【滝の洞窟】

Last-modified: 2024-08-10 (土) 03:29:21

概要

DQ5とDQ8に登場するダンジョン。
同じ名前なだけで、両者に繋がりはない。
 
また、何となく似通った名前で間違えやすいが、DQ4の【はぐれメタルのけん】がある洞窟は【滝の流れる洞窟】で、DQ7の過去【マーディラス地方】にある洞窟は【滝壷の洞窟】である。

DQ5

【ルラフェン】の西にあり、【ルラムーンそう】を取りに行く際に確認できるが、この時点では船がないため進入できない。
その名の通り入口が滝になっており、中は絶え間ない水が四方八方から流れている。
主人公が【フローラ】と結婚するため、【死の火山】【ほのおのリング】を見つけたその次に【ルドマン】から借りた船で向かうことになる場所で、結婚前で最後に攻略するダンジョン。
 
死の火山と違いダメージゾーンやボス戦がない上、危険な攻撃をしてくる雑魚敵も少ないのでここまで攻略したプレイヤーならおそらく乗り越えられるだろう。
ただし馬車が入れないので、【へびこうもり】【やけつくいき】で全滅したりしないように。
慎重に行きたいならマヒに完全耐性を持つ【くさったしたい】とかをお供にどうぞ。
 
また、【みずのリング】には守護モンスターはいない。
ただし「洞窟内の滝の裏側にある入口から入れる隠し部屋」にあるという隠され方をしている上、カムフラージュのように目立つ場所に置かれたダミーのお宝もある。
まあこの手の隠し部屋は割と他のフィクションでも多い上、本作では滝の上から入口が透けて見えているのでここで詰まるプレイヤーはほとんどいないはず。そもそもこの洞窟の入口自体がここの入口と同様のものであるし。
ここで滝の上から入口が見えなかったら「水のリングがある場所がわかりません」という質問が攻略サイト等で定番となっているであろうが、見えているおかげでそんな質問をするプレイヤーは皆無である。
ちなみに上記のダミーの宝箱は手前にある滝の裏側を歩けるという地味なヒントにもなっている。もっともここに到達する前にも滝の裏側を歩く場所はあるが…。
 
なお、この洞窟に入るためにはその手前の川の水門を開けなければならず、そこのすぐ東側に位置する【山奥の村】へと向かい、そこで再会する【ビアンカ】の協力を得る必要がある。
ちなみに水門の先に洞窟があるというヒントは、この村のよろず屋の親父に夜に話しかけると聞けるが、聞かなくとも見つけられないことはあまりないだろう。
 
この滝の洞窟へと向かう行程は子供時代の主人公とビアンカの「また一緒に冒険をする」という約束を果たす意味もあるため、ビアンカが同行を提案した際に「いいえ」と答えても会話をループさせ、なにがなんでも強引に同行してくれる。しかし、この洞窟自体は彼女を馬車の中に入れていても入ることができる。リメイク版だと連れて行ってくれないのかとは聞かれるが、さすがに無限ループにはならない。
Lv10という低レベルで仲間になる上に洞窟の中では馬車メンバーの呪文が使えないため、メンバーから外していたプレイヤーも多かったのではないだろうか(この先の展開をある程度承知していてビアンカを選ばないことを視野に入れているような場合、彼女に入る経験値が無駄になってしまうから。という考え方もなくはない)。
ちなみにリレミトの使い手(主人公以外だと【スライム】Lv18以上か【キメラ】Lv12以上)を連れて行かないと帰りが面倒なので注意。
SFC版の頃からビアンカを連れていると、ところどころで会話が入るが、馬車内にいたから知らないという人も多いのかもしれない。戦力としては弱いが本当の宝が隠されている場所のヒントなどの会話もあることだし、せっかくだから連れて行ってあげよう。
リメイク版ではレベルがマシになった上、会話機能によりセリフが増量。幼馴染ならではの思い出話をしてくれたりするが、やはり主人公が結婚することを喜び祝福することより、主人公が結婚することを嫌だと思っている気持ちが大きいことが台詞の端々から伺える。
 
主人公以外に指輪を求めて洞窟内を徘徊しているおっさんが1人いるが、コイツは特にフローラとの結婚志願者というわけではなく、「何か凄い指輪があるらしい」という情報を元にやってきたらしい。
主人公とビアンカが一緒に来ていることを想定した台詞を言うが、どちらもいなくても台詞は変わらない。
また、【死の火山】での【アンディ】と違い、主人公が指輪を入手したあともずっといる。
 
リングを入手すれば上記の目的や約束は果たされここでビアンカが主人公の旅に同行する理由はなくなるのだが、その後もなぜか【サラボナ】まで同行する。
仮にも婚約中の主人公が別の若い女性を連れて行くのはどうなのか、父親の看病をしているはずなのに放っておいて良いのかなど、ツッコミ所は多々あるのだが、リメイク版の会話システムではサラボナまで同行する理由を「主人公の結婚相手がどんな人か見てみたい」と語っている。リング探しを手伝ってもらった彼女にとってはわからなくもないワガママだろう。
 
こうして2つのリングを得た主人公は、サラボナのルドマン邸にて、人生最大の決断を迫られるのだ。

DQ8

【トラペッタ】の南に位置する本作最初のダンジョン。
この洞窟のある山の頂上には【チーズおじさん】が住む小さな一軒家が建っている。
内部はいたるところに滝が流れており、割と圧巻。
 
出現するモンスターは【トラペッタ地方】の夜間に出現する面々が主。
よってトラペッタ周辺を昼夜を問わず平気で徘徊できるようになっていればさほど問題はないはず。
精々【リーザス地方】から出張してきた【スキッパー】が怖いくらいか。
内部には道に迷った商人やヘタレな【おおきづち】善良なスライムなどがいたりして、割とバラエティ豊か。
 
3層構造でさして複雑なダンジョンでもないが、とにかく無暗矢鱈とだだっ広いのが特徴。
物語最初のダンジョンといえばチュートリアル色の濃いものが多いのだが、今回は新たに登場したダンジョン内の地図を見ながら進むことに慣れていく必要がある。
内部はぽっかり空いた広間のような空間を狭い通路がつなぐ丁度蟻の巣のような造りをしているのだが、狭い通路の時点で十分広く各広間は町の民家が軽く2~3軒は収容できるほど広い。
そのため、ただ単純に歩き通るだけでも結構大変。
さらに巨大な鍾乳石の裏など目の届かないところにある(かもしれない)宝箱のことなどを考えだすと、うろつく時間と距離は結構ばかにならない。
当然それに比例してエンカウントもかさむので、気が付けばパーティーの余力もがっつり削られていたなんてこともなきにしもあらず。
【公式ガイドブック】に記載された目標レベルは5であるが、そのレベルだと長時間洞窟にこもるのはやや難しいかもしれない。
同ガイドブックでは【ヤンガス】の口を借りて「ある程度宝箱を回収したらいったん町に戻るべき」と勧めているので、その勧めに従ってあまり無理をしないほうがいい。
まぁ攻略本を片手にしている時点で道に迷うということはありえないが…
 
貴重品と呼べるようなものがあるわけではないが、【どうのつるぎ】が入った宝箱は是が非でも回収しておくべき。
すでに同じものを持っているか、あるいはとっくに【ブーメラン】を購入済みかもしれないが、その場合でも売却すればこの段階ではそこそこの値段になる。
まだ【兵士の剣】だというのなら、言うまでもなく即座にこちらに持ち替えるべき。
 
最深部の滝壺には目的物である【ルイネロ】が捨てた【水晶玉】が浮かんでいる。
水晶玉を取ろうとすると滝壺の主であるという【ザバン】が底からいきなり登場。これは結構ビビる。
ザバンの問いに「はい」と答えるとDQ8初の中ボス戦となる。
ちなみに物語最初のダンジョンでボス戦があるというのはシリーズでは初めてのことである。
 
なお、この戦闘で全力を出し切ってしまうと帰還に必要な【リレミト】が唱えられなくなり、元来た道を律儀に引き返さなくてはならなくなるので注意したい。少なくともリレミト分の魔力は残しておきたい。
もっとも実のところこの洞窟内では先ほど挙げた目標レベルの5があれば、すべての敵から確実に逃げられる上に【せいすい】でエンカウントそのものを封じることも可能。
これは帰りのみならず行きにも言えることで、つまるところLvが5以上ならすべての戦闘を逃げるか封じるかしてそのままボスのところまで強引に踏破してしまえるのである。
ただ、そんなことをしてしまうとザバン戦が非常に苦しいことになるし、次の目的地であるリーザス地方に足を踏み入れた途端に秒殺されかねない。
結局のところここである程度の戦闘をこなすのも、次の行程への必要な布石として消化しておくのが良い。
 
ちなみに「さらに2層ほどあったが、迷ってしまうことから削った」との制作秘話が明かされている。