【ポートセルミ】

Last-modified: 2023-04-05 (水) 17:21:34

DQ5

北西の大陸にある港【町】
SFC版の【公式ガイドブック】での英語表記はPort Selumi。DS版以降での英語版での地名はLodestar Harbour。
【ビスタ港】のように「セルミ港」という地名であってもおかしくない。

青年時代前半

【ラインハット】での事件を解決した主人公は、ビスタ港から連絡船に乗ってこの町に辿り着く。
SFC版では3名だけで連絡船に乗りこの町に着いて、町外に1歩出るとビスタ港の外に置き去りにしたはずの馬車が先回りしていて合流する、といった見かけ上の現象が起きる。
と言っても、船旅では貨物などは乗客とは別の搬入口から積み込まれるのが普通なので、馬車は主人公の見ていないところで積み下ろしされたと考えればさほどおかしな描写でもない。
前作の【コナンベリー】や次作の【定期船】でも同様の描写となっている。
 
ラインハットの領内の人は、この大陸のことを「西の国」と呼ぶが、この地域を治める者がいる城はなく、町が3つと村が2つあるだけである。都市国家などの形態になっているのだろうか。
1度この町に着くと、【ルーラ】を覚えるまではビスタ港がある大陸へと戻れなくなるが、【預かり所】【モンスターじいさん】があるので過剰な心配はいらない。
ただし、それまでの旅を【ヘンリー】に頼り【スライムナイト】あたりを仲間にしそびれると一時的に戦力がかなり下がるので注意。
 
かなり大きな宿屋があり、ステージでは夜になると【クラリス】をリーダーとする【踊り子】たちが踊っている。しかしこの踊り子たち、静止して手足をブルブル動かしているだけで踊りが表現されているため、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】でネタにされたことがある。
昼間に宿屋に入ると、【カボチ】の農民が男たちに襲われており、助けようとすると【さんぞくウルフ】2匹との戦闘になる。倒すとカボチ村に現れる魔物退治を依頼される。
依頼を受けると、前金として1500Gを貰えるのだが、この一連のイベントを見ずに先にカボチを訪れるか、キラーパンサーを仲間にしてしまうと、この農民はいなくなり、前金も貰えなくなるので注意(というより、貰った体で話が進む。この村人は誰か他の人に前金を払い、主人公に払ったと勘違いしているようだ)。
逆にここでイベントを起こさず、カボチイベントをこなさなければ、この酒場のイベントは青年時代後半まで持ち越すことが可能。
ちなみに、小さな謎として、このイベントを起こす前は宿屋のカウンターに若い女性が立っているのだが、イベント後はなぜかおばさんに交代している。しかし、1度外に出るとまた若い女性に戻る。いったい何者だったんだ…。
また、宿屋の2階の客室には、勇者を探して旅をしているという学者と若い女性の夫妻がいる。
2階はルーフバルコニーのような構造になっており、夜はステージの上から踊り子の胸を覗こうとしている男がいる。
なお、コイツに話しかけると、踊り子たちはダンスを終えて控室に帰っていく。
ステージにかぶりつきの商人もテーブルに移動するため、昼間と同じように踊り子たちの控室に入れるようになる。
踊り子たちはステージではバニーの衣装だが、控室では人気No.1のクラリス以外は踊り子の衣装(というか下着?)に着替えている。そして1人は入浴中である。
SFC版ではビアンカと結婚した後に彼女を連れてこのバルコニーの青年と入浴中の踊り子に話しかけるとそれぞれ専用の台詞が聞ける。入浴中の踊り子の方はフローラでも専用台詞がある。
リメイク版では他の妻たちでもそれぞれ固有の台詞が聞けるようになった。
 
「教会の花畑を調べてみなっ。ちょっとした物が見つかるぜっ。」と言う人がいる。後にわかるが、この男は幼年時代に【サンタローズ】薬屋の弟子だった人物である。
また、リメイク版では夜の酒場に【仲間モンスター】が馬車外にいるか否かで台詞が変わる人物がいる(この人物は青年時代後半にもいる)。
 
武器屋では【こんぼう】【いしのオノ】【やいばのブーメラン】【おおかなづち】【はがねのつるぎ】【モーニングスター】を売っている。意外にもこんぼうの最速入手はここで、他のこんぼうの入手方法は【ラマダ】との戦闘しかない。
ここまで素手だった【くさったしたい】にとっては念願の武器である。
リメイク版ではすごろくでもこんぼうを取れるかもしれない。
防具屋ではなく道具屋に売っている【マジックシールド】【カメのこうら】も見逃せない。
昼夜問わずわりと賑わっている町のため、この町では有益な情報が行き交っており、西の町で呪文を研究している老人の話や、ルーラの呪文のことなどが聞ける。
できれば住人全員に話し掛けておこう。
 
港町だけあって大きな灯台があり、波止場にいる人曰く「この灯台にはすごい魔物がいるんだぜ」とのこと。
実際は灯台の上にいるのは【ドワーフ】の格好をした人間であり、戦闘になったりはしないので、その点では安心して探索していい。改めて「魔物がいる」と言っていた人に聞きに行くと冗談だったと言われる。
【望遠鏡】もあり、【セントベレス山】を一望することができる。
だが実はこの灯台には【ハマり】をもたらすとても恐ろしい魔物が棲んでいるのだ。
なぜかこの町の中では【ルーラ】【キメラのつばさ】を使うと、【しかし、不思議な力でかき消された】のメッセージが出て使うことができない。
同様に【ラナルータ】【やみのランプ】も使用できない。
【かぜのぼうし】でも【リレミト】でも脱出できず、ハマりである。
リメイク版ではこの現象はなくなっているが、SFC版をプレイする際にはくれぐれも忘れないこと。
ちなみに、ポートセルミが特に意味もなく終始ルーラ不可になっている理由は、上記の酒場乱闘イベントをスルーされるのを防ぐためだったのかもしれない。結果的に普通にスルーできてしまうため、推測の域を出ないが。
この灯台の2階に書かれた落書き≪もっと光を!≫は、ドイツの詩人ゲーテの最期の言葉とされている(信憑性は薄い)言葉が元ネタだろうか?
 
なお、住民の台詞から、【ニセたいこう】統治時代のラインハットはポートセルミに侵攻する予定であったことを示唆する情報を聞ける。
結局はいつまで経っても攻めてこなかったので、ガセネタだったということで落ち着いているようだ。
 
【結婚】後は港に停まっている【ルドマン】の船が使えるようになり、これによって【テルパドール】【グランバニア】などに行けるようになる。

青年時代後半

特にイベントはないが、住民たちから得られる情報が更新されている。
と言っても攻略に直接役立つようなものではなく、シナリオを補完するためだけの情報がほとんどなので、物語を楽しむ目的で聞くことになるだろう。
【さいごのかぎ】もろとも山ほどもある魔物に一飲みされた盗賊【ゴロステ】の話や、セントベレス山の山頂の神殿が完成した話など、多くの情報が聞ける。
 
夜の宿屋にはステージの上から踊り子の胸を覗こうとしている男がまだいる。
どうやらこの場所は代々受け継がれているらしく、現在は予約で数年待ちの状態らしい。ある意味話題性があるので、商売をする立場としては追い出すわけにもいかないのだろうか。
やはりコイツに話しかけると踊り子たちが退散するのは同じ。
伝説の勇者を探している学者夫妻もなぜかまだいて、姿かたちが変わっていない。
奥さん曰く10年ほど前にもここに泊まったということなので、10年かけて世界中を回り再びここに戻ってきたのだろう。
 
船乗りの口から「最近は海の魔物も強くなって航海も命がけ」という情報を聞ける。
本当に海の魔物は強くなっている。
そのうえ、詩人の情報によると、多くの人を乗せた船が魔物に襲われて炎上し沈没する襲撃事件が時々発生するという。
これでは定期船にもおちおち乗れやしない。
宿屋の踊り子もクラリスは引退して里帰りし、新しいリーダーは【ノーラ】と変わっている。
ちなみに、青年時代前半の酒場イベントを放置していた場合、ちょっとしたバグが生じる。
 
なお、宿屋の奥の【まほうのかぎ】の掛かった扉が開けられるようになり、中には宝箱が2つある。
ただ、中身は【いばらのムチ】【いのちのきのみ】と異常にしょっぱい。
いばらのムチはどう考えてもまほうのカギをかけるようなモノじゃないだろと。

リメイク版

正式名称が「港町ポートセルミ」となった。
町内には馬車ごと乗り入れするように仕様が変更されている。このため、馬車外がモンスターだけでも自動並び替えが起きない。そのあおりで主人公の自動蘇生もやってくれない。
上記の馬車の扱いが不自然だと制作側が判断したのかもしれないが、上述の通りこの描写は元々さほど矛盾ともいえず、乗客の乗り口から馬車ごと甲板に乗り入れる方がよっぽど不自然な描写なのだが。
 
預かり所が【ゴールド銀行】に変わっているほか、道具屋で買い物をするとたまに【ふくびきけん】がもらえ、宿屋の福引き所で【福引き】ができる。カジノやすごろく場は世界に(すごろくに至ってはにも)複数あるが、福引きを行っているのは世界中でこの町ただ1つだけ。ここまで着いたらできれば薬草の買いだめや場合によってはリセットも駆使してなるべく早く【ゴールドカード】入手を目指したい。
そして踊り子たちの踊りが動きのついたものとなった。
また港では【名産品】【ボトルシップ】を買うことができる。複数個買う事もできる。
 
灯台内の本棚で管理人の日記を読むことができ、顔が怖いせいか旅人に魔物と勘違いされることを悩んでいる様子が窺える。
ちなみに、SFC版でハマりを引き起こした猫は健在だが、リメイク版では机の位置が部屋の中央寄りになり、猫の移動パターンも変更されたため、挟まれてハマることはなくなった。
 
初めてポートセルミに着いた時にラナルータを使って昼夜を変えると、船の中のおかしな座標に飛ばされてしまうバグがある。
やみのランプは町の中で使えないので、【ドラキー】をラナルータ習得まで育てる必要がある。
通常は入れない船の上を歩き回ることができ、タルを壊すこともできるが、何も入っていない。
一度でも町の外に出れば、ラナルータの移動先は町の入口になるのでこのバグは起こらなくなる。