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【主人公(DQ5)】

Last-modified: 2019-07-31 (水) 18:29:49

パーティメンバー:DQ5
【主人公】―【ビアンカ】【ゲレゲレ】【フローラ】【男の子】【女の子】【ヘンリー】【サンチョ】【ピピン】(―【デボラ】

概要 Edit

【ドラゴンクエストV 天空の花嫁】【主人公】
 
前作までの主人公は一貫して【勇者】であったが、今作ではシリーズ初の "勇者ではない主人公" である。
それまではDQシリーズの主人公全般を指して慣例的に「勇者」と呼ぶことが多かったため、【週刊少年ジャンプ】でイラストが初公開されたときには見出しに「新勇者(?)発見っ!!」と書かれた。
 
白い衣装に紫のマントとターバンをまとい、これまでの歴代主人公の定番装備である剣と盾ではなく樫の杖を装備している。
剣が一般的な武器として認知されているRPGで専用装備が鈍器な主人公は極めて珍しい。
DQMBVのオープニングで歴代主人公が集う演出があるが、DQ本編をやっていないと彼だけ得物が杖であることに驚かれる場合も。
 
リメイク版発売以降での【デフォルトネーム】【アベル】
小説版CDシアターでの名前は「リュカ(本名は後述)」。
DQ5以外にもいくつかの作品に登場しており、DQMBなどには「伝説の魔物使い」という名で出場している。
一国の王にして伝説の勇者の父親であり、さらには自身も伝説の魔物使いの肩書を持つというとてもすごい人。
だがその輝かしい肩書きとは裏腹に、その人生はかなり波瀾万丈に富んだものである。詳細は後述。
 
今作では主人公の【性別】が再び男に固定となった。前作では性別を選択できたものの、結局メモリの関係で男女異なる台詞を入れることはほとんどできず、それならば最初から決めてしまおうということでこうなったという(『ファミコン通信』1990年26号)。
もし仮に今回女性の主人公を選べたとすると、台詞どころかストーリーそのものまで大きく変更しなくてはならなくなってしまうので、この決断は必然とも言える。
 
『ファミ通』 2012年8月9日号のDQ10発売直前企画での「好きなキャラクター」ランキングでは第5位で、歴代主人公の中ではDQ3に次ぐ2位。

DQ5 Edit

旅の剣士【パパス】の息子。母【マーサ】を救うべく、【父】とともに幼い頃から旅をしていた。
【サンタローズ】の村を拠点としていたようだ。
 
彼について語る登場人物たちの台詞から、端正な容姿の持ち主であることが伺える。
彼に見惚れたり、一目惚れしてしまう女性もモブキャラ・名有りキャラ問わず多い。
子供時代から大人時代まで、一貫してターバンを巻いた姿であるため、髪型はわかりづらいが、『4コママンガ劇場』などの各種派生作品では、いたってシンプルな黒髪の長髪として描写されることが多い(父や息子のような逆立った髪型で描かれることは少ない)。
 
リメイク版の【会話システム】では、全て彼に対して話しかける形となっているため、DQ4と異なり、主人公抜きのパーティでは台詞を見ることが出来ない形に戻ってしまった。
歴代の主人公と同様、基本的には【はい/いいえ】以外しゃべることはほとんどないが、サンタローズでのイベントにより、少年時と青年時の彼の台詞を見ることができるが、少年時は年相応に元気、青年時は爽やかな感じの台詞になっている。
 
物語の開始時、幼馴染みの【ビアンカ】の発言から6歳であることが分かる。
これは(人間種の)歴代の主人公および仲間となるキャラクターの中では最年少。
DQM2【イル】もそれに匹敵するくらい幼いと思われる。
その幼さゆえ、まだ字が読めない。立札や本棚を調べても「字が読めなかった」とメッセージが出て内容を理解することが出来ない。
その後、10年以上(リメイク版では10年)の時間の経過を経て、青年期前半の開始時、少なくとも16歳以上となる。
次に、妻が誘拐されたときに【サンチョ】が「20年前(マーサが誘拐された時、つまり主人公が生まれた直後)と同じ」と言うため、この時点で20歳、さらにまた8年という時間の経過を経て迎えた青年期後半の開始時から妻を取り戻すまでに、2年の歳月を要している。
青年期の年齢は正確には明らかにされていないが、最終的にはおよそ30歳ということになる。
ナンバリングの主人公としてはダントツで最年長である。
石像になっている間、精神的には8年分の歳を取っていると思われるが、肉体的な年齢は止まっていた事を考えるととっても若々しい事だろう。
【妖精の村】【老人】

「たしか この前 人間が来たのは 20年くらい前じゃったな……。
「なんと! お前さんが あの時の子供かっ!? 大きゅうなったのう……。

と言っている。
 
余談だが、彼の習得呪文がDQ4の【ミネア】と大部分で被っているため、彼女の子孫ではないかという説がある。
しかし、主人公の子供たちが両親のどちらともそこまで習得呪文が被らない点を考慮すれば、この説はあまり信憑性があるとは言いがたい。
 
リメイク版ではビアンカと結婚し、青年時代前半の【チゾット】の民家にいる子供に話しかけた後にビアンカと話すと、子供の頃はニンジンが嫌いだったということが判明する。

幼年時代 Edit

6歳の頃、長い航海の果てに【ビスタ港】へ到着し、サンタローズに帰還する所からゲームは始まる。
【アルカパ】で出会ったビアンカとともに、【レヌール城】のお化け退治をするのが実質的な最初の冒険となる。
その後、妖精の国で【ポワン】と出会い、大人になった時、必ず力になると約束される。
しかし【ラインハット】ヘンリー拉致事件に関わったことがきっかけで、父パパスを目の前で焼殺される
そしてその後は数々の不幸が降りかかる人生を送る事になる(後述)。

青年時代前半 Edit

【ヘンリー】と共に送還された【大神殿】にて、10年以上(リメイク版では「10年」と明記されている)奴隷として過ごす。
すっかり青年へと成長した後、【マリア】の兄【ヨシュア】の協力によって脱出。
 
ちなみに幼少期は文字が読めず、しかもそこから今まで奴隷として過ごしていたにも拘らず何故かこの時点で読めるようになっている。暇つぶしがてらヘンリーから習ったのだろうか?(小説では元学者の奴隷仲間に頼み込んでこっそり色んな事を教わっていた、CDシアターでは主人公に可能性を感じた奴隷仲間達が武術・呪文も含めあらゆることを教えたというエピソードがある)
また、幼年時代に使っていた装備もヨシュアに持ち出されて帰ってくるのだが、武器はともかく防具は何故そのまま使えるんだとツッコみたくなる。大人用の物を無理矢理着ていたのか、はたまたヨシュアが大人用の物と交換してくれたのか…
 
この時より、モンスターを仲間にするという能力を発揮するようになる。具体的には戦いによってモンスターの邪気を抜き取っているとのこと(SFC版取扱説明書より)。ちなみに劇中でもモンスターが人間になつくかどうかの理由として邪気の有無が関わっていることについて言及した人物がいたりする。
 
故郷サンタローズの【洞窟】で、父の遺した【手紙】を読み、【伝説の勇者】を探す旅へと出る。
ヘンリーの祖国ラインハットの救出後は船に乗って海を渡り、かつての相棒【キラーパンサー】と劇的な再会。
そして旅の途中に立ち寄った【サラボナ】【フローラ】との出会いを果たす。
この直後にビアンカとも運命的な再会を果たし、その二人(DS版以降は【デボラ】も含めた三人)のいずれかと結婚する。
 
その後、伝説の勇者の墓を祭る【テルパドール】では、自身が伝説の勇者ではない事がはっきりするものの、女王【アイシス】から、父パパスが【グランバニア】の国王であった事実を聞かされ、故国であるグランバニアを目指す。
 
長旅の末、グランバニアにたどり着いた彼は、王位に着いていた叔父の【オジロン】から譲位されて、自身が王に即位する。
小説版では、本名は「リュケイロム・エル・ケル・グランバニア」であった。
さらに、同時に最愛の妻との間に双子が誕生し、幸せの絶頂を迎える。
だがその直後、グランバニア凋落を狙う魔物の計略として、妻がさらわれてしまう。
妻の救出に向かい、父の仇の1人、【ジャミ】と相対。
そこで妻は天空の勇者の子孫であったことが判明するが、同時にジャミの魔力によって(PS2版、DS版、スマホ版では【ゲマ】によって)、妻ともども石にされてしまう。

青年時代後半 Edit

そして幾年月が流れる。
成長した双子の【男の子】【女の子】によって石化を解かれ、息子が天空の勇者と知る。
再開した旅の中、母マーサの故郷である【エルヘブン】で、母が魔界で生きているということを知る。
 
その後は【ブオーン】や父の仇ゲマ(リメイク版では倒せない)、【ゴンズ】を倒し、かつて自らが奴隷として労働を強いられた大神殿で、教祖である【イブール】も倒した。
イブールを倒すことにより、ようやく石像にされたまま生き別れとなっていた妻も取り戻す。
そして母を助け出すため魔界へ乗りこみ、リメイク版ではエビルマウンテンでゲマとの最終決戦を行い、大魔王【ミルドラース】と戦う。
 
現在DQ史上では数少ない、【結婚】システムをひっさげた主人公である。
2人(DS版以降は3人)いる花嫁候補のどちらを選ぶかで子供の髪の色が変わる。

数々の不幸 Edit

見方を変えればとにかく不幸な人であるともいえる。

  • 【母が魔物に攫われる】
    彼はまだ物心無い故これを気負っている事も無く、ここまでならよく使われそうな話ではある。だが、これは彼の不幸の始まりに過ぎない。
    …もちろん母を失った件も、既に重すぎる不幸ではあるが。
  • 【父親を目の前で惨殺される】
    古代の遺跡にて、自身の命と引き替えに、父親パパスが目の前で無抵抗のままリンチされ、挙句焼殺されてしまう。(オリジナルではゲマの吐いた炎により、リメイクではメラゾーマの火球により)
    この時、主人公達はゲマに敗れ気絶していた為その光景を見る事は無かったとはいえ、プレイヤーは別。
    「尊敬している父親を」「自身が人質にされたせいで」「目の前で」「散々いたぶられ」「意識があるまま焼き殺される」という行為を目の当たりにする事になる。
  • 【10年間もの奴隷生活】
    パパスが殺された後、ヘンリー共々【光の教団】に売り飛ばされ、大神殿建設の奴隷として連れ去られる。
    そこで10年間もの重労働を強いられ、青春を棒に振ることになる。
    小説版ではヘンリーがいなかったらすぐに死んでいたであろうと回想している。
  • 【廃墟と化した第二の故郷】
    大神殿の兵士ヨシュアに脱走させてもらい自由になったかと思いきや、第二の故郷サンタローズ村を親友ヘンリーの祖国であるラインハットに滅ぼされており、帰るべき場所を失う。
    一方でラインハットも荒廃しきっており、ラインハットを復活させることが当面の旅の目的となる。
  • 【村を救ったものの犯人扱いされる】
    ラインハット救出後、パパスの遺言に従い、伝説の勇者を捜す旅に出る。
    この旅の途中、港町にてある村人から村が魔物に襲われている事を聞き、彼の前金込みの嘆願を聞き入れる形で魔物の討伐へ。
    しかしその魔物は実はかつての相棒【キラーパンサー】だった!
    こうして劇的な再会を果たすも村人には信じてもらえず、【カボチ】では「バケモノ使い」「村をだました」、依頼人からは「アンタを信じたオラが馬鹿だった」など散々罵られ、村人の侮蔑の眼差しを背に再び旅立つ。
  • 【今度は妻が魔物に連れ去られる】
    そんなこんなで色々ありつつも、サラボナでビアンカ、あるいはフローラと結婚。
    ようやくこの不幸な主人公にも転機が巡ってきたのか、しばらくは妻と一緒に幸せな旅を続ける。
    道中のテルパドールにて、祖国が大国グランバニアであり、父親パパスが国王を務めていたことが判明。
    長い長い旅路の果てにグランバニアへと凱旋、父親パパスを継いで王位を継承することになり、同時に妻の妊娠も判明。
    そして即位式の最中に出産の知らせが。母子ともに健康で、しかも男女の双子。長年の不幸の連鎖を断ち切った!
    ...かと思いきや、子供が生まれたその日、王位継承の宴の夜に、妻が自身の母親のように魔物に攫われる。
    なお、息子達は【グランバニア4階のおばさん】が匿っていたので攫われていない。一方小説版CDシアターでは・・・。
    なお前述の通り、この時点で主人公は20歳である。
  • 【妻を取り戻すも、その直後に石にされる】
    母親と同じ悲劇を繰り返してはならないと、家臣の反対を押し切って妻を取り戻しに向かう。
    そうして敵の本拠地【デモンズタワー】に乗り込み、首謀者兼宿敵であるジャミと再会。
    ジャミを倒して妻を取り戻しかけるも、死に際に魔法で二人とも石化させられる。
    そしてトレジャーハンターの二人組に宝と勘違いされ、主人公は競売にかけられたったの2000G(リメイクでは20000G)で売られてしまう。
    そして落札者の家の前に守り神として飾られるが、その家の子供が魔物にさらわれ、八つ当たりを受けて蹴り倒される。
    その後、自分の息子達が助けに来るまで倒されたまま、またもや8年もの歳月を過ごすことになる。石化されている間は年を取らなかったことが救いと言えば救いか。
    小説版では、石化を解かれる直前の記述から、石化中も意識はあった事が示唆されており、意識がありながら動けない、当然自分で命を絶つ事も出来ない、ある意味生き地獄という想像を絶する苦しみの中にあったといえる。
  • 【最愛の妻と離れ離れになる】
    石化解除後は子どもが仲間に加わるものの、妻は違うルートに売られたことで再会はお預け。
    最終的に妻は大神殿にまで流れ着いたため、青年時代後半の最終盤になるまで会えなくなる。
    実際に出会えたのは、主人公の石化が解けて2年後。妻に至っては、夫や子供に10年も会えなかったのだ。
    約10年にも及ぶ歳月のうち、実質一緒に居られたのはサラボナ出発~グランバニア到着まで、妊娠から出産まで考えても1年ほど。…短すぎる。
    ちなみに、妻を救出後にグランバニアに行くと、1階にいる大男が「○○○○王妃様が8年ぶりにもどってきたんだ!」と言うので、地味に矛盾している。
    スタッフのミスではなく、ただ単に大男が数え間違いしているだけだと思いたい。
  • 【母親が魔王に殺される】
    主人公の不幸、ここに極まれり
    魔王の本拠地エビルマウンテンで幼い頃からの旅の目的である母親と念願の再会を果たすも、目の前で……

このようにあらゆる悲惨な人生をおくる苦労人である。
これは魔王の呪いなのか彼自身の力なのかは知る術はない。
 
ただ、数多くの大切なものを失ったとは言え最後の最後にはハッピーエンドを迎えている訳で、途中までは愛されて恵まれた環境で育ったが全てを失って殆ど報われないまま話が終わってしまった【主人公(DQ4)】、物語が進むにつれて真の自分を取り戻していく反面、故郷家族恋人候補も失っていく【主人公(DQ6)】のと比べると、最終的にはシリーズでも屈指のハッピーエンドを迎えたお方だったりする。
 
普通に考えれば最大の元凶は、母を連れ去った魔王ミルドラースと考えるのが最も自然なのだろう(リメイク版で【女の子】が発言する)。
しかし、その魔王自身がDQ史上最も影が薄いと専らの評判のため、あまり憎しみは沸かなかったという人も多いのではないだろうか。
というかゲマの存在感のデカさから、ゲマの方に怒りを向けたプレイヤーも多いだろう。
 
数々の不幸に揉まれながらも、幼少期から青年期後半まで一貫して「優しい瞳の人」という評価をされたり、普通なら懐かない犬が懐いたり、「優しそうな旦那さん」と言われたり、「優しそうなお父さん」と言われたりと、優しさを強調される場面が多い。
とても人当たりの良い好青年である事が伺える。
リメイク版ではそんな彼が唯一、憎悪を露わにするシーン唯一、仲間に対して怒りを抱くシーンが存在する。
 
ちなみにDQシリーズ初の、【勇者】ではない主人公でもある。
それ故に伝説の武具も装備できず、
リメイク版ではヘンリーから「もしかしてお前なら装備できるんじゃないかと思ったんだけど」とプレイヤーの声を代弁している。
ただ、勇者ではないものの、伝説の勇者復活に関して最も重要なポジションにある偉人であった事には変わりない。
またリメイク版では【てんくうのつるぎ】を装備こそできないものの【サンタローズの洞窟】で床に突き立った剣を引き抜くことができるのは主人公だけという謎の設定が追加された。
ファンタジー作品でよくある設定は「引き抜ける=装備できる」ものなのだが、引き抜けるのに装備できないのはかなり珍しい。
他のキャラを先頭にして抜こうとしてもあまりに重すぎて誰も引き抜けない。
先に入手してここまで持ち込んだ父パパス・それを受け継いだ主人公・そして伝説の勇者たる息子以外はこの剣を所持することすら認められないということか。単純に2人の腕力が異常に強いだけかもしれないが。
そういう意味では、主人公とパパスもまた「天空の武具に(勇者への伝承者として)選ばれた存在」であるのかも知れない。
また、同じくリメイク版で母マーサから受け継いだエルヘブンの血が勇者誕生の半分を担っていたという設定も新たに追加されている。
なお、主人公≠勇者の構図は10まで続き、11にてようやく主人公=勇者の構図が復活した。
 

小説版 Edit

エピローグでは、その経緯のためにミルドラース討伐までの彼を「虜囚王」「探究王」と呼ぶ歴史家もいるという。なお、ミルドラース討伐後の彼は「慈愛王」と讃えられたという。
 

CDシアター Edit

CVは吉田古奈美(幼年期)、堀川亮(青年期)。

幼年時代では好奇心旺盛、純粋無垢、正義感の強い少年だが、姉ぶるビアンカに「お姉ちゃんぶっちゃって」と零す背伸びしたがりな年頃で、自分や父親を馬鹿にする王族のヘンリーに対しても物怖じせず向き合う度胸も持ち合わせている。
また、サンタローズの洞窟で出くわした【スライム】に友達になろうと接したり、モンスター使いの素質を思わせる場面もあった。当時はスライムが仲間を呼んで聞く耳を持たなかったが、スラリンを仲間にしたのも同じサンタローズの洞窟である事を考えると、運命めいたものを感じる。
また、未来の自分自身から「どんな事があっても負けちゃダメだよ」と説かれて以来、土壇場の奮起にこれを思い返し窮地を脱した事もある。

戦闘ではレヌール城で【おやぶんゴースト】と対峙した際落とし穴のトラップを発動された瞬間にそれを察してビアンカを助ける、【ゆきのじょおう】に氷漬けにされかけた中上記の台詞で気力を振り絞っただけで氷を破って女王を返り討つ…など、六歳児とは到底思えない脅威の身体能力も持っている。
妖精の世界での戦いを経て技術を磨き、パパスと共にモンスターを倒して成長を褒められるシーンもある。
 
 
青年時代になると今までの奴隷生活の影響もあってか普段は穏やかで優しげな好青年となるが、ビアンカや仲間モンスター達からは「頼まれたら断れない人」と言われているように、カボチ村でのモンスター退治の依頼やオジロンから王位を譲られた時も断りきれなかったり、かなりのお人好しで押しに弱い一面を見せ始める。
その純真な性格故、他人に色眼鏡をかけて接するような事は無いが、魔物使いとしての素質を持っている事もあってか魔物との溝をあまり感じておらず、それ故かカボチ村での一件でスラリンに「どうして魔物だから嫌われるの?」という趣旨の質問を受けた際に「どうしてだろうね…」と濁して答えている。
 
だが単に優しさを履き違えた優柔不断な人物かと言われればそうではなく、自身が決意した事は周囲の反対や批判を受けても押し通す決断力の高さ、サラボナでの嫁選びの際フローラに自身の目的を打ち明けた上で彼女の内に秘めた【アンディ】への想いを指摘し揺り起こす洞察力、親しい存在でもある魔物との戦いに涙する子供達を説き伏せるのではなく黙って抱きしめその想いを受け止める思慮深さ、要所要所の戦いで的確な指示を出す統率力の高さ…など、母親譲りの能力以上に仲間達をまとめるに相応しい素質も数多く秘めている。
また、父親の仇である光の教団やゲマ絡みになると他の敵には見せない怒りや戦意を奮い立たせる。

今迄の生活故か飲酒に対する忌避を見せる事もあり、ポートセルミの酒場で酒を勧められた際は愛想笑いで受け流そうとしたり、戴冠の儀式の際しこたま飲まされた時は頭痛に苛まれて「なんで皆酒なんて飲むんだろう」と零したりもしている。
 
双子を授かり名前をつける際、ビアンカに「ボロンゴとかゲレゲレとかはやめてくれよ」と苦々しく釘を刺す場面があり、彼女の斜め上なネーミングセンスについては手厳しい印象を残している様子。
 
…と、長い冒険を通して多くの経験を積み、最終的にはパパスをも越える力を身に付け、一国の王に相応しい器の持ち主に成長していく。

肩書き Edit

時期によって多くの肩書きを持つことになる。

外伝作品では【伝説の魔物使い】。詳しくは当該項目へ。

戦闘能力 Edit

装備できる武具の種類が非常に多い。
歴代主人公の王道武器である剣系に加え、ブーメランなどの複数攻撃武器も幅広く装備可能なので、両方のタイプの武器を持っておき、相手によって使い分けるといい。
勇者ではないため【天空シリーズ】の武器防具は装備できないが、曲がりなりにも主人公であるため、専用装備である【ドラゴンのつえ】【おうじゃのマント】【ひかりのたて】【たいようのかんむり】は天空シリーズすら凌駕する性能を有す。
なおこれまでの主人公キャラと一線を画す要素として「キャラクターグラフィックで杖を装備している」という事が挙げられ、【ローレシアの王子】以来の「~の杖」を装備できる主人公である。
初期装備も杖の一種とも言える【ひのきのぼう】で、主人公が旅立ち時に剣を持っていないのはDQ1以来。ただし、これは次作の主人公にも引き継がれた。
装備できるのは【かしのつえ】【てつのつえ】【いかずちのつえ】【ふっかつのつえ】と専用装備のドラゴンのつえの5種で、杖全体のちょうど半分。
しかし、同時期により高性能な武器を入手できる場合が多く、純粋な攻撃用武器としてまともに役に立つのはせいぜい樫の杖かドラゴンの杖くらいであろう。
 
覚える呪文は、ホイミやキアリー、ザオラルなどの回復系やメガザルなど、仲間をサポートするものが多い。
「最前線に立てて武器攻撃を得手とする僧侶」といったスペックは、不確定要素の強い仲間モンスターのシステムにマッチする。
これは【男の子】にもある程度の共通性が見られ、パーティを自由に組んでも進行できるバランスに作られている。
中にはレベルアップではなくイベントで覚える呪文も存在する。
イベントによる呪文の習得が登場したのもDQ5が初めてである。
 
攻撃系の呪文としては、バギ系呪文を中心に覚えるシリーズ初の主人公となった。
同時にバギクロスの威力も今作から上昇したため、バギ系の扱いが格段に向上したかと思われたのだが、同時に耐性を持つ敵が多くなってしまい、特に終盤は無効化する敵がほとんどのため、結局は打撃が効率的。
ここで「装備できる武具の種類が非常に多い」というメリットが活きてくる。
パーティーからは当然外せないため、これでバギ系に弱い敵を多くした場合、他の仲間の有用度が下がってしまうためだと思われる。
ちなみに、男の子はデイン系、女の子はヒャド系とイオ系、嫁はメラ系とギラ系をそれぞれ極めるため、お互いの穴を埋める形で呪文を習得する(但しフローラはイオナズンを習得する、デボラはベギラゴンしか覚えない等、若干変則的)。
 
パラメータの面ではHPやMP、力が順当に伸びていき、装備できる武器も豊富であるため攻撃力自体もかなり高い。
素早さは高くはないものの大半の敵に先攻できる程度には伸びるため、前作・前々作の主人公ほど鈍足というわけでもない。
クリア後のやり込みで育ち切れば最終的にHPは510、力は255、すばやさも200まで伸びる。
【ふぶきのつるぎ】を装備できず最終的な単体火力では【男の子】に劣ってしまうが、代わりに【はかいのてっきゅう】を装備できるため、雑魚戦での火力では引けを取らない。
すばやさも高すぎないため、【たたかいのドラム】の恩恵も受けやすい。
 
一方で、身の守りが尋常ではないレベルで低い。
周りの仲間の半分にすら到底満たない数値で、最高級品を買い与えても差し引きマイナスになる程。
攻撃呪文耐性も含め、【スライムナイト】など一部の仲間モンスターたちが異常に打たれ強いこともあり、相対的にかなり脆く感じる。
高めのHPでなんとかカバーはしているが、大ダメージを受けやすく、回復魔法の負担が増える。
 
身の守りや耐性に優れた仲間モンスターは多いので、彼等に守ってもらうように戦うと安全。
やはりまもの使いはまもの使いらしく戦うべし、という事だろうか。

強力な仲間モンスターがそろっているならば、主人公をスタメンから外して、仲間モンスター達に前線で闘って貰うという選択肢もある。
ただし、【ニセたいこう】【ジャミ】【ラマダ】【ブオーン】のボス戦は主人公を外すことはできない。
隊列の並び替えは可能なので、主人公より打たれ強いメンバーがいるなら自身は後列に下がるといいだろう。
また、仕様上、主人公が強制出撃になるダンジョンもいくつか存在する。
町や城などの施設に入るたびに強制的に先頭に配置される点にも注意。(リメイク版では並び替えが起きない町や施設が増えた)

ただし最大レベルまで成長が止まらずにジワジワとほんの少しずつ伸び続ける上、終盤で手に入る彼専用の専用装備が全て高性能な為、クリア後まで含めれば最終的には普通程度になる。 
また、【ほのおのリング】を装備できるため、リメイク版では人間キャラで唯一イオ系に耐性を付ける事も可能である。
パーティに常駐する割には、限界Lv99のメンバーの中ではその上限に達するのが最も早い。
パーティの平均より強くなりやすいため、弱いメンバーの引率役としても活躍する。
 
また、レベル11まで【うんのよさ】が一切成長しない。これは、幼年時代をクリアするときの平均的なレベルであり、今後の彼に待ち受ける運命を反映した形になっている。まさに細部にこだわった演出と言える。
実はこの演出は前作の主人公と全く同じだったりする。
レベル15以降はレベルアップごとに4~5ポイントと怒涛の伸びを見せ始め、他の人間キャラと遜色なくなっていく。
SFC版は運の良さが状態異常のかかりやすさに影響するため、幼年時代は【すなけむり】【ラリホー】などの特殊攻撃に特にかかりやすい。できるだけ速攻で敵を倒すようにしたほうが良いだろう。
特殊攻撃をしてくるボス敵がいないのが不幸中の幸いか。
PS2版では【呪い】以外には影響しなくなり、DS版以降では呪いが必中となった為、完全に死にステ化。ただの演出上の数値となった。
 
ちなみに主人公が死亡している状態で町・城などに入ると、「仲間たちが主人公を教会まで運んで蘇生させた」旨のメッセージが出て復活する。本作では主人公の生涯が重点的にクローズアップされており、主人公抜きでは成り立たないイベントシーンが多いことを考えてのものか。
なおこの時、主人公の蘇生費用はしっかり引かれるのだが、所持金がそれより少なくても復活させてくれる(所持金はゼロになる)。
なので先に預かり所(リメイク版では銀行)に行ってお金を減らしておくと節約になる……と言いたいところだが、そもそも預かり所自体町の中にあるので活用するのは難しい。

習得呪文 Edit

ステータス Edit

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP経験値
初期11153642400
最大992552001301802425105006376016

耐性 Edit

無効(なし)
強耐性ザキ・麻痺、ラリホー、マヌーサ、マホトーン、メダパニ、毒、休み
弱耐性(なし)
無耐性メラ、ギラ・炎、イオ、ヒャド・吹雪、バギ、デイン、マホトラ、ルカニ、メガンテ・体当たり

DQ6(リメイク版) Edit

【デスコッド】を「遠い未来の世界」にすると登場。名前は「アベル」。
ちなみにビアンカ・フローラ・デボラもおり、ビアンカとフローラは息子や娘と一緒の時間を過ごしており、デボラ親子も同じ建物の中にいる。
話しかけた時の発言は本編でのゴールドオーブイベントを彷彿とさせる。
 
また【サンマリーノ】に、名前こそ公式名と違えど、彼の人生と酷似した手記が置いてある。
天空三部作の時系列は6→4→5なのだが、未来の手記がいったいどうして過去で読めるのだろうか?

DQ9 Edit

再登場した【ミルドラース】を倒す事で、彼のコスプレ装備が手に入る(期間限定でWi-Fiショッピングでも入手できた)。
コンプリートすると、キラーパンサーを従えた伝説の魔物使いにちなんで「天空の花むこ」の称号がもらえる。
【ひかりのたて】以外の装備品も手に入るので、王らしい姿にすることもできる。

DQMB2 Edit

SPカード【ドラゴンオーブ】【王者のマント】の使用者として登場する他、4章以降こちらの魔物使いのレベルが99の時に、上級職であるモンスターマスターになるためのダーマの神殿チャレンジバトルの対戦相手として登場する。
お供に【ピエール】【ゲレゲレ】を連れている。彼らのHP以外の能力値や技は元のモンスターを参照(リンク先は元のモンスターになっています)。
 
伝説の魔物使い個人のステータスはHP:755 ちから:28 かしこさ:80 みのまもり:50 すばやさ:18。ここに相性補正でHPが+150、すばやさ以外の能力値が+25される。
チーム全体のHPは2777。これは相性適用後の数値である。
技は「ドラゴンの息」と「まものならし」。
前者はマスタードラゴンを呼び出し、上空から敵全体に灼熱属性のブレス攻撃をさせる。
後者は敵1体をなだめて行動不能にさせる。何故か魔物ではない人間にまで効いてしまう。また、個別の状態異常なので、専用の耐性が影響する。
 
相手は普通のライバルチーム同様にSPカードやとどめの一撃を容赦無く使ってくるので、それぞれ対策が必要になる。特にとどめの一撃に関しては、こちらは魔物使いなのでつばぜり合いを仕掛けられないので注意。
逆に言えば相手からつばぜり合いでゆうきを減らされることがない為、3ターン目に【光の玉】or【進化の秘法】を使えばあっさり終わってしまったりもする。
 
なお、DQMJ2の初回特典版にレジェンドヒーローカードとして付属しており、こちらも使用可能となった。

DQSB Edit

伝説のまもの使い」の名前で【スペシャルチケット】ドラゴンオーブ、グランホーリーブレードの使用者として登場する他、【まじんのかなづち】でも登場。

シアトリズムDQ Edit

プレイヤーキャラクターのひとりとして「伝説の魔物使い」の名前で登場。初期職業は【まもの使い】
基本的に全てのステータスが安定して高いが、【うんのよさ】が34人中最低なのが泣かせる。
また、原作での設定に則って【勇者】への転職適正を持たない。

いたストSP Edit

プレイヤー専用キャラとして登場。
スフィアバトルでのデフォルト職業は商人。DQ主人公キャラの中では唯一勇者ではない。
本編の時と服装が異なっており、上半身は裸で下半身にかわのこしまきのような衣装を身につけ、紫のマントをまとっているのが大きな特徴。

DQH Edit

彼本人は登場しないが、ダウンロードコンテンツのサブストーリーでビアンカとフローラが彼の事をアクトとメーアに話すシーンがある。

スマブラSP Edit

最後のきりふだ【ギガスラッシュ】に歴代主人公のひとりとして登場する。
また【主人公(DQ3)】の6Pカラーは彼を模したものと思われる。

ドラゴンクエスト4コママンガ劇場 Edit

質問の初出自体はガンガン本誌だが、単行本での読者への4コマ募集要項にて、「Vの主人公は勇者ではないが、マンガの中でどう呼ばせれば良いか?」というQ&Aがわざわざ設けられていた。
それに対して出された回答は、子供なら「お父さん」、妻なら「あなた」、サンチョなら「ぼっちゃん」というように、主人公に話しかける相手によって、呼び方を変えましょう、というものだった。それにより、息子に対して名前ではなく「息子」と呼びかける父パパスの姿が、4コママンガ劇場の定番となった。
呼び方は他の例だとヘンリーなら「お前」、ルドマンなら「ムコ殿」(例えフローラと結婚する以前だとしても)、仲間モンスターだと「ご主人」もあり、初めて「勇者」と呼ばない主人公であるがための漫画家たちの苦労が見て取れる。

勇者ヨシヒコシリーズ Edit

主人公である勇者ヨシヒコの衣装が、まるっきり5の主人公のものである。
ただ、劇中よく出るドットではいざないの剣を持っているなどの相違点も。
しかしながら見た目がどう見ても同一人物なので比較対象にされやすく、若干の風評被害を受けている感がある。
またヨシヒコは題名通り勇者であるもののDQ5主人公は勇者ではないという点を挙げて、DQ5主人公もしくはDQ5そのものに対しての批判材料に用いられることも少なくなく、特に「DQ5主人公は勇者ではない」ということを強調し揶揄したがる人が目立つようになった。