカンと同様に固有グラフィックはなく、一般の【おばさん】。
PS2ではややふくよかなイメージのある黒髪のおばさんのグラフィックになり、DS版では赤毛のおばさんのとなっている。
なお、夫婦共にどの作品でも黒~茶色系の髪であり、娘が金髪になる要素はないように見える。ビアンカの立場としてはさすがに実の親ではないと気づきそうなものである。
ちなみに同じく養女の【フローラ】も養父母と髪の色が全然違うが、あちらは自分が養女であることを知っている。
幼年時代にはダンカンと共に【アルカパ】の町で巨大な【宿屋】を経営している。
オープニングの時点で、娘のビアンカとともに【サンタローズ】の【薬屋の親方】を訪ねてきており、ちょうど帰還した【パパス】と【主人公】再会する。
その後、サンタローズからアルカパへの帰路の道中の護衛を兼ねて、体調を崩した夫をパパスが見舞いに来てくれるが、結局はただの風邪であったことが判明する(数年後に彼女の身に起きたことを考えると、ただの風邪といえども侮れないが…)。
プレイヤーが一晩で【レヌール城】を攻略できなかった場合(というか普通はそうだが)夫のダンカンがパパスに風邪をうつしてしまうため、パパスの体調がよくなるまで、宿屋の一室(おそらく最も上等な部屋)で手厚く看病してくれる。
上述のとおり、娘とともにアルカパまでの道のりを同行することになるが、戦闘には参加しない。
ちなみにリメイク版では、【ベビーパンサー】(ネコちゃん)をビアンカの家では飼えない理由として、猫アレルギーという設定が加えられた。
その後、夫が体調を崩したことを機会に、宿屋の経営を他者に譲り、家族ぐるみで療養・保養のために、温泉地である【山奥の村】に移住した。
幼年時代では夫と違って元気な印象の人物であるが、移住したのち病気で亡くなってしまったらしい。
娘曰く、「カゼをこじらせた」とのこと。
山奥の村に彼女の墓がある。
主人公と出会った当初に生きていて、物語中途の時間経過で死亡するキャラクターの中で「病死」と明言されるパターンは比較的珍しく、ナンバリング作品では他はDQ9の【エリザ】ぐらい。
他は到着時点ですでに死んでいたり、(魔物等に殺されたパターンを除くと)死因が明確でないものが多い。
小説版やCDシアターでの名前は「マグダレーナ・ダンカン」。
病気のため気弱になる夫を一喝するなど豪快な性格の女傑。
宿の女将として様々な人間を見てきた経験からか、主人公の今後の運命を察したかのような台詞を残している。
地味に猫アレルギーという設定の初出は小説版だったりする。
死因も高いびきをかいていたら突然聞こえなくなってそれっきりというものになっているが、「高いびきが突然止まって突然死」という症状は、中年以降になると起きやすい「睡眠時無呼吸症候群」から引き起こされる脳卒中や心筋梗塞によるものと思われる。
PS2版のグラフィックのイメージどおり太り気味だったのかもしれない(一応補足しておくと小説自体はPS2版発売の10年以上前に発行されている)。